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不機嫌な町とやすらぎの町、パイパ

3泊ののち、いよいよトゥンハを出発。

風邪の調子は全然よくないが、ここにずっといるわけにもいかない。

街中をまっすぐ突き走り、先の町までの距離が書かれた看板が見えた。

予想していたより近いようだ。

できればDuitama(ドゥイタマ)まで行きたいが、この体調じゃ無理かもしれない。

そのときはPaipa(パイパ)で様子を見よう。

一瞬でそう計画した。

町を出ると、道の状態は意外とフラット。

もっとアップダウンの激しい山道になるかと思っていたが、緩い下りが続き風邪を引いている身としては助かる。

しかしそれでも喉に乾燥した空気がはりつき、咳こんでしまう。


    ↑途中で朝食と昼食をかねて頼んだアレパとコーヒー



    ↑ここのアレパもコーヒーも素晴らしくおいしかったし、シナモンまでテーブルに備え付けてあって嬉しかったが、他のところよりもちょっと高かった 



標高が下がってきているらしく、気温は少しずつ上がっていった。

空は曇っているが、それでも風の中に少し暖かいものを感じる。

豊かな自然のなか、ポツポツと家が現れては消え、隣には線路が並走している、と思ったら今度は細長い池の横を通る。

衝撃的な風景はないが、なかなか穏やかなおもしろさのある道だった。




    ↑この日は晴れ。景色がきれいに見える



    ↑こんなやさしい坂道を通った



    ↑線路が走る道

 

その細長い池の端につくと、道が右に分かれていて「PAIPA」の文字が書かれた門が現れた。

ここがパイパか。

観光に力を入れている、とようなスペイン語が書かれている。

ここには湖が奥にあるらしく、そこが見所のようだ。

時間は早いが喉と鼻の具合が酷くなってきたので、今日はここで休もう。

そう思い入口付近のホテルへ。

しかし宿泊を断られる。

ネットで外国人の番号を調べなきゃならないんだ。パスポートはないだろ?あるのか。でもだめだね。

というしっちゃかめっちゃかなことを言われた。

その先にあったホテルに入る。

25000ペソだと言われ、一応勧められるがまま部屋を見ながら諦めようかと思ったとき、バストイレ別でいいなら20000ペソで部屋があると言われた。

早くそれを言うんだよ!

不信げで感じの悪い女性のスタッフに案内され、なんとか部屋を確保。

中心部あたりをまわってみるが、なんだかここの人達はみんな感じが悪い。

明日さっさとここを出ようと決め、この日は休んだ。

が、次の日から熱が出てしまい、結局この町に一週間近くの泊まることとなる。


    ↑パイパの街並


第一印象は最悪だったこの町も、慣れてくるととてもいいところに変わった。

これまで雨雲がずっと続いていた日々がうそのように、熱が出た次の日から空は晴天。

窓から見えるうららかな陽光と田舎じみたその景色を見ていると、どうしても外へ出て行きたくなる。

そんな誘惑に負け、フラフラしながら町をまわった。

    ↑窓からこんな風景が見えるのだ

近くにある安めのレストランはこちらの顔を覚えてくれ日に日に態度が柔らかくなるし、ビタミン補給にフルーツを探しにかよったデザート屋では「明日イチゴクリーム作っておいとくから」と笑顔で言われる。

緑をまとった丘陵は美しくそびえ、湖までの道は広く清潔でのどかだった。




ロマネスク様式(で合ってる?)の荘厳な、でも見方によってはかわいらしい教会。

そのまわりの広場では人々がのんびりベンチに腰掛け、アイスクリームをほおばっている。









    ↑このアイスは800ペソ(40円)。とても安い


    ↑広場で売っていたマンゴーの細切り。
これまで何度かいろんな人に買ってもらったことがあるのだが、いつも塩とレモン汁だった。
ここで初めて甘いバージョンを食べたのだが、甘いソースとホワイトチョコソース(練乳かもしれない)がかけられていてこれはこれでおいしかった。
そのときの写真を撮っていなかったため、写真は塩こしょうレモンのやつ。
こっちのほうがマンゴーの香りが引き立つ。


ホテルのスタッフ達は、こちらが帰ってチャイムを押す度にはにかんだ笑顔を向けてくれるようになった。

一週間いる間にこの町が気に入ってしまった。

すてきなところじゃないか。



やはり、長く居てみないとわからないことがたくさんあるのだな。

でも3年も住めば嫌なところが見えてしまうかもしれないので、やっぱり一週間くらいがちょうどいいのかもしれない。

もう少しいたい、と思うところで引き下がるのがやっぱり一番いいのかもね。





通い慣れたレストランの料理。
安くておいしい。
初めは怪訝な顔をして注文を取ってきていたが、数日経つと笑いかけてくれるほどまでになった。


停電になった夜はろうそくを立ててくれた。








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