- 2024/11/24
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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ビジェータを出るとそこは、山だった。
今までの行程が嘘のようにのぼり坂が続くようになった。
しかも下りはおろか平たんな道さえない。
一切の猶予も与えられない。
↑こんな道がずっとつづく…
このブログではよく”のぼり坂がどう”とか”下りでどう”とか書いているが、正直そう言われても自転車で長距離を走ったことのあるひとじゃないとピンと来ないと思う。
今までなかなかそのシンドさを表現できないでいるので、今回どの程度のものなのかをちょっと書いてみる。
「のぼり」と書いてあったら、マラソンの中盤、もしくは小学生のときの遠足の帰りほどのキツさだという認識でいいと思う。
足や太ももが痛くなってきて息も切れる。
辛いけど逃げ道がない。
やめたくても最後までいかないとどうにもならない。
そんな感じ。
↑坂の途中にいたタランチュラ的ななにか。脚の途中から毒々しい赤、道には短い毛がびっしり生えている
とにかくのぼる。
町を出た際、看板に「30km先にGuaduas(グアドゥアス)という町がありますよー」と書いてあったので、それを目安に今日は進もうと思っていた。
4時間は経っただろうか。
ひたすら上を目指すと、店やホテルが並んでいるところに来ることができた。
ここがグアドゥアスだと村人は言う。
それにしては小さすぎるな。
地図には教会のマークが書かれていたが、ここにはそのようなものが見当たらない。
たとえて言うなら、トラックが休憩に使う宿泊街道という感じだ。
ホテルを見て回ると、15000ペソ(750円くらい)という安値で部屋があったのでそこをとった。
鍵がないからドアを開けておけと言われたのでちょっと不安だったが、終日何事もなかったのでよかった。
そこの宿のおばさんがかなり優しくて、コーヒーをごちそうしてくれたり声をかけてくれたりしていたので、ちょっとボロいところもあるが好印象の宿だった。
使ったシャワーの水が室内まで侵入してこなければもう一日泊まってしまったかもしれない。
____________
翌日。
宿の近くの店で、ガラスのショーケースに入っていたソーセージを朝食として注文。
これに吹かし芋がついて2500ペソ(125円)とお手頃だったが、さらにマグカップに入ったスープもおまけでつけてくれた。
山の上にある店というのは値段が高いことが多いが、こういう粋なサービスを大胆にしてくれることも多いので好きだ。
もちろんボッタクリの店もあるのだが。
近くで見張りをしていた兵隊たちと話しながら、ソーセージセットとスープを食した。
ここを出てすぐに見えた看板には「Guaduas 15km」の文字。
…やっぱりここはグアドゥアスではなかったようだ。
ということは昨日は15kmほどしか進んでいないことになる。
昨日はかなりがんばったのになぁ…
宿でパソコン内のムービーを見返していたところ、この道はボゴタへ来るときにトラックに乗せてもらって通った道と同じだということに気がついた。
ムービーのなかで運転手が「ほら、あそこがグアドゥアスだよ」と教えてくれていたのだ。
そのときは走行中のトラックの中だったためじっくり景色を観賞できなかったので、今回はゆっくりみてやろうと思っていたのだが、あいにくの霧。
まったく見えない。
コロンビアに入ってから5ヶ月が経過したが、これまで天気のいい日が続くことはあまりなかったような気がする。
いつも昼や夜に雨が降ってきたりして、晴れる日もあるのだがそれが続くことが少ない。
コロンビアには雨期や乾季はないのだろうか。
そんなどんより天気の中、小さな店で中にキャラメルクリームが入ったおいしいクロワッサンとミニコーラを貰ったり、強い雨が降ってきて雨宿りした店の人とちょっと仲良くなりながら坂をのぼったり下ったりしていくと、ついに見えた本物のグアドゥアス。
まだ時間が早いのでもう少し走っていこうと先へ進む。
しかしそこからもまだまだ激しいのぼりがあり、店もなくなる様子だったので、引き返してホテルへ直行した。
ここも15000ペソと安い。
ついでなので町を歩き回ってみた。
腹が減ったのでカフェでイチゴのムースを注文してみる。
ちゃんとミキサーにかけた生のイチゴが入っているようでおいしかったが、味がくどくて後半は飽きてきてしまった。
教会はまあ普通だ。
教会のすぐ横の通り。
中心部は観光者用の店が多くて値段が高いためか町の人があまりいなくて、ちょっとはずれた脇道っぽいところにたくさん買い物客がたまっているという一風変わった光景があった。
ここの屋台の食堂はかなり安くて重宝した。
味もまあまあいける。
このように少し外れると、
肉屋、八百屋、服屋、食堂、床屋などなど、町民向けの店でごった返している。
下町みたいで楽しかった。
次の日は朝から雨が降っていたのでここにもう1泊した。