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となりの国

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こっそりアウトピスタ、からの迷路 〜プエブラ〜

朝起きたら自転車がパンクしていた。
新しい自転車になって初めてのパンクだ。
買って数日でパンクとは・・・。
本当にこの自転車は大丈夫だろうか。

7時に出て行くという約束だったが、修理をしていたら8時になってしまった。
備え付け電話のワンコールでなんども急かされる。
しかし出て行くときにはモーテルを運営している女性はニコっとして送り出してくれた。






一山越えてすぐにPachucaという大きめの町に着いたがここはスルー。





C.D. Sahagunという町を越えたあたりでまたタイヤがパンク。
修理に時間を取られる。
どうやら毎度針金のようなものが刺さって穴があいてしまっているようだ。
誰だよこんなの捨ててんの。まったくもう。


この日の目標はCalpulalpan(カルプラルパン)というところだが、
その9km手前の小さな町、Emiliano Zapata(エミリアーノサパタ)で疲れ果ててしまい、ちょっと覗いたモーテルで安いところを見つけてしまった。
150ペソで朝の9時まで待ってくれるというのだ。
部屋もきれいで広いし、しかもWi-Fiも繋がるという。
これは泊まるしかないでしょう。

ということで泊まったのだが、
ここ、どうやらラブホテル中心で儲けているらしく、夜になってからかなりの人数のカップルが入ってくる。
ときには男1人が女2人を引き連れていた人もいた。

メキシコってすごい。


町外れにある食堂ではおばちゃんがやさしく丁寧に接客してくれた。
壁には日本語のカタカナの飾りが飾ってあった。

そこでかかっていたテレビで、たまたまいっこく堂の人形っぽいものが映っていた。
ハポンハポンと連呼していたので、おそらくいっこく堂がゲストで来ていたのだろう。
これはたまたまだ。

帰るとき、おばちゃんが中国風の両手をあわせてニコニコする挨拶をしてくれて、すこしおもしろかった。




翌日、
朝9時にチェックアウトして荷物を積み出発。

アウトピスタ(高速道路)の入り口があったのでそちらに向かったのだが、目の前に自転車進入禁止の看板が現れた。
しょうがなく下の道をゆくと、すぐにまたアウトピスタへの道を発見。

ダメ元で係員の人に聞きに行く。

自転車でアウトピスタに入るのはだめですか?

すると係員さん、

うーんだめだね、事故が起こる危険性があるから。先へ行くなら向こうの道をうんたらかんたら。

先へ行く道を身振り手振りで示してくれたがまったくわからなかったので地図を出す。

どこへ行きたいの? プエブラ? ならこっちのほうが早いから、ササッと抜けるなら通っていいよ。

とお許しが出た。


言われた通りササッと通り抜けようとスピードをあげる。
が、ここに入った途端きつめの上り坂が。

でも係員にはまだこちらが見えている距離だし、ここで自転車を降りて歩いたらやっぱりだめだ
と言われてしまうかも・・・

とおそらく起こりえないであろう状況に備えて、喉が焼け付くほどの荒い呼吸を繰り返しながら意地でも降りずに自転車をこぎ続ける。


数km登ったあとはずっと下りで、怖いくらいにスピードが出る。
右にそれれば崖があり、左にそれれば猛スピードの車。
かなり気を使いながらの運転になったが、そのおかげで予定よりずっと早く次の町に着いた。

アウトピスタの会計所では、そこの係員が簡単な道案内をしてくれた。
見張り小屋の裏を通れ、ということらしい。
やはりここは自転車が通ってはいけなかったんだな、ということを再確認。


そのまま道づたいに次の会計所へ。
ここではなにも言われずにすんなり通れた。
どうやらアウトピスタの中でも通っていい道路とダメな道路があるらしい。
道の広さか車線の数に関係があるのだろうか。



    ↑Agua! 水があるのか!
    ちょうど飲み水がなくなっていたので、水を売っている店があるのかとワクワクしながら進むと・・・


    ↑これ


    ↑しかも中が汚れている



先に行くと草が燃えている場所が数カ所あった。

この日は暑くて乾燥していたため火事かと思ったが、その先に人が芝刈りをしていたため人為的なものだろうという結論が自分の中で出された。
さっきの水は火消し用だったのだろうか。



そうこうしているうちにさすがはアウトピスタ、明日着く予定だったPuebla(プエブラ)に1日で着けてしまった。




プエブラに入ったはいいが、この町、本当にわかりづらい。
地図を見ても今どこにいるのかまったくわからない。
わからないのでとりあえずアイスを食べようと思いアイス売りの前に並んでいると、前で2つアイスを受け取っているおじさんがその一つをおごってくれた。


アイスを堪能した後、とにかくまっすぐ行ってみる。
中心部っぽいところに出たのだが、都会にしてはどうにも小振りのソカロだ。
ここじゃないのかと他を探すが、それっぽい所がありすぎてどこが中心なのかわからない。
聞いても「もっとあっちだよ」としか言われず、たとえ細かく教えてくれたとしてもスペイン語ができないためその内容を知ることができない。


さまよい疲れと何もかもがわからなすぎてだんだんイライラしてきたので、最初に見つけた小振りのソカロへ戻り、その周辺で安いホテルを探して部屋をとった。


プエブラに着いた夕方4時にはまだ明るかった空が、すでに真っ暗になっていた。



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