その日、夢を見た。
それは、
ベッドに寝ていると足の親指の先をねずみに噛まれ、病気になってしまうとすごく心配する
という夢だった。
そこで夢占いのサイトでその内容を見てみると、
指
あなたにとって大切なものを示します。恋人との仲だったり仕事への意欲だったり大切なものは人それぞれでしょう。指をケガするような嫌な印象の夢なら、大切に思う事に不安のような思いがあったり、これから悪い変化が訪れるかもしれません。夢によい印象をもてなかったら「あなたの大切なもの」についてじっくり考える時なのかもしれません。
裸足
今ある現状を示します。特に自分の基盤となるもの、大切なもの、体調などが反映されます。夢の中で…足が汚れたり、足場の悪い所を歩くなど不快な夢の印象の場合は、何らかの支障や問題点があるしるしです。現状を把握し早急な対処が必要です。しかし、自由を求め、常識にとらわれず奔放に振る舞いたいという思いを示す場合もあります。いずれも、節度のある行動で心身共の自己管理が必要です。
足(脚)
何かをしよう、したいという意欲が高まっているようです。あなたが今よりも前進することを暗示します。しかし、足をケガしたりする夢なら、その意欲が消え失せるような問題が持ち上がるなど、運気が下降する兆しです。
鼠(ネズミ・ねずみ)
ネズミが出てくる夢は、身近な人から裏切られたり、トラブルや災難をもたらすなど、よい夢とはいえないでしょう。ネズミの数が多い夢ほど、イヤな事が続々と起こったり、あなたにのしかかる不運は大きいといえます。十分な注意と警告が必要です。
噛まれる
抑圧された思いやプレッシャーを示します。荷が重いことや我慢していることがあるのかもしれません。運気は下降の兆し。何かしらココロに負担がかかるなどモヤモヤしそう。また何に噛まれたのか、噛まれた部位にも重要な意味があります。重ね合わせた解釈をしましょう。
引用:夢占い 夢ココロ占い http://yume-uranai.jp/
これがほとんどぴったり当たっていたのだ。
率直に言うと、ニカラグアに来たのは失敗だった。
「手伝って」と言ってくれた知り合いを当てにやってきたものの結局そこに仕事はなく、路上でサンドイッチとコーヒーを作って売ってみたのだが全然売れない。
赤字は確実に膨れ上がっていったので、「黒字を目的にここに来たからにはそこを抑えなくてはいけない!」と食費を削った。
するとあっという間に体力は落ち、精神的にも落ち込みイライラし始めた。
店に泊まらせてもらっていたのだが、部屋は蒸し暑く軽い熱射病になり、しかもなかなか一人になれない環境だったため非常にストレスが溜まる。
そして彼らの”監視”(実際はそうではなくこちらのことを心配してくれていたのだが)は次第に強くなり、
栄養失調のため体がダルく、サンドイッチ販売を休んで一日寝ていたら
「サンドイッチは?」
とか
「明日は頑張ろう」
とか言ってこちらを追い込んでくる。(本当は元気づけようとしてくれていたらしいのだが)
お互いがお互いをミスリードし、まったくわかり合えないままの生活が続く。
多くのことを欲張って色々やろうとしたのもいけなかったのかもしれないし、慣れない人付き合いが続いたのもあった。
普段ならなんだかんだでうまくいく料理も、こっちに来てからすべて失敗ばかりだし、
やろうと思っていたブログの記事書きも動画の作成もネット上の作業も、すべてできなくなっていた。
精神的に完全に参ってしまったので、最後にはそこを出て行くことになった。
やはりだめだったか。
それでもここへ来た当初は
「きっとうまくいく。溜まリに溜まったやらなくてはいけないこと全部やってしまって、かつガンガン稼いで帰ってこよう」
と鼻息を荒くしワクワクしたものだった。
しかし、もしこのブログを多く読んでくれている若い読者がいるのならすぐにわかった結末だったろう。
うまくいかなかったのだ。
飛行機代だけでも7万円近く損をしたことになる。
最悪だ。
予想できた事態のはずだったが、そんな余裕は自分にはなかった。
金銭面が滞ると、すべてが不安定になってしまうように世界はできているようだ。
これ以上赤字を増やさないのはもう無理なので諦めて節約を解禁、遠慮なく金を使うことにした。
安いホステルに移り、ちゃんとごはんを食べて飲み物をたくさん飲んで寝たら数日でだいぶ良くなった。
さてこれからどうしよう。
サンドイッチを売っていたことで町の人に少しだけ顔を覚えられている。
売るのを手伝ってくれた少年たち(しかし一個も売れず)や買ってくれたり興味を持ってくれた店の人たち。
何人かに仕事がないか聞いてみたところ、そのうちのハンモック売りがいい反応を示した。
ハンモック渡すから売らないか、というのである。
しかし売り上げの半分を持っていかれるということで、朝から夜まで一日売り歩いてもこちらの収入は大体us$5ほどだそうだ。
ホステルの値段もまったく同額なので、これでは元が取れない。
それどころか食費でマイナスである。
労力と見合わないので、この仕事は断った。
次に路上でオカリナを吹くことにした。
昼間に広場で吹いているとすぐに顔を覚えてくれた人達が集まってくる。
彼らがどしどし話しかけてくるので楽器を吹くタイミングが全然ない。
しかしいい情報を持ってきてくれた。
どうやら6時以降に観光者向けのバーやレストランがかたまっている大通りで吹くのが一番効率がいいらしい。
ここは全然良くないと言う。
さっそく夜にその場所で吹いてみる。
知っている曲を、尽きるまで次々と流していくと、40分ほどで20コルドバ(80円)ほど溜まった。
正直期待していなかった、というか1銭も入らないと思っていたので、これには驚きだ。
ちょっと計算してみよう。
サンドイッチは売れるときには1時間に1~2個売れ、もうけ分は13コルドバなので、時給換算すると20コルドバいかないくらい。
・・・オカリナ吹いた方が儲かってやがる!!!
しかもサンドイッチを売る時は炎天下の中を声を張り上げて重い荷物を持ちながらずっと歩き回っていないといけないので、体力の消耗も激しい。
オカリナは練習がてらに吹いていると思えばそんなに辛くないし、これはいいかもしれない。
黒字にはならないが、趣味で生活費の多少の足しになるのだとしたらすばらしい。
と思っていた。
次の日の夜。
成果は8コルドバ(32円)しかなかった。
しかしこの8コルドバを入れてくれた人はバンドをやっている人だったらしく、こちらの演奏を気に入ってくれて軽い食事をご馳走してくれた。
それを換算すれば58コルドバ(約232円)ぐらい、ということになるのか。
11日に大きな演奏会かなにかがあると言っていたのだが、言葉が理解できずに終わってしまった。
もしスペイン語を話せていたらスカウトされていたのかもしれない、と夢と絶望を胸に抱いてその日は眠った。
色々ホステルを回った結果、やはり前回も泊まったこのホステルが一番自分に合っていた。↓
↑ここ
↑いつもおっさんが座って外にいるので目立つ
↑大体の地図。左上は前回書いた食堂。広場左にあるカフェは、カフェグラニサード(café granisado、つまりフラペチーノ)がおいしい。だが高い。ドル表記なので観光客向けの店
↑広場で売っていたかき氷10ペソ(40円)。中に入っている葉はグラマか、木の皮のように固かったがいい香りがした。数時間後に腹を壊した
↑かわいい
↑好きだったカリフォルニアというジュースがまた飲めた