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となりの国

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話し好きのタコス屋のおやじ、Actopan

朝が寒く布団から出たくない。
おかげで少し寝坊してしまった。
朝10:30にホテルをチェックアウト。


    ↑この辺の道は山がとてつもなくきれいだ



さて、前日から始めた快速運転、つまり目標の距離を決めてそれ以上行くまでやめない走行のことであるが、
これにはいくつか弱点がある。

それは、まず一個一個の町をゆっくり見回れないということだ。
スルーする町を見極めなくてはこの快速は達成できない。

メキシコに来てからなぜスピードが落ちたかというと、必要以上に街中に入りその雰囲気を楽しんでいたからだ。

しかしこれから滞在日数の関係で時間との戦いになるため、そうゆっくりもしていられない。
ということで観光は二の次ということになってしまう。


そして、この走り方はとても疲労がたまるのも問題のひとつだ。
いつもは観光と銘打って2、3日ダラダラ同じ町で過ごすのが日課になっていたが、
ここからは週に2回以上同じところに留まることを禁止したため、前日の疲れを引きずりながらのスタートとなる。
アラスカやカナダで集中して走っていた時期にきついと感じたのはこの休日なし走行だった。
これはもう慣れと勢いでなんとかするしかない。
ただし、無理をして体を壊しては意味がないので、ヤバいと思ったら遠慮せず休むことにする。

走行距離よりも連泊することの方がタイムロスになってしまうので、ここはこらえどころ。
金もセーブできて一石二鳥。
さっさとメキシコを抜けよう。




    ↑坂をのぼったあとの風景


    ↑城のように見える岩山を発見。道を走るだけでも楽しい



Actopanというところに来たところで昼食にチャモロタコスなるものを食べる。
チャモロという名前はゲームのドラゴンクエスト6で出てきたのが印象的で、どういった物か気になっていた。
中身はカレー粉風味の肉が入ったタコスだった。
その店のおやじがこちらに興味を示したようで、治安のことやらスペイン語の勉強やら、色々と教えてもらった。


彼が言うには、今危険なところは

メキシコシティサカテカスグアダラハラ(後ろ2つは都市のことなのか州括りなのかはわからなかった)

州でいえば

Tamaulipes州、Michoacan州(特にヤバいらしい)、Oaxaca州だそう。

数人に勧められた観光地 Chiapasは大丈夫だそうだ。

新聞やテレビで見た情報だと思うので、実際どうなのかはわからない。
サカテカスとグアダラハラには行ったが、人が寝る時間以外は大丈夫そうだった。
サカテカス州に入ったときは散々「気をつけろ」と色んな人に言われ続けたが。



そんなことを1時間近く話してしまい、かなり遅れをとってしまった。

この日はPachucaという大きめの町まで行くつもりだったが間に合いそうにない。
その15kmほど手前のところでモーテルに泊まることにした。
それでも60kmちょっとは走ったであろう。
かなりいい調子だ。

モーテルは190ペソと安いが12時間しかいられないらしい。
朝まで、と言ったら2時間延ばしてくれ、朝7時までならいいよと言ってくれた。


ただこの辺は治安が悪いのか、他の店の愛想がとんでもなく悪かった。

この辺の人とはあまり関わらないほうがいいかもしれない。




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快速運転再開、カリブ海を目指して東へ

この先サンフアアンデルリオからカリブ海へ向かうにはいくつかルートがあり、
とりあえずプエブラという大きな都市へ向かうことは決まっていた。

そこまで行くのにはどうするか、
南のメキシコシティへ行ってから東へ方向を変えるのか、
高速道路に乗ってひたすら走り続けるのか、
下道を通って町や村を通りながらいくのか。


結論としては、下道を通ることにした。
高速はいまだに自転車が通れるのかわからないし町と町の間隔も遠い。
メキシコシティは迷いやすいし空気が汚いからあまり行きたくない。治安も悪い。
おそらく一番遠回りだろうけど、なんとかなるだろう。
たくさんの町を見られるのも楽しそうだ。


さっそく走り出したが、
ケレタロ郊外と言ったらいいのか、この辺は本当に景色がいい。
人はほとんどいないが道は険しくなく、とても楽しく走ることができる。



    ↑まるでゴルフ場だ、とつぶやいた


    ↑好きな飲み物その2、アリゾナのマンゴー味


    ↑突然広大な大地が目の前に現れたりする


    ↑緑が映える。奥の山もきれいにくっきり見えるし、真ん中に写っている農夫とガチョウも絵になっていた


    ↑羊飼いとひつじ





この日からたくさん走ろうと決めていた。
目安は最低でも60km。
自転車になれている人はこれでも少ないと思うかもしれないが、メキシコに来てからというものなかなか前に進めなくなっている。
メキシコには町がたくさんあり、どうにも怠けて留まってしまうのだ。

いつもは暗くなる前に寝る場所を探すのだが、夕方ぎりぎりまで時間を使って走った。
その甲斐あってかなり遠くまで進むことに成功。
おそらく100km近くは走ったのではないだろうか。
アラスカやカナダを走っていた頃を思い出した。

嬉しく思いながら疲れた体を癒すべく安宿へ直行。
なにかがないと言っているが、天井を指差しグルグルまわしているところを見るとおそらくファンがない部屋なのだろう。
全然問題はない。
それともここの夜はそんなに暑いのだろうか。


夜になってその答えはわかった。
ファンではなく、電気がつかなかったのだ。
しかし懐中電灯を持っているのでそれほど困りはしない。
9時頃に発電機の音がして電気が通ったので、ストレスなく安く泊まることができた。



それにしても季節柄なのかこの辺の気候のせいなのか、ここはかなり乾燥している。
肌は白く荒れるし唇はカサカサして切れて痛いし目に入った砂粒は取れなくなって病院行きかと気おくれするし、大変だ。
つむじ風がたくさん見れるのもそのせいだろうか。
1日に一回は小さな竜巻のような砂の渦が荒野を横切っていた。

そして夜と朝がとんでもなく寒い。
鼻がつまってしまった。



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サンフアンデルリオへ2度目の参上

朝、岩山に手をかざしてパワーをもらい、ベルナル村から脱出。




とりあえずこれから南東サンフアンデルリオへ行って、それからルートを考えることにする。

道は平坦で走りやすく、いくつかの町を越え快適に進むことができた。



    ↑高架道の柱に描かれていた絵↓

    うますぎる


エセキエル・デ・モンテスという町の屋台でマンゴーのジュースを飲む。

今までのジュース屋では米でできたオルチャータやオレンジ、レモンなどを飲んできたが、マンゴーのジュースは初めてだ。

濃さも甘さもちょうどよくとてもおいしかった。

ここら辺のジュースは絞りたてが多くておいしい。

他の地域では水で薄めたものが多かった。

それはそれでおいしいのだが、やはり100%には敵わない。

ベルナルでも八百屋でオレンジジュースを頼んだが、目の前で10個以上のオレンジを絞り、たった10ペソで腹が膨れるほどの量をくれた。

メキシコは果物の物価が安いのだろうか。

スーパーで見たらそこそこの値段だった気がするが、どういう仕組みなのだろう。

町を抜けようとした矢先、車に軽くぶつかられる。

少し痛かった程度ですんだが、車のサイドミラーのほうはベキッと音を立てて曲がってしまった。

大丈夫だっただろうか。

それともあれってもともと曲がるものだったっけ?

次の町ではコンビニで寒天ゼリーのようなメキシコ特産のお菓子を買ってみた。

一口サイズでザラメがついた色とりどりのそれは、数種類の味がミックスされていて見た目おいしそうだった。

日本を自転車でまわっていた際、エネルギー補給と腹を持たせるためによく寒天ゼリーを買っていたのだ。

後で食べたのだが、まあまあおいしかった。

ほかの自転車集団ともすれ違った。

旅行ではなくスポーツとしてやっている人たちだ。

軽く手を振って挨拶。

ここは自転車ツーリングをする人が多いのだろうか。

とても走りやすい道だった。

4時ごろにはサンフアンデルリオに到着し、迷いながらセントロへ。

以前来たときにも迷いまくったのだが、ここはかなり道が複雑である。

中央の道路が滑らかにカーブしているせいで方向感覚がなくなるのが原因だろう。

地元近くにも迷いやすい町があるが、同じような構造だった。

前回と同じホテルに部屋をとった。

前は2階をあてがわれたが、今回は自転車を配慮してくれたようで1階にしてくれた。

次の日に出発するつもりだったが、具合が悪くなってしまったのと自転車のこぎすぎで膝も痛かったため数泊して休むことに。

おそらく風邪を引く一歩手前なのだろう。

ほとんど部屋で寝ていた。


   ↑そこらでよく売っている、日本語が書かれたおつまみ。
下には「ピーナッツ とっても日本風」と書かれている。ずっと気になっていたがついに買ってみた。味はまあ普通だ。




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パワースポットで幸運を取り戻せ ー ペニャデベルナル

 ケレタロにてガイドブックを見ていたところ、この近くにパワースポットがあるという情報を見つけた。
メキシコの滞在日数の終了も徐々にせまってきているためまっすぐ先に進む予定だったのだが、
出来心で寄り道することに急遽決定。

最近運気が落ちている気がするので、ここらでパワーをもらいにいこうという魂胆である。

たとえばこの日も・・・




ケレタロを出発して意気揚々と自転車をこぎ出す。
やっぱり自転車で走るのは楽しい。
ウキウキしながら水道橋の横を通り、高速道路へと向かう。

途中で業務用の文房具屋があったので立ち寄った。
というのも、自転車を盗まれた際、荷物を縛っていた紐の1つも盗られていたのだ。
アラスカの道端で拾ったものだったのでそれ自体に実質損害はないが、けっこう重宝していたものだった。
この店でその代わりを探そうと思ったのだった。

しかしどれもイマイチ。
しょうがないので細くて弱そうな紐状のものを購入し、さっそく自転車にくくり付けようと袋から取り出した。



・・・これ、普通の紐じゃなくて名札下げの輪っかのやつだった。

これじゃあ荷物をくくれない、ということで再度店に入り返金を頼んだ。
しかし言葉が通じない。
なんとか聞き取った情報によると、明日にならないと返金できないということである。

なぜだ!!!!


交換ならできるということでほっそいビニールテープが5束入ったものと交換した。
おそらくそっちのほうが安いのだが、おつりは渡せたないと言われた。
そのビニールテープで荷物を縛るが心もとない。

34ペソまるまる損してしまった。
それどころか、余計な荷物が増えたのでもっと酷いありさまだ。
34ペソ、約300円くらいそんなにケチケチすることないではないか、と思うかもしれないが、
それだけあれば夕食を食べられるし、出費が続いているこの状況で無駄に金を減らしたくない。

がっかりしてその店を後に。



とまあ、こんな感じでついてない毎日を送っていた。



しかし自転車で颯爽と走っているとストレスも多少和らぐ。
1週間ちかく自転車に乗れていなかったので、体が求めていたのかもしれない。
自転車中毒か。


道を間違えた先にスーパーがあり、そこに荷台紐が売ってたので即購入。
なんとか荷物の安定を図ることに成功した。



高速道路にのりそのまままっすぐ。
この道は数ヶ月前にも通ったので、

あ、ここ前に行ったところだ!
うわこれ懐かしい!!

と一人ではしゃいでしまった。

たまには来た道を戻るというのもいいものだ。


ハイになりながらパワースポットの村行きの分かれ道にぶつかった。
予想ではここから山になる。
気を引き締めて行かなくては。

と思っていたのだが、
たしかに上り坂があるにはあるが、グアダラハラ〜プエルトバジャルタ間のあの辛い道を経験した今となってはこの程度は楽なほうに感じる。




日が落ちてきたころ、何かが見えだした。

お?

おお!?



おおーーーー!!!


ということで到着。
ここはベルナルという村?町?で、
見えているのはペニャ・デ・ベルナルPeña de Bernalという世界第3位の大きさを持つ一枚岩だそう。
この岩山がパワースポットらしい。
UFOが来ることもあるほどのパワーがあるそうな。
登山やクライミングも可能みたいだが、登山道具を持ち合わせていないので遠くから眺めることに専念した。

落ちかけている日に照らされた岩山は光輝き、近くで見た時の大きさと迫力にはなにか説得力があった。


この町はもっと先にも続いているようだったが、先を急ぐため町の入り口付近で泊まり明日に備える。
街中もまわってみたかったが、まあしょうがない。
今回はあきらめることにした。





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