コロンビアに入って、日本人だと当てられる確率がまた1割2割ほど上がった。
それまでも思いのほか当てられていたのだが、こっちに来てからはかなり多い。
アジア人=中国人という図式が成立している海外で、これは偉業だ。
これも他のバックパッカーやライダーやチャリダーのおかげだろうか。
日本人旅行者が多く来ているのかもしれない。
この日も「日本人だろ?」と国籍を当てられてしまった。
道端で商売しているジュース売りのおじさんだ。
彼にいいことを教えてもらった。
コロンビアではジュースを買うとおかわりすることができるらしいのだ。
そう言いながらオレンジジュースをもう一杯ついでくれる。
こちらのオレンジは酸っぱいが、それが疲れを癒してくれる。
そういえば昨日もスイカのジュースを2杯くれたっけ。
さすがにコーラとかpostobonなどの商品は無理だろうが、fugo(100%果汁ジュース)やagua fresca(水などで割った果汁ジュース、この言葉自体はメキシコのみ通用する)だったらサービスしてくれるらしい。
ためしに次に止まったレストランにもう一杯飲み物をもらえるか頼んでみた。
笑顔でOK。
値段もそのままだった。
そのジュース売りにブドウジュースはあるか聞いてみたが、もっと先に行かないとないらという。
ネットで知り合ったチャリダーの人が、こっちのブドウジュースがものすごくおいしいとブログに書いていたのを覚えていたのだ。
もしかしたら時期が違うからかとも思ったが、どうなのだろう。
ぜひ飲んでみたいのだが。
マンゴーがたくさんなっているとも書かれていたが、ここらではとんと見かけない。
やっぱり時期が違うのだろうか。
ほかにも、ぜひ食べてみたものに「ピラニアの塩焼き」がある。
動画にコメントをくれていたのだが、
TVゲームのFF11だったか14だったかに「ピピラの塩焼き」という攻撃力を上げるアイテムがあるらしく、
そのモデルがピラニアらしい。
調べてみると、南米では普通にピラニアが食べられるという。
それなら食べてみなくては。
ということで、それも探しているのだがはたして見つけることはできるのか。
乞うご期待。
この日はわりと真面目に走り、アップダウンの繰り返しを乗り切りPueblo Nuevo(プエブロヌエボ、ニュータウンという意味)の村にやってきた。
入ってすぐにドリンク屋。
これは寄っていかなくては。
念のため店員のおばさんにブドウはないか聞いてみるが、やはり無いとの答え。
zapote(サポテ)という聞き覚えのないフルーツが書かれていたのでそれを頼む。
見た目はココナッツのようだが、中は赤い果肉で、コロンビアでは有名なんだそうだ。
「そうだ、いくら?」
「2500ペソ(125円)だよ」
「2500ペソ!!?」
「そうだよ。安いでしょ~」
「えー。小サイズ(chico)はないの?」
「それってどういう意味?」
「えっと、小さいの(pequeño)」
「んー、小さいのでも2500だね。そのかわりおいしいの作ってあげるから」
おばさんの押しに負け値下げ交渉は失敗。
出されたジョッキにはピンクの液体で満たされていた。
牛乳と砕いた氷が入っている。
飲んでみると、パパイヤの味に似ている。
おいしい。
飲み干したちょうどそのとき、おばちゃんがやってきて
「もう一杯いるでしょ」
とさらに並々ついでくれた。
そうだった。
ここは飲み物のおかわりができるんだっけ。
さすがに腹が痛くなりそうだと思いながらも笑顔で飲み干した。
しかもおばちゃんときたら、値段も2000ペソにまけてくれた。
なかなか憎いことをしてくれる。
その先すぐにホテルが見え、20000ペソ(1000円)だというので泊まることにした。
本当は次のPlaneta Rica(プラネタリカ)というちょっとオシャレな名前の町まで行くつもりだったのだが、今日は疲れた。
安いホテルがあるのに「キャンプしてもいいか」なんて頼めないし、まあいいってことで。