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となりの国

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ベンタケマーダへ帰るよ! 地獄の山坂を越えて




ビジャデレイバからベンタケマーダへと帰るときがきた。

昨日 がむしゃらに走った60kmの疲れはまだ少し残っているが、そろそろ出なくてはいけない。金銭的に。

ホステルには人がいなくて鍵の処理に困ったが、窓からソファへ投げ入れるという荒技に成功し、町を抜け出した。

ここビジャデレイバへ来るときに通った、あの地獄ののぼり坂をゆくのは気が引けるが、もう行くしかない。

余裕があれば今日中にベンタケマーダへと戻りたいが、時間的にも体力的にも厳しいかもしれない。

そのときは無理せずにまたトゥンハで一泊することに決めた。



山道に入りキツい坂を、崖や山、化石などを目に入れながら走る。もしくは押し上げる。


    ↑ここでオカリナ演奏動画の画像を撮った。演奏自体はビジャデレイバのホステルの庭で録音した



    ↑相変わらずきれいな山道


    ↑ここの石はところどころキラキラ光る。透明色だが、ガラスではなく何かの結晶のようだった。不思議なところだ



呻きながらその坂をあがっていると、バス一台が停まっており、多人数の若い男女が崖のそばに立ちながら何かメモを取っているところに出くわした。

そのまま通り過ぎようとしたが、そのうちの年を取った男性がこちらへ来て話をしてきた。

話によると、どうやら彼らは学生らしい。

地質学か考古学のフィールドワークに来たのだろう。
このあたりは大昔、一面海だったから。

教授らしきその男性から、

トゥンハへのルートではなくSamaca(サマカ)という町を通って行けばベンタケマーダまで近い、

という情報をいただいた。

来るときに見たあの景色やカフェをもう一度見たいという気持ちもあったが、同じ道を通るのも味気ない気がしたので、その情報に従うことにした。

工事中の道で30分ほど待たされてからT字路へ到着。

そこにあったレストランで腹ごしらえをしたあと、来た道とは違う方向へと駆け出した。


    ↑ここの料理は安くてうまいうえに店員も客もみんな優しいときている。すてきです

サマカまではアップダウンは少なく、スムーズにサマカへ入る。



警察署があったので警官に道を聞き、ほとんどノンストップで先へ。

というのも、この道へ行く場合だとトゥンハには入らないので、途中で泊まれるところはおそらくない。

つまり一気にベンタケマーダへ行くしか方法がないのだ。

空は曇天。

雨が降りそうだ。



    ↑サマカのセントロ(中心部)はこちら。草花がたくさん植えられてあって良さそうな町だった



雨が降らないよう祈りながら激坂に対抗する。

苦しい。
昨日の疲れも残っており、すぐに脚がガクガクしてくる。

途中立ち話していたカップルに

もうすぐ頂上でそこから下りになるよ

と教えてもらったが、その頂上がなかなか見えない。

苦しみ喘ぎながらその峠に辿り着いた。

小さな集落があり、そこから緩やかな下り坂。

景色はきれいだが小雨がたまにぱらつき、下りは緩やかすぎて自分でペダルをこがなくては自転車は先に進んでくれない。




    ↑こんなところに線路が走っていた。まわりはなにもなく起伏もそこそこあるのによく敷いたものだ




1時間ほどたっただろうか、ようやく見覚えのある道に出ることができた。

ここからは楽勝だろう、と思っていた。

ところがどっこい道はのぼりに変わる。

疲れた体にこれは堪えた。

ベンタケマーダはまだか。



・・・・・ダジャレじゃないよ。




小さなレストランで何度も休憩し、アレパとティント(コロンビアのトウモロコシパンとブラックコーヒー)を頼んで体力回復に努める。



    ↑こっちのアレパ

    ↓これと比べてみると違いがわかるだろう。これはメデジンのアレパ(写真右)。これもバターたっぷりでおいしかったが、もっと北のアレパはパサパサしてて激マズ



3度目のコーヒーブレイクのあとすぐ、脇を通る車から手が出てきてアレパを差し出してくれた。

さっき食べたばっかりなのだが、しかしこれはありがたい。

このあたりのアレパは菓子パンのようで非常においしいので、多少お腹がいっぱいでも口に入る。


それに何より気持ちが嬉しい。


    ↑もらったアレパ

夕焼けに染まり次第に闇にまぎれる空と雲を眺めながら、ようやくベンタケマーダに着いた。






かかった時間、約9時間


つ、疲れた…




いつものレストランでジョンを待つ。

祭りが近いせいで町の広場には白や黄色のタープテントが一つ二つと建てられてつつあった。




  駄菓子の屋台が出回っていた。何個かジョンが買ってくれた



疲れているので早く休みたかったのだが、ジョンは外へ連れ回そうとしてくる。

必死の”疲れたアピール”が功を奏し、早めに帰宅してくれた。

今日中に着くことができて本当によかったと安堵とともに、その日の夜はジョンとのおしゃべりに花を咲かせたのだった。


sさんへ

画像大丈夫そうですか? それならこのままサムネで載せていきたいと思います。

自分だけでは見やすさや読みやすさ等わからないことが多いので、読んでくれている人の意見が聞けて大変嬉しいです。

こんな未熟なブログですが、よかったらこれからもよろしくお願いします。

こちらもおもしろい記事を書けるように精進しますんで!





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