忍者ブログ

となりの国

Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > 9、コスタリカ > 日本人宿「ペンション田中」を探して 〜 San Jose

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

日本人宿「ペンション田中」を探して 〜 San Jose

連投します。



7月20日


ここ数日は晴れが続いている。
この日も晴れ。
自転車に荷物を詰めて出発。



ガガッと進みすぐにグレシアの町に着く。

カフェに入って優雅に昼食。
のはずが、料理はどれも高く、安めのイチゴチーズケーキを一切れだけ食べた。
おいしかった。


グレシアまですぐに着いてしまったので、ここは飛ばして次の町を目指すことにする。

 
    ↑オサレな教会だけ撮ってササッと通り抜けた



ここからAlafuela(アラフエラ)の町まで田舎道が続いた。

 


小さな村が数km毎に並んでいたが、今日が日曜日だったため店のほとんどは閉まっている。

途中、8000コロンの安いcabinasを見つけるが、まだ時間が早かったので先に進んでしまった。
今思えばここに泊まればよかった・・・


 
    ↑イグアナを発見。やっとちゃんとした動物を撮れた
     イグアナでパッと出てくるものといえば菅野美穂が出演してた「イグアナの娘」。あとゲームボーイの「ドンキーコング」に出てくる尻尾の長いイグアナもかわいくて好きだった。そんな世代。




アラフエラに着いたのは3時少し前。
この分だと首都のSan José(サンホセ)に着く頃には夕方になってしまう。
宿がすぐに見つかれば問題ないが、見つからなければ真っ暗な中を探しまわることになるだろう。
それはちょっと避けたかったので、目についたホテルへ行ってみる。


しかしここは値段が高かった。
そこの受付が半額くらいにまで値下げしてくれると言い、オーナーに電話で交渉。
結局無理だと言われ、30分待たされただけだった。
他のホテルも安くても18000コロン(3300円)くらいするらしい。

ちゃんと自分の足で探せばもう少し安いところもあったことを後で知ることになるのだが、このときはそれを信じ込んでしまった。


どうせ高いのならここに泊まらずにさっさとサンホセに行ってしまおう。
ということで、空港の横を通って高速道路のような道を進む。
念のため泊まれそうなホテルを見ながら進むが、どこも高かったり休みだったりでだめだった。




”39号線”と書かれた道に入る。
昨日調べたところによれば、ここから2本目の大きな道路を右に曲がるとパバスという地区に入ることができて、その通りにアメリカ大使館がある。
その近くに日本人宿「ペンションたなか」があるという。
看板はなく、美容室tamaeという店があるそうだ。


空は夕焼けになってしまったが、その色がとてもきれいだった。
少し疲れてはいたが、それを見ていると元気が出てきた。
体にやる気がみなぎり、わくわくしてくる。
だが、そのわくわくの後はいつも悪いことが起こるので、慎重にいくよう自分を抑える。

 

 



住所を見せて道を尋ねた。
が、全然わからないと言われる。

その人に突然「日本人だろ、言葉の間に日本語しゃべってるよね」と言われ驚いた。
彼は以前東京大学に行ったことがあり、日本語を少し話すことができるらしい。
もちろん英語も話せる。

向こうに中国人か日本人かわからないけど住んでるよ

という話を聞き、そちら側をウロウロしてみる。

まったくそれらしい美容室が見つからない。
ちゃんとした住所がないようで、調べたものも「〜薬局から75m先」としか書かれていなかった。


 



探し続けて疲れ果て、
この日は昼のケーキ一切れしか食べていなかったので、マックで2$のハンバーガーを食す。
食い足りないが早く探しにいかなくては。



外は真っ暗。
警備小屋のようなところがいくつも並んでいるのだが、その1つに道を聞いてみる。

なんとか通じたようで、

日本人で髪を切るところだよな!

とジェスチャーつきで言い、自分が持っていたペンション田中の電話番号に電話してくれた。
出た女性は日本語が全く通じず、なにかわめき散らしている。
どうやら違うところのようだ。



じゃあ直接行ってみよう、ということで警備員の一人がバイクを持って来る。
その間にコーヒーを1杯ごちそうになった。


バイクについていき美容室に到着。
近くに薬局もある。 が名前が違う気が・・・

チャイムを押すが誰も出てこない。

ネットの写真で見た家とも全然違う。


ここじゃないよ、
と警備員に言うが、彼は絶対ここだ、としか言わない。
暗雲が立ちこめてきた。


彼はどこかに電話している。
そして携帯を渡された。
向こうは中国人女性のようで、英語が話せるらしい。

田中玉枝さんは知っていますか?

と聞いてみても、

中国人の知り合いはたくさんいるけど日本人はわからない

と言われる。



警備員にまたついてこいと言われるが、なんだか怪しい。
こんだけ付き合ったんだからと莫大なチップを要求されるのではなかろうか。

もういいや一人で探す

と言っても

いや大丈夫、見つけられるから
ひとりでここにいるのはとても危険だ

と引いてくれない。



警備員がいろんなところに聞き回り、住所に書いてある薬局を発見。
しかしそのまわりにも美容室tamaeは見つからなかった。


しょうがないので近くにあったホテルへ。

一泊55$。
高すぎる。


ホテルの受付員にもう一度改めて電話をかけてもらおうとするが、番号が一桁足りないらしくダメだと言われる。
じゃあwi-fiを使わせてと言うと、泊まり客じゃなきゃ無理という返答。



警備員が来いと言い外へ。
不信感を抱きつつ、ついていくしかなかった。


行き先はこの警備員と会った警備室の近くの中華料理屋だった。
そこでwi-fiを使わせてくれるという。
どうやら彼はこの店の警備員だったらしい。


料理屋の中は豪華でタキシードを着たスタッフが数人立っている。
ソファーに座り、wi-fiのパスワードと水をいただく。

調べてみても今持っている情報以上のものは見つからなかった。



店の女性オーナーに相談してみる。
調べてもらった結果、彼女の話によると

・田中さんはすでに引っ越してどこかへ行ってしまっている。
・電話番号は古くてもう使えないものだった。
・所在はわからない

ということだ。


あとで別の人に聞いてみると、2007年ころにはすでにペンション田中を閉めてしまったらしい。



とりあえず今日は近くのホテルを紹介する。55$よりは安いホテルがあるから

と、そのオーナーが警備員を呼び出した。
別れ際に「さよなら」と日本語で挨拶してくれたその中国人の女性オーナーには感謝している。




バイクについていく。
アメリカ大使館の横を通り、ついた先はB&Bと書かれたところだ。
隣にはbudoukanと書かれた看板がおろされた武道・スポーツ教室があった。


B&Bからモコモコの帽子をかぶったおじさんが出てきた。
もう部屋はいっぱいらしい。
他にホテルはあるか聞いてみるが、ここより安いところはないという。


さっきの高いところに行くしかないのか、
とがっかりした矢先、警備員がどこかへ電話している。

そしてまたついてこいのジェスチャー。



今度もまたB&Bに連れていってくれた。

ってかホテルまだあるじゃねーか!!!
とか思いながらチャイムを押すと、北米風の女性が出て来る。

15000コロンで泊まれると言われたので承諾。
警備員は自分の電話番号をこちらに渡し、チップも取らずにそのまま帰ってしまった。

時刻は夜の9時30分。



B&Bというのは初めてだった。
他より少し高いイメージだったのだ。
入ってみると中は普通の家だった。

キッチンの横にある部屋に連れて行かれた。

ホテルのようなきれいな部屋だ。
室内にシャワーもトイレもある。
B&B = bed and breakfastなので朝食もついてくる。



感じのいい穏やかな老夫婦2人でこの宿を切り盛りしているらしい。
カナダ人の夫婦らしく、夫はコスタリカやカナダ以外にも多数の国に手を広げている会社を持っているという。

盛大に歓迎してくれて、優しくしてくれた。

ペットのでかい犬・ココには腕をベロンベロン舐められて仕舞いにはかじられそうになったが、彼は彼で歓迎してくれているようだった。




この日は大変な目にあったが、色んな人の助けがあって落ち込むことも危険な目にあうこともなく一日を終えることができた。

関わった多くの人に救われたのだ。



   泊まった宿

B&B DOBSON MANOR

tel. (506)2232-2627 / 2232-2002


Calle 92, Avenida 21

Rohrmoser, 200 meters west, 300 meters south of Plaza Mayor, San Jose, Costa Rica



にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[2回]

PR

Comment0 Comment

Comment Form

  • お名前name
  • タイトルtitle
  • メールアドレスmail address
  • URLurl
  • コメントcomment
  • パスワードpassword

PAGE TOP