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となりの国

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海外初、顔なじみの店







ホテルでキャンプをした次の日。

この日は体がダルくて少し筋肉痛になっていた。
テント泊ではやはり体の疲れが取れにくい。


テントをたたむのも面倒くさく、ダラダラと片付けながらホテルの庭を見ていた。



    ↑中米でよく見る歯切りアリの列




    ↑木の又のまんなかにキツツキが立っている


もう一泊しようか迷ったが、まわりには店すらないこの場所に留まったところでどうしようもない。

それじゃあ進みましょう、本日づけで
という草案が自分会議で可決。

「休みたい」という本心を、その意見を盾にしてごまかし、身支度を整えた。


本で見て以来ずっと見たいと思っていた ソライロフウキンチョウ もここで見れたので満足ではある。


    ↑左上がソライロフウキンチョウ。淡いきれいな色をしていた




体が疲れていることもあって、ゆっくりゆっくり進む。


しかしまさかParmar Norte(パルマールノルテ)という小さな町で10泊もすることになるとは思ってもみなかった。






















……うそです。


本当は3泊です。



最初に多めに言っておけば「3泊」がごまかされるかなーというトリックを使ってみました。



贅沢してちょっとだけ高めのホテルに泊まったので、居心地がよくなってしまって…

それだけではなく、この町は小さいけど物は多く、喧噪としていない、
という自分好みの町だったので、離れがたかったのだ。


ひいきの店もできた。
大衆食堂のようなカフェのような店に行くと、

カサードの安いのでしょ?

と店員さんが笑顔で出迎えてくれるようになった。


「おばちゃん、いつものね」状態が異国の地でできあがった。
顔パスってやつ。




    ↑高い山の麓にあるのも気に入っている理由の一つ。景色がいい。が、そのせいで雨に降られやすい



    ↑この黒い点のところがパルマールノルテ




もっとここにいたかったが、自分で自分のケツをたたき、先に進むことに。

しかしこの日は雲行きがあやしい。




   ↑町を出てすぐにジャングルっぽい川を発見




    ↑次々に現れる看板が誘惑してくるんですが…



腹が減ったので休憩がてら、レストランに入る。
雨もちょうどパラパラと降ってきていた。


食事をしていると、一気に大雨が。



    ↑雨が止むのを待つ間にデジカメをいじっていたら、写真設定の仕方をまた一つ学んだ。
     雨粒が見えるようにしてみたんだけど、どう?




    ↑大雨のなかを闊歩する馬と人


雨が小降りになったので、今だ! と急いで金を払って出発。
なかなか人のいい店長だった。




先に行くにつれて道が悪く、そして狭くなってゆく。

もしかしたら道を間違えたんじゃなかろうか、と心配になった。
雨宿りをしながら、パナマ国境との距離はじわじわと縮まっていく。




    ↑どんどんジャングル化していく




雨は止みそうにない。
こりゃもうだめだと思い、流れ着いた小さな村の酒場の一人に、ここらで泊まる所があるかどうか聞いてみる。

うーん と唸りながらまわりにも聞いてくれるが、どうやらないらしい。

こっから自転車で40分走ればもっとマシな町がある、という話だったので、
その町の存在を信じて走っていった。




大きな看板に

ようこそ、Rio Claroへ

と書かれているのが見えた。


やっと着いた。
とりあえず目についたホテルへ行き、値段を聞くと高くなかったのでそこに部屋をとる。
水シャワーを浴びて一安心。
疲れたー。

距離はそれほど走っていないが、雨のおかげで時間がかかってしまった。

ホテルに入った時間は夕方の5時。
体感ではまだ3時くらいだった。
雨が降ってからずっと暗かったので、時間感覚が狂ってしまったようだ。








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