- 2024/11/24
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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チェックアウトを30分遅れて宿を出た。
何も言われなかったのでよかった。
金をせびられたらどうしようかと思ってしまった。
ここラ・ウニオンの人たちは悪い人が多いらしいから。
今日はエルサルバドル脱出を目指す。
来た道を戻り右に曲がると北に進めるらしいので、とりあえず昨日の道を逆走。
しかしいくら走っても右へ行く道がない。
道行く人に尋ねるが全員が「この先ずっとまっすぐ、で右」としか言わない。
1時間くらい走って、
気がついた。
いつの間にか右に曲がっていたのだ。
ラ・ウニオンを出て数分で複雑に入り組んだ道があり、ずっと右手沿いに走っていたので、たぶんそのときに方向が変わったのだと思う。
コンパスで調べても進んでいる方が北になっていた。
そうとわかればさっさと行こう。
やはりここエルサルバドル東部は治安があまりよくないのか、みんな金や持ち物をくれと言ってくる。
無い というとそのまま長いトークになり、頑張ってねと言って応援されて別れることになる。
これがネット検索で調べたところによる「治安は悪いがみんないい人」の実情だろうか。
帽子をくれと言ってきた人たちには、
ヘイどこからきたの? あ、日本人だろ!
とズバリ当てられた。
なんでか聞くと、ここは日本人チャリダーがよく通るらしい。
にしては誰一人として会わないんですがそれは。
自転車がパンクしたので修理。
今回は2ヶ所も針金が刺さっていた。
直したくないが渋々修理する。
エルサルバドルラストの村に到着。
右に曲がればとなりの国、ホンデュラスがあり、左に曲がれば別の町があるらしい。
正直もう少しエルサルバドルにいたかった。
だからここにあるホテルに泊まろうかとも思ったのだけど、そこがちょっと高かったのでやめることにした。
大きなガソリンスタンドにはこれまた大きな店がついており、中も食べ物が売っていたり豪華だったのだが、ここの警備員に腹がたったので入るのをやめた。
近くの食堂で食事をし、隣の店で飲み物を買って飲み干す。
迷ったが、やっぱり今日国を出よう。
右に曲がりしばらく進むと門があった。
が、ここはトラックだけだと両替のおじさんが教えてくれる。
もっと行くとまた門があった。
ここもトラックだけらしい。
え?じゃあどこにイミグレーションがあるの?
警備は道を外れた上り坂を指差した。
変な子どもに絡まれながらしばらく歩いて、
これもうホンデュラスに入ってんじゃないの、
という不安を持ちながらその先にも町があり、そこにイミグレーションがあった。
ここで出国するんだよ、と両替のおっさんが教えてくれる。
目の前にアメリカ人っぽい風貌の人が並んでいる。
前と後ろにリュックを背負い、紐のついた杖を持っている。
僧侶かと思った。
話してみようか迷い、結局話すことはなかった。
英語の歌を大声で歌い出した。
審査官にパスポートを見せてすぐ戻ってくる。
橋を渡って即刻入国だ。
目の前にぼろぼろの服を着たじいさんがやってきて、向こうがイミグレーションだと言いはなち全力で走って案内してくれる。
カウンターで入国カードをもらうと、隣の窓から少女がすごい勢いでペンをさしだしてくる。
隣からも知らない男が同じペンを振り回している。
あ、これは
チップをとるのだな
カードをはぎ取られてまわりの人たちが勝手に書いてしまう。
さっきの僧侶はのんびりと一人でカードを記入している。
慣れてるな。
カウンターに座っている審査官に滞在日数を聞かれ、60レンピラを渡し終了。
3$でもいいと言われたし、他にアメリカドルを使える店や宿も多いので、国境での両替はしない方がいいだろう。
自転車のところに戻ると、最初に案内してくれたじいさんがチップをくれ的なことを言ってくる。
払わずに問題に巻き込まれるのはいやだけど、これくらいで払うのも癪なのでもう少し使うことにした。
俺は人使いがとても荒い。
末っ子だから。
地図、というと審査カウンターの中に連れて行かれ、さっきとは別の審査官に地図をもらう。
都市の場所を丁寧に説明してくれた後、
危ないから気をつけてね。夜は外に出ちゃいけないよ。室内で眠っているように。
と、映画の『サイレン』のような忠告をしてくれた。
優しい人でよかった。
今日はここで泊まると言うと、それなら安全な宿があると、その名前を教えてくれた。
じいさんに宿を案内させ一番安い部屋をとる。
しょうがないから嫌々じいさんに小銭を渡してさばいた。
いい部屋ではなく、これで10$は高い。
が、まあ安全に過ごせるならいいかとプラスに考えることにする。
エルサルバドルの宿はチェックアウトがどこも早かったので、その寝不足を解消するため15時間近く寝た。