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風邪とフラペチーノの相性、Morales 〜 Los Amates




モラレスでは2日間ベッドで寝続け、計4泊した。

まだ鼻と喉が酷い状態だが、熱は下がったので先へ進むことにする。



出発日前日、体調はよくないがせっかくなので町の中を歩きまわってみる。

メイン道路には車や人が激しく行き交い、夜もソカロ(中心広場)を中心に人通りが多い。

日本の盆踊りや神社祭りが終わったあとの感じに似ている。

夜道に人々の話し声が小さく響き渡っているあの感じ。


ここのソカロは花や木がたくさん植えられている。

管理もしっかりされていてきれいにしてあった。



カフェで久しぶりのフラプチーノに出会えた。

メキシコではよく飲んでいたが、そこを出てからはなかなか見るとこがなかったのだ。

喉が炎症を起こしていて熱を持っているため、この冷たい喉ごしがとても気持ちよく、体の中がぶわっと目覚めていくような感覚を覚えた。

ちょっと高かったが、やっぱりフラプチーノはいいものだ。

幸せって、こういうことを言うんだね。

部屋に戻ってゆっくりしていると、大雨が降ってきた。

雷もなっているので停電になるかな、と思いパソコンの充電機を抜いておく。

数十分後、案の定停電になってしまった。

懐中電灯もありシャワーも浴びたあとだったので特に困ることはない。

それよりもこの雨が明日までに止んでくれるかが気がかりだ。

この調子で明日も雨だったら、出発を延ばさなくてはいけない。

停電も直り夜もふけてきたころ、ベッドから床を見下ろすとチャバネゴキブリがこちらを眺めていた。

大きさは10cm弱といったところだろうか。

ニスを塗ったような深い茶色と光を反射するテカり具合、宇宙服のような頭部、足のトゲトゲ。

素晴らしいフォルムだ。

テレビや本で見た通りの神々しさ。

あれはデフォルメかと思っていたが、本当にこういう形のものもいるのだな。

さて、これからヤツとの格闘の状況を事細かに書いていこうと思い、文章まで頭の中で作りあげていたのだが、あまり見たくない人も多いと思うので今回はやめておくことにする。

とりあえず2匹出たということだけ書き残しておく。

その後、グアテマラ・サンタエレナで他のスパイスとともに虫除けとして買っておいたクローブを、部屋のいたるところに盛り塩の要領で置いておいた。

前日の戦闘で寝不足になりながら次の日の朝に出発。

空は曇っているが、雨は降っていない。

鼻をぐずぐずしつつタンのからむ咳をしながら道路を走る。

景色は相変わらず高原ジャングルといった見た目だ。





30kmほど走ってLos Amates(ロサマテス)という町の入り口に着く。

体の調子が悪くなってきたので、今日はここで休むことにする。

イギリス人っぽい見た目のバックパッカーがちょうど店から3輪タクシーに乗り込んでいくのが見えた。

そこの店でホテルの場所を聞く。

言われた方向へずんずん進んでみると、井戸端会議中のおばちゃん達が聞いてもいないのにホテルはあっちだよ、と教えてくれた。

親切だ。



ホテルを見つけ、部屋を見させてもらう。

値段は安かった。

食べ物や飲み物の料金はメキシコとそんなに大差ないが、宿はこちらの方が断然安くなっている。




まだ昼なので、少し近場をうろついてみた。

教会のステンドグラスいい感じだった。

だが中は見た目とは裏腹に暑い。




夜、外がやけに騒がしいと思ったら向かいのサーカスが開演していたようだ。

行かなかったがかなりもり上がっていたようだった。

行ってみればよかったかな。

次の日も体がだるかったので、大事を取ってもう1泊することに。

はやく風邪が治って欲しい。




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