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となりの国

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旅人に会いに・・・ Morales、グアテマラ




リオデュルセで一日、食事以外は出かけずにずっとベッドで寝ていた。

次の日も頭はボーっとしていたが、喉は少し良くなったので出発することにした。



    ↑町の中心部で目にした、非常に恐ろしい観覧車

ここから約束の地、Morales(モラレスと読めるが、日本語の地図の表記はなぜかモラールズ)まで約30km。

すぐに着くだろう。

しかしこの日は暑く、ひどく喉が渇く。

しかも体調も良くはなく、喉の痛みのかわりに咳が少しつくようになった。

咳が出るとなかなか取れずらいので、これは長期戦になることを心得ておいたほうがいい。



    ↑人工林が木のトンネルを作る。3Dのやつみたいだね


    ↑グアテマラの岩はどこも不思議な色をしていて鮮やかだ

中間地点の村で絞りたてのオレンジジュースを売っていたのが目に入った。

のどの渇きを一刻も早く癒さんと、一目散に駆け寄ってすぐに買う。

即。迷わず。

6割くらい一気に飲んで一息ついた後、
気づいてしまった。


絞っている男性がなぜか全身に怪我をしているのだ。

擦ったような、火傷のような、

顔や手、足などの皮膚が500円くらいの大きさでべろんと剥けて肉が露出している。

どうみても最近できた傷跡だ。

・・・

まさかジュースの中に血は入っていないだろう。

そう願いたい。

だがもしかしたらという可能性もある。

一応日本で肝炎系の予防接種は受けてある。

しかしエイズとかもあるし、今は風邪のせいで抵抗力が落ちているので、少し危ないかもしれない。

金を払い、コップを持ったままササッとそこを後にする。

残りは飲まずに、店の人の見えない所まで行って原っぱに投げ捨てておいた。

もったいなかったがしょうがない。

とまあ、こういう風に変なアクシデントがよく起こるのだ。

ホント暇をする時間がない。

キツい峠を越えると、ホンデュラス方面とエルサルバドル方面に道が分かれている町に入る。

それまでは左へ行きホンデュラスへ向かうつもりだったが、

調べてみるとホンデュラスは世界一殺人が多い国として有名らしい。

はい、やっぱやめ。

右へ行きまーす。

せっかくおばあちゃんに近道を教えてもらったが、危険を冒してまでもらった情報を大切にするものでもない。

気分で決めた計画を変更し、エルサルバドル経由で南下することにした。

エネルギードリンクを一気飲みして気合いを入れる。

分かれ道を右に折れて少し進むと ←Morales と書かれた看板が見えた。

ホテルがいくつか建っていて小さな小さな市場になっているそこを左に曲がる。

そこがモラレス。

適当に見つけたホテルに直行。

そんなに安くはないが、わりと綺麗でネットも使え、クーラーもあるので、それらを総合して考えると悪くはない。

数日間風邪を治すために宿泊しなくてはならないので、体や防犯のことも考えてここに決めた。

ささっとシャワーを浴びて急いで荷物を整理し、待ち合わせのカフェへ。

すでにその人は待っていた。

店の前には日本国旗の幕がついた自転車が置いてある。

中に入るとその人、崎山晋平さんが窓際に座っていた。


   ー崎山晋平さんのブログー http://sakiyanma.blog.fc2.com/


崎山さんを知ったのは、もともとネット上で知り合いだったUtourさんという方に 近くを走っているサイクリストがいる とブログを紹介してもらったのがきっかけだった。
Utourさんのことは多分またいつか書くことだろう。

若干緊張した声で話す崎山さん。

右側のプロフィール欄にも書いてあるが、自分はコミュニケーションが非常に苦手だ。

が、実はちょっとした特技として、初対面の人限定で約15分間くらいならノリよく話すことができる。

話を聞くスタンスから、相手の緊張がとけるまでこちらがリードする作戦に変更。

しかししばらくするとその「マジカル15分」は解け、会話会話に間ができるようになった。

これぞコミュ障の本領発揮!

しかも風邪のせいで途中から声が枯れていくという。

風邪で頭がぼーっとしていることもあり、カフェの音楽がうるさすぎるのもあり、自分の発する言葉に混乱して少し心配になりつつ、お互いの旅のことなどを語り合った。

あの時変なこと口走ってたらごめんなさい。

じゃあご飯でも食べにいきましょう と、外に出る。

世界一周を目指すちゃんとしたチャリダーというのは実は初めてだったので、自転車をマジマジと観察してしまった。

すごい、こんなにゴテゴテしているのか。

武装、という感じがする。

だが荷物は少ない。すばらしい。

ハンドルの中央に距離か時速、はたまた高度かなにかを計る計測器のようなものがついている。(自分はもともとバックパッカーのなんちゃってチャリダーなのでつけてません)

食料は防水パックにつめているらしい。

なるほど、うちのアルビレオ君(マイ自転車)にはそんな装備がないため、何度か小アリに鞄を占拠されてしまった経験がある。

ただ、もし防水パックを持っていても地図や本を優先的に入れていたと思うので、どっちにしてもアリ地獄になっていたことは想像に難くない。

あとは、やはり後輪につけられた国旗が目立った。

後にわかったのだが、この国旗があることで現地の人とのコミュニケーションをスムーズかつ積極的に取ることができるという利点があるようだ。

中心部の公園に入ったとき、彼のまわりに若い男女が集まって写真を撮ったり質問したりと、ちょっとした騒ぎになった。

この原因は国旗の他にも、大量に鞄がついた自転車のインパクトもあるのだろう。

こちらはバックパックと後輪に少し荷物を積み上げている程度なので、そこまで珍しい光景ではない。

あと女の子達の反応から察するに、彼の顔立ちもモテるようだった。

えぇえぇ、どうせ俺は不細工ですよー。

こりゃ各地でフェイスブック聞かれまくるはずだわ。

ところでなぜ公園に行ったかというと、崎山さんはギターを持っているので、お互いの楽器を披露しようということになったのだ。

こちらはオカリナと未だほとんど吹けないハーモニカ。

本当はピアノのほうが得意ということだったので、そっちの生演奏も聞きたかったのだが、今回は実現できなかった。

あ、今思えばすぐ近くに教会があったのでそこで貸してくれたかもしれなかったな。

でも時間も遅かったし…
んー、残念だ。

まあこんな感じで、初めての超長期サイクリング旅行者との接触は終わりを迎えたのだった。

自分との違いや情報が知れておもしろかったし勉強になった。

ブログの画像についてもアドバイスをくれ、大変助かった。

やっぱり画像サイズが大きすぎたのね。

そして次の日から

またベッドで寝込むことになるのだが、

この時はまだ知らない。



http://www.nicovideo.jp/watch/sm24157392




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