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グアテマラは うまいの 美しいの 苦しいの Poptún 〜 San Luis 〜 Rio Dúlce



ポプトゥンでは2泊した。

本当はもっと泊まりたかったが、ホテルのスタッフになんとなく言い出せなかった。

ホテルの近くとは違い、セントロはゴテゴテした看板がたくさん張り出していたりしていて、日本で見かける混沌とした都会の飲屋街を思い出させる通りもあった。

人も多いしお菓子や土産物をならべた露店も少し見られた。


ネット屋で日本のロックバンドの曲がかかっていたときは驚いて思わず持ち歩いていたデジカメのムービーをまわしていた。

まさかこんなところで日本語の曲を聴けるとは。


この地域はやけにバイクに乗っている人がいる。

スクーターも多いのだが、中型以上の恰好いいバイクの数も負けてはいない。

男性だけではなく女性や少年も乗っていたりする。

車体にはHondaやSuzukiの文字もよく見られた。



    ↑でっかい魚。しかし真ん中は火が通っていなかった

ポプトゥンから出発し、しばらく走ると急な坂が続く。


   ↑人工林もたくさんあった

    ↑ハゲた山が多いのも特徴

先にはその登った成果を見られる崖があり、木が少ないので遠くまで見渡せる。

きれいだったのでもうすぐ町に着くが、休憩がてらにオカリナの練習をしてしばらく時間を使った。






大きめのログハウス調のレストランを発見するも高そうなのでパス。

そこから少し先にあった小さな食堂で昼食を摂る。

豚肉のプレート料理と無料でついてくるミキサーにかけたタマリンドジュース(何かわからないがオレンジ色であんずっぽい味がした)は安くておいしかった。

喉が渇いていたのでジュースをおかわりしたがそれでも値段はかわらず、店員の女の子達もとてもやさしかったのでチップを少し置いておいた。


その食堂を過ぎると右側に道が現れる。
そちらへ入り上り坂を越えるとSan Luis(サンルイス)という町に入ることができる。

町は小振りだがポプトゥンより賑わっており、たくさんの警察が交通整理をしている。
大きなザックと自転車で街中を走ると何度もおーいと声をかけられた。
この町でチャリダーを見るのは珍しいのだろう。
みんなこちらを凝視する。

とても活気があっていい町だが、自転車をベタベタさわってくるあたり荷物を盗まれそうでもある。
というのは、考えすぎだろうか。


活気はあるがホテルはあまりなく、高めのところに1泊した。
この日、他のチャリダーの方から連絡が届き、その人と会う約束をする。
2〜3日後にもっと先の町で落ち合わせることになった。
2日で着くには少し飛ばさなくてはならない。



さて、今までブログを見てくれた方はわかっていただけるだろうが、
自分は運が、特に悪運がすごく強いのだが、それとは別によくハプニングを起こす体質にある。
トラブルメーカーというやつだ。
何もない日というのはそこまで多くなく、よく何かしらのアクシデントに見舞われる傾向が強い。
いいアクシデントもあるのだが、調子が悪いとついてないことが続いてしまう。
ネタにはつきないのだけど、もう少し穏やかな日々を送りたいものだ。

今回なにが起きたかというと、、、



サンルイスから意気揚々と脱出して、道を進む。
すぐにホテルがいくつも現れ、こっちのほうで泊まればよかったと少しガッカリする。
しかしそんなことは気にしない。
だって今日は天気がいいし、気分も乗っている。
最近寝不足がたたっているが、この分だと今日はたくさん走れそうだ。(フラグ)

次の村で小さな食堂を発見。

ハンバーガーとミルクパインジュースを頼む。
これが両方とも ものすごくうまい。
そのうえそんなに高くない。
これはもうけた。

    ↑バーガーはたぶんケチャップがうまいのだろう。


もう少し先の村で飲み物休憩。
ペプシはコーラより大きい瓶に入っており、値段も安いことがわかった。

同じ店で休んでいた若者がこちらに話しかけてくる。
彼は英語が少し話せることが自慢だったらしい。
日本語のあいさつを教えると、「こにぇちぅわぁ」という独特の発音でインプットしたようだ。
なるほど、スペイン語訛りだとそういう言い方になるのか。



Modesto Mendez(モデストメンデス)というベリーズの国境に近い町に到着。
しかし地図を見る限り、ここからベリーズへは入れないようだ。

今日はできればここに泊まりたかったのでホテルを探しつつ街の中心を横切る道路を走る。
町の終わりまで来たのでそこら辺にいる人たち何人かにホテルの場所を聞いた。
しかし全員ここにはないという返答しか返ってこない。

町の出口で警備の兵隊たちが立っていたので挨拶し、ホテルを聞いてみるがやっぱりないらしい。
この先の湖に挟まれた町なら安いホテルがあるということだった。
彼らとは長い間立ち話をしてもり上がった。

話によると、目の前のすぐそこがもうベリーズらしい。

    ↑こちら側はグアテマラだが、向こうはベリーズ

    ↑どの辺からベリーズなのかはわからない

兵たちと別れを告げて先へ進む。
少しのんびりしすぎた。


昼下がり、
夕刻までだんだんせまってきたのでスピードを上げる。
下りが多かったこともありガンガン飛ばし、大声で歌いながら走り去った。
かなり無理をしているのが自分でもわかる。

するとなんだか喉が痛くなってきた。

これはまずいな。
確実に風邪だ。
ここまでの痛みがあるとすると、もう予防は手遅れかもしれない。

だんだん痛みが酷くなるのを感じつつ体も疲れてきたが、
それでも休憩を取らずに突っ走った。


    ↑木で見にくいが、グアテマラの景色はこんな感じを想像していた。


次の町にはギリギリ暗くなる前には着きそうだ。

途中いいところがあったので止まって写真を撮る。


    ↑幻想的な地形


    ↑躍動する馬



すばらしい光景に一人声を荒げながら写真をバシバシ撮る外国人。
それを横目に通り過ぎるバイクの現地住人。


喉が完璧にイカレてきたのでいいかげん先へ進もう。


それにしても、もしこの世界が本当に神様一人で作ったのだとしても、
この色、このグラデーションをひとつひとつ自分だけで塗り込むのは到底無理だろうなと思った。
まあ人にはできないから神なんだけど、こんな綺麗な緑を緻密に一個一個丁寧に色づけするというのはちょっと考えられない。
ないとは思うが、本当の本当に神一人の手でこんなものを作り上げたのだとしたら、ものすごく尊敬するなぁ。

そうなるとこの世界の存在意義というものを考えざるをえない。
実際生き物や自然が存在していることになんの意味もないと思っているが、こんな造詣の深いものがこんな人里離れた所にポツンと作られたのなら、それにはなにか意味を持っているような気がする。
意味がないのではないのだとすると、一体どういう意味がこめられているのだろう。


という宗教じみたことを考えながら、暗くなる前にRio Dulce(リオデュルセ)という町に入ることができた。

喉からきた風邪がキツくなってきていたので、目の前にあったホテルへチェックイン。
高そうな見た目とは裏腹に意外と安く、100Q(1300円)だった。
部屋はとても清潔で、外には大きめのプールもついている。
一緒になっているレストランも思いのほか高くなく、なかなか良い所に泊まれたようだった。



次の日には待ち合わせの場所に向かうはずだったが、やはりというべきか、風邪が悪化した。
熱が出ているようで頭が痛く体も熱いし寒気もする。
喉は針1000本とまではいかないが、100本くらいは飲まされたような痛みを伴っている。

初めて人と会う約束をしたという矢先、これである。
待ち合わせ相手には申し訳ないが、今日は1日休むことにしよう。




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