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国境に閉じ込められた話…ニカラグア入国 Guasaule





この日は色々あった。



ホンデュラスを抜けてニカラグア入国を目指す。

田舎のガソリンスタンドで休憩。
飲み物を買って飲んでいたら、人がたくさん自分のまわりに集まってきてしまい、ピクニックテーブルを占領してしまった。
彼らとは会話が弾み、かなりここで長居してしまった。

自転車の鞄の縫い目がほつれ壊れてきていたので、中に溜め込んでいた地図と本をバックパックに移す。
せっかくなので、集まってきた人たちにそれらを見せてあげた。
本当は売ろうと思っていたのだが、自分の言語力のなさと通貨価値の勘違いにより失敗に終わる。
言葉が通じていれば売れたかもなのになー。


彼らが言うには国境の町、Guasaule(グアサウレ)まで10kmくらい。
想像よりも長い道だったが、それももう少しで終了だ。








ホンデュラスの国境についた。
また強引に手伝いをされチップを要求されるのではないかと警戒していたが、全然そんなことはなく、両替商の男がやさしく出国カウンターの場所を教えてくれる。
どこの両替商たちも優しいことが多い気がする。

審査官の機嫌がよく、スタンプを押してもらってすぐに手続きは完了。
出国料もなかった。


両替商にニカラグアの貨幣=コルドバと持ち金を両替してもらう。
コルドバは1us$=25コルドバ、1コルドバ=4円だそうだ。
この辺は国と通貨がコロコロと変わるため、混乱してしまって価値がわからなくなるし未だに単位名の「コルドバ」という名前を覚えられないでいる。

一応あまっていたのでホンデュラスのレンピラとus$を交換してもらったが、向こうの窓口でもus$は使えるし近くにATMもあるため、ここで両替をする必要はない。

その人のレートは2014/6/3で1$=19コルドバだった。
20$交換し、お願いしてその料金に20コルドバプラスしてもらい、ダメ押しで+5コルドバもろた。
儲け儲け。


イミグレーションを出るとちょうど目の前に2人のチャリダーがいた。
そのうちの1人は自転車の鞄が同じだった。
おおーとなって和気あいあい、こちらの鞄が壊れかけているのを見て、なんでこうなるの?と言われた。
本がね、重すぎたんです。

2人はメキシコ人で、あとからアルゼンチン人も来るらしい。
なんとなく一緒に行くことになり、全員が出国手続きを終えるまで待つ。


    ↑メキシコ人チャリダーの二人。これは次の日の写真


待っている間子どもたちが 1$くれ と訴える声でせがんできた。
他の人の対処法が気になったので観察みると、

こ、こいつら、笑いながら話しかけてやがる!?
もちろん金は一切払っていない。


ほう、やりおる…


こちらはいつものごとく
1$ちょうだい。お腹減った。1$
と物乞い返しをする。
子どもたちは少しの間ポカーンとこちらを見つめ、メキシコ人チャリダーの方に標的を定めたようだ。
この態度の変えぶり、見ていておもしろい。
本当に1$くれたら嬉しいのに。



4人でニカラグアへ入ると警備スタッフに止められパスポートを見せるように言われた。
いつもならこんなことはないのにな。


そのまま入国審査カウンターへ。
入国費320コルドバを払う。
たっかい。

でも米ドルだと20かかるらしいから現地通貨の方がお得だ。
もしかしたら20$ではなく2$と言っていた気もするが、まあ気にしないでおこう。
どの言葉でも数字はいつまでたっても覚えられない。
数学はわりと得意なんだけれど。


メキシコ人の2人は室内へ連れて行かれたりしてなぜか時間がかかっているようだったので、その隙にATMで金を引き出す。
この国ではコルドバとドルの2種類を引き出せるようだ。
中米南部ではこのように米ドルがかなり幅をきかせている。


地図をもらいに両替商のところへ。
パンフレット地図が3$だと言う。
わかった、と今度は審査官のほうへ。
似たような地図が5$だと言う。

まあ地図などなくてもなんとかならぁ!
と思い断ると、審査官が慌てた様子で地図をブンブンと振って何か言っている。
タダでくれるらしい。

やった!!

そんなに悲しそうな顔をしていたのだろうか。
笑顔で「わかったありがとう」と言ったつもりだったのだが。
ちょうど隣にいた調子のいいアルゼンチン人チャリダーが、「もう一枚くれよ」と言っていたが、さすがに売り物だから無理だと断られていた。



入国も無事に終わり、そこの食堂で夕食を食べていると天気は一気にひどい大雨に。
これでは外へ出ることができない。

アルゼンチン人の人にバナナとカカオ豆をもらったり3人と話をしたりして過ごす。
彼らは英語が結構話せるので意思疎通がしやすく、こちらの意図を汲み取ってくれるのでヘタな英語を口走ってしまってもスムーズに会話ができた。

その一人(いっしょの鞄の人)にニカラグアの危険な箇所を教えてもらう。
そこ以外は安全だということだった。
ちなみに危険は少ないと思っていたエルサルバドルは実は結構危ないところで、逆に危険だと思っていたホンデュラスは危険が少ないということも教えてくれた。


    ↑丸の部分が最近チャリダー目当てに強盗が頻発している地域。右にある四角は最近橋ができて通れるらしいし、ボートもあるらしい。


彼がよかったと思ったスポットはティカル
ティカル人気だな。
遺跡内は午後6時で閉まるのだが、ガールフレンドとこっそり隠れて朝焼けを見たそうだ。
ものすごくきれいだったと言っていた。
おれもキャンプせずに荷物を宿に置いていって忍び込めばよかったかもしれない。
あそこの宿は安かったし。


なぜ彼らだけ入国に時間がかかったかも教えてもらった。
メキシコとニカラグアは戦争をしていたために仲が悪いそうだ。
なんだか大変なんだなー。


雨は止みそうになく、この日はイミグレの中で寝ることになった。
宿代が浮いてラッキーだ。

ここには野良犬がたくさんいるのだが、3人にすごく懐いていて嫉妬。
ずるい。
しかしかわいがりすぎて3匹くらいに囲まれているのは、さすがにあれはないと思った。



そうそう、国境地帯で治安は大丈夫だったかというと、
ここは夜警の人が何人も朝まで警備していて、
銃を持った警備員に建物を、野良犬にバックパックを守ってもらっていたので平気だった。

床に直接寝たからノミに喰われて大変だったけど、それ以外は全然平気。


    ↑謎のデルタフォーメーションでザックをガード



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