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となりの国

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雨のち山、時々ミカヅキ

〜〜〜〜〜〜
メキシコには飲むヨーグルトの種類が豊富にあります。
店にも冷蔵棚に飲むヨーグルトがぎっしり並んでいました。
日本は多くても3段くらいしか並んでいない印象だし、なおかつ高いけど、こちらではそれほど高くないで購入できます。
こんなにヨーグルトが見られるのは、おそらくほとんど食べ物が辛いからでしょう。
メキシコ人はみんな辛いものに慣れているのだろうとばかり思っていたのだけど、
実はそれほどでもないんですね。

今日食堂でおばさんが食べるところをこっそり覗き見したところ、ハラペーニョを真っ先に避けて食べてました。
〜〜〜〜〜〜


Talaの町へ行き、安くて便利な立地の3つ星ホテルに泊まる。

結局そこでも雨は止まず、長居してしまった。

なんともう1月である。あっという間に年が明けてしまった。

早く南下しなくてはビザが切れてしまう。

ホテルの従業員たちとなかよくなり、オヤジさんからメキシコ全域の地図をゲット。

オススメの観光地を教えてくれた。


1月1日は教会の前で儀式のようなものが行われていた。

中世時代のような昔の服を着て金属の剣を持ち、
行列の真ん中でそれを持ちながらなにかつぶやいたり、剣を地面にこすりながら歩いたりしていた。



    ↑チュロスを作っているところ。豪快だ

ようやく雨も切れ、晴れ間が戻る。

平地が続いたが、自転車をこぐのが久しぶりで足がすぐにへばってしまった。

食堂で休憩をはさみつつ、Amecaという所で宿を取る。

安い割にきれいで居心地がいい。

もう一泊したかったが先を急がなくてはならない。

また甘えて連泊しないよう、できるだけ何も考えずにホテルを出た。



ここから道は大きな山脈に入る。

道は険しく、なかなか進めない。

進む距離は時速13kmから時速6kmほどにまでペースダウンしている。

坂が急なために自転車を押してあるかなければならないからだった。

ほぼ登山をしているようなものだ。

なんとか町と町との分岐点にある小さな村に到着。

片側には「ようこそ グアチナンゴへ」と書かれた門があり、もう片方の道には看板にマスコタ(Mascota)という町の名前とそこまでの距離数が記されていた。

グアチナンゴ(Guachinango)は山の奥へ行く道にあり、地図上ではその先には道はない。

だからそちらへは行かないつもりだった。

脚は痛いは腰は痛いはで体はもうボロボロだ。

ハイウェイ沿いにあるガソリンスタンドでハンバーガーの夕食を作ってもらい、コーヒーを飲んだあと、そこのスタッフの一人にここでのキャンプの許可をもらった。

通りがかりの客がグアチナンゴはどのくらいか聞いていたのを耳にする。

買ったジュースを飲んでいると、一緒に食事をしていた中年のグループが声をかけてきた。

挨拶程度の会話やキャンプがどこがいいだのというがすんだ後、グアチナンゴについて聞いてみた。

「聞いてみた」とは言っても、こちらの語学力ではうまく聞けなかったので、グアチナンゴいいところか、行ったほうがいいかという質問しかできなかった。

答えはすべて イエス だった。

ここに来てからなぜだかよく耳にする町の名前だから、きっと有名なのだろう、見所があるにちがいない。そう自分で勝手に解釈し、予定変更、明日はそちらへ向かうことにした。

テントを張っていると、許可をもらったスタッフがこちらへきて、

あっちはもう少し安全だと思うよ

と提案してくれた。

そちらへ行ってみると、狭いしゴミは落ちているし土はぐちゃぐちゃだしで、キャンプしずらい場所にあった

しかしこんなことを言うということは、きっとここら辺は危ないのだろう。

前のところは通りから丸見えだった。

それじゃあ と、ここにキャンプすることをジェスチャーを交えて言うと、彼は少し嬉しそうにした。

久しぶりのキャンプだ。

夕焼けも星空も綺麗だった。

テントの中に虫が入って来て、それが気になって深くは眠れなかったのだけが残念だったと言える。


    ↑ぶれた。月も綺麗に見え、暗くなっている輪郭もくっきりだった。




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