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となりの国

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人間アレルギー 〜 Granada ・Tipitapa



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ネットで調べものをしていたら、質問箱みたいなサイトで知っていることと違うことが書かれていたので、それについてちょっとここにメモしておきます。

グアテマラ、エルサルバドル、ホンデュラス、ニカラグアの4カ国は、陸路のみ、4カ国合計で90日間の観光ビザが入国と同時に発行されます。

つまりビザ無しで90日滞在できるということです。

これはヨーロッパのシェンゲン協定と同じ感じだと思います。

多くの国ではさらに1度だけ延長できるのですが、この4カ国も同じでプラス90日までの延長が可能です。

ただしお金はかかります。

ニカラグア・グラナダでの手続きの仕方を簡単に教えてもらったので、解説していきます。

グラナダにある、元病院だった建物の隣にイミグレーションがあるので、そこへ行きます。

そこでパスポートを約1週間くらい預け、延長の料金を払います。

イミグレ局員がグラナダから首都のマナグアへパスポートを送ってくれ、向こうで手続きしてくれるので、出来上がるまで不安と期待を抱えながら待ちます。

そしてパスポートが戻ってきたらグラナダのイミグレまで取りに行って完了。

という形らしいです。

滞在の延長なんかできないとネットに書かれていたので、一応書いておきました。

ちなみに、4カ国合計90日というのは陸路のみだそうですので、飛行機で国を渡って空港の中で入国すれば、それぞれの国で90日の滞在が可能だそうです。

飛行機を使ってないので詳しくはわかりません。

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朝起きたら、ホステルに泊まっている客は自分一人だった。

やけに静かだ。

中庭へ出てみる。



会計士兼見張り担当の男性スタッフが庭についていた木の実を採ってくれる。

この実の名前を教えてくれたが、なんという名だったか忘れてしまった。

食べた感じは綿のようで、
ほんのり甘い。

種の中にはナッツが入っていて、それも食べられる。

これをよくマーマレードにするんだよ、

と教えてくれた。

それならおいしいかもしれない。

好みの問題だが、生で食べたときの食感はあまり好きではなかった。



今日はチャリダーの2人に旅のテクニック的なものを見せてくれる約束だった。

セントラル公園に集合。

道に座って、通りがかりの人の名前や要望にそった漢字を書いてあげるのだそうだ。



    ↑ただいま準備中...


    ↑こんな感じで書くらしい。説明には「無料。気に入ったらチップちょうだい」と書かれているんだそう


    ↑字がうまい。筆ペンは日本から持ってきたとのこと


しかし、祭り(父の日)は一昨日で終わってしまったらしく、人通りが少ないせいかなかなか集まらない。

2人の邪魔になっているようだったので、少し軌道に乗り出したころに離脱、一人で先に帰った。

そしてホステルで寝る。

明日出発すると思うので、体力を回復しておかなくてはいけない。



夕方になり、夕食を食べに行く。

ここのホステルのスタッフとは、朝の木の実のやりとりのあと一気に仲良くなった。

サッカーの話を一通りしてからホステルを出た。

公園の空のもとで提供されていた安い料理はもう店じまいしていたので、近くのカフェ風の食堂へ。



    ↑ガジョピントとグランマのジュース。おいしかった

夜はそのままホステルで休んでいた。

今日はリックさんと雅也さんには呼ばれていないし、毎日顔を出しすぎてさすがにあきれているころだろう。

それに一人になりたかった。

ちょっとばかりここに長居しすぎた。

誰かと一緒にいることがもう辛かった。

早く旅立ちたい。

早く一人になりたい。

そういう焦燥感が体の中から沸き立ってしまう。

人間アレルギーなのかもしれない。

次の日に荷物をザックに詰め込んでホステルを発つ。

居酒屋KANPAIに立ち寄り挨拶をして、お礼のチップを渡す。

チップ箱に入れようと思っていたのだが、持ち合わせがなかったり忘れていたりでタイミングを逃しまくっていたのだ。

あと色々おごってもらったりしたので、その返済の意味もこめて。

ここのおかげでグラナダの滞在は楽しかった。

誰かとここまで長い時間関わり合うことなどこの旅ではなかったので、

というか、日本でもほとんどなかったので、なかなか新鮮だった。

カルーアミルクもおいしかったし。

ところで、雅也さんは俳優の山崎樹範の声に似ていて、リックさんはお笑いのパックンの声に似ています。

ニカラグアで日本のTVやラジオが恋しくなった人は行ってみるといいかもしれません。

詳しい場所はグラナダ観光1日目の記事を参照のこと。



別れを告げたあと、湖のほうへとタイヤを向ける。

湖に沿って北側のルートから国境へと行く予定である。

しかしいざ行ってみると、



地面は泥だらけで穴ぼこだらけ、

しかもなぜか封鎖されている。

あまつさえ霧雨も降ってきた。

これは

出ばなくじかれた系!?



この旅はじまってから何度となく起こっているこの状況。

スタートしたアラスカでも、最初に泊まったキャンプ場でサブバッグを盗まれ、身動きが取れなくなったのだった。

いったん戻ってカフェでフラプチーノ(ここではcafe frozenーカフェフロセンーと言うらしい)を飲みつつ地図を見る。

これはプランBに切り替えるしかないか。



プランBとは、マサージャの町まで戻り、そこを右折してTipitapaの町から行くルートのことである。

ちょっと遠回りだが、しかたない。

一応プランEまで考えてあり、

Cはボートで国境まで行く。

Dは北へ行ってから途中でボートに乗り国境へ渡る。

バスに乗って南のRivas(リバス)方面から国境へ行くプランEは最終手段だ。



まもなく雨も小降りになり、空が晴れ出した。

出発。

マサージャまでは上り坂で辛かったが、そこを右に曲がってからはずっと緩やかな道が続き、一週間近いブランクがあるにもかかわらず楽に進むことができた。



久しぶりの自転車はやっぱり楽しい。

自転車に話しかけ、大声で歌なぞ歌いながらごきげんに先へ進んで行った。



    ↑目指すはティピタパ!

あっという間にティピタパに着く。

見た感じ治安は悪そうだった。

ここで約13人と会話したのだが、ほぼ全員がやさしく丁寧にホテルの場所を教えてくれたりこの辺の情報を提供してくれたりした。

意外といい所なのかもしれない。

結局、中央部にはホテルはなく、結局来た道を1kmほど戻ることに。

安いホテルもあったのだが、今日は奮発して高めのホテルに泊まることにした。


ちなみに、ホテルの経営者が言うには、

この先の道は夜さえ気をつければ別に大丈夫じゃないかな

ということだった。
このルートはちょっと心配だったが、行っても平気なようだ。
よかった。




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