- 2024/11/22
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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朝起きて海で泳いだりボーッとしたりしながら出発の準備。
朝から軽食しか食べていない二人は食堂を探す。
が、なぜかどこも閉まっている。
日曜日でもないのに、なぜ。
メキシカンチャリダーが通る人通る人に声をかけたが結局どこもやっておらず、しばらくは飯抜きとなった。
こちらは遅れながら走り、むこうが道を聞いているタイムロスで追いつくという間隔で進む。
何回目かの追いつきのときに、彼は小さなフルーツ屋台で足を止めていた。
バナナが2つで0.25$だという。
安い気がする。
が、よく考えたら日本の安売りスーパーでも似たような値段だ。
2つもらった。甘いバナナだ。
オレンジをシェアしようと提案される。
あまり食べたい気はしなかったが断るのもあれなので了承しておく。
6個入りで1$なので、3つで0.50$。
手がベトベトするし酸味が強いので1個で十分だったのが、残りをあげようとしても断られた。
後で食べたらいい持っていきなよ
と言われる。
荷物がまた増えてしまった。
フルーツ屋のおじさんにEl Valle(エルバジェ)への道を聞く。
あと7kmで着くそうだ。
メキシカンチャリダーはパナマシティの友達へ連絡するためにWi-Fiを探さないといけないらしい。
なのでここでお別れということになった。
メキシコ風の拳をぶつけあう別れ方※をした。
これをしたのは久しぶりだ。
※リンク先のかなり下の方
行き先は途中まで同じなので、その後も会ったり別れたりを繰り返しながらエルバジェへ行く道に辿り着いた。
エルバジェは標高600mらしい。
距離にして約30km。
ボケテは1000mだったので、こりゃ楽勝だろうと高をくくっていた。
左折して門をくぐり、細い道路へ。
と、いきなりきつめの坂道だ。
途中に何軒か小さめのスーパーがあり休憩を取りながら少しずつ進む。
おかしいなぁ、こんなに時間がかかるはずじゃなかったんだけど…
↑意外と店や家が並んでいる
↑休憩中に鷹が近くまで飛んできた。何枚か撮ったがうまく映せなかった。無念
↑結構来たでしょー。もうちょっとじゃない?
坂は急になるばかり。
先は見えない。
だんだん辛くなってきた。
斜めの地面に一歩一歩置く足がジンジンと痛み出す。
あんなに天気のよかった空も黒い雲が侵入してきた。
そして大雨。
ちょうどバス停で休んでいたところだったのであまり濡れずにすんだが、先には進めない。
村人達の話によると、ここが大体中間地点。
先はまだまだ上りが続くらしい。
その荷物じゃあと2時間はかかるね、と言われた。
まことかそれは!
今日中に辿り着けるのだろうか。
叩き付けるような大雨は、1時間半待ってあがった。
先へ進む。
↑景色はきれいだが疲れて見ている余裕がない。晴れてたらもっときれいなんだろう
マルガリータという村に着いた。
また小雨も降ってきたし、もうここで今日は終わりにしようかとも思ったが、
トラックの運転手が「乗ってくかい?」のジェスチャーをしてくれたのでこれはチャンスとばかりに乗り込んだ。
「いくら払える?金がないんじゃしょうがないな。2kmだけなら乗せてってやるよ。2kmだけ」
2kmでもかなり助かる。
今の状態じゃ30分以上かかるかもしれない。
↑トラックの荷台からの光景。軽く酔いそうだった
2km先で下ろしてもらって、また自転車を押し上げる。
両脚のふくらはぎがつり、左の太ももにまで痛みが達してきた。
脚がつってしまうので自転車にまたがれない。
標高は本当に600mなのだろうか。
もっとのぼっている気がするが。
あたりは暗くなってきている。
電灯が見え、次の村に着く。
距離を聞くと、自転車であと15分だそうだ。
それなら着けるかもとなお足を動かし続けた。
完全に夜になった。
山と木に囲まれ暗すぎて前が見えない。
ここからのぼりが終わり、一気に急なくだりになった。
ブレーキをすり潰しながら前を警戒して進む。
道路の水が跳ね、目つぶしをしてくる。
しばらく道を降り、やっとエルバジェについた。
そうか。
エルバジェは盆地にあり、600mの前に一回峠を越えなくてはならなかったのか。
それであんなに登らされたというわけだ。
暗闇の中をホテルを探してうろつき回った。
ペンションで25$だと言われたところがあったので入ってみると、荷物を置いた後に35$の請求書が来た。
たしかに門のところでは ヴェインティスィンコ と言っていたし、ちょうど外へ出ようとしていたそこの泊まり客も トゥウェンティファイブ と英語に訳してくれていた。
談判しにいくが言葉が通じない。
だって名前を聞かれて自分の名を名乗ったら「意味が分からない」とか言う人たちだもの。
そりゃあ話も通じないわな。
30$に負けてやると言ってるが何を言っているんだろうこの人たちは。
25$でも高いってのに。
荷物を持ってさっさとここを出た。
もう少し奥にWindmill Hostalと書かれた看板があったので、そちらに行ってみる。
気のよさそうな泊まり客と主人に出迎えられた。
ドミトリーの部屋は15$。
もっと安いところがあると聞いていたのでとりあえず1泊だけお願いした。
買い物から帰ってくると、突然3人に同時に話しかけられた。
食事を一緒にしようということだった。
そのためのミッションをこなしてほしいと言われたので、言われた通りにミートソースの入った鍋を中庭へ持っていく。
着替えをして庭へ向かうと、遅いな君を待ってたんだよと笑顔でまくしたてられ席に着いた。
15人はいただろうか。
みんなそれぞれ別の旅行者らしい。
そして視線はこちらへ向けられる。
「あなたのストーリーを聞かせて」
そう言われても英語はあまり得意じゃないし、スペイン語はもっとしゃべれない。
とりあえず「英語をうまく話せない」というと、こちらの注目はほぼなくなった。
ちょっとくらいは語れたのになぁと思ったが、まあいいや。
そのパーティはそんな感じでよくわからないうちにスタート。
こちらに気を使ってくれてみんな英語で会話してくれている。
元プロだというアメリカ生まれ、イギリス英語訛りのホステルの主人が作ったスパゲッティをいただき、
ラムコークを勧められるままに飲む。
話は盛り上がっているようで、たとえば南米スペイン語のどこかの方言がドイツに似ているというものや、(そこにはドイツ人や南米人もいた)
英語とスペイン語のどちらが簡単か、などというような内容だった。
英語とスペイン語うんぬんの話なら参加できたが、ここで割って入って会話のリズムを壊すのもよくないと思ったので黙っておいた。
そのうち中南米のフェリーの話が出たらしい。
隣に座っていた人にその話を聞かされた。
ちょうど1週間前にパナマ・コロンから新しい格安フェリーが運行されたという。
別のチャリダーに聞いた話では、南米へはボートで直通300$、島々をまわるコースだと500$。
それがそのフェリーを使えば99$(+自転車乗車料)で行けるらしい。
ただし直通なので島は見ていけないそうだ。
飛行機だと150$(+自転車)で行けるみたいだが、自転車の分解組み立てが非常に面倒くさい。
それで詳しい話を調べてもらうと、実はまだスタートしていなくて、10月24日前後からだということがわかった。
あと1ヶ月以上ある。
その時間を過ごすとなると、宿泊費と食費でもっとかかるかもしれない。
それにビザがどうか。
入国時に適当に2ヶ月と言ってしまった。
審査官が本当にそのまま2ヶ月にしてしまっていたら、10月半ばで切れてしまうはずだ。
延長には金がかかる。
あまりよくないかもしれない。
後日メキシカンチャリダーにその話をメールでしたところ、
そのフェリーはもう走ってるという情報を入った。
しかし聞く人違えばやはり10月と言っている人もいるという。
これは直接聞いてみないとわからない。
パーティの座席は意味をなさなくなり、みんなバラバラになって3グループほどに別れ会話し始めた。
こちらはそれをムービーに撮り、シャワーを浴びにいった。
寝るときまで脚が痛かった。
追記:その後情報ゲット→スラム街の中で暮らすよ!その5
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