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となりの国

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グアタペへの道は 山と花と電飾 Marinilla 〜 El Peñol






体の調子は2日間でグングン良くなっていった。
背中の痛みも取れたし、ひたすら眠って睡眠もある程度取ることができた。

自転車で走り出してみるとまだ少し呼吸がしづらいが、これもすぐに治まるだろう。
しばらくはあまり無理をしないように進もう。





ボゴタまであと381km。
かなり厳しい・・・

速い人なら4日で着くが、自分はとなるとオーバーステイしそうな勢いである。



 ↓今回は写真が多いので、文章を分けます。





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コロンビアの山中で体調悪化、動けなくなる。


        viaje con precaucion  気をつけて旅を




寝不足だ。


目の下にはクマがしみついている。

いつも深夜までパソコンをいじっており、朝はまわりの話し声や掃除の音で起こされる。
夕食を自炊していることが多かったため昼寝の時間もあまりとれず、町を歩き回っていたので体も休まっていない。


そんな状況だったがこれ以上ここに居座るのもなんだか忍びないし、コロンビアの滞在日数も徐々に迫ってきていた。

ここで3ヶ月働いているという笑い顔がロバートデニーロ似の旅行者らしき男にも嫌われていたようだったので、早くここから去りたかった。



朝に行き先を検索。
前日にも確認したが、念のため。
こういう都会は毎度のこと脱出が難しい。


再三確認してスタート。


    ↑このオレンジの道を、下から出てきて右へ入る




    ↑ペン先がメデジン。右ななめ下へ延びる道をゆく



とりあえず川に沿って走ればいいと思い、メデジン川の右側のハイウェイを通る。
車が多くて走りづらいが、この道をはずれるまでの辛抱だ。


すると目の前でバイクに乗ったおじさんがクラクションを鳴らしながら抜かしていき、前で止まる。

なんだろうと思っていると、

ここは危険だからもっとあっちの道を行ったほうがいいよ

と教えてくれる。


が、スペイン語なので30%くらいしか理解できない。
通じていないとわかったおじさんは、ついてこいと言わんばかりにこちらを何度も振り返り指をさしながら前を走ってくれた。


高架線を渡って川を横切り、メデジン川左側へ。


川を挟んで片側右車線になっているので反対ではないか、
と思っていたのだが、なんとその隣には誰も通っていない走りやすそうな道路が!



    ↑こんな状態


おじさんにお礼を言い、おじさんの持っていたノートにサインをして別れた。
なんのサインだったのかはわかっていない。
宿帳みたいな感じで、他にも旅をしている人がなんとかと言っていたので、危険なものではないはずである。



    ↑落ちていた紙にこの先の行き方も書いてくれた




無事に先へいく道も発見でき一安心。

と思いきや、ここからがまた大変だ。
急なのぼり坂との真っ向勝負が待っていた。


そういえばここ、メデジンへ来るまでにひたすら坂を駆け下りた。
そのぶんをまた登らなくてはならないのか・・・




すぐにギブアップ。
腹が減ったので途中に見えた食堂へ。

卵料理を注文した。




値段は安くなかったが、この飲み物の料金をサービスしてくれた。

それにこの写真右に見えているアレパ。
これがめちゃくちゃうまかった。


それまではアレパは分厚くてぼそぼそしていて味がなくてマズい代物だった。
しかしここのはとってもジューシーで、噛むと練り込まれたバターがしみ出し、コクがあっておいしい。

マリさんが、
「コロンビアのなかでもアレパは地方によって全然違うから食べ比べてみて」
と言っていたのを思い出した。


いままで食べたアレパいろいろ↓


 左上の白いの。丸くて分厚いアレパは中がしっとりしている


 右の小さいの。これは中が小さいつぶつぶでコロコロしていた


 この平べったいのはそこまでまずくない


 これはちょっとパサパサしていたと思う

 
 分厚いのはあまりおいしくなかった




さて、いいこと尽くめで走り出したはいいが、ここから先ずっとのぼり。



背中が痛いのはワインを飲み過ぎて肝臓がやられているせいか。

先へ進むたびに体が重くなり、脚が痛くなり、呼吸が荒くなる。
変に眠気が襲ってくる。
そこまで登っていないはずなのに、数歩で息が苦しい。

背中の荷物が非常に重く感じる。
こんなに重かったっけ。
そんなに買い物はしていないはずなのだが。



なんども休憩するが、なかなか距離を稼ぐことができない。
昼ごろに猛烈な睡魔がおそってきて、途中道路のすみっこで少し眠った。

しかしそこまで体力は回復しなかった。




腹は減っていないが、食堂で休憩がてらの食事。


窓からは見晴らしのいい景色が堪能できる。




が、それを気に留める元気はない。




今回も出てきたこのアレパ。
Arepa de chocolo(アレパデチョコロ)というらしい。

ここのはチーズが挟まれていてとてもおいしかったが、これで5200ペソ(260円)はちと高い。


一応ここでキャンプしてもいいか店の人に尋ねてみる。
が、断られた。



しょうがないのでフラフラなまま先へ進む。
見えてはいるがなかなか辿り着かないトンネルにやっと侵入し、危険なので急いでペダルをこいだ。

息がきれ、倒れそうになるのを必死でこらえる。






結構のぼったがそれでも町につかない。
道を聞くとみんな、

あとすこしで下りになってそれから町があるから、そこのホテルに泊まりな

と口を揃えて言う。
しかしその5km程度の”あとすこし”が、今の体感としては30kmくらいある。



いくつもの店と家でキャンプの許可を貰おうとするが、どこも返事はNO

こんなことは初めてだ。




外も暗くなった。
3歩歩くともう息ができなくなり、脚はジンジンと痛くて無理をするとすぐに吊り、眠気はピークに達している。

食べ物も飲み物も口に入らない。



最後の望みをかけて尋ねた店からも断られ、なけなしのパンを貰う。

その店の外で倒れ込んだ。
もう動けない。



店の主人やたむろっていた少年達がこちらへ来てペラペラとまくしたててくる。
しかしなにを言っているのかわからず、こちらはすでに声も出ない。
お菓子を分け与えようとしてくれるが、疲れきっているために食べたいとは思わない。


ウトウトしながら話を聞き、なんとか聞き取れたのは、

ここはコロンビア人がたくさん来て殺されてしまうから、すこし外れたところに行ってキャンプしたらいい

ということだった。


吊って筋肉が伸びてしまった脚を丁寧にマッサージしてくれ、なんとか動けるようになった。
少年達に自転車とザックを持ってもらい、店の横の道へ入ってハイウェイを離れる。

すぐそこの丘の上へ荷物を持ち上げた。
草むらのなかでテントをたてる。



    ↑これは翌日撮った写真



彼らの飼い犬がこちらを守ってくれるように入口に座りこむ。
怒られてすぐ飼い主のもとへ去っていったが、彼らと犬のやさしさが嬉しい。

テントのなかに倒れ込み、そのまま眠気に押しつぶされるように眠った。



今思うと、寝不足で体調が優れなかったために体の変調に気がつかなかったのだろう。
知らずに無理をしていた状態だったのだと思う。
それに脱水症状もあったようで、テントの中で寝ている最中、喉の渇きがひどかった。

もしかしたら高山病の手前までいっていたのかもしれないが、そのあたりはよくわからない。
あの呼吸の苦しさは尋常ではなかった。



翌日は5kmほど先のGuarne(グアルネ)という町でホテルをとり、2泊した。
人が少なく物寂しい町だったが、こういうところは嫌いじゃない。

ただ物価が高く、治安の面でもすこし危険な香りがただよっている。



    ↑中心部も人がまばらだった



出発から2日で20kmちょっとの進み具合。
コロンビアでの残り時間は1ヶ月と少し。

この先いったいどうなるのやら。




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メデジンやどでの出来事を紹介 その2




この”オスタルメデジン”では色々な人と出会い、そして別れましたが、
その中でもいちばん印象に残っている人がこの人です。



名前はマリさん。

彼女はとってもおしゃべり好きです。

ある夜、発泡スチロールをカッターで切っているところを目撃し、なにをしているのか気になったのでとなりに行ってジッと見学していました。
そうしたら、こちらに気づいた瞬間からどんどんどんどん話しかけてくれて、それは止まることなく、気がついたら深夜1時30分になっていたほどでした。


彼女は元地質学者で現在はイラストレーターや美術館の管理などをしていて、その話はコロンビアとその周辺の良景色の場所にとどまらず、コロンビアの食べ物の話やスペイン語の話など多岐にわたりました。


コロンビアの色々なところに行っていて、また、絵の資料としていい風景の写真がたくさん手に入るということで、
オススメポイントをたくさん教えてもらいました。

メモ代わりにここに記しておきますと、


山河川名・地名・町名などのポイント / 大まかな県名・町名 … 簡単な内容

Pulpito del Diablo / Cocuy - Boyacá … 雪山のうえにある巨大岩
Caño Cristales底がカラフルな川
Desierto de la Tatacoa / Huila … 波模様のオレンジの渓谷とその中のプール
Sumapaz / Bogotá … 荒野と湖
Laguna de la Cocha / Pasto Nariño … 広い湖
Manizales教会や街並など全般
Lago de Tota / Boyacá … 砂浜のある湖
Paramo de oceta / Mongui - Boyacá … 黒い湖
Bioparque Ocarros / Villavicencio … 動物園
Villa de Leyva / Boyacá … 教会ステンドグラス
  ┗ Pozos Azulesビジャデレイバにある湖
Tunja / Boyacá … 古い教会
Carraval de Blancos y Negros / Pasto - Nariño 1月にある祭り
Catedral de las Lajas教会


オレンジの名前を画像検索するとどんな感じかすぐにわかるので、気になる人は調べてみてください。


Boyacá(ボジャカ)出身ということで、その辺のスポットを中心に教えてくれました。

ちなみにこれは他の泊まり客から聞いた話ですが、ボジャカには自転車の世界チャンピオンの出身である町もあるらしいです。



マリさんと深夜まで話したので、彼女の仕事が遅れてしまいました。
そこでその仕事のお手伝いをすることに。

最初は彼女は冗談で「明日手伝ってね」と言っていたのですが、おもしろそうだったので本当に手伝うことにしました。


発泡スチロールにボンドで小石をくっつけて岩を作ります。

それが終わったら黒茶の絵の具を筆につけて、白い部分を消していきます。

細かい作業です。









出来上がったジオラマは、翌日に行われた地質学系のカンファレンスで小中学生に見せたそうです。

そこでマリさんが「手伝ってくれた日本人がいる」と話したそうで、自分がかなり有名人になっていたそうな。

「共同制作者なんだから当然でしょ」
とマリさん。

なかなか粋なことをしてくれます。



普段はボゴタの美術館につとめているということで、ボゴタに来たら案内するから連絡をくれ、とアドレスを交換しました。









このホステルの日本語本のバリエーションには、圧倒的な量の自己啓発本以外にも、ブラックジャックの文庫漫画本や旅行本などが多少ありました。

その中で数少ない小説をなにげなく手に取ると、裏側にこんなものが書かれていました。



 「ブラジル・ベレンの宿の大谷さんまで届けて下さい」



だれかが持っていくかもと思って目立つところに置いておいたのですが、自分が出発するときまで届けようとする人はでませんでした。

出発の日には、あんなにいた日本人が自分一人だけになっていたので、
「これは自分がこの本を届けなければ」と思い、ブックエクスチェンジを敢行。


はたして無事届けることはできるのでしょうか。
ベレンはブラジルの北にあるのでおそらく自転車では間に合わないでしょう。
自転車をどこかに置いておいて、バスを使って向かうことになりそうです。
ついでに、パナマで聞いたレンソイスにも行けたらいいなぁ。

無理そうだったら他の誰かにパスしましょ。



この旅にもやっと一つ目的ができ、すごくワクワクしてきました。
しかしこれまでの傾向として、自分の胸が期待で騒ぐとなぜか悪いことが起きます。

いったいなにがあるというのでしょう。



なにが起きるかは、次の投稿にて。






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大都市かぶれ — 遠出してメデジン観光その2





ケーブルカー、その名もメトロカブレ(metro cable)。


あまり興味はなかったのだが、ホステルに泊まっていた日本人バックパッカーがすごくよかったと言っていたのと、
それからネッ友の後押しにより、行くことになった。






ここは夜景がきれいらしい。

この日の夕食を買ってしまったので、帰ってきてから作らなければならない。
とりあえず米はキッチンでうるかしておいて、夜7時にメトロに乗り込んだ。


Acevedoアセベド駅を下車。
ここはすでにメデジンではなく、位置的には隣町のベジョに入っている。
そのまま構内を通ってケーブルカー乗り場へと乗り換えた。


ケーブルカーのチケットはいらないらしい。
メトロのチケットと一緒になっているようだ。


知らない人たちと相席になり、6人で山の上へと向かった。


こちらがメトロカブレ内からの光景である。



あー…
こう見るときれいだね。




ネオンの光がにじんで蛍光色になった。

ちょうど12月ということで家々で飾られている電飾も灯っていて、下界はチカチカと光っている。





このケーブルカーは前後左右ガラス張りなので、360°景色が楽しめる。



Santo Domingoサントドミンゴ駅に到着。



駅のそばの公園。
カップルがちらほら見えていた。





正直に言うと、
思っていたほどの感動はなかった。

これまでたくさんの絶景を目に入れたからだろうか。
それともこの景色は自分には合わなかったのだろうか。



夜景の場合は地面があまり見えないので、高所恐怖症の人は夜に乗ったほうが怖さが軽減されると思う。

サントドミンゴ駅で外に出なければそのまま戻って来れるので、節約したければ駅内で夜景を楽しみましょう。

でもこの駅周辺もおもしろそうだったけどね。




改札は出ずに下へと戻る。



ケーブルカーがガクガク揺れるので写真がぶれてしまう。
おかげでこんなゲージュツ的な写真になってしまった。




下に戻りアセベド駅から撮った写真。
こっちでも十分きれいじゃないか。



ちなみにアセベド駅の昼の景色はこちら。







やっぱり昼に乗ればよかったかも。
こちらのほうがくっきりとしていて楽しそう。



ところで、なぜ昼間の写真を持っているかというと、
後日スペイン図書館というところを探してこの駅で降りたのだった。


しかし道が違ったらしくどこにも見当たらなかった。
確認したら、ケーブルカーで登ったサントドミンゴのそばだった。
勘違いしていたようだ。


    ↑たぶんこの黒い岩みたいなのが図書館じゃないかと予想。


この図書館は建物の作りがかなり凝っているらしいので見てみたかったのだが、残念だ。
中にも入りたかったが、この日は日曜日だったのでおそらく行ってたとしてもお休みだっただろう。



しょうがないのでそのまま歩いて戻りながら食べ歩きをする。


  
自分で作ったであろう乗り物。
大きなスケートボードのようなもので右脚でブレーキできるように作られている。




とある広場では子ども達が水浴びをしていた。
人も多くバンド演奏もあったのでイベントを開催していただろう。




その目の前のカフェへ。
雪だるまやツリー形のクッキーも売っている。

ここ雪降らないけどね。



アイスコーヒーを注文した。
高かった。


でもおいしそうでしょ。



 
バリオ公園近くのちょっと危なそうな雰囲気のところで買った屋台飯。
鶏肉とジャガイモがざく切りになって、ケチャップとマヨネーズのオーロラソースがかけられている。



他にも串焼きを食べたりキャラメルポップコーンを食べたりオレンジジュースを飲んだり・・・


本当は公園でオカリナを吹いてみようかとも思っていたのだが、時間と勇気とタイミングがなかったのでできなかった。

 


メデジンの話はまだまだ、次回へとつづく




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