- 2024/11/22
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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今回は宿から遠出して色々まわってみますよ。
ホステルには日本語でかかれたホスタルメデジン専用観光案内ブックが用意されているので、それをカメラに収めて出発。
これで迷わないはず!
電光掲示板によると、現在の気温は30℃らしい。
マジですか。
まずはここ、カラボボ歩行者天国のほうへ歩いていきます。
電車も走っていますが、節約したいし町を見てまわりたいので使いませーん。
メデジン川を渡ると古びたかっこいい教会がそびえ立っていました。
もちろん中へ入ります。
中ではミサが行われていました。
正面。
神父が杯を掲げていました。
ステンドグラスもなかなか。
教会を通り越し、電車構内を通って道路を横切ります。
大きな歩道橋のようになっているので、道路を上から見下ろせました。
ちょうどそこではバイク事故が起きていたので激写。
画像をいじってみました。↓
わざと白飛びさせて色を調節。
うーん、思ったようにいかないですね。
歩行者天国の近くへ到着。
屋台がたくさんならんでいます。
土産物屋、食べ物屋、チケット屋・・・
腹が減ったのでカットマンゴーを買いました。
このスタイルのジュース屋も久しぶりに復活。
そのまま道を曲がり、名所だというバリオ公園へ。
派手なモノクロの建物が目立っています。
公園にはバリオさんが作った像が並んでいます。
彼はふっくらとした形のものを作るらしく、どこか別の町ではモナリザを太らせた絵が飾ってありました。
メデジンでやること2つ目、地図を手に入れる。
ありましたよ、インフォメーションセンターがね!
ここで地図をゲット。
やっとだよ。
ついでにサインもしてきました。
念願の地図。
そして公園内を探索。
かわいい。
かわいい。
超かわいい!!
え、全部の像がこんなにかわいいの?
と思うでしょ?
違うんだなーこれが。
↑なにこれwwwwうけるんですけどwww
ネコと写真家。
おおう、たまらん
像がちょっと前屈みになっているのがこの状況にピッタリ。
カウボーイとモノクロ建物
とまあこんなのがいくつも並んでいます。
犬のは特別かわいかったんですね。
線路をつたってもっと進むと山を登れるケーブルカーがあるらしいので、そのままそっちへ向かってみましょう。
公園の近くには魚屋や肉屋が並んでいる商店街があります。
そこの写真がこちら。
怖っ!
サイレントヒルみたい。
もしくはアサシンクリードかな。
もちろん豚肉の血です。
線路の下では蚤の市を開催中。
これ、たぶんほぼ全部盗品かゴミから取ってきたものなんだろうなぁ。
写っているノートパソコンはキーボードがいくつも外れています。
めぼしいものがなかったので何も買わずに進みます。
プリン柄の大きな教会。
こっちも好き。
ここでも神父がいくつかの液体を杯に混ぜて飲んでいました。
そういう風習なのかな。
神秘的でちょっとおもしろいと思いました。
そのまま行くと道が分かれていたので適当に選択。
しかし間違っていたようで、どんどん道は細くなります。
スラム街のなかを通りながらそのまま進みます。
スラムといっても、けっこう新しめのきれいな建物が建っていたりして、そんなボロボロではなかったです。
よくわからないうちに丘に到着。
あれ? 駅はどこ?
せっかくなので登ってみました。
町を一望できます。
そこからcaribeという駅を発見し一安心。
高台でオカリナを吹いてから、雨が降りそうだったので電車を使って帰りました。
電車もといメトロは一律1900ペソ(950円)。
安い。
次回へ続く。
〜〜〜〜〜〜〜〜
食べ物関連のスペイン語講座 その4(長め)
中南米の朝食といえば卵料理というイメージがあります。
朝食(desayuno-デサユノ)を食堂でたのむといつも「卵」という選択肢があり、また朝食以外では卵料理を注文できないことも多いからです。
卵料理をたのむと毎度どんな風に調理するか聞かれて困ります。
いつも適当に言ってごまかすんですが、ここメデジンで卵料理の言葉のバリエーションを教えてもらったので、ここに書いていきます。
huevo(ウエボ、卵) — frito(フリート)目玉焼き、fritoは揚げるという意味
perico(ペリーコ)トマトと玉ねぎを混ぜたスクランブルエッグです。これが一番好き
revuelto(レブエルト)プレーンのスクランブルエッグ
rancheros(ランチェロス)肉入り
duro(ドゥーロ)固ゆで卵
tibio(ティビオ)中が半熟のゆで卵。まだ食べてないので一度食べてみたい
tajado(タハード)という言葉はスライスされたものという意味があるようです。
だから、
queso(ケソ) tajadoはスライスチーズ、
pan tajadoはスライス食パン を表すようです。
panだけだと菓子パンやロールパンを出されるので、これは便利そう。
以前も書いたように、やはりtinto(ティント)とcafeは同じらしいのですが、
メデジン周辺ではtintoというとブラックコーヒーを、cafeというとカフェオレを出してくれるそうです。(ちなみに他のところでカフェオレをたのむときは cafe con leche—カフェコンレチェ といいます)
そういえばカフェというといつもミルク入りを出されていたので、こっちはこれがメジャーなのかと思っていました。
こういう理由があったんですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回の投稿ではメデジンホステル内とその近郊で起こった話を書いていきます。
現在の仕事の質問に答えるのに四苦八苦しながら部屋をあてがってもらうと、一緒の部屋になった男子学生のバックパッカーが泊まっていた。
19歳と20歳。
彼らもこの日に入来したということだった。
彼らに誘われ、その日の昼飯を作ることに。
一緒にスーパーへ行って買い出しにいき、クリームスパの材料を買ってきた。
キッチンへ向かい、レシピは見ずに作る。
ホワイトクリームのソースはなんとかうまくいきそうな感じだったのだが、2人がどんどん材料を足していった。
「絶対多い」と一応止めたのだが、内一人が元ラグビー部だったらしく、「これくらい食べられる」とパスタもどっさりつぎ込んだ。
↑この量。
できあがったのがこちら。
味は・・・うーん、イマイチ。
食べて少したつと2人の表情が曇ってくる。
こりゃ無理だ、と。
だから言ったのに。
責任もって全部食べなさい。
その後一緒にビリヤードをする。
人生はじめてのビリヤードだったのだが、基本球技が苦手な自分はこれもダメだろうと思っていた。
すると、どうだろう。
指を負傷。
やっぱりね。
それでも、別の人に教えてもらったり一人で練習したりして、打った球を他のボールに当てることができるようにまではなった。
以前読んだ文庫本の『深夜特急』のなかに、
旅に出る前に一度社会に出たほうがいいですよね。
社会のマナーを学んでから行くべき。
と書かれていて、
なぜだろう。
そんなことはないんじゃないか。
自分の年齢を言い訳にウダウダしている人を今まで何人も見てきたから、むしろ勢いで行ってしまったほうがいいのではないのか。
と思っていた。
しかし彼らを見て、その意味が少しわかってしまった。
具体的に書くと、
なんというか、
ずっと学生のノリなのだ。
浮き足立っていると言えばいいのだろうか。
まあ自分も全然人のことは言えないのだが。
とにかく、そんな「自分はすごい」みたいな雰囲気があって少し危なっかしいのだ。
ああ、自分も年を取ったのだなぁ。
でももっと若い頃だったら、おそらく彼らとはまったくふれあわなかったと思う。
そのころは「誰とも仲良くなりはせん!」と自分も調子にのっていたからだ。
特に彼らのような”モロ若者”という感じの人種は肌に合わなかったろう。
ホステルの外へ出てみる。
自転車をこいだ後で疲れているので、あまり遠出はせず近場をまわってみよう。
意外や意外、日本語がチラホラ見える。
そういえばここの隣町のベジョで雨宿りさせてもらったとき、(前々回の投稿の話)
「メデジンには日本人が多いよ」
と言っていたっけ。
↑近くのレストラン。中華っぽい雰囲気もあったが提灯には日本語が書かれている。
↑フジヤマアパート
さて、メデジンでやろうと思っていたことは4つ。
そのうちのひとつ、「髪を切る」を実行します。
近場で床屋がなかなか見つからなかったので、食材を買いにいったスーパーへ。
中に入っていた美容室で切ってもらった。
↑スーパーの外は悪魔が召還されそうな空模様。スーパーといってもフードコートがあったりとなかなか広い。
↑髪を切りました。前髪が禿げてきたのが気になる…
さすが美容師、めっちゃうまかった。
お値段は12000ペソ(600円くらい)。
これで髪を切るのは5回目だが、値段的には2番目に高いくらいで、カットの腕は断トツでNO.1です。
これで天パでクルンクルンの髪に悩まされずにすみそう。
夜になり、外に出かけてみる。
さすがクリスマスシーズンとあって、電飾がたくさんともっている。
メデジン川のあたりですごくきれいなイルミネーションが見れると聞いたのだが、面倒で行く気にはなれなかった。
町に光が灯ると、あたりが坂になっているためどこからでも夜景が見える。
バーではサッカーが大きくスクリーンに映し出され、道路にはみ出るほど大勢で盛り上がっている。
この辺はホテル街でレストランがどこも高かったので、外食は控えた。
ホステルで調理する。
前に食べて作ってみようと思っていたチーズリゾット。
そしていつものミネストローネ。
チーズリゾットはおいしかったがチーズが多かったのか少しクドく、しかもリゾット感が腹に溜まり、これ全部は食べられなかったので残りは次の日の朝食になった。
一緒に添えたアボカドと食べるといい感じ。
ミネストローネは少し味が濃かったがものすごくおいしかった。
点数をつけるとすると、、、、、
80点!
泊まり客の一人が食べたいと言ってきたので少し味見させると、
うん・・・いいんじゃない?
という反応。
結構自信あったのちょっぴりショックだった。
3日目の夕食はチャーハン。
クリームスパで余ったマッシュルームを入れ、ベーコンと玉ねぎも投入。
味付けはほとんど塩だけで、隠し味程度にコンソメの粉を振り入れた。
これが大成功。
めちゃくちゃうまい。
米の炊き具合も最高。
これはもう 95点 さしあげちゃう!!
そしてこちらはアメリカンハンバーグとオニオンスープ、それから白米。
これはちょっと失敗してしまった。
米は量が少なすぎて水の分量の感覚がつかめず、芯が残ってしまった。
ハンバーグはワインを入れるのが早すぎ、片面がコゲコゲに。
こちらのポテトのおいしさにも助けられ、スープはかなりおいしくできた。
ということで、
70点
かなー。
と、こんな日々を送っております。
次につづく。
深夜12時くらいに更新予定。
せっかく高いホテルなので、チェックアウトギリギリの1時まで粘る。
そして出立。
しかしグッドタイミングで雨が降ってくる。
この怠けた心に喝を入れられたのだ。
雨は止みそうにないので、バックパックにザックカバーをかけてそのまま出発した。
あと10kmで町に着く。
それまでの辛抱だ。
雨はひどくなる一方であり、道も都会のハイウェイであるので車通りが激しく走りづらい。
しかも上りがきつい。
数km走るが、これ以上濡れたら荷物がぐっちょぐちょになって大変だ。
そこで、パナマ以来見かけなかった屋根つきのバス停で雨がおちつくまで休憩することにした。
最近オカリナを吹いていなかったのでその反動でものすごく触りたい衝動に駆られ、人前はばからず地面に座り込みオカリナを吹いた。
約1時間後、小振りになったので一気にスタート。
しかし腹が減って力が出ない。
近くに見えた中華料理屋でチャーハンを頼む。
漫画のような山盛りのチャーハンを平らげ、店員に道を尋ねる。
どうやらお目当てのホステルはもうすぐのようだ。
車をかいくぐり、よくわからん交通ルールを作り出す複雑な道路を横切り、
道を聞きながらようやく辿り着いたメトロという名の電車の駅”スーラメリカーナ”。
ここのそば、徒歩3分圏内にそのホステルはあるらしい。
それでは探しましょう。
10分後、
見つからない。
30分後、
見つからない。
駅から出ている全方向の道を走ったが全く見つからない。
どうなっているのだろう。
情報が間違えていたのだろうか。
今度はまわりに聞きながら探す。
最後は休憩中の警察の人が教えてくれ、そこは見つかった。
とってもわかりずらいよ!
ネットには簡単に見つかるみたいなことが書かれていたけど、全然簡単じゃないからね!
ここでちゃんとお教えします。
「オスタルメデジン」の場所を。
まず駅からして違いました。
スーラメリカーナの隣の「エスタディオ」という駅のそばです。
駅に向かって左側の道を渡りごちゃごちゃした商店街のほうへ進みます。
そして1本目の細い道を左に入ります。
その先の2つ目のT字路を右に。目印として角に小さな商店があります。
すると50mくらいで右手に見えます。
ホステルの入口。
看板は色あせていて見えにくいです。
さて、このホステルですが、値上がりしたようでドミトリーが22000ペソ(1100円、ちなみに20ペソ=1円で計算しているので実際はもう少し安いらしいです)。
ここは日本人宿ではないですが、入ったときにはすでに日本人が4人、それから増えていって一番多いときで8人泊まっていたこともありました。
なぜ日本人が多いのかというと、ここの店主のクラウディアさんがさおりさん(仮、正しい名前を忘れてしまいましたがそんな名前だったかと思います)と友達だからだということでした。
ある日さおりさんと彼氏が2人バイクで来て、さおりさんだけここに3ヶ月残ったそうです。
そのときに日本語の専用パンフレットを作ったり色々手伝ったらしく、彼女が出て行ってからもメールやネットでここの宣伝をしてくれたそうで、そのおかげで日本人が増えたそうです。
日本人が多いので、日本語で書かれた本もたくさん。
しかしほとんどが自己啓発の本です。
なぜ・・・
数日後、ここで南京虫が出ると大騒ぎになったので、来る人は注意したほうがいいかと思います。
ここでの生活は次の投稿から書いていきます。
連投します。
前回のつづきから。
スープをおいしくいただいたあとはそのまま一気に道をくだる。
丘をくだり切り、前回の写真で見えた谷間に着くと道路が一気に広くなる。
6車線くらいに広がった。
↑ボーダーの草はら
↑一目で都会へ続いている道だとわかる大きさだ
看板にはメデジンまであと12kmの文字が。
だいたい1時間くらいで到着してしまう距離だ。
じつは今日はまだメデジンまで着く予定ではなかった。
しかし予想外のくだりで一気に距離を詰められたようだ。
心の準備ができていないため、なんだか今日はメデジンに着きたくない気持ちで一杯になった。
大きな町というものはとても面倒なのだ。
今日は手前で泊まるかな、と考えながら走る。
道の途中、なにかをコネコネしている光景を発見。
気になったので止まってみる。
こちらの伝統的なお菓子らしい。
写真を撮ってブログに載せるからには味を知らなくてはならないだろう。
買ってみた。
↑木の棒を引っ張るとこのままスポッとカップから抜ける
もぐもぐ。
うん。
食感はマシュマロに似ている。
味は黒糖のよう。
黒糖のカルメ焼きという感じの味だ。
割とおいしい。
これは次の日にホステルで聞いた話なのだが、
この”melcoche”(メルコチェ)というお菓子はこの辺の山岳部でしか作られていないらしい。
作り方を子孫たちに伝えている伝統的なものなのだが、その担い手が次第に減少しているのだという。
これに入っている黒糖のような味の元はpanela(パネーラ)というもので、これはコロンビアではおなじみのものだそうだ。
ソウルフードといってもいいのかもしれない。
そう言われればカルタヘナに入ってからずっと、砂糖のような茶色い塊をよく目にした。
コロンビア人が山に登ったりするときにはこのパネーラを数切れ持っていき、疲れたときのエネルギー源にするという。
また、場所によってはコーヒーに入れたり料理に入れたり様々な使い方をするのだそうな。
以前飲んだポニーマルタというすごく甘いコーラにも、もしかしたらこれが入っているのかもしれない。
密集した町が見えてきた。
あれがメデジンだろうか。
それともその1つ前のBello(ベジョ)という町か。
急に雲行きが怪しくなる。
これはマズい。
降り出すのにもう30分も持たないだろう。
少し走ってみるがもう降る寸前まできているので、ここで賭けに出た。
真っすぐ続いているハイウェイから逸れて適当な脇道に入り、ホテルを探すことにする。
周りの人に聞いてみるが、もっと先に行かないと宿はないと言う。
負けた。
賭けに負けた。
そして雨が降る。
すぐそこにあった商店で雨宿りさせてもらうことにした。
まわりの人がこちらに興味を持ったようで、次々に話しかけてくる。
そのうち人がどんどん集まり、みんなで輪になって井戸端会議をすることになった。
カステラのような菓子パンやコーラをおごってくれる。
しばらく経っても雨は止まない。
だんだん暗くなり始め、ちょっと心配になってきた。
日が落ち始めたころ、今度はarros con lecheというミルク粥のような料理をどこかから買ってきてごちそうしてくれた。
シナモンとレーズンが入っていてとても甘い。
チーズが味をしめる役割を果たしている。
時刻は6時。
やっと雨があがったのでお礼を言ってから急いでそこを離れる。
別れ際にチョコレートスポンジのお菓子をくれた。
ゆかいで親切な人達だった。
外はすでに真っ暗。
そこで見えたのは、なんと電車!
↑駅が光輝いている
↑ホームに電車が到着します。ご注意ください
すごい!!日本みたい!
今まで電車が普通に街中を走っていることなんてなかった。
あるとしたら長距離の観光電車がたまにあるか、もしくは貨物列車くらいだった。
しかしここはMetroという名前で人を乗せ、ちゃんと運行しているのだ。
これには驚いた。
ベジョの町に入ったようで、看板が現れる。
ホテルを探し中心部らしい場所へ向かってみる。
そこは電飾で彩られた賑やかなところだった。
まぶしいくらいの飾り付けがしてありゆっくり楽しみたいところだが、今はこれに構っている暇はない。
早くホテルを探さなくては。
適当に入った安そうなホテルでも50000ペソ(2500円)もする。
こりゃダメだ。
なんて高いんだろう。
ここはもうすでに都会のど真ん中なのか。
しかも走っているときに荷台の荷物が崩れ、そのうえペダルが動かなくなってしまった。
一番後ろにくくりつけていたハンモックがギアのところに絡まってしまったようだ。
こんなときにこんなことになるなんて。
ハンモックがボロボロになってしまったこともショックだった。
乱暴に荷物を直し、急いで紐とギアをほどく。
諦めてガソリンスタンドか公園で野宿でもしようか考えて立ち寄ったガソリンスタンドでこういう話になった。
安宿はあるがそこは麻薬が出回っていてとても危険だ。
この先に35000ペソ(1750円)のホテルがあり、そこが安全でこのへんでは安いほうだ。
とガソリンスタンドのスタッフ達。
すると自動車修理をしているボロボロの服を身にまとった男がこちらへやってきて、こう言った。
私が車で安いホテルまで送っていってやる。
そのかわり運賃はもらおう。
すべて合わせた値段を聞くと、宿代が12000ペソ(600円)で送料が10000ペソ(500円)
合計22000ペソ。
うっ、あまり安くない。
しかし男は安い安いと言う。
この辺はそんなに物価が高いのか。
というか、さっきこの人宿代は8000ペソだと言っていたと思うのだが・・・
ここで考える。
無駄に多く金を払って安い宿に泊まるよりは、いっそ高いホテルに泊まったほうがいいのではないか。
そう思い、男の提案を断った。
男は不機嫌になってさっさと走り去ってしまった。
この男もちょっとうさんくさそうだったし、いい判断だったと思う。
その先へと進み、高そうなホテルへ。
プラダホテルという大層な名前のホテルだった。
値段は34000ペソ(1700円)。
高いがここは我慢しよう。
値段の通りと言うべきか値段の割にと言うべきか、中はかなりの広さを誇っていた。
それはそれは濡れたハンモックを干せるほどに。
やはりこちらにしてよかった、
と、いつも泊まっているところよりぐっと広くなった部屋でくつろぐ。
湯を沸かしてちょっと前に買っておいたスープを作り、もらったチョコのお菓子を食べた。
大変だったがなんとか無事に一日がすんでよかった。