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となりの国

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砦の町





船からここカルタヘナへと飛び出したのはいいものの、ここからどこへ向かえばいいのかわからない。

とりあえずまわりの歩行者に聞いてみると、すぐそこにあるハイウェイに乗っていけばセントロ(中心部)につけるらしい。


ハイウェイに侵入。
自転車は無料だという情報から察するに、自転車の乗り入れは一応認められていると思う。

すぐにハイウェイは終了し、街中へ入った。


銀行がみえたので現金をおろすために向かうと、以前会った船の乗客がいた。
バックパッカーである。

彼らもどこへ行けばいいのかわからないらしい。
やっぱりみんなきちんと調べてきているわけではないんだ、と妙な安心感を持った。


ひたすらまっすぐ走っているとパン屋が見えた。
今日は水しか口にしていないので立ち寄る。



これで2000ペソ(約100円)。
コロンビアに着いて初めて食べた食べ物がこのパン。
中はひき肉かと思ったらジャムで面食らった。

この POSTOBON というジュースがこちらではメジャーなようだ。
このポスターがあちこちに張ってあった。
クイっと傾けて飲みテーブルにドンと置くと、細かい気泡が液体の上のほうで踊り舞い、淡いピンクの中で見事な演出を作り出していた。


数日あとの話になるが、

他にコロンビアのメジャージュースとして「Pony Malta(ポニーマルタ)」というのがあるそうだ。
見た目真っ黒で少しドロドロしており、コーラかと思って買ってみた。
他の人も買っているのをよく見たし、どんなもんかと思って。

しかしこれが激マズ!!

どんなものかと言うと、一言で言えば「黒糖の炭酸ジュース」だ。
甘い、マズい。
飲み慣れたらおいしいのだろうか。


ニカラグアでよく見かけたBIG COLAもスーパーに置いてあって懐かしくなった。


そうそう、ここコロンビアの通貨は”コロンビアペソ”が使われている。
ペソの表記は”$”。
1円=19.20ペソ。
ここでは20円ということにしておこう。

この計算方法は、かつてコスタリカで慣れっこになっている。
簡単な計算方法としては、

 0を1つ取って半分にするか、
 0を2つ取って5を掛けるか。

数値によって計算のしやすさが違うので、その都度やりやすい方法を採用するのがいいだろう。


しかし簡単に計算できるとは言っても、今までドルを使っていたのでかなり混乱する。
安いのか高いのか。

10000ペソって言われるとものすごく高い気がする。
でもドル計算だと5$。


600mlのペットボトルコーラは平均2200ペソ。
つまり110円。
パナマでは90円だったので高い。

ペプシはスーパーで1500ペソ(75円)。
これは安い。

物価が安いのか高いのか、今のところはっきりしない。



街を通り越したあとにそれっぽい川と河川敷の通り道、それと大きな橋現れた。
うん、それっぽい。

なにがそれっぽいって、ここが「中心部の隣にありそうな場所」なのだ。
こういう勘は鋭いほうなので、迷わず橋を渡る。


    ↑河川敷近くからは要塞のようなものが見えた


橋の上で突然男性が指を3本突き出してきた。

「ボーイスカウトでしょ?」

というよく意味の分からないジョークをまったく知らない人にふっかけられながら、
その橋の先、カルタヘナ旧市街へとやってきた。

川に沿って砦のようなものが続いていたので、それに続いて右に曲がる。
よく見ると大砲までついている。
街の中にこんなものがあるのか。


    ↑昔海賊対策につけたものらしい



    ↑なんだかいい雰囲気である。かっこいい


これまたそれっぽい通りに来た。

なにがそれっぽいって、車通りが激しく、かつ人通りも多いのだ。
なんとなく宿がありそうだったのでその道に入ると、これが大正解。
この"Media Luna通り"はホステル街だったらしく、嫌になるほどの数のホテルとホステルが並んでいた。


さすが観光地であり国の入口というべきか、人が多くて空き部屋のあるところが少なかったので、少し高かったがHostal Media Luna  メディアルナホステルというところに1泊することにした。

今日は疲れていた。
時刻は夕方5時をまわっている。
船内で作業していたために寝不足だし、肩と特に腰の右側が痛い。
どうやらパッキングに失敗しているようだ。

こんな状態なので、あちこち歩き回って安宿を探すのはさすがに避けたかった。


メディアルナホステルは1泊27000ペソ(1350円)。
きれいで広いが人が多く、wi-fiがちょっと繋がりにくかった。

しかし入口にいためちゃくちゃでかい犬はすごくかわいい。


   ↑日本人が訪れた形跡が残されている



    ↑水道でっか! 右下の蛇口を捻るとちょろちょろと水が出てくる


 
とにかく今日は疲れた。
ゆっくり休んで先のことは明日考えることにしよう。





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たのしかったふなたび 〜 フェリー南北米大陸越え その2





フェリーの乗船に成功した自分はとりあえず船内を見回ることにした。


まずは自分の部屋を探しにウロウロ。
チケットには第1ホールと書かれている。

○○○号室の扉をいくつも抜けると、奥にその場所らしき所に出た。
椅子がいくつも並んでいて、遊覧船の中を連想させる作りになっている。

日本で乗ったように雑魚寝形式だと思っていたが、どうやらシートに横になる方法で朝を迎えるようにできているみたいだ。
飛行機やバスのシートのように後ろに倒すレバーがついていて、座り心地はいい。




荷物を置く場所があったがどこもいっぱいで、背中のどでかいリュックサックの居場所はどこにも見当たらない。
盗難も怖いので、彼とともに船内探索をすることになった。



外へ出ると、一生懸命ロープを巻いている作業をしている乗組員が見える。
まだ船は動いていない。




とにかく腹が減った。
朝から今まで飲み物以外口にしていない。

ホールのある6階からレストランがあるという7階へ。
カフェが一つとレストランが一つ。


    ↑さすが今日初の出航とあって中はとてもきれい。トイレも広くて清潔だった


ちょうどそのレストランが開店したようなので、値段も何もよくわからないまま列に並ぶことになった。


ビュッフェ形式らしいが、取り皿に取ってくれるのは厨房スタッフ。
一々注文して取ってもらわないといけないのが少しわずらわしい。

並んでいる料理は豪華に盛りつけられている。



前にいた人に値段を聞いてみたが、
「わからない。ぼくも今聞こうと思ってたんだよ」
と返される。

後ろから、
「最後に払う時にわかるよ」
と声をかけられた。

どうやらビュッフェスタイルではあるが、食べ放題ではないらしい。
取ってくれる係の人に値段を聞いてみてもわからないと言われるし、いいのかこれで。
金額が不安である。


列はどんどん前へ進み、レジのある会計へ。
会計係の人は癖のある英語で、

サーティーンアンドセブンティ

と言った。

13$もするのか。
高い。


しょうがないのでカードで払うことにする。
しかしこのウェイター、どうやら新人のようで、カードの読み取り機の使い方がわからないらしい。


今は無理だから後でまた来てください。




おい、いいのかそれで!!

食い逃げできちゃうよ!



すごく客を信頼しているんだなぁ、と思いながら席へ着く。


    ↑手前から、茄子とパプリカその他のオイル炒め、サーモンのマリネ、ペンネボロネーゼ

これで13$か…
おいしいが、マリネは味が濃くしょっぱいし、ペンネは少し固い。
パプリカはおいしかったが、オリーブオイルが多すぎてギトギトしている。

これで13$、か……



正直にレジへ戻ると、

もうすぐ技術者が来てくれますので。お待たせして大変申し訳ございません。

と丁寧に取りあつかってくれる。
こちらが日本人だとわかると、日本語をスラスラと3言ほど話してくれた。


しばらく待ち、ウェイターから名前を書いてくれれば明日支払いにもできることを告げられる。
そうすることにした。


しかし、次の日、
驚愕の事実が判明する。

なんと会計は13ドルではなく、30ドルだったのだ。

あ、あれが30$………


日本を自転車でまわる時に、船内のものは高いから節約のためまったく買い物をせず、飢えと乾きで船のうえなのに遭難していたことを思い出した。

すべてクレジットカードで支払ったのがいけなかった。
現金を出せばその時に気づいてキャンセルできたものを。


いっそ食い逃げしとけばよかったかな…




そうなることとはつゆ知らず、上機嫌でレストランを出たのち、カフェの横を通る。

すると、フェリーの待合所で話をした男性が大きな声でこちらを呼んだ。
隣にはこれまたフェリー乗り場で会ったイギリス人チャリダーと、ここで初めて目にする中国系のかわいらしい女性がいた。


言われるがままに席に着く。


声をかけてきた男性はバイクで旅行しているという。
名前はレイさん。
おんなじ名前だと言うと「冗談だろ!?」びっくりしていた。

アイルランド出身だと言うチャリダーはブラッドさん。
いかつい顔をしているが、笑顔はとてもチャーミングだ。

中国人の女性はカナダに住んでいるというディーさん。
ドライビングと言っていたので、車かバイクに乗っているものと思われる。
小顔で黒髪の明るい人。


そして会話が始まったのだが、
英語が少ししかわからないので、あまり話についていけない。


途中で船の乗組員が声をかけにテーブルに来た。
これもサービスの一環だろうか。

いつも出航が遅れてしまうんだよ。

と申し訳なさそうにする乗組員。

いやすばらしいサービスだよ、
と励ますレイさん。
手を目に当て、感激を表す乗組員。


そんなことをしている間に、船は無事出航したようだ。
船内の揺れが激しくなった。
意識すると酔いそうだったので、揺れていることはなるべく考えないようにした。


    ↑照明が暗すぎてうまく写らなかった


夜もふけたところで小さなパーティはお開き。

とても眠たかったが、ホールに戻る前に動画を作っておきたい。
同じカフェでパソコンを開く。

しかしここのスタッフは愛想が悪く、居心地がよくなかった。



深夜3時ごろに就寝。
ホールのシートにもたれかかる。

    ↑こんな感じで寝た




次の日。


お金を使いたくなかったので買い物は我慢。

昨日もそうだったが、自転車を押しているところを見られていたようで、色々な人から

自転車の人だ!

と声をかけられた。


     ↑海が真っ青できれいだった


外でウトウトしていたら、ついにコロンビアに到着したようだ。
時刻は昼の1時。

出航が遅れたわりにはお早いお着きで。

と思ったが、船が止まってから3時間くらい待たされた。
どういうことだ。




入国カードを記入して外へ。

審査所へ行くと、ブラッドさんたちが列の中へ入れてくれた。


    ↑審査カウンターへ向かうブラッドさん


いざ、入国審査。

相手は笑顔の女性審査官。
やさしく質問してくれる。

そして

「どこのホテルに泊まるの?」




忘れてた!!



えーっと、ホステルです。
名前は忘れちゃった。
ここwi-fiあります?
自分のパソコンから見たらわかるんだけどなー


ということをそれとなく伝えてみる。
協力しようとはしてくれていたものの、最後は

「泊まる場所がわからないとここを通すわけにはいけません」

と睨まれ、横のベンチに座らされた。

なぜか不安などはなく、むしろワクワクしていた。
のんびりと

これからどうなるかなー

なんて考えていたところ、また同じ審査場所に呼びだされる。
さっき座ったばっかりなんですけど。


帰ってくるパスポート。
そして向こうへ進めのジェスチャー。

よくわからずにパスポートを見てみると、

なんとスタンプがもらえているではないか。


なにこれ、ツンデレ?


と、こうして運良く入国できたのでした。



自転車はまだフェリーのところにある。

審査所の出口ではさっき一緒だった船の乗客達が
「自転車でしょ?」
と、どうしたらいいのか親切に教えてくれる。

どうやら自分のことを見て知ってくれていたようだ。
スタッフが車で自転車の場所まで連れて行ってくれた。

他のバイクや自転車や車乗りの人達はなぜかその場で待っていたが(紙を配っているように見えた)、自分は行ってよし! ということだったので、

では遠慮なく。

レイさんやディーさんやブラッドさん他みんなと手を振りお別れ。



さっきの審査所出口でも、そこにいる全員に

がんばってー!!

と歓声とともに手を振ってくれた。


なんだかヒーローになった気分だ。




関連:ferry xpressまとめ




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たいへんだったふなたび 〜 フェリーでの南北米大陸越え その1



パナマ出国の日、当日。


犬とネコにお別れのなでなでをする。
宿の主人と少し会話をし、ホステルを出た。

正直離れたくない。
もう少しここで暮らしたいという気持ちを引きずりながら自転車をこいだ。


久しぶりに背負ったザックはとても重く感じる。
感じるだけではなく、実際少し重くなっているはずだ。
ほかの宿泊客から服やらなにやらをもらってしまったからだ。
パッキングするとき、その口が締まらなかったことに衝撃を覚えた。


バスの待ち合わせ場所へ向かう途中、サイクリングロードを走っていると自転車に乗ったおじさんがやってきて、
「どこ行くの?」とグッドタイミングで尋ねてきた。

コロンへ行ってフェリーに乗ってコロンビアへ行くんだ。

笑顔で いい旅を と言ってくれる。
これは幸先がいいぞ、と思っていた。

が、全然そんなことはなかった。



まず、アルブルックモールに着いたが、どこにバスが来るのかわからない。
モールに隣接しているバスターミナルを往復する。
まさか、こんなに広いとは思わなかった。

「このプレートを持って待ってますから」
というマネージャーの言うことを鵜呑みにしたので、もっと小じんまりとしたわかりやすいところだと思っていた。


警備員に聞いても何を言っているのかよくわからず、何人かに聞いところでやっと無線で調べてくれる人に遭遇。
自転車の警備員を呼び寄せ、そこまで連れて行ってくれることになった。

さっき探していた所と全然違う場所に連れて行かれる。
駐車場の奥に ventura2000 と書いてあるバスが確かにそこにあった。

こんなとこ わからないよなー。



バスは2台止まっていたがすでに人でいっぱいだったらしく、
20分後に次のバスが来るから待て、と告げられる。

朝から何も食べておらず、昨日の夜も公園でタダで配っていた少量の食事しか口にしていないので猛烈に腹が減った。
急げば大丈夫だと思い、モールの中へ向かう。

しかし目の前の入口は自転車を置いてはいけないという。
重荷を背に受けながら、ぐるっとまわって隣の入口へ。
今度は、急げばむこうのほうに自転車を置いてもいいと言われたが、その”むこう”とは離れたところにあるバイク置き場。
道路の真ん中に堂々と置いておかないといけないので心配だ。


時間がない。
自転車を置いて中へ。
まず両替所へ行きたかったのでそちらへ向かう。

が、その場所はそこからかなり遠く、しかも位置もちゃんと把握できていなかったために途中でタイムアップ。
値段が跳ね上がっているペットボトルの水だけ買い、小走りでバス乗り場へと戻った。
食べ物は買えなかった。
これだから時間に追われるのはいやだ。

外へ出ると雨が降ってきた。
小降りから、すぐに本降りへ。

もう散々だ。



なんとかバスに乗ることができ、自転車は前のほうに載せて押さえてもらっている。
そこからColon(コロン)というカリブ海側の町へ向かう。
バックパッカーなんかはバス中では景色を楽しむのだろうけど、自分はただひたすら寝ていた。
乗り物に弱い身としては、バスでは寝る酔うかの2択である。

もちろん「寝る」ほうを選んだ。



2時間後、コロン。


バスを降りると長い行列が目のまえに現れた。
流行のラーメン屋よりも長いのではないか。
夏休みのディズニーランドといったところだろうか。

ここがferry xpressのフェリー乗り場だ。


一番心配していたのは自転車を船に乗せる料金だった。
自分が乗る分しか金額を払っていないので、残りの分を払うため最初にカウンターを探す。

が、どこにもない。
しかも言葉も通じず、悪戦苦闘。
意思疎通がまったくとれない。
なんだかわからないが、この目の前で繰り広げられている”さながら夢の国”な列に並んでおけばいいらしい。

同じくチャリダーの人がいて、訛りのある英語で話しかけられた。
イギリス人で彼もスペイン語が話せずどうしていいかわからないのだそうだ。


この長蛇の列に、重いかばんと自転車をカラダ全身で支えながら並ぶ。
肩と腰が痛いが、見た目よりはるかに早く、といっても1時間くらいかかったのだが、順番がまわってきた。

荷物を預けるらしい。
ザックと自転車合わせて「ドス!ドス!」と荷物が2つであることを熱弁すると、それぞれにタグをつけてくれた。


ザックはベルトコンベアのほうへ持っていき、

えっと、自転車は?


向こう、向こう、というジェスチャーから察するに、自転車はとりあえずまだ持っていなくてはならないらしい。
これが初船出だからだろうか、スタッフもあまりわかっていないようである。

壁に書かれている「ガス缶とナイフ持ち込み禁止」に怯えながら、フェリーのチケットと入出国を審査するスペースへ移動した。
自転車は入口に置かないといけないらしく、これまた不安をあおられる。



中は冷房がききすぎて寒い。
2人ほど日本人っぽい人も見えたが、違ったらどうしていいかわからないのでそのまま見て見ぬ振りをしてしまった。

イスに腰掛けて審査の順番を待っていると、今度はイタリア系っぽい感じの男性に話しかけられた。
小柄で彫りが深く、目が大きい。
自転車を持っているところを見ていたそうだ。

少しの間おたがいの旅のことを話すが、こちらの英語が全然できなくてあまり会話になっていなかった感も否めない。
しかし相手はがっかりしていない様子だったので助かった。



なにごともなく審査は終わり、自転車を持ってスタッフと一緒に右往左往。
もう一度言うが、スタッフたちもまだここの仕様をよくわかっていないらしい。

まあこれくらいはしょうがない。
この人達の大変さもわからないでもないし、そのまま一緒にウロウロしてあげよう。
重いザックがないので心も軽い。


さっきの荷物預け場所の中へ連れて行かれる。
船内に運ばれたのだろう、少なくなった荷物を横目に、端っこのぽつんとザックが置かれた場所へ。

あの荷物はあなたの? 中に大きなナイフが入っているから開けてほしい
ということだった。


ドキッとした。
しかしザックには小型のナイフしか入れていないはずだが…


遠目で見ると自分のだと思ったが、違ったみたいだ。

これじゃない
と言うと、今度は大型の麻薬探知犬が来て自転車を嗅ぎ回る。
その後、自分のザックを返された。


あれ? これって返されちゃうの?
てっきり到着まで預けるのかと思ってた。

イヤまあいいけど。
むしろ助かったけど。


中には船内で使う洗面用具とか、積み重ねられたら壊れそうなパソコンや楽器が入っていたのだ。
あとガス缶も。


ガス缶、見つからなかったのかな。
よかった。




そして船の中へ。


さっきのチャリダーは先に入って行ったようで、彼の自転車が置いてあった。

出航は7時の予定だったが、時計はすでに10時をまわっていた。



                             つづく


関連:ferry xpressまとめ


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パナマシティでの中間報告 〜 フェリーと電車とバスとモール




はい、では中間報告をします。


まず、フェリー会社の場所がわかったので行ってきました。
値段は予約すれば99$で行けるそうですが、自転車の積み込みは95$もかかってしまうそうです。
しかしここまで来たからにはあとに引けない、ということで予約。

電話番号が必要だと言われましたが、パナマじゃ携帯は繋がらないしホステルの電話番号も知りません。
ネット検索でもホステルが小さすぎて検索に引っかからないという事態に。

場所を伝えるときに
「カフェコカコーラって知ってる?」(かつてオクタビオさんが演奏しに行ったり、カプチーノを注文しに行ったりしたところ)
と聞くと、
「ええ知ってるわよ!」
とすごく食いついてきました。

ここで手配してくれたスタッフと意気投合。
どこかに電話してホステルの電話番号がわかったそうで、無事予約完了。

と思いきや、そこには自転車の料金が入っていなかったのです。
そのフタッフが入れ忘れたらしいのですが、自転車を入れる場合はこれからのプランを聞かれたりとか、色々質問されることになるそうです。

「そのうち電話来る思うから」
という話で、そのときは協力してくれるとの言葉に少し安心。

バスが出航場所のコロンまで15$で予約できるということでしたが、出発地点のアルブルックモールの場所がわからなかったのと電車で行けたら行きたかったのでここは保留にしておきます。



後日、駅へ行って自転車を乗せられるか聞こうと思ったのですが、2回行って2回とも閉まっていました。
駅前に立っていた警備員っぽい人に話を聞くと、自転車は無理だということだったので、電車の使用はあきらめざるを得ませんでした。
せっかく湖の上を走るところが見れたのになあ。

これでバスを使うことが確定しました。


アルブルックモールは駅にすぐそばにありました。
しかし自転車でそこへ辿り着くのはとても大変でした。
道路が複雑に絡み合っているうえ、自転車の入る余地がありません。

道を間違えながら苦労してモールの敷地に侵入成功。

外で見張りをしているホテルの警備員が「自転車見ててやるから安心しろ」と言ってくれ、バスの場所の確認のついでにモール散策も遂行しました。



思っていたよりも広いですが他の首都のモールよりは見て回りやすい手頃な規模でした。
目を見張るのは、ファッション商品の質の高さ。
日本で着てもおかしくないオシャレなものが揃っていて、思わず欲しくなりましたがここは我慢。
値段も日本と同じくらいかそれより安いくらいです。


中はすでにハロウィンの人形がたくさん飾ってありました。



音を立てたり動いたり振動したり…
けっこうリアルなものや生々しいものもあり、海外のハロウィン経験がない身としては新鮮でした。
これ子どもが嫌がらないのか不思議です。


そうそう、今回なんでモールに来たかというと、今持っているパソコンがもうボロが来ていてそろそろ壊れそうなんです。
「バッテリーの交換修理」という文字が出てきていたのでかなり不安になったので、パナマシティ内でmacショップがあるかネットで確認。
すると、このアルブルックモールにあるという情報があったのです。

そこで探してみたのですが、macの商品は時々見るものの専門店は見つかりません。
そして2階に行ったときにある張り紙に気がつきました。

macショップは今改装中で、2014/10/28にオープン

と書かれているではありませんか。
出発日は10/27。
ちょうど一日後・・・

これは修理するなという思し召しかなにかでしょうか。
今回はあきらめることにします。


32℃の中を自転車でさまよっていたので喉が乾き、フラペチーノを注文してみました。
しかしこれがマズいのなんの。
味は薄くてコーヒーの味がしません。
氷も荒くて飲みにくいし、多分あまりいい氷ではないらしく砂のようなものが混じっていたので半分くらいで捨ててしまいました。
もったいない。

これだったらカスコビエホにあるカフェ・エスプレッソアメリカーノのグラニータカフェ(=フラペチーノ)を頼んだほうが安くておいしかったです。


中央の広場になっているところでゲーム体験をやっていました。
こういうのがあるととても都会という感じがします。
せっかくなので少しだけやってみました。

タイトルは書いてませんでしたが、おそらくDMCデビルメイクライでしょう。
久しぶりに握るコントローラ。
いや、PS3のコントローラは触るのも初めてです。

武器の変更やゲージの使い方がわからず、すぐに死んでしまいました。
かなり難しいゲームのようです。
もっとやりたかったのですが、他にも人がいたのでゆずりました。


アーミーショップで盗まれたものと同じタイプのナイフを発見。
欲しかったのですが輸入ものだからでしょうか、値段がめちゃくちゃ高かったのであきらめました。

他にも外貨を交換できるところや飛行機の予約ができるブース、なぜか盗聴器や隠しカメラなども売っていて物の種類は豊富でした。



その後、フェリーから全然電話が来ません。
ホステルの人達も協力してくれたのですが、電話が混雑していて繋がらなかったらしいです。

そこで直接フェリークスプレスに行ってみると、
「船に乗る時に払ってください」
という返答が。


どうやら話が変わったらしいです。

とりあえずバスの予約だけして戻ってきました。



とここまでがこれまでの経緯でした。
船が出発するまであと3日です。
もう少しここでゆっくりしていてもよかったなぁ、なんて思ってしまいます。


関連:ferry xpressまとめ




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