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となりの国

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パレンケ遺跡とテレビクルー

夜から朝にかけて大雨が降った。

起きた時には晴れていたので荷物をホステルに置いて自転車でパレンケ遺跡へ行ってみる。

遺跡は公園の中にあるらしく、公園の入場料に28ペソ、遺跡の入場料に59ペソ取られた。

高い。

内部は思っていたより広かった。

遺跡も背の高さの2倍位のものがポツポツとある程度だと思っていたが、もっと大きなものがずらっと並んでいてなかなかおもしろかった。


中央あたりにある遺跡は中に入れるようになっていたので入ってみると、日本人っぽい人が2人作業をしていた。小さな声で日本語を話していたので確信を持ち、

撮影かなにかですか?

と聞いてみた。

若いほうの人が驚いた顔をしながらこちらを見、また機材を片付ける作業をつづけながら

撮影でーす

と言ったので、

頑張ってください

と言っておいた。

テレビの撮影だろうか、後で見た時はカメラを担いでいたのが見えた。


    撮影機材を置いているところ。階段を下りようとしている人が日本人の人



    ↑人と比べると超でかい


    ↑壁画のようなものがたくさんあるが、イメージにある「アステカ」という感じではない。マヤ文明ということ?

 



    ↑これも壁画


    ↑階段を下りるのが怖い

ゲームに出てくる落ちる足場みたいだなー とか、

秘密基地みたいだなー とか、

ここが祭壇だとしたら普段はどこに住んでいたのかなー とか、

色々考えながらまわっていると、汗が止まらなくてフラフラになってきた。

なんでこんなに暑いのだろう。

ここの人はいつもこんな中で過ごしているのだろうか。

平気なのか。

と思っていたら答えはすぐにわかった。

遺跡ゾーンから出て自転車を見てくれていた係員の所に戻ってきた。

本当はこの人に、最初は10ペソ、すぐに値下げして5ペソで自転車を見ていてくれる とチップを要求されたのだが、

あまりなに言ってるかわからなかったので、飲み物どこ? と言ってごまかし、okok行っていいよ大丈夫 と許可を取って無料で置いてきたのだ。

何を言っているかわからないと思うが、俺もよくわかっていない。

で、この人に「すごくあっついねぇ」と言ってみたところ、

ホントあっついなー

と、遠い目をしてcalor calorを繰り返していた。

ああ、ここに住んでいる人もやっぱり厳しい暑さなのだな。

金を使いすぎたので今日も自炊をすることにした。

作ったものはトマトの鶏肉煮込みと白米。

しかし米を焚くのを失敗してしまった。

いつも音と匂いと想像をたよりに焚いているのだが、この日は周りがうるさくなべの音がよく聞こえなかったので火を止めるのが早すぎた。

再度火をつけたら完成したものがべちょべちょで、なべの底にも米がくっついてしまっていた。

ただ、メキシコの米は若干パサパサなので、これはこれでおいしかった。

それよりトマト煮の鶏肉が堅いのがちょっと気になった。

それ以外はおいしくでき、トマト煮も味が薄かったらコンソメを削り入れようと思っていたのだが、それも必要ないくらい旨味が出ていた。

トマトからこんなに味が出るとは思わなかったので、塩を入れすぎてしまった。

昨日仲良くなった中国人の学生にスイカとマンゴーをもらい、腹がいっぱいになった。

この日も夜に大雨が降った。
天気予報では明日も雨らしい。




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どこでもいい、ゆっくり過ごしたい Catazajá〜Palenque

朝10時、宿のスタッフに叩き起こされる。
どうやらここの宿は10時チェックアウトのようだ。
メキシコでは12時チェックアウトのところが多かったので、ここもそうかと思っていた。

急いで支度をし10時半にマスクパナを出る。
もう一泊するつもりだったがやめた。


途中のバス停で休んだり、そこを近くに住んでいたおじさんに見つかりちょっとした会話をしたり(道を聞いただけとも言う)しながら
約60km先の次の町Catazajá(カタサハ)に到着。


    ↑カタサハ近くにも遺跡っぽい何かがある。さすがパレンケのお隣


前回は慎重に宿を選びすぎて失敗したので、今回はササッと近くにあったホテルにチェックイン。
しかしその部屋、ファンも冷房も壊れていて壊滅的な暑さだった。
そのうえジメジメしていて居心地が悪い。


 最 悪 だ !



涼しい所を見つけに外に出たが、外も暑い。
涼しいはずの教会の中もこれまた暑い。

だって教会の中に扇風機が備え付けてあるんですよ。
こんなの初めて見た。


しかしこの町はよそ者にやさしいらしく、周りは歓迎ムードで溢れていた。
しかも何かの祭りだったようで、規模は田舎の盆踊りという感じだが、広場でチャーチ音楽のライブを聞いたり食べたり飲んだり犬やネコを眺めたり、意外と楽しかった。



寝苦しい夜が過ぎ、昼前にさっさと出て行く。
今日はPalenque(パレンケ)へ行くのだ。

それまで行くかどうか決めかねていたが、

このさい行ってやろう、
せっかくだし、
ここを知ったのも何かの思し召し、

などと言い訳のようなことを並べ立てながら本道を逸れていく。





なだらかなアップダウンが続き小さな集落をいくつか越えると、大きな町が見えてくる。
ここがパレンケのようだ。
試しに近くにあったホテルの清掃員に値段を聞いてみる。

なんと1350ペソだそうだ。

な、たかいよな

とウインクしながら痛い顔をする清掃員のおじさん。



向かいのホテルにも行ってみると何も言わずに250ペソに値段を下げてくれたようだが、ここはもう少し進んでみよう。

ホテル街の中に入ってみると久しぶりにホステルを見つけた。
”ホステル”なんてもの自体すっかり頭になかったので、それを見つけた時の驚きと嬉しさはかなりのものだった。


    ↑ホステルで飼われている鳥。かわいい


値段も安く、ここに決定。
遺跡は明日行くことにして今日はゆっくりしていよう。



それにしても暑い。
ここはジャングルのまっただ中。
何もしていなくても雨のように汗が流れてくる。

よく昔のコントで、ホースが見えないように頭から水を出して焦っているのを表現したネタがあった。
『笑う犬の生活』でもウッチャンがコンビニのレジ打ちをしながらやっていたことがあったのだが、覚えている人はいるだろうか。

まさにそれ。
本当に、水がないとこれ脱水症状にすぐなるってくらいの汗の量だったのだ。
これは俺がおかしいのだろうか。



他のホステルもそうであるように、ここにもキッチンが備え付けてあったので、久しぶりに自炊をしてみる。
近くのスーパーで買い出しをしてきて、キッチンでご飯とチキンスープを作った。

その内訳は・・・


 米 ー 約2ペソ
 肉 ー 18ペソ
 ほうれん草 ー 5ペソ弱
 塩、パプリカパウダー、マジョラム、油 ー 全部で2ペソくらいか(塩とパプリカはホステルのものを使ったので実質無料だが、買ってしまったので一応計算に入れておく)
 胡椒 ー 0ペソ(ホステルのフリーのものを使った)
 固形チキンスープの素 ー 1.5ペソ


で、だいたい28ペソ。
うむ、この量で好きなものが好きなだけ食べられて28ペソだったら相当安いほうだ。
かなり安いほうの食堂のコミーダコリーダ(日替わり定食)と同じくらいかそれよりも安い。


    ↑フラッシュを焚いたら米が白飛びしてしまった

ちなみに味はかなりうまくできた。
肉をもう少し多めに叩いて炒める時間を短くし下味をつけたらよかったかなというところだったが、うまかったので良し。
決めては固形チキンスープの素だろう。さすがクノール。

飲み物を入れると+21ペソ。

メキシコって他のものと比べて食べ物・飲み物の物価が高いんだよね。


今後、余った米が悪くなって捨てるというただの自転車の重りにならないことを祈る。
それが毎度のパターンなのだ。

どうか、どうか完食できますように。なるだけ早めに。



夜、アジア人顔の人がホステルのスタッフと長話をしている。
日本人かと思ったが、英語の中に時々中国語訛りが混じっている。


同じ部屋だったので(ホステルはドミトリー式の安部屋があるのが一般的)、中国人ですか?と声をかけてみる。
相手はこちらを中国人だと思ったらしく中国語で話しかけてくれたがわからなかったので、高校の頃に選択授業で習った
「私は日本人です」
という中国語を返してみると、彼はよろこんで英語で話をしてくれた。

どうやらカナダの学生らしく、1週間休みがあったのでバスでメキシコ巡りをしているらしい。

こちらの英語が下手すぎてスムーズで正確な会話はなかなかできなかったが、
ここがよかった とか、
こっちはどうだった とか、
そういう旅の感想やオススメポイントを話すだけでもいい時間を過ごせた。



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晴れ男たる由縁、Villahelmosa〜Macuspana

自分はロングスリーパーだ。
一日10時間以上は寝ないと睡眠不足になってしまう。

ここ数日間寝不足だったため、3度寝してモーテルのチェックアウト時間ギリギリの昼1時に部屋を出る。

タイヤの空気が半分ほど抜けていたのでよく見てみると、またまた針金が刺さっていた。
穴を塞ぐのが面倒なのでマックスまで空気を詰め込んでそのままスタート。

ザマーミロこのポンコツ自転車が!!!!



基本的に自転車たちと俺との仲は険悪だ。
自転車たちがブレーキを効かなくしたりパンクして見せたりして、すぐにストライキしようとするのだ。

ひどいでしょ?

この前に買った自転車1号のエニグマ君とは相性がよく、いい仲を保っていられた。
しかし数ヶ月も経つとお互いの嫌なところが見えてきてしまうのか、すぐにへばってしまうようになった。(カナダ終わりの頃から)
倦怠期というやつだろうか。
一度自転車にパンク癖がつくともうダメだ。
それからは何度もタイヤの面倒を見なくてはいけず、そのうえペダルが壊れたりギアが壊れたりもする始末だった。




走り出すとすぐにVillahelmosa(ビジャエルモサ)に着いた。
がそのままスルー。

カンクンに行くのだったら、ここから海岸側へ向かってのんびり海を見ながら進む予定だったのだが、
今回は滞在日数がもうないということでそのまま直進することにする。
残念だがしょうがない。


まわりはすでにジャングルに近いものになっているが、道路はきちんと整備されているし、家や店もぱったり途切れるということはなかった。
タバスコ州はけっこう栄えているみたいだ。







コンビニで買い物をしようかと思ったが、人がたくさんたむろっていたのでやめる。
日陰で立ち休憩(自転車をまたいだまま背負ったザックをサドルに乗せて休憩)していると、たむろしていた一人がこちらに向かって

どこ行くの? Palenque(パレンケ)でしょ!?

と言われたので、
パレンケに行く気はなくどこにあるかも知らないが、とりあえず適当にうなずく。
するとパンフレット状の地図をもらった。
やった。



どうやら少し先にパレンケという遺跡かなにかがあるようだ。
そのまま内陸側へ行けばChiapas(チアパス)へも行けるらしい。

行くかどうかはわからないが覚えておこう。


ここのすぐそばの道端でposol(ポソル)という飲み物が売られていた。
ポソル なに?
とカタコトのスペイン語で聞いてみると、カカオ!カカオ!と言うのでアイスココアのようなものを想像し、ひとつ頼んでみる。

すると出てきたのは、薄くしたおしるこのような見た目のものだった。
細かく砕かれた豆が浮いている。
味もそう、まったく味付けしていないおしるこという感じだ。少し苦かった。

砂糖を入れるか聞かれたので入れてもらうと、その砂糖が溶けずに底に溜まりジャリジャリしているし、この飲み物自体砂糖とあまり相性がよくなく、とにかくマズい。
この旅を初めてここまで唸らせられるものは初めてだ。

4/5ほど飲んで、残りはこっそり捨ててしまった。
このポソルの利点としては、のどの渇きが急速に癒えるところだろうか。
もう飲まなくても大丈夫かな、という感じになる。



朝からデジカメのケースの具合が悪く、どうやらほつれてしまっているようだ。
これではベルトにつけることができない。
とても不便だ。

日を追うごとに身の回りのものがどんどんと崩れさってボロボロになっていく。

そう、昼ドラの人間関係ように・・・・・



休憩中にオカリナを吹いていたら遅くなってしまった。
スタート地点から約50kmちょっと離れたMacuspana(マクスパナ)についたころにはあたりは暗闇。
宿を探しまわるがあまり良い所は見つからず、結局適当に中心部あたりの宿に決めた。


部屋に自転車を入れたと同時に大雨が降ってきた。
こういうことはよくあることなので、ありがたく思っておく。
これが晴れ男と自称する由縁である。


夕食を食べ帰ってくると、異変に気づく。
部屋の鍵がどうやっても開かない。
鍵を見ると、その部屋の番号と違うではないか。
間違えて違う部屋に荷物を入れてしまったようである。

このことをスタッフに日本語とジェスチャーで伝え、相手が部屋を見てなんとか状況を汲み取ってくれたようで、その後荷物を移し替えることに成功。
どうりでいい部屋すぎると思った。





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タバスコと求肥とバーガー

朝10時半すぎ、従業員に手を振りながらホテルをチェックアウト。

カリブ海を見るために近くの海岸へ。



うーん。

天気がひどく悪いせいか、あまりきれいに見えないなぁ。


なんてことをしていたらいつの間にか11時半になってしまっていた。
とにかく雨が降りそうなので、早くここから逃げ出さなければならない。

工事中の橋を通っているとさっそくパラパラと降り出してきた。
が、すぐに止む。


工事のせいで車が入れなくなっていたので、自転車は堂々と道路を進むことができた。
これは気持ちがいい。
いつもは道路の隅っこで気を使いながら走行しているからだ。


工場〜山岳地帯を抜け、湿地エリアに入る。
これが意外といい景色だった。
道路脇には花が咲いていたりして。


    ↑しかしこの天気である

天気もそうだし、湿度が高くかなりジメジメしている。
湿地帯のせいで泥になっている所もあり、おかげで荷台の荷物が汚れてしまった。

雨も軽く降ったりやんだりの繰り返し。
本降りにならないのはありがたい。
よくこらえてくれたといったところか。
太陽が隠れているおかげで涼しいどころか肌寒いくらいだ。



ガンガン走ってタバスコ州に入る。


ここから道が一気にきれいになり、走りやすくなった。


そのままcuota(有料)の道路へ。
もちろん自転車はタダだ。


横を見れば、牛?水牛?バッファロー?がたくさん。

耳にタグがついているところを見ると飼われているようである。


しかしこの子たち、


首の皮がだるんだるんだ。
これは痩せているせいなのだろうか、そういう個体なのか。

見た瞬間「求肥」という言葉が浮かんだ。
この子たち↑なんて白いから特に。

ああ、求肥入りのあんみつが食べたい。



    ↑景色はきれいなんだよなぁ



そんなことを考えながら、出発地からちょうど100kmの地点(看板の表示が合っていれば)で暗くなってきたので、180号線cuota道路を抜け180号線libre(無料)道路にそれる。


ちょうど角にあった食堂になんとか交渉して、外に設置されていたキリスト教台の裏にテントを張らせてもらった。

この日はキャンプしたいと思っていたので、かなり思い切り進めることができた。
100kmなんて走ったのはいつぶりだろうか。

しかもこの日はほとんど金を使わなかった。
食べたものもパンとジャムとインスタントラーメンのみ。
食い足りなかったが、他にいいものがなかった。
食べ物をよく腐らしてしまうため、メキシコではあまり食料を持たないようにしている。

節約できたのはいいが、体力がもつか心配だ。
明日から少しペースを落とそうかと思案する。



夜テントの前のでかい虫をこのねこが食べてくれた。
それはもうむしゃむしゃと。
いい音を鳴らしながら。




次の朝、ダラダラとテントをたたみ、早々に食堂から退散。
この日は70km先のVillahelmosa(ビジャエルモサ)というところを目指す。

せっかくlibreに出たのだからとそのまま下道を行くがすぐにcuotaに出てしまった。


天気は、悪い。
快晴でものすごく暑いのだ。
焼け付く太陽が体にこたえる。
ここら辺は雨でも晴れでもいい天気とは言えないな、と心の中でつぶやく。


屋台のタコス屋にちょこっと立ち寄り、飲み物を注文。
会計時にそこにいた客たちがお金を払ってくれた。
やさしい。


最初は早く町に着こうと飛ばすも、途中からスピードをセーブした。
速く走るのもいいが、疲れてくるとなんだか心がすれていくようで嫌だった。

コンビニにたむろしていたおじさんに後何kmか聞く。
残り8kmだそうだ。
もうちょっと。

というところで走るのがなんだか嫌になり、汗が冷えて腹も痛くなってきたので、
ここら辺でホテルに泊まることにした。

普段よりほんのちょっとだけ高いところをとる。


部屋は広くてエアコンが寒いくらいにかかっている。
快適だ。

が、エアコンは苦手なのですぐに切る。


洗濯をしながらシャワーを浴びて

あしぁわっしゃー!   訳)ああ、幸せだ。

とか言いながらベッドに倒れ込んだ。
幸せってこういうことを言うんだね。


近くにバーガーキングがあったので、以前道端で拾った20ペソ引きのクーポンを持っていってみる。
しかし、バンズがなんとか…よくわからないがここでは使えないと言われ、ちょっとショック。
スペイン語が分かればなー。



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