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となりの国

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低い標高から見る高い山、Palmar Bravo〜???



上の地図(クリックで拡大可能)ではPalmar BravoからCañada de Morelosまで結構な距離で書かれているが、
実際走ってみるとそうでもない。
1時間ほどで着いてしまった。


    ↑三角形の何か。サイロではないよね…?


    ↑きれいに整地された大地



ノンストップで右に曲がり、しばらく進んだあとの突き当たりを左に。(地図参照)
レストランがあったが飲み物だけ買って先に進むことにした。


するとその先10kmほどキツい山道が現れる。
これが本当に大変で、1月に辿ったグアダラハラ〜プエルトバジャルタまでの道のりを思い出すほどだった。


それを越えると目の前に崖が現れる。


 

写真を見ていただきたい。

ここから下に見える街まで一気にくだるのだ。

それは自転車のブレーキが利かないほどの角度がついた坂と急カーブの連続。
カーブがきつすぎて途中で右車線と左車線が入れ替わるほどだった。


ぎゃーー!わーー!死ねるこれ!!曲がれない、曲がれないから!!!


などと叫びながら一気に降りる。


気圧の差で体に少し異変を感じつつ、下に到着。
するとどうだろう、ものすごい景観が目の前に広がった。



どこを見ても目の前に高い山が広がっているのだ。

それはそれは壮大で素晴らしく、たくさん写真を撮ってしまった。


上の地図でも緑色がついているが、きっと国立指定公園かなにかなのだろう。
一人でうっきゃうっきゃとはしゃぎながら道をゆく。

こういう時にうっきゃうっきゃできるのが、一人旅のいいところだ。
誰かと一緒だったら恥ずかしくてろくすっぽ うっきゃうっきゃできないもんね。



なぜかこの町だけ3輪の車がたくさん走っていた。

流行なのか金銭面の問題なのか。
こんなところで使って倒れないのだろうか。
昔Mr.ビーンの特集で、3輪の車は倒れやすいと聞いたことがあったのだ。
走っている約半分はこのタイプの車だった。



ここからは町が繋がっているらしい。
ここを出てもすぐに家の並びが見えてくる。
小さな村かと思ったら道に沿ってずっと平屋の建物が連なっていて、ところどころに巨大なレストランがならんでいる。
そのどこをとってもほぼ満員に近い客が席を取っており、音楽と話し声でにぎわっている。
おそらくどの店も100人くらいは入っているのではないだろうか。
ここは観光地として有名な場所なのかもしれない。
景色もきれいだし。


そのまま家々の間を走っていると突然道が中央分離帯のある4車線になり、大きな街に入る。
本当にいきなりだったので、ここの名前がわからない。
わからないが、とりあえず中心部っぽい所についたので適当に安宿をとった。


近場の店で、アルミニウムの器に入ったジャンキーなスパゲッティボロネーゼとオルチャータを頼む。

量が少なく全然足りない。

我慢せずに3人前のほうを注文するべきだったか。


ホテルのベッドには薄い掛け布団しかなかった。
これで大丈夫かと思ったが、ここは夜がものすごく暑くちょうど良かった。
昨日まで夜は肌寒かったのに。
一気に標高が下がったのだと体感した。



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2択に勘で勝利!? Puebla〜Palmar Bravo

〜〜〜〜〜〜〜

こちら北米では釣り銭の数え方が日本と少し違っているようです。

日本では
700円で1000円受け取ったから、1000−700で300円
という風に引き算をすると思いますが、

アメリカやカナダ、メキシコでは
700円で1000円受け取ったから、おつりが700から始まって800円・900円・1000円のお返しね(100円ずつ渡される)

となる場合が多かったです。

たしかにそっちのほうが簡単だなーと思ったりしたのですが、
なんかそのうち数え方で騙されそうな気がして不安がよぎります。

軽いカルチャーチョックというやつでしょうね。

〜〜〜〜〜〜〜


前回、風邪をこじらせたわけだが、

頭だけはなんとか良くなったので出発だ。


そうして下調べしてあった道を進んだのだが、
どうやらこの町、なんらかの魔法がかけられているようで、
東へ行きたいのにどうやっても南へ行ってしまう。


街中で彷徨いつづけ、ようやくプエブラを脱出。
そのかかった時間 なんと2時間半!
半日棒に振ってしまった。

しかも実は泊まったホテルのすぐそばに東へ抜ける道があったというオチつきである。


車がめまぐるしく走る空気の汚れた都会をひたすらうろつき回ったせいで疲れてしまい、
この日は次の町Amozoc(アモソック)の奥、町外れにあったホテルで就寝。


ここは居心地がよく、いけないことに2泊もしてしまった。
また悪い癖が出た。
なんだかプエブラで気が抜けてしまったようだ。

うーん、やはり急ぐのは正直性に合ってない。


しかし、ただダラダラしていたわけではなく、自転車のタイヤの空気が漏れていたのでそれを修理、
あとはホテル裏側の線路のあたりでオカリナを吹いたりご飯食べたり買い物したりネットしたりああ忙しい忙しい。



そんな感じであっという間に1日は過ぎ、自転車にまたがり走り出す。


この辺は風が涼しく走りやすい。
体感気温は20℃くらいといったところだろうか。
日本でいうところの、春の終わりから初夏にかけての温度だ。



Tecamachalco(テカマチャルコ と読むのだろう)という町に着き、そこから2択を迫られる。

というのは、
一方は大きな道路で大きな町へ続く道、ただしかなりの遠回り
もう一方は小さな道路だが近道、こちらは山道と予想

山道は体力的に辛く、スピードも半分以下に落ちる。
もしかしたら山賊も出るかもしれない





どうするかオルチャータ(米のジュース)を飲みながら考えて、最終的に近道を選ぶことにした。
なぜなら早く進みたいから。



そしてこの決断は大正解

なんと全然山道じゃなかったのだ。

まわりは平地で畑が広がり、日本の田舎道を思い出す。


車も少なく、楽しく走ることができた。




    ↑景色はいいが、ゴミも多いのが残念。その点ではアラスカはほとんどゴミがなく素晴らしかったのを思い出した


    ↑まっすぐ伸びる道。パトラッシュと歩きたい



この道を一気に進み、この日の目標であったPalmar Bravo(パルマル・ブラボ)にご到着。
宿は120ペソと破格。
部屋の中は下水くさいが、窓を開けて対処。


この日はあまり金を使わずにすんだ。
進む距離もまあまあ申し分ない。
満足だ。



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観光と休養で4泊させてください、Puebla



大きな町であるプエブラに着いたということで、少しここで休むことにした。

というのも、アウトピスタを必死で走ったおかげで治りかけだった風邪がぶり返したようで、
頭がぐらんぐらんしてフラフラ、かつ鼻水も出てくる始末。

観光は控えめにして休養をベースに構えよう。


次の日地図とにらみ合ってわかったのだが、どうやら前回の小さいソカロと教会は「サン・ホセ教会」というところらしい。

ソカロへはこのホテルから7ブロックほどまっすぐ行ったところにある。
意外と近くて安心した。


せっかくだからと熱があると思われる体を引きずって街を散策。




プエブラは家々の塗装がちゃんとしており、パッと見きれいだった。

ただ、俺は知っていた。
前回迷っている時に見てしまったのだ。

少し外れるとスラムっぽい通りがいくつもあること、ペンキでごまかしているが中はボロボロの家が多数あることを・・・

治安はいいと言われているが、念のため警戒しながらの外出。
ホテルの従業員もちょっと怪しかったし・・・



とりあえずソカロへ行ってみた。



こちらはこの町のカテドラル。


中は広く重厚だ。
教会特有の涼しさが体をつつみこむ。

天井にまで模様がびっしりついていた。




迷った際に行き着いた露店街。
いい雰囲気である。



そのそばの食堂でモーレ料理を食べた。

ここプエブラはモーレ料理を始め、様々なメキシコ料理の産地だそうだ。
オリジナルのモーレはチョコの焦げた味が強くてうまかった。


珍しく金を出して資料館にも行ってみた。
普段はわざわざ金を払ってまでそういうところを見学しないが、ここは昔こっそりやっていた修道院らしい。
なんだか忍者屋敷みたいだ、とワクワクして入館。


    ↑雰囲気がいいですね。ちょっと住んでみたい↓



    ↑当時の風呂だそう。ちゃんと浴槽があったのね

    ↑こっそり中庭に置かれた教台?らしい。花がきれいにさいていた



いつか本物の修道院に行ってみたいなぁ。
まあ日本でも一度行ったことあるんですけどね。



もっと見る所はあったが、風邪を治すのが最優先。

結局4泊ほどしてしまったので、ハイペースでここまできた意味がなくなってしまった。


でも楽しかったから良し!
ということにしておく。



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こっそりアウトピスタ、からの迷路 〜プエブラ〜

朝起きたら自転車がパンクしていた。
新しい自転車になって初めてのパンクだ。
買って数日でパンクとは・・・。
本当にこの自転車は大丈夫だろうか。

7時に出て行くという約束だったが、修理をしていたら8時になってしまった。
備え付け電話のワンコールでなんども急かされる。
しかし出て行くときにはモーテルを運営している女性はニコっとして送り出してくれた。






一山越えてすぐにPachucaという大きめの町に着いたがここはスルー。





C.D. Sahagunという町を越えたあたりでまたタイヤがパンク。
修理に時間を取られる。
どうやら毎度針金のようなものが刺さって穴があいてしまっているようだ。
誰だよこんなの捨ててんの。まったくもう。


この日の目標はCalpulalpan(カルプラルパン)というところだが、
その9km手前の小さな町、Emiliano Zapata(エミリアーノサパタ)で疲れ果ててしまい、ちょっと覗いたモーテルで安いところを見つけてしまった。
150ペソで朝の9時まで待ってくれるというのだ。
部屋もきれいで広いし、しかもWi-Fiも繋がるという。
これは泊まるしかないでしょう。

ということで泊まったのだが、
ここ、どうやらラブホテル中心で儲けているらしく、夜になってからかなりの人数のカップルが入ってくる。
ときには男1人が女2人を引き連れていた人もいた。

メキシコってすごい。


町外れにある食堂ではおばちゃんがやさしく丁寧に接客してくれた。
壁には日本語のカタカナの飾りが飾ってあった。

そこでかかっていたテレビで、たまたまいっこく堂の人形っぽいものが映っていた。
ハポンハポンと連呼していたので、おそらくいっこく堂がゲストで来ていたのだろう。
これはたまたまだ。

帰るとき、おばちゃんが中国風の両手をあわせてニコニコする挨拶をしてくれて、すこしおもしろかった。




翌日、
朝9時にチェックアウトして荷物を積み出発。

アウトピスタ(高速道路)の入り口があったのでそちらに向かったのだが、目の前に自転車進入禁止の看板が現れた。
しょうがなく下の道をゆくと、すぐにまたアウトピスタへの道を発見。

ダメ元で係員の人に聞きに行く。

自転車でアウトピスタに入るのはだめですか?

すると係員さん、

うーんだめだね、事故が起こる危険性があるから。先へ行くなら向こうの道をうんたらかんたら。

先へ行く道を身振り手振りで示してくれたがまったくわからなかったので地図を出す。

どこへ行きたいの? プエブラ? ならこっちのほうが早いから、ササッと抜けるなら通っていいよ。

とお許しが出た。


言われた通りササッと通り抜けようとスピードをあげる。
が、ここに入った途端きつめの上り坂が。

でも係員にはまだこちらが見えている距離だし、ここで自転車を降りて歩いたらやっぱりだめだ
と言われてしまうかも・・・

とおそらく起こりえないであろう状況に備えて、喉が焼け付くほどの荒い呼吸を繰り返しながら意地でも降りずに自転車をこぎ続ける。


数km登ったあとはずっと下りで、怖いくらいにスピードが出る。
右にそれれば崖があり、左にそれれば猛スピードの車。
かなり気を使いながらの運転になったが、そのおかげで予定よりずっと早く次の町に着いた。

アウトピスタの会計所では、そこの係員が簡単な道案内をしてくれた。
見張り小屋の裏を通れ、ということらしい。
やはりここは自転車が通ってはいけなかったんだな、ということを再確認。


そのまま道づたいに次の会計所へ。
ここではなにも言われずにすんなり通れた。
どうやらアウトピスタの中でも通っていい道路とダメな道路があるらしい。
道の広さか車線の数に関係があるのだろうか。



    ↑Agua! 水があるのか!
    ちょうど飲み水がなくなっていたので、水を売っている店があるのかとワクワクしながら進むと・・・


    ↑これ


    ↑しかも中が汚れている



先に行くと草が燃えている場所が数カ所あった。

この日は暑くて乾燥していたため火事かと思ったが、その先に人が芝刈りをしていたため人為的なものだろうという結論が自分の中で出された。
さっきの水は火消し用だったのだろうか。



そうこうしているうちにさすがはアウトピスタ、明日着く予定だったPuebla(プエブラ)に1日で着けてしまった。




プエブラに入ったはいいが、この町、本当にわかりづらい。
地図を見ても今どこにいるのかまったくわからない。
わからないのでとりあえずアイスを食べようと思いアイス売りの前に並んでいると、前で2つアイスを受け取っているおじさんがその一つをおごってくれた。


アイスを堪能した後、とにかくまっすぐ行ってみる。
中心部っぽいところに出たのだが、都会にしてはどうにも小振りのソカロだ。
ここじゃないのかと他を探すが、それっぽい所がありすぎてどこが中心なのかわからない。
聞いても「もっとあっちだよ」としか言われず、たとえ細かく教えてくれたとしてもスペイン語ができないためその内容を知ることができない。


さまよい疲れと何もかもがわからなすぎてだんだんイライラしてきたので、最初に見つけた小振りのソカロへ戻り、その周辺で安いホテルを探して部屋をとった。


プエブラに着いた夕方4時にはまだ明るかった空が、すでに真っ暗になっていた。



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