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となりの国

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山と谷の絶景でキャンプ





また無人ゾーンがあるかもしれないので水をたくさんとツナのトマト煮缶詰を一個購入しておいた。



朝食を軽食屋で軽くすませる。

値段を聞き間違えており、駄々をこねた結果むりやり値下げしてもらった形になってしまった。
そうでなくても少しおまけしてくれていたみたいだったので、ちょっと罪悪感を感じずにはいられない。



なぜか自分は外国語の数値が覚えられないようだ。

スペイン語は100の位が覚えられずによく聞き間違いをするし、すぐ忘れてしまうので正しく伝えることができなくて苦労するし、英語では50と80(90だったかも)がなぜか聞き分けられなかった。


これは一体なんなんだろう。

早く100の位をあまり使わない単位の貨幣のところに行きたい。



ちなみに数学はとても好きだし得意です。





まあそんなことがありながら、レモリーノの町から抜け出した。





道はダウンからのアップ。


のぼり坂の途中にあった店で道草を食い、ジュースを買い飲み「腹減ったなー」なんて考えながら店の人と話をする。

レストランはまだ先らしい。
おばちゃんの話。



こういう家が数軒しか建っていないところでは、他では見られないちょっとした文化が垣間見れることがあるのでおもしろい。


ここでは黒い胴体の巨大なブタが放し飼いにされていて、フゴフゴいいながら民家の庭をあさっていた。

大丈夫なのだろうか。
荒らされない?




坂をのぼって工事現場を通る。
石高な道路で走りにくい上に車やバイクも多い。



そんな道の途中で八百屋があった。
女の子が店番をしている。


腹が減ってそろそろなにか食べないといけなさそうだったので、バナナを一個買って食べる。

小さなモンキーバナナだが、一つ200ペソ(9円)と激安。
もう一個頼もうとしたところ、店の中にいたお母さんがスープを一杯持ってきてくれた。

そしてお土産にバナナの束を一房くれる。


食べながら子どもたちとおしゃべり。
ノートを持ってきてもらい、彼女たちの名前をカタカナで書いたり漢数字を書いたり日本語の簡単な単語を聞かれるままに教えた。






お礼を言って去ったすぐ隣の家では男たちが酒盛りをしている。


トウモロコシかなにかで作ったお酒のようで、飲んでみるとかなり臭みがある。

どんどんと勧めてくるが、まだ自転車で走らないといけないので断った。





そこから坂を下ると、そこにはいくつかホテルや店やレストランが並んでいる。



    ↑そこからの景色がこちら。崖が近いのでものすごく遠くまで見渡せた



バス停があるようで、そのためにこの辺が賑わっているみたいだ。

バス停向かいの売店でエナジードリンクを買って休憩。
ネコがかわいい。


    ↑エナジー飲料のvive100%(ビベ・シエンポルシエント)


    ↑フタが回しやすくかつオシャレなデザインになっている



    ↑ネコ




このあたりは道のすぐそばが崖であり、隣を走る渓谷を見下ろすことができる。

いわゆる一つの絶景というやつだ。





    ↑反対側を見ると今通ってきた道があり、その場にいたときと遠くからの見え方の違いに新鮮な気持ちになる


  
    ↑雲より高い山



    ↑どうですかこれ。クリックで拡大できます



    ↑橋がかかっていて空から光が降り注ぐ



遠くの山の上に町のようなものが見える。
              ↓


あそこまで行くのか・・・
まだかなり高いところまで行きそうだ。


と思いきや道は左へと逸れていく。




ものすごく高所を通るのでかなり怖い。
渦巻きのようにくぼんでいる小さな盆地を横目に、空へむかって山を登り始めた。






    ↑目の前には岩壁が!





景色が谷から徐々に山並みに変化してきた頃、



そこにホテルが現れた。

こんなところにあって、人は来るのだろうか。
ちゃんと稼ぎ出てる?



ホテルの管理もしているらしい近くの商店でコーヒーブレイク。


ホテルの値段を聞くと15000ペソ(680円くらい)と安い。

中もきれいそうだし、ここに泊まるか悩むが、ここは我慢。
今日はキャンプをするんだ。


なんてったって手持ちのお金がもうない。
2回ホテルに泊まったらほとんど終わるくらい、もうない。

ATMがある場所まで耐えねば。





コーヒーと昨日買っておいたクロワッサンで間食をする。
エネルギーチャージ完了。


もう少し走れそうだ。






ここから道は驚くほど下り道になった。
これは楽だ。
日が暮れそうなので助かる。



    ↑ずっと下り。山に沿ってつづいている道が見えますかね



途中話しかけられたおじさんに、

この先ホテルもレストランもあるし、キャンプするならシャワーやトイレがついてるところもあるよ

と教えてくれる。




レストランがあり隣に広い敷地とトラックを洗うホースが置いてある場所を見つけた。
キャンプできるか聞いてみた。


OKが出る。



ついでにここで夕食。

4000ペソ(180円)とお安い。
水も600mlが500円とこれまた安い。



    ↑こんなところ。パストまでの標石には63と書かれていた



テントを張って一息ついていると、レストランの横、おそらく経営者の家族であろう人達がこちらに興味を持ったようで話しかけにきてくれた。

結構仲良くなり、家に呼ばれてマラクジャというフルーツをくれたり写真を撮り合ったり。


※マラクジャやバナナに関しては良さげなサイトがあったためこちらをどうぞ☟
http://homepage3.nifty.com/cafetero/number80.html





レストランにはシャワーがついており、タダで使うことができた。
テント暮らしでシャワーが使えるなんてラッキーだ。

しかもシャワーを浴びている間、その家族の人達がテントを見張ってくれている。


こんな見ず知らずの人にここまでしてくれるなんて、いい人たちだろう。







今日はたくさん走った気がする。
満天の星空を眺めながら眠った。




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