- 2024/11/21
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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色々とお世話になったこの小さな村、ジャクアンケールを出発する。
名残惜しいが、2泊もしてしまったから早く先へ進まなくてはならない。
ご飯を食べて村を出ようとすると、雨がぱらついてきた。
村の入口付近で雨宿り。
すると村人たちが寄ってきて話を振ってくる。
どこにいくんだ?
どこの国の人?
どのくらい旅行してる?
ジャッキーチェン? それともブルースリー?
というよくわからない質問も混ざりながら、そのうち向かいのレストランのおかみさんが、
うちでスープでも飲みな!
と言ってくれたりもする。
残念、たった今飯食ったばかりだよ。
雨が収まってきたので走り出すが、ハイウェイと村の間の谷間を抜ける間にまた雨が降ってきた。
雨宿りできるところもなく濡れながらハイウェイに到着。
びしょびしょとまではいかないが、それでも寒い。
すぐそこのカフェでコーヒーをもらい、雨が止むのを待つ。
雨が止み晴れ間が見えてきた。
やっと出発ができる。
ここからはとにかく下り。
楽に走ることができる。
ペダルをこがなくても景色が変わっていくのがすごく楽しい。
このhotel Sindamanoy - シンダマノイというホテル、コチャ湖のホテルなのだが、ここはチャチャグイのホステルで勧められたところなのだ。
だからこの看板を見たときにどこかで見た名前だと思った。
コチャ湖では探すのが面倒なのとなんだか高そうという理由から他のところに泊まったが、このホテルからの眺めが本当にいいとホステルの女性スタッフは大絶賛。
行ってみたらよかったかな。
そしてとにかく下って、
下って、
下った先に、
なんとゴハンがいた。
おれのこと覚えてる?ジョハンだよ。
と言っていたので彼の本名がジョハンだということがここで断定。
彼は家族のいる町へ帰っていて、今からパストに戻るらしい。
ものすごい偶然だと思いながら彼が食べていたポテトチップを少し分けてもらって食べ、そして別れた。
そのすぐ先には橋が架かっており、目の前には切り立った崖。
兵隊に引き止められパスポートを見せたり世間話をしたりしながら、
そこからの急斜面をのぼり小さな町へとやってきた。
そこは観光客がよく来るようで、ホテルやレストランがたくさん並んでいる。
特に見所があるわけではない。
なぜそんなに客が来るのかはわからないが、大きな町と町との間にあってちょうど休憩しやすいところなのだろう。
自分もその一人である。
泊まれるところを探そう。
ただし、もしwi-fiがなかったらホテルには泊まらない、という条件で。
ホテルを見て回るが値段はそこまで安くないのと、wi-fiがないのとでもう少し先へ進むか悩む。
本当はもうちょっと行ってからキャンプをしたいところだ。
しかし村や店がまったくなかったとしたら、今の装備とこの山道という土地の状態ではキャンプは難しい。
次の町までの距離が書かれた案内標識を睨みながらそう考えていると、バス相手にお菓子を売っている男がこちらへ来て何か話しかけてくる。
ずらずらずら〜っと口から並べる彼の言葉は、自分の知らない単語ばかりで何を言っているのか要領を得ない。
この先に村や店はあるか、
と聞いてもなにか長い文章を話していて詳しくわからないのだが、どうやら「ない」と言っているようである。
じゃあここで泊まるしかないな。
安いホテルはどこかと聞くと、やはり20000ペソ(約900円)が一番安いらしく、ネット環境無しでそれはあんまり嬉しくない。
キャンプはできるか、と聞くと、
ここは盗みがまったくないから安心していい、だけどホテルのほうがいいだろう
というようなことを言っているようである。
町中にどんとテントを張るのもなんだか気が引ける。
今日は全然動いていないので疲れていないのだがホテルをとってしまった。
荷物を置き、街なかを見回りながらブラブラする。
さっきのお菓子売りが一生懸命働いているところが見える。
バスに向かって「ちょっとだけだから入れてください」と叫んでお願いをしてバスの中へ。
戻ってくると、手に持つお菓子は減っていない。
彼もこちらに気づき、伝わらないながら少し立ち話をする。
しばらく経ち、仕事を終えたお菓子売りの男が、ホテルのテラスで町を眺めていた自分に向かって手招きをする。
そちらへ行ってみると、ネットができるところを知っているからついてこい、ということらしい。
靴や服を売っている小さな店へ入り、そこの女性と話をしている。
どうやらここのネットを貸してくれるそうだ。
彼女が言うには、以前にもこうやって旅行者の手助けをしたことがあるのだそうだ。
それではとありがたく使わせてもらった。
別にそこまでネットをしなくてはならない状況でもなかったのだが、最初に決めた「wi-fiがなかったらホテルには泊まらない」という条件を元に質問したために、「どうしてもネット使わないといけない」と勘違いされてしまったのだろう。