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トラックから廃車へ to Bogotá






この日も暑く、水をすぐに飲み尽くしてしまった。

見ての通りこの辺一帯はなにもない草原が広がるばかり。



店などどこにもなかった。

しかし情報ではもう数時間で町に着くはずだ。
話の通り、首都へつづくこの道路はただひたすらフラットを通す覚悟でいるようだ。

必死に走る。





すると、トラックが一台、数100m奥で止まった。
どうやらこちらを待っているようである。

通り過ぎようとすると窓越しに声をかけられた。


運転手の質問に「ボゴタ」と答えた。
そして運転手の次の句は「乗っていけ」。

喉が渇いていて時間もない。
断る理由がどこにあろうか。



ということで、ボゴタまで乗せていってもらうことになった。


色々と面白そうなところをいくつもパスしてしまったのは残念だが、今回は諦めよう。
そのぶん写真はたくさん撮った。
ボケてしまっていい写真は少ないが、その中で適当に選んだものをここにはっつけていく。



ナレーション『トラックの車窓から。
       コロンビア・ボゴタへの旅。』

デレッデーッデーデデーレデーデーデー デーレデーデー(ガタンガタン、ガタンガタン)




と、トラックの荷台に自転車とザックを載せさせてもらい、自分は助手席へ乗り込んだわけだ。

運転手はこの人。ジェッフェルソンさん。




いくつもの町を一気にこえてしまう。




この女性の両手に持っているのは銃弾。
これが道路脇に山積みになっていた。


喉が渇いてフラフラだったのだが我慢していると、マンゴーとマンゴスチンをごちそうしてくれた。



これは薄切りのマンゴーに塩と胡椒とレモン汁をかけたもの。
甘い漬け物みたいな感じだ。


Honda(オンダ)の町の大きな川を越えると、高度はグングン上がっていく。





こんなの登らなきゃいけなかったなんてぞっとする。
ジェッフェルソンさんも「これ自転車じゃきっついだろ!」とこちらを見て笑いかけた。


高度が上がればもちろん景色もよくなる。









そして寒くもなる。





のどの渇きが限界まできたころ、今度は丸いパン菓子とコーラをごちそうになった。




しばらくアップダウンが続く。
ここら辺まで来るとかなり寒い。



しかも高山特有の空気の乾燥があり、唇がガッサガサになるし手はパンパンに膨らんで皮がむけてくるしでもう大変。



トラックに乗る前はあんなに暑かったのになぁ。




トラックはノンストップ。
走りながら写真を撮るので疾走感溢れる写真が撮れた。



画質が悪いとも言う。



2時間か3時間か経過し夕方になってきたころ、大地は平たんになる。


 
そして広い高原。





ボゴタに着いたのは夕日が顔を隠す直前だった。
約250kmの距離を数時間で渡ってしまったわけだ。


町の入口の住宅街に入った。
このへんはホテルがないし、セントロ(中心部)へ行くととても危険だ、
とのことで、彼の家族がすむ家へ。


実家は車の修理工らしく、廃車のような車がいくつか並んでいる。

今日はそのうちの一つ、小型のバンの中に寝泊まりしていい、
と言われた。


野良犬がたくさんいる場所だった。




こっちは飼っているらしい犬。↓
脚が少し不自由らしい。




泊まるバンの後部窓には自転車のマークが書かれていた。




自転車を入れ、寝袋を用意。




標高は2500mくらいあるらしい。

さすがに凍えてしまうので、厚手のパーカーとダウンベストを取り出し、現在短パン形状のカーゴパンツも裾をチャックで繋いで長ズボンにした。


深夜1時。
迎え入れて(?)くれたここの家族がコーヒーとパンを持ってきてくれた。
つたない英語とスペイン語と日本語でお互い会話をする。

また明日

と別れたが、明日会うことはなかった。




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