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となりの国

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エル・ペニョールに出戻り!




朝早めに起き、グアタペの街を見てまわった。


昨日腕時計をどこかに落としてしまったらしい。
ベルト部はボロボロになり針を動かすネジ部分も固くなっていたが、丈夫で水に強くなかなか気に入っていたものだ。

岩山を出るときにはポケットにあることを確認していて、ホステルでなくなっていることに気がついたので、おそらくボートのところで落としたのだろう。


なかったらなかったでいいけど一応聞きにいってみよう。



と、出発前にボート乗り場へ行ったのだが、その係員たちと意思疎通が全然できず、険悪なムードで去ることになった。


気分は最悪。
腕時計は見つからなかった。



先の道をチェック。
すると、グアタペからハイウェイに戻る道はかなり遠回りになってしまうようだった。
このまま進まずに、まずは一度エルペニョールに戻る。



その道中、今度はポーチに入れていたペンを落としてしまったようだ。
ポーチはチャックが錆で壊れていて、数ヶ月前から開けっ放しの状態になっていた。


悪いことがつづく。
運気が落ちてきたのか。




エルペニョールに着き、

それじゃあ別ルートから先へ進みましょう


と思う間もなく、歩道を歩いていたおじいさんに昼食の誘いを受けた。

少し迷ったがお願いしてごちそうになることに。




近くのレストランで料理とビールをいただく。

なんだったら家に泊まっていきなよ

とおじいさんが言ってくれる。

いい家だしご飯もちゃんと出してあげるし自転車も置けるし絶対安全だよ、
ということだった。


しかしその誘いがとてもしつこく、しまいには「金がないならあげるから」という話にまでなってきた。



…なにか怪しい。

しかもこちらを見つめ、小声でボニート(美しい/かっこいい)だのなんだのつぶやいている。

聞いてみると、彼はゲイだったようだ。

ついていかなくてよかった・・・

昼飯のお礼をいってなんとか別れたが、その攻防は数時間続き、すでに3時近くになろうとしていた。

いまからではさすがにきつかろう。

今日はここに泊まって出直そう。




以前泊まった宿に行こうと道路を走っていると、昨日の夜いっしょだったカップルの車に出くわした。

彼らと話をして写真を撮り、

アルゼンチンへ行ったらぜひ家に遊びにきてくれ、

と言ってくれた。





前にお邪魔したホテルでは、バーも営むおじいさんがニコニコ顔で迎えてくれる。

迷惑がられるかと思っていたのでその対応が嬉しかった。

これまた以前行った安レストランでも優しい笑顔で出迎えてくれる。

これでしょ?

と、言わずともメニューを取ってくれた。

    ↑上に比べると量は少ないが、安くてうまい




あまりにも居心地がよく、ここに2泊だったか3泊だったかしてしまったのは言うまでもない。




    ↑平日でも広場でバンド演奏をやっていた。ドラムを演奏するまだ小さな男の子がかなり上手だった



ちなみにここまで1日15kmペースだ。

コロンビアを脱出できるのか心配になってきた。





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