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となりの国

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ホテルマイスター・レイ ここに参上





激安のホテルにて、
朝8時、ドアのノックとともに起こされる。

「チェックアウトは9時までだから」


チェックアウトの時間聞くの忘れてた…

寝ぼけながらなので端から見れば超スローペースなのだが、自分の中では加速度的な速さで荷物を片付けた。



ここからは一気にのぼりが多くなる。

自転車を操る身としてはこれほど辛いものはない。




    ↑坂の途中にあった なんかすごい木

気温のせいもあり、見る間に水がなくなっていく。

水の補給をおこたっていたため、森の中で尽きてしまった。


これはマズいぞ・・・
と思いながら炎天下の中走っていると、すぐに村に着く。


ラッキーだ。


商店で店員たちと閑談しながら水を補給。
ジュースとヨーグルトを体内に取り入れた。



    ↑コロンビアに入って復活したボルサ(袋)の水


この村の終わりに綺麗なホテルがあった。

まだ昼の12時なので泊まる気はさらさらなかったのだが、ちょっとこのレベルのホテルはいくらなのか気になった。

物価を確認するつもりで中へ入る。

値段を聞くと、25000ペソ(1250円)だそうだ。

うん、悪くない。

室内を見せてもらうと清潔な部屋とベッド、大きなテレビにエアコン付き。

バスルームが狭すぎてシャワーを使うと便器と洗面台がべちゃべちゃになるのが気になるが、きれいに使えば問題ないだろう。


へえ、こんないいところがこんな値段なのか

などと思っていると、そのうちなぜかここに泊まることになっていた。


別段丸め込まれたわけでもなく、いつの間にか。

なんでか自分でもわからない。


相手が相当腕の立つ商売人だったのか、それとも自分の怠け心の誘惑に支配されたのか。
どちらにしても怖いわー。

でもこれが間違いではなかった。

ホテルの料金自体はものすごく安いというわけではないが、周りの店の商品が安かった。

他では1500~2000ペソするジュースが1000ペソ(50円)で買えてしまった。

ホテルで出された夕食も6000ペソ(300円)と他よりも安い。

しかもコーヒー付きだ。

この日は2~3時間しか走っていないが、後悔はしていない。

泊まったあとすぐに雨が降ってきたし、タイミングもちょうどよかった。



    ↑ホテルが見える丘。奥の山がかわいい形をしている




翌日。

ここでもチェックアウトの時間を聞き忘れた。
しかし10時くらいに部屋を出てもなにも言われず、むしろニコニコと笑顔を向けながらコーヒーをくれた。

昨日はいなかったこのホテルのオーナーであろう男性がいて、その人もかなり歓迎ムードで話をしてくれた。



お別れを言い、出発。




大きな分かれ道にやってきた。
左へ曲がるとベネズエラへと繋がっているらしい。

こういうところでは大抵そうであるように、ここも食堂や小さな店がT字路に沿うように並んでいた。

そういえば朝食を食べていない。


腹に食べものが入っているのとそうでないのでは本当に力の出具合が違うので、ここでなにか食べておこうと前景にあった適当な食堂へ。



    ↑店の前で堂々と鍋を煮ている


丁寧に商品を見せながら説明してくれる店員のおばさん。
お頭つきの魚が目立っていたのでそれを注文した。



pagreという名前の魚だそうだ。
白身の魚で、身は少ないがおいしい。
今調べてみたら、鯛だった。
南米ではピラニアの塩焼きを食べてみたいと思っているのだが、その夢は果たされるのだろうか。


隣の芋はyucaという。
これまでも何度かこのブログに出てきていたが、改めて紹介するとユカイモという名前の芋だ。
別名キャッサバ。

キャッサバといえばタピオカの原料 という偏った知識はあったのだが、
ニカラグアで初めて見たときにはスープに入っていたので冬瓜かと思った。

ほくほくしていてジャガイモみたいで、ものによってはサツマイモに近い風味がある。
1本太い筋があるのでそこだけちょっと食べずらい。





店を出てすぐに看板があった。
なんと、メデジンまであと500km近くあるらしい。
あと100kmくらいかと踏んでいたのでへこんだ。



このあたりの道には泊まるところやガソリンスタンド、店や食堂が等間隔で点在している。
飲食物や宿泊地の心配をしなくていいのでかなり走りやすい。



    ↑ガソリンスタンドとショップ



    ↑これもホテル。こういうのがちらほら見つかる




グーグルマップ上に小さな文字で名前が書かれている町も、中米とは違い立派な作りになっているところが多い。

今まで南米というと”藁でできた家が並ぶ村”を想像していたが、今のところ全然そんなことはなく、むしろ発達していた。



San Jacinto(サンハシント、記憶が曖昧なので名前間違えているかも)という町に来たときもそうだった。
小さいところと予想していたが、割とでかい。

ここは観光がメインのところらしい。
多数のお土産屋がいくつも並んでいた。






 


今日はいつもより長めに走って疲れたので、安いホテルを探す。
ここなら安ホテルが見つかりそうな雰囲気がひしひしと伝わってくる。


数軒安そうなところに入ってみるが、どこもやっていないと言う。
潰れてしまったのだろうか。



入口にベランダがついたちょっと高そうなホテルがある。
試しにと入ってみると、ここは20000ペソで泊まれるという答えが返ってきた。
1000円なら許容範囲内だろう。

室内は扇風機が天井についていて壁に長い物干がついている。
これはかなり使える。
というのも、洗いものをたくさんすると自転車だけでは足らずいつも乾かし場所に困ることになるのだ。

浴室も広めだし、今日もいいホテルを選べたようだ。
さすが、いつもながらホテルの嗅覚が鋭い。


以前、一発でいい所をみつけるので「ホテルソムリエ」と名乗ったこともあったが、今回は数回アタックしているので「ホテルマイスター」といったところか。
ソムリエとマイスターの意味もよくわかっていなけれはそんな言葉があるはずもないが、まあそんなもんだろう。

名付けというのはいつの時代も適当なものさ。




体は疲れているが、楽しそうなので外へと出かけてみる。

一軒の土産屋に呼び止められた。
中を見てみたかったので言われるままに中へ入り、そして


小さな鞄を購入してしまった。



いやね、いつも小さめの鞄が欲しいと思っていたんですよ。
だから買わされたんじゃなくてね、自主的に買ったっていうか。
そう、だからこれは無駄遣いなんかじゃないですよ、ええ。


一応値下げ交渉もし、成功している。

20000ペソ(1000円)が15000ペソ(750円)になった。
すんなり受け入れられたので、多分もっと安値でもOKしてくれたのだろう。
そこは失敗したと思っている。
10000ペソくらいを狙っていけばよかった。

 


肩にかけてみるとこんな感じ。

膨らんでいるのは1.4ℓコーラが入っているため。









夕方になったので、その土産屋に紹介されたレストランへ。

テーブルクロスが敷いてあったので高いのかと身構えたが、5000ペソ(250円)とめちゃめちゃ安い。

そしておいしい。




鶏肉は炭火焼の味がしており、芋もちょうどいい塩加減だ。
左にちょこっと見えている緑のソースがワサビのような辛みのある味でなんにでも合う。



昨日今日とかなり充実した日々を送っている。

こんなに幸運続きだとこの先がちょっと心配になってくる。





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