- 2024/11/22
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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体調はだいぶよくなったものの、なかなか完全に治らないこの症状を見て、これは高山病と断定。
山を登らずに海岸線から南下することにした。
少し調べてみたら、この山は雨期の景色がきれいだと書いてあったので、登ってみてもいいかなとも思っていた。
カルタゴより高い標高のところを通ってきたのにもかかわらずここで高山病になってしまったのは、やっぱり歌を歌いながら浅い呼吸で走ってしまったからだろうか。
本当に高山病なら早くここから出なくてはいけない。
ふらつく頭で出発し、バイクや車にひかれそうになりながら高速道路を戻っていく。
8月2日に儀式的な祭り事があるので、その日が近づいているのだな、というのがこの人の数で判断できる。
サンホセをササッと抜け、Heredia(エレディア)の町へ向けて走る。
この先はくだりが多いと聞いていたので楽に進めると思いきや、アップがずっと続き体力が落ちている今は特に厳しい。
本当はもっと進むつもりだったが、頭痛がするのでこのエレディアで休むことにする。
それにしても、カルタゴとかエレディアとかアラフエラとか、この辺は独特でナイスなネーミングの町が多い。
ベリーズの英語センスあふれる名前(Crooked tree、Orange Walkなど)やカナダの西部中央あたりの名前(トプリィ、バンダーフーフ、テルクヮなど)もよかったが、ここもなかなかレベルが高い。
メキシコ湾南のあたりは長ーい複雑な、それでいて似たような名前が多すぎて覚えるのが大変だった。
コアツァコアルコス・ミナティトラン・ビジャエルモサ・エミリアーノサパタ・エスカルセガ…
看板に書かれている文字のイメージで覚えていたので、見たらわかるけど道を聞く時には言えない、という状況がよくあった。
それはそれで面白かったのだが。
いい宿が見つからず立ちすくんでいると、買い物カートを押している背の低いおばちゃんが声をかけてくれた。
ホテルを探していると言うと、安いホステルとホテルを紹介してくれた。
ホステルは閉まっていておばちゃんがかけた電話にも出なかったので、その近くのホテルに泊まった。
8月1日
エレディアからアラフエラまで戻る道を探す。
適当に走っていると、自転車に乗ったにいちゃんがこちらに興味を示してくれたようだ。
うちに泊まっていってもいいよ
と言ってくれたが、まだ朝の10時だったのでしぶしぶ断った。
それ、昨日言ってくれたらすごく助かったのに…
自転車の話をしたついでにエレディアへの道を教えてくれて、握手で別れた。
道は昨日よりもずっと楽になっていた。
頭痛や体の痛みも昨日より引いている。
エレディアに到着。
十字路で自転車をまたぎながら地図を眺めていると、またまた「何か手伝おうか」と言われた。
そのおじさんの言葉に従って道を進むと、以前サンホセに入っていったときに通った高速道路が現れた。
前回は左へ曲がったので、今回はその逆、つまり右を行くということらしい。
高速道路は好きではないのであまり使いたくなかったが、他に道がわからないし、しょうがない、行くしかない。
そこからは基本ずっとくだり道。
山の中に入り高速を外れると、坂はもっと急になっていった。
この分だと今日中に海に出られるかもしれない。
しかしそうもいかなかった。
川を渡ると今度はきつーいのぼりが待っていたのだ。
時間をかけて歩いて進んでいく。
しかし高度が下がったためか、体の痛みはほとんどなくなっていた。
アテナスという町に到着。
キャンプしようかとも思ったが、今日は日本時間で誕生日だし、
ということで高いホテルをとった。
ホテルに行く前に寄り道した店にて。
ずっと気になっていたChurchill(チュルチル)というものを注文してみた。
結果、かき氷だったらしい。
中には小さなゼリー状のものと水分をはじく黄色っぽい粉が入っていた。
どちらかというとハロハロに近いかも。
綿あめにりんご飴に、そしてかき氷。
そういえば日本も今は夏なんだな。
8月2日
チェックアウトギリギリに出発しアテナスの中央公園で周辺地図が書かれた看板をチェック。
この先の道はまだのぼりが続いているらしい。
のぼり切った後は一気にくだって素早く進めるそうなのだが、
今は無理をしたくないのでルートを変更。
最近できたという高速道路から太平洋側を目指すことにする。
と、そこへ横から男が出現。
彼はイタリア人で、この町で店を切り盛りしているらしい。
えーもう行っちゃうのかい? もったいないよ。もう少しこの町にいてもいいと思うな。
これから娘たちをプールに連れて行ってそれから牧場でレクリエーションをするんだよ。ミツバチを観察(?)するんだ。たぶんその牧場でキャンプもできるし、もしよかったら一緒に来たらいいんじゃない? まあ今日の君の予定はわからないからなんとも言えないけど。
という感じの、ちょっと遠回しの誘いを受けた。
たしかにこの町は小さいがきれいな所だし、一緒に行きたいとは思ったが、
ついていったところで話に困ったりして辛い思いをするのだし、まだ昼前だし…
で、先に進むことにした。
昨日言ってくれたらすごく助かったのに…
ところで、なんでこんなに高速道路を嫌っているかというと、
まず、車が多い。
騒音だらけなので気持ちよく走れないし、車を怖がらせないようハンドルとコース取りに気をつけないといけない。
車のスピードも当然速いので危険だ。
トラックが通ると毎回轢かれそうになる。
風圧で引っ張ってくれるのは助かるけど。
それから、面倒くさい。
各国の高速道路は日本と同じく自転車不可のところも多く、現に今から通ろうとしている高速も本当は入ってはいけないらしい。
ただ、ところによっては黙認されているようで、大丈夫なところは注意されずに入っていける。
しかし本当にダメなところは警備員が通してくれない。
そんなときは大回りしたり別のルートを探さないといけないことになる。
それがとても面倒なのだ。
それなら最初から高速道路を通らないルートを行ったほうが早い。
それに、本当はダメなのにその道を使っている罪悪感を勝手に受けてしまうので、それも気が引ける要因のひとつだ。
あとは、景色が良くない所が多い。
車で円滑に進むために切り開かれた道路なので、景色を堪能できるところは少ない。
まわりの光景がずっと同じだったりするし、店も家も町もなにもないスペースが続くので、飽きがきてしまうのだ。
これは自転車乗りにはつらい。
こういった理由があるので、高速道路はあまり使いたくないのだった。
↑高速道路の光景。いい景色だけど、これが何時間も続くとなると…
でもまあさすが高速道路と言うべきか、アップダウンも多くなく、2時間でOrotina(オロティナ)についた。
さあ、ここからが太平洋コースの始まりだ!
…始まりなので、その前に休息しましょう。
宿を確保。
6000コロンのわりに部屋が広くいいところだったので、つい2泊してしまったのもいい思い出。
昼から大雨だったし、オーケーオーケー、結果オーライ。
ここまでくると気温も上昇している。
水シャワーと無くなった毛布が、数日前までいた高原との違いを見せてくれる。
正直暑いより寒いほうが好きな自分としては、実はこれはがっかりパターンだったりするのだが。