忍者ブログ

となりの国

Home > ブログ > 11-2、もう一度ニカラグア

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

料理と大道芸の上級者たちを見て学ぼう。





毎日ホテル代がかかるようになってしまったが、ここの暮らしにも慣れ始めた。


せっかくなのでここで料理の練習をすることに決め、毎晩料理を作ってはスタッフたちに味見してもらった。
そのおかげで彼らとは仲良くなれた。


その中に以前コックをしていた人がいて、その人に料理を少し教えてもらったり、自分が作って味見してもらった料理の見本を後日作ってくれたりしてとても助かっている。



同じ料理を何度も作ってうまくできるまで挑戦する。

食材費をケチって作るので、おいしく仕上げるのはなかなか難しい。



以前ニコ生で放送しながら作った失敗リゾットは、2回ほどの練習でそこそこ食べれるようになった。


    ↑見た目は汚いが味はまあまあ良くなった。チーズも油もニンニクも使っていない



ミートソースのペンネは一発で成功。
トマトの酸味をどう消そうか考えていたが、煮込むと消えてくれた。
玉ねぎを長く炒めたのがよかったのかもしれない。




    ↑ペンネは宿泊客が置いていってくれたものを使用。つまりタダ



安く作ろうということで、安料理の定番スパゲッティを購入。

玉ねぎとニンニク(しょうがないから買ってきた)だけを使った香りパスタ。
玉ねぎの甘みを十分に生かすことに成功し、かなりおいしくできた。



    ↑まわりに分けすぎて量が少なくなった



料理の腕も回復してきたかな、
と思いきや、これ以降なかなかうまくいかなくなった。

チャーハンやスープなどを作ってみたのだが、難しい。

もう少し工夫が必要かもしれない。





サンドイッチ売りからオカリナを吹いて稼ぐほうに方向転換したはいいが、うまく稼ぐことができない。

そのうえ近頃は満足できる演奏ができなくなっていて、自信も喪失していた。



そんな中、同じドミトリーに泊まっていた人達が太鼓を持っていた。
大道芸の道具もあったので話を聞いてみると、やはりバスキング(大道芸)をしながら旅行しているらしい。

日によってマチマチだが、多い時は一日に2000コルドバ(8000円)稼ぐ時もあるし、一番多くてus$1000、十万円以上も稼いだことがあるそうだ。

これはチャンスと思い、彼らについていってみた。



夕方、バーやレストランがかたまっている通りで合流。


道の端でセッションしようと誘われるが、どうすればいいのかわからない。

「感じるままに自由に」

と言われてもそんな腕は持っていない。


他のところでもそんなことを言われたことがあるのでここで書いておくが、


そもそも自由に演奏している人っていうのは持ち前のセンスうんぬん以前に元々色々なジャンルのポイントがわかっていてどうすればそのジャンルになるか、その中でどういうテクニックがあるか、というのを体感的に知っている人、知識のある人ができる行為であって、天才やそういう教育を受けた人などを除いてそんな誰でもできるわけではない。つまり演奏経験豊かなうまい人が知識と経験に基づいてなにもないところから自由に演奏したりまわりの演奏に合わせることができているのである。


ってスペイン語でなんて言うんですか。





セッションがチグハグな感じで終わり、それでは人前でやってみましょうということになった。

こちらは見学希望だったのでその旨を伝える。


すると太鼓を演奏していた彼が、バーの席に座って飲んだり食べたりしている人達の前へ出て叫んだ。


「holaholaholaなんとかなんとか〜〜」


全然聞き取れないが、言葉をまくしたてて観客をはやし立てている。

そして太鼓を叩き始め、歌を歌い出した。








情熱的な演奏が披露され、一テーブル一テーブルごと回ってチップをもらいにいく。


見てみると、大体半数のグループがチップを入れてくれ、しかもすべて紙幣だった。

つまり少なくても10コルドバ札(40円)か20コルドバ札(80円)を入れている計算になる。


自分の場合は多くて20コルドバが限界だった。




これを見てわかったのは、

この町ではジッと立って演奏するのはそんなに効率的ではないということと、

スペイン語が堪能でなくてはいけないこと、

それから本当の意味でのパフォーマンスが必要になるということだ。



これは自分には向いていないのではないか。
そう思ったが、実際に間近で見てみて一度だけならやってみようという気にもなった。




調子がいいときに。
いつかきっと。




と言って結局やらない気がする。



だって怖いじゃん!!
知らない人の前で突然演奏するとか!
しかもそんなにうまくないのに!
スペイン語はしゃべれないし!!!



それでももしやった場合は、ここに報告したいと思います。










にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[2回]

PR

うまくいかない日の曲




その日、夢を見た。

それは、

ベッドに寝ていると足の親指の先をねずみに噛まれ、病気になってしまうとすごく心配する

という夢だった。

そこで夢占いのサイトでその内容を見てみると、


あなたにとって大切なものを示します。恋人との仲だったり仕事への意欲だったり大切なものは人それぞれでしょう。指をケガするような嫌な印象の夢なら、大切に思う事に不安のような思いがあったり、これから悪い変化が訪れるかもしれません。夢によい印象をもてなかったら「あなたの大切なもの」についてじっくり考える時なのかもしれません。

裸足

今ある現状を示します。特に自分の基盤となるもの、大切なもの、体調などが反映されます。夢の中で…足が汚れたり、足場の悪い所を歩くなど不快な夢の印象の場合は、何らかの支障や問題点があるしるしです。現状を把握し早急な対処が必要です。しかし、自由を求め、常識にとらわれず奔放に振る舞いたいという思いを示す場合もあります。いずれも、節度のある行動で心身共の自己管理が必要です。

()

何かをしよう、したいという意欲が高まっているようです。あなたが今よりも前進することを暗示します。しかし、足をケガしたりする夢なら、その意欲が消え失せるような問題が持ち上がるなど、運気が下降する兆しです。

(ネズミ・ねずみ)

ネズミが出てくる夢は、身近な人から裏切られたり、トラブルや災難をもたらすなど、よい夢とはいえないでしょう。ネズミの数が多い夢ほど、イヤな事が続々と起こったり、あなたにのしかかる不運は大きいといえます。十分な注意と警告が必要です。

噛まれる

抑圧された思いやプレッシャーを示します。荷が重いことや我慢していることがあるのかもしれません。運気は下降の兆し。何かしらココロに負担がかかるなどモヤモヤしそう。また何に噛まれたのか、噛まれた部位にも重要な意味があります。重ね合わせた解釈をしましょう。



引用:夢占い 夢ココロ占い http://yume-uranai.jp/



これがほとんどぴったり当たっていたのだ。



率直に言うと、ニカラグアに来たのは失敗だった。

「手伝って」と言ってくれた知り合いを当てにやってきたものの結局そこに仕事はなく、路上でサンドイッチとコーヒーを作って売ってみたのだが全然売れない。

赤字は確実に膨れ上がっていったので、「黒字を目的にここに来たからにはそこを抑えなくてはいけない!」と食費を削った。

するとあっという間に体力は落ち、精神的にも落ち込みイライラし始めた。


店に泊まらせてもらっていたのだが、部屋は蒸し暑く軽い熱射病になり、しかもなかなか一人になれない環境だったため非常にストレスが溜まる。

そして彼らの”監視”(実際はそうではなくこちらのことを心配してくれていたのだが)は次第に強くなり、

栄養失調のため体がダルく、サンドイッチ販売を休んで一日寝ていたら

「サンドイッチは?」

とか

「明日は頑張ろう」

とか言ってこちらを追い込んでくる。(本当は元気づけようとしてくれていたらしいのだが)


お互いがお互いをミスリードし、まったくわかり合えないままの生活が続く。



多くのことを欲張って色々やろうとしたのもいけなかったのかもしれないし、慣れない人付き合いが続いたのもあった。

普段ならなんだかんだでうまくいく料理も、こっちに来てからすべて失敗ばかりだし、

やろうと思っていたブログの記事書きも動画の作成もネット上の作業も、すべてできなくなっていた。

精神的に完全に参ってしまったので、最後にはそこを出て行くことになった。

やはりだめだったか。

それでもここへ来た当初は

「きっとうまくいく。溜まリに溜まったやらなくてはいけないこと全部やってしまって、かつガンガン稼いで帰ってこよう」

と鼻息を荒くしワクワクしたものだった。

しかし、もしこのブログを多く読んでくれている若い読者がいるのならすぐにわかった結末だったろう。

うまくいかなかったのだ。

飛行機代だけでも7万円近く損をしたことになる。

最悪だ。

予想できた事態のはずだったが、そんな余裕は自分にはなかった。

金銭面が滞ると、すべてが不安定になってしまうように世界はできているようだ。

これ以上赤字を増やさないのはもう無理なので諦めて節約を解禁、遠慮なく金を使うことにした。

安いホステルに移り、ちゃんとごはんを食べて飲み物をたくさん飲んで寝たら数日でだいぶ良くなった。

さてこれからどうしよう。


サンドイッチを売っていたことで町の人に少しだけ顔を覚えられている。

売るのを手伝ってくれた少年たち(しかし一個も売れず)や買ってくれたり興味を持ってくれた店の人たち。


何人かに仕事がないか聞いてみたところ、そのうちのハンモック売りがいい反応を示した。

ハンモック渡すから売らないか、というのである。

しかし売り上げの半分を持っていかれるということで、朝から夜まで一日売り歩いてもこちらの収入は大体us$5ほどだそうだ。

ホステルの値段もまったく同額なので、これでは元が取れない。
それどころか食費でマイナスである。

労力と見合わないので、この仕事は断った。


次に路上でオカリナを吹くことにした。

昼間に広場で吹いているとすぐに顔を覚えてくれた人達が集まってくる。

彼らがどしどし話しかけてくるので楽器を吹くタイミングが全然ない。

しかしいい情報を持ってきてくれた。

どうやら6時以降に観光者向けのバーやレストランがかたまっている大通りで吹くのが一番効率がいいらしい。

ここは全然良くないと言う。

さっそく夜にその場所で吹いてみる。

知っている曲を、尽きるまで次々と流していくと、40分ほどで20コルドバ(80円)ほど溜まった。

正直期待していなかった、というか1銭も入らないと思っていたので、これには驚きだ。




ちょっと計算してみよう。

サンドイッチは売れるときには1時間に1~2個売れ、もうけ分は13コルドバなので、時給換算すると20コルドバいかないくらい。




・・・オカリナ吹いた方が儲かってやがる!!!





しかもサンドイッチを売る時は炎天下の中を声を張り上げて重い荷物を持ちながらずっと歩き回っていないといけないので、体力の消耗も激しい。

オカリナは練習がてらに吹いていると思えばそんなに辛くないし、これはいいかもしれない。

黒字にはならないが、趣味で生活費の多少の足しになるのだとしたらすばらしい。

と思っていた。

次の日の夜。

成果は8コルドバ(32円)しかなかった。

しかしこの8コルドバを入れてくれた人はバンドをやっている人だったらしく、こちらの演奏を気に入ってくれて軽い食事をご馳走してくれた。

それを換算すれば58コルドバ(約232円)ぐらい、ということになるのか。

11日に大きな演奏会かなにかがあると言っていたのだが、言葉が理解できずに終わってしまった。

もしスペイン語を話せていたらスカウトされていたのかもしれない、と夢と絶望を胸に抱いてその日は眠った。





色々ホステルを回った結果、やはり前回も泊まったこのホステルが一番自分に合っていた。↓



    ↑ここ




    ↑いつもおっさんが座って外にいるので目立つ





    ↑大体の地図。左上は前回書いた食堂。広場左にあるカフェは、カフェグラニサード(café granisado、つまりフラペチーノ)がおいしい。だが高い。ドル表記なので観光客向けの店





    ↑広場で売っていたかき氷10ペソ(40円)。中に入っている葉はグラマか、木の皮のように固かったがいい香りがした。数時間後に腹を壊した




    ↑かわいい




    ↑好きだったカリフォルニアというジュースがまた飲めた





にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[1回]

金を使わずしてニカラグア、グラナダへ





翌日、
ちゃんと朝はやく起きられた。

なんと、この日は6時起き。
自分にしてはあり得ないほど早い。


身支度を手早く整えてから、荷物を確認しすべて背負う。

後ろに大きいザック、前にサブのデイバック。
体の右サイドにはコロンビア(ブランドではなく国の方)で買ったカラフルな肩がけバッグで、左にはファスナーがすべて壊れて口が開きっぱなしになったウエストポーチ。

4方向埋まってしまっている。



体に荷物満載の状態を維持したまま、ホステルの従業員にタクシーを呼ぶよう頼んだ。

しかし電話が繋がらないらしい。


5分待っても繋がらなかったので、「外で捕まえたほうが早い」と言われ一緒に外へ。

曲がり角ですぐにタクシーが捕まり、遅刻せずに空港へ行くことができた。
さすがは海外だ。




と、ここで誤算が発生。


空港は思っていたよりずっと遠く、タクシー代で5000円ももってかれた。

空港の場所は地図で確認済みだったのだが、そこは実は空港ではなかったことが発覚。


衝撃の事実。



これなら前日にバスを探しておいてそれで行くんだったと落ち込む。


が、今日起きたのは朝6時。

バスを使うとなるともっと早起きしなくてはいけなくなる。



それはさすがにキツいだろうからこれでよかったんだ、

そう気持ちを切り替えた。





空港で入念に身体チェックをされ、土産屋でTVゲームの『ゼルダの伝説』に出てきそうな赤青緑のシャツを羨ましそうに眺めながら飛行機の時間を待つ。


あっという間に飛行機は飛び立ち、一度パナマの空港で乗り換え。

ウロウロして時間を潰しながら2時間後に出航。
寝不足だったため、飛行機内では基本寝てすごした。








そしてニカラグアに到着。

入国審査ではなにも質問されず、入国税10$だけ払って終了。



預け荷物もなくならずに無事に出ており、そこを出るとタクシー会社の人だかりがこちらへ押寄せる。


なんとかごまかしごまかしそこを切り抜け、空港の外へ。
バス停がすぐそこにあったので、バスを待つ。




しかし海外で旅をし始めてこのかた、バスにはとんと乗ったことがない。


2年弱旅しているが、多分4回くらいではないだろうか。

カナダの中距離バス、メキシコの長距離バス、コスタリカとコロンビアの市バス。


なのでどうやって乗ったらいいのか、どのように目的地を理解するのか、全然わからない。

しかもここはバスターミナルが多数存在しているようで、いくつもの行き先があるようなのだ。




なんにもわからず困っていると、
端から見ても自分が明らかに困っていた様子だったのだろう、とあるおじさんが助けてくれた。

しかもバス代の3コルドバまでくれた。
ちなみに円換算だと約12円。


コロンビアではよくあることだが、以前ニカラグアに来たときにはこのようなことは一度もなかったように思う。




バス内では、
席を譲ってくれたお兄さんがわざわざ隣に座ってきた。

これは怪しいぞ!
と警戒していたのだが、彼はさっきのおじさんとのやりとりを見ていたようで、ここマナグアからグラナダへ行くバスを紹介しようとしてくれていたのだった。

なんと優しい人。



    ↑バスターミナルは混沌としていた



バスターミナルへ着いて一緒に降りる。

そしてグラナダ行きのバスへ。
今度はそのお兄さんがバス代を全額払ってくれた。



いやホント前まではニカラグアでこんなことなかったんだけどなぁ。
治安もそんなによくないはずだし。

もしかしたらコロンビアでおごってもらい癖がついたのかもしれない。
癖というか、そういう見た目っていうの?
何かしてあげたくなるみすぼらしい外見に変化しているのかも。
それって旅をするにはとても便利なものだぞ。


と勝手なことを思いつつ、

ただただいい人がたまたまいてくれたのが原因なのだけど、

そんな風にして、ニカラグアに入ってから友達の家に着くまで、一銭も使わなかったのだった。





グラナダ到着後、
懐かしがりながら町を探索する。

 
    ↑懐かしのラプトル。梅ソーダの味がするエナジー飲料



    ↑香り高いグラマジュースも久しぶり。ここでしか飲めないグラマ(grama)は果物ではなく葉っぱを使ったお茶のようなものらしい。画像検索したらただの草だった



    ↑以前から通っていたオススメのレストラン。70コルドバ(約280円)とこちらの物価で言えばそこそこだが、接客・料理の腕ともに素晴らしい。

場所は、中央の広場をカテドラルに向かって左へ進み、3ブロックほど行ったところの左手側にある。
平日は朝から5時まで、土曜は3時まで、日曜は休みだそうだ。


次回地図を載せるかもしれません。



    ↑こちらは前回閉まっていていけなかった教会内部。ステンドグラスが良い



    ↑鐘がついている塔の上にものぼれるそうだが、今のところ機会を逃している






にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[2回]

PAGE TOP