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となりの国

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雨の道と山村の教会






今日はアコヤパの宿からスタート。
珍しく朝早く起きたのだが、外では雨が降っている音がしているので2度寝。
結局10時過ぎに出発することになった。

本当はもう1泊したかったのだが、ここは蚊が多くて体中さされているしwi-fiもないので出て行くことにした。


ホテルのスタッフに鍵を返す。
昨日の地味な私服とはうってかわり、白い法衣を着ていた。
胸元には十字架のネックレス。
ここは教会も兼ねていたのだろうか。






雨は止んだが空には厚い雲がかかっている。
目の前に雨雲が見えているので、また雨が降り出すかもしれない。

といっても、だからといってできることは何もないのだけど。




ここで、気づいてしまった。





荷台の取り付け部分が折れてしまっていたのだ。

1台目の自転車でも起こったこの悲劇。
昨日、段差でガタンガタンしたのが原因かもしれない。
それとももっと前からだろうか。


おかげで・・・





バッグがタイヤにこすれてしまっている。
骨が片方折れて土台が傾いているからだろうか。
どうりで坂道でも進まないわけだ。

とりあえず直せないので、このまま進むことに。
おそらくお隣の国・コスタリカのサンホセまで修復or交換は不可能だろう。


常にブレーキをかけているのと同じなので、これがかなり重い。
ペダルをこぐのがつらい。



追い打ちをかけるように雨が降ってきた。

気休めに木の下に隠れるが、葉っぱが少ないため荷物もザックも体もすべて濡れてしまった。




レインジャケットを着て走ればいいと思うかもしれないが、なかなかそうもいかない。


レインジャケットは古くなっているので雨が漏れて中に入って来るのだ。
その上蒸れて汗でぐしょぐしょになるし、
レインパンツは擦れて動きにくくなるし、
フードが風で脱げたり深すぎたりして視界が悪くなったりキチッと固定してくれないので非常に気が散る。


そして自転車のバッグが防水仕様ではないため、その中が濡れてしまうのだ。

ザックのほうは防水カバーを買っているのである程度は濡れずにすむのだが、
重いザックを下ろしたり背負ったりするのは身体やザックのベルトに負担がかかってしまうし、なによりとても億劫だ。


また、雨の中を走るとタイヤとブレーキがすり減りやすくなってしまう。
特にブレーキが利かなくなるのはまずい。
スリップもしやすくなるし、
タイヤについた水が飛び散るので荷物と服と自転車が泥だらけになってしまうのも難点だ。



つまり、
雨のときは
屋根のあるところにいるのが一番だということです。





雨が小振りになったのでこの隙に先へと進むと、



道にタランチュラがいた。
死んでるっぽいが生きてるかもしれないので遠巻きにシャッターを切る。
こんなの初めて見た。





またまた雨。

しかし今度は店があったので、そこで(勝手に)雨宿りさせてもらう。

今回の雨はなかなか止まず、
多分2時間くらいここにいたのではないだろうか。





買いにきた人が剣を腰にぶら下げていたので写真を撮らせてもらった。

かっこいい。

鞘から抜くと普通の錆びた大型の鉈だった。
これは雑貨屋でどこにでも売っているものだ。






この間に自転車に応急処置。

メキシコのケレタロで買ったビニール紐が役に立った。
6つ入りでとても邪魔だったこのビニール紐、これからも活躍してくれることを祈る。



オカリナを吹いて暇をつぶしていると1匹の鳥に目が止まった。



これは・・・


もしや・・・・・・





噂のケツァール?


「水曜どうでしょう」を見てそんなに日にちがたっていないため、情報が刷り込まれてそう思い込んでしまった。



本当はオウムだそうです。




この店で飼われているらしく、呼んだら近づいてきた。

かわいいが態度はふてぶてしい。




雨がやんだので、今だ!と走り出す。




山には雲が厚くかかっているが、鮮やかな緑のなかに赤い色が混じった山の景観がすばらしいのは変わらない。




大きめの集落に着いたのだが、なんだかここは雰囲気が悪い。
しかし時刻はもう4時をすぎていた。
これから走ると、暗くなるまでに寝る場所を見つけられるかが心配だ。


本能は「もうここに泊まれ」と言っているが、体は先へ進みたがっている。

相当迷ったが、もう少し先へ行くことにした。



人が歩いていたので、次の町までどのくらいあるか聞いてみた。

あと5kmで大きな町があり、ホテルもあるらしい。



これはラッキー。
さっさと行って今日の寝床を確保しよう。





3km先。


 [→ Morrito]

の看板。
しかし右に曲がると、

 [↑ Morrito 21]

の看板が。

だ、
だまされたー!!



だまされたというか聞き違えたんだろうけど、
これはショックだ。


さっきの集落に戻ろうかとも考えたが、せっかく大きな街があるんだし行ってみよう
ということに脳内会議で決まり、そちらへ進むことに。

地図で確認すると、このモリトというところはニカラグア湖に面していて船にも乗れるらしい。
自転車の調子も悪いし、このまま船でコスタリカ入国もありかもしれない。



そう思っていた時期が、
私にもありました。



実はこの道、ものすごーくアップダウンが厳しい道だったのだ。
今まで平坦な道を走っていたので、このモリトへの道もペッタンコのままだと思い込んでいた。

しかし常識は打ち破られる。


なんとか10km先の村があるところまで走ったが、その先は70°はあるだろうという急な坂が何個も続いていたので諦めた。
もう日も暮れるし、体力も底を尽き始めている。



村まで戻り、ぼーっとする頭で食堂を探した。
しかしこんなところにある小さな村には食堂というものはないらしい。

それっぽいところに行って尋ねてみると、

おい、料理はまだあるか。出してやれよ。

と、そこに座っていた人が言ってくれたようだ。
助かった。


値段を聞くと40コルドバだそうだ。
助かった。



山盛りの白米に、トマトとジャガイモを煮込んだスープをかけ、鶏肉が横に添えられている。
これが本当においしかった。
やっぱり疲れているときにはトマト料理だね。

オレンジジュースもたっぷり出してくれ、腹もいっぱいだ。



ここでキャンプするつもりだ

と言うと、そこにいたおじさんが、うちに泊まってもいいよ
と言ってくれた。

どうやら彼は神父らしく、教会があるらしい。


ありがたくそこに厄介になることに。




教会の裏は泥だらけでぐちゃぐちゃだったので、木と木の間の地面に板をしいてくれた。
木には紐をむすんでビニールシートをかけると、





できあがり。





中にテントを組み立てた。
これで雨がふっても濡れる心配がない。






自転車も雨を避けるようにカバーしておく。



近くの売店でコーラを買って戻って来ると、教会の中に誘われたのでついていってみる。

ちょっとでいいから参加しないか、ということだった。




そうして、ミサという名の音楽会が始まった。

どうやらそこにいる参加者がひとりずつ前に出て歌っていくらしい。

見ているみんなは「どこから音出してんの?」ってくらいでかい手拍子をしたり、一緒に歌ったりしている。


それが終わると例の神父が笑いを交えた説教を開始。

今まで優しい感じだったのに、ステージに立つと勢いがあり少し怖いしゃべり方に変わった。
さすが神父だ。





それにしても。


















長い・・・・・・





終わりまでいたので夜の9時をすぎてしまっていた。

神父にハードカバーの聖書をもらう。
かなりしっかりした作りだ。


もらった聖書はこれで2つ目である。



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