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教訓:ホステルだからといって一番安いわけではない、Chinandega 〜 Leon

チナンデガ滞在3日目。
この日は町の中心部を見に行こうと自転車を走らせる。
宿をもっと安いところに変えるつもりだったので、荷物は全部背負っている。


大きな像が立っている十字路を右に曲がり中心部へ向け進んでいると、なんと国境で会ったアルゼンチン人チャリダーに再会できた。
荷物を調達していたらしく、小さな店の前、つまりちょうど歩道に立っていて車道を走るこちらを見つけてくれたのだ。

そこには彼一人。
他の2人はどうしたのか聞くと、もうすでに次のLeon(レオン)という町へ行ってしまったという。
少し話をしてすぐに別れた。
なぜ彼がまだここに残っていたのかはわからないが、多分海のほうへ行っていたのではないだろうか。
ここから海まではそんなに離れていないので、そこで2泊していたのかもしれない。

なぜそう思ったかというと、この街にはあまり見所がなかったからだ。
賑やかではあるが、歩き回ってもあまり楽しいところではなかった。
この町は訪れるところではなく、住むところという感じだ。

  

ビートルズの流れるおしゃれなカフェで朝昼兼用の食事をし、ATMで足りなくなってきた現金を補充。
町の人たちはフレンドリーだが、きれいなところとはあまり言えない。
ホステルを尋ねてみるが値段が高く、1軒入っただけで探すのがおっくうになってしまい、結局2泊した郊外のホテルに出戻った。



次の日に気合いをこめて出発。
気合いをこめないともう一泊してしまいそうだった。


昨日の像の十字路を左に曲がってレオンへ。

道を走っている途中、自転車に乗っている男に自転車を横付けされた。
なにか話しかけられるが何を言っているのか全然わからない。
適当に「うんうん」「へー」「そっかー」と日本語で相づちをうって流す。
最初は警戒したが、どうやら良い人のようだ。
この先の道のりやこの辺りの話などをしてくれているようである。
話が途切れないよう気を使っている様子が見て取れた。
彼は、

〜 acampaña.(アカンパーニャ)

だったか、たしかそんなことを言っていた。
自転車仲間だね、という意味だと思う。
これでcampañaという言葉を聞くのは3度目だ。
ラテンアメリカの人々は仲間意識が強いのかもしれない。
悪い気はしない。

ぼくはこっちだから

と言って別れた。



地図を見る限り、時間には余裕がある。
休憩を多めに取ったりコンビニでフラペチーノを飲んだりしながらゆっくりと進んだ。


レオンにて。
泊まるところはもう決めてある。
地図の広告で載っていたホステルだ。
値段はわからないが、カテドラルにも近いしスーパーもそばにあって便利そうだ。
ドミトリーだったらバカ高い料金は取られないだろう。
しかもコーヒーと朝食が無料らしい。

そこへ向かおうと思ったが、レオンの町に入ってすぐのところにピンとくるホテルを発見。
入ってみると、値段が120コルドバ(480円)とめちゃくちゃ安い
即ここに決めた。



自分は平気だったが、普通の人だったらちょっと嫌がるかもしれない感じの部屋だった。
狭くて清潔感がない。
ただ色々なところのホテルを点々としてきた人なら、これはまだきれいなほうだと思うだろう。
こんな見た目と値段なのにネットが繋がるのがびっくりだ。

笑顔で接してくれるおばちゃんがよい。
名簿帳には数日前の日付で日本人のカップルの名前があった。
もっと早く来ていたら会えたかもしれないが、会ってもどうしていいかわからないので、ここに着く日は今日でよかったのだろう。


自転車がどうしてもパンクを直して欲しいと言うので、しょうがなく直してあげる。
ちゃんと水を使って穴を調べた。
大変な作業だ。

はい、終わり。
と起こして上げたはいいが、その夜、直したはずのタイヤがまたペッタンコになっていて
本当にもういい加減にしなさいよアンタ、お母さん情けなくなっちゃう
という、更正しきれない息子にやきもきするドラマが始まりそうな展開。そして感情。

直しても直してもへこんでしまう自転車を放っておいて、町を探索するのでした。


ちなみに宿の場所はこの弁天さんの頭の先のあたりにある。

    ↑右が行こうと思っていたホステルの広告


    ↑パリスーパーマーケットをすぎたところ



そのホテルで2泊して、その後もう2泊は広告のホステルに泊まることにした。
せっかくだし朝食とコーヒー無料だし泊まってみようかと思ったのだ。
値段が8$のところを80コルドバと聞き間違えたのが一番の理由なのだが、もう予約しちゃったし、しょうがないよね。


このホステルはスタッフが快活で優しいしいい所だったが、金がかかりすぎるためあまり好きではなかった。
キッチンもすごく良い設備とは言えず、水は有料だし扇風機は足りてないしネットは重い。
貴重品入れが大きいのはよかった。


    ↑国境でもらった地図があるのもポイント高い。というか、これ普通にタダなんだね。freeって書いてある。だまされるところだった

このへんはあまりにたくさんのホステルがあり、町を歩くと5分で3つは見つけられるほどなので、他を探したほうが安くていいところが見つかるかもしれない。


    ↑ワーゲンバスに書かれていたホステル。5$らしいがどこにあるかわからないし、これでも最初の宿のほうが安い。


カフェやレストランは値段が高いところが非常に多い。
覚悟を決め、高い料理に手を出す。

    ↑これで110コルドバは高すぎる


町はそんなに大きくない。
家並みはきれいだ。
メルカドもたくさんある。




    ↑これがカテドラルらしい


    ↑カテドラルアップ。ここの教会はだいたいこんな風に古い見た目だ


    ↑カテドラル中。かなり広い。最近世界遺産に登録されたらしい


    ↑最初の安宿に近いサンフアン寺院。裏のメルカドにはなぜか両替商が札束を持ってたむろっていた

 
    ↑関係ないがコルドバの50札がいい味出していて好きだ。25センターボコインも金色できれい




メルカドにて苦労して自転車チューブを探し出し、交換した。
これで直ってくれればいいのだが。



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