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警察に捕まりました。



「朝食ならある!」

ということだったので、キャンプさせてもらった店で注文した。

エンパナーダという、中米の南でよく見られる餃子の形をした揚げスナックみたいなものが3つ出てきた。

中には熱々の鶏肉と餡が入っている。

猫舌の自分はあんまりエンパナーダが好きじゃない。

しかし食うものがないので贅沢は言えない。

朝食を済ませてお礼を言い、出発。

村の中に立ててあった看板には

SONA 18K

の文字があった。

これならすぐに着けそうだ。






ここからもかなりアップダウンがありウンザリさせられた。

昨日の今日なので体が痛い。

右太ももに鋭い痛みがあり、右手の親指から手首にかけて炎症を起こしている。

腱鞘炎になってしまったのだろうか。

あとは全体的に筋肉の痛みを伴ったが、それはそこまで強くはなかった。

おそらく明日か明後日に激しい波がくるのだろう。

筋肉痛が遅く来る利点は、その間に安全な場所へ移れることにある。

今日はソナまで行って早めに休もう。



12時頃には町に着いた。

もうフラフラだ。

人に聞き回って宿を探す。

25$のところが一番安いということだったが、値段に不満がある。

悩んでいると、宿のおばちゃんが2泊なら20$でいいと言ってくれた。

それでも安くはないが、まあいいことにする。

ネットはホテルを出てすぐの公園で国が管理しているwi-fiが飛んでいるらしい。

それとホテルを管理している薬局のwi-fiがぎりぎりロビーにまで届くかもしれないということだった。

一応ロビーでも公園のwi-fiが届いたが、これはyoutubeやniconicoなどの動画サイトが見られないようだ。

薬局のwi-fiはうまく繋がらなかったが、色々試した結果、

端っこのソファーの上の方でPCを壁に押し当てると、回線は重いが制限無く使うことに成功。

パンクの修理をしなくてはならないが、今日は疲れたのでやる気が起きない。

明日にしよう。

脚が痛くて階段の上り下りがつらい。



次の日。

パンク修理はのんびり完了。

町を少しだけブラブラしただけで、あとはゆっくりしていた。

夜に夕食を買いに出かけた。

すべて買い終わってあとは帰るだけというとき、迷彩の制服をきた警官が突然現れ、パスポートを出せと言ってきた。

パスポートはホテルに置いてあったのでそう言うと、なにか騒ぎ立てながら警察署へと連れて行かれた。

なぜだろう。

ホテルはすぐそこなんだからそっちに行けばいいのに。

と思いつつ、なにか言っている警官に困り果てながらついていく。



警察署入り口にはたくさんの警察官がいた。

暇そうだ。

ベンチに座らされる。

英語を話せる人はいないか、とまわりに聞いてみたが皆が皆顔を見合わせるばかりだった。

さっきの警官がなにか騒いでいるがなんと言っているかわからない。

すると英語ができる人がこちらへ来てくれ、少し質問をしてくれた。

しかし例の警官の通訳はなぜかしてくれない。

どうしてパスポートを持ってこなかったの?

と聞かれたが、どうしてと言われても、ちょっと買い物してすぐ戻るつもりだったし、何かあったら困るからだけど・・・

盗まれないようにホテルに預ける観光旅行者もいるし、町の人やホテルの従業員に「危ないから絶対にパスポートは持ち歩くな!」と言われるところもあると聞いているのに、

なんでホテルに置いてきたらダメなのか、こっちが聞きたかった。

ホテルにあるってんだから、ホテルに行きゃいいんじゃねえの

と誰かがあの警官にむかって言う。

そして英語を話せる人に優しく

今からホテルに連れて行くから、そこでパスポートを取りに行ってこの人(別の警官)に見せるんだよ

と説かれた。



人を連行するための警察トラックの荷台に乗り、ホテルへ。

そして自分の部屋へ行き、パスポートを見せる。

その人が読み上げながら、一緒についてきた"あの"警官へ伝えた。

あの警官はパスポートを手に取り、入出国スタンプをじっくり見ている。

付き添いの警官は足をパタパタさせ、立ちながらの貧乏揺すりをしている。

無意味だからさっさと帰りたい、という心の中がありありと読み取れた。

パスポートが戻ってきて何か質問された。

日本語で返答すると、付き添い警官がふっと吹き出していた。

絶対に理解していないであろう迷彩の警官は「よし」みたいな言葉を吐き、

次同じことがあったら捕まえるからな

という捨て台詞をのこして立ち去った。

ふう疲れた。

パナマはこういう厳しい警察官が多い。

パスポートをチェックされたのはこれで3度目か4度目だったと記憶している。

取り締まりを厳しくしていて犯罪が減っているならいいことだ。

が、パナマで強盗に襲われかけたという話も聞いたことがある。

しっかりしてほしいものだ。

それにしても旅行者をこんなにも疑うということは、外国人の犯罪がここでは多いのだろうか。

ふぅん、なるほど。

じゃあドミトリーのホテルに行ったら警戒しないといけないなぁ。





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