- 2024/11/22
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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ダビッド入口で休養している2泊の間に、前に立ちよったアイスクリームショップを訪ねてみた。
何とかジュエルと名前だったと思う。
店の近くに見覚えのある背の高いマクドナルドの看板があったのですぐに発見できた。
どうせ覚えてないだろうと初見さんを演じて入って行ったのだが、
黒髪で黒い服に身を包んだ店員 ― まるでアメリカの三昔ほど前に見られたポマード髪でロックが似合う若者を連想させる風体のその店員は、こちらのことを覚えてくれていたようだ。
ここに来たのは1週間以上前になる。
一度だけちらとアイスやホットドッグを食べて帰った客など覚えているとは思ってもみなかったので、
驚いたし、少し嬉しかった。
↑ヨーグルトとチョコとマンゴーのソフトにフルーツなどをトッピング
ある程度町をまわって地理を掴んだが、このとき若干熱が出ていたため、あまり観光はせずにホテルで安静にしていた。
テレビのドラマや映画、アニメがなかなかおもしろかった。
3日目の朝、目が覚めた。
外が大雨なのは音だけでわかる。
これはもう1泊かな、そうなればもっと安い宿に移動しなければ、
と考えていると、昼前には止んで快晴になってしまった。
一旦躊躇したものの、今行かなければここを離れられないような感覚があって怖かったので、思い切って出発することにした。
久しぶりに青空が広がっていた。
あたりは緑がでいっぱいだ。
緑しか見えない。
他になにもない。
そう、町や村が全然ないのだ。
ここパナマはもっと栄えているところかと思っていたが、全然そんなことはなかった。
むしろ今までで一番貧相かもしれない。
しかし治安が悪いようにも見えない。
一体どうなっているんだろう、ここは。
久しぶりに出てきたレストランで食事をし、隣の売店でニカラグア以来の瓶のコーラを買う。
コスタリカに入って一切見なくなってしまった瓶のジュースがまた復活してくれたのだ。
うれしい。
いやコスタリカにも安めの1ℓの瓶はあったが、一人では多すぎるのだ。
瓶もすぐに店に返さないと瓶代が取られてしまって不便だし。
復興してくれた600㎖弱の瓶コーラは0.45$。
対して600㎖ペットのコーラは0.90$だ。
これは大きい。
※追記 よく見たら瓶は350mlちょっとだった。騙されましたわー
空気でパンパンになったビニール袋に入った水はここにもなかったが、水道の水が飲めるということなので良しとする。
↑瓶のジュースは安い。これは別日に撮ったものなのでペプシ
瓶コーラを飲みながら地図を眺めていると、目の端に自転車がうつり込んだ。
自転車バッグが引っ掛けられ、その上にタイヤとチューブがのっかっている。
これはチャリダーの自転車だ。
背が高く細身の男性が売店でなにか話し込んでいた。
言葉も通じないだろうし何を話していいかもわからないので、挨拶もせずにそのまま先へと進む。
いくらか走ったところで振り向くと、さっきのチャリダーが一緒の方向に走っているのが見え、笑顔がこぼれてしまう。
すぐに追いつかれる。
道をあけてあげ、雄叫びのような挨拶をしあってそのまま走り去った。
楽しい。
予定よりもずいぶん先に来てしまったが、町という町がない。
地図に載っていた町の名前はすべてごく小さな家の塊でしかなかったようだ。
大きめの十字路に着き、さてどっちへ行こうかと悩むためにバス停へ。
するとすぐさま雷雨が辺りを包み込んだ。
雨が止むまで待つ。
人が来てはバスに乗り込み、少し経つとまた人が来る。
こちらに話しかけてくる人もいる。
誰もいないときを狙ってオカリナの練習をした。
さっきのチャリダーはどうしているだろうか、と案じたりもした。
日もだいぶ暮れかけてきたころ、雨がようやく小降りになってきた。
今がチャンス。
そしてここからいくつもの情報に惑わされ、暗くなるまで右往左往することになる。
バス停に来た人たちの話をまとめると、
この辺にはホテルはなく、ホテルに泊まりたいならずっと南の海沿いにあるBoca Chica(ボカチカ)という町か、東にずっと行った所にあるSan Felix(サンフェリ)に行かなくてはならないらしい。
一番近いところでBoca del Monte(ボカデルモンテ)という村が北側にあるので、そこでキャンプしたらどうか、と言う女性からはお菓子をもらった。
ボカデルモンテには数分で着いたが、それでもあたりは一気に暗くなってきていた。
ガラス張りのきれいな売店があるところで、念のためもう一度ホテルがないか聞いてみた。
今回はhotelという言葉を使わずにhospedaje(宿泊施設)という言葉を使ってみる。
残念ながらないね、という人々の中に、
この村の反対側に位置するHorconcitos(オルコンシートス)の町に2軒あるとの情報をゲット。
弱っている体のため、できればテント泊はしたくない。
暗くはなってきているが一縷の望みをかけて今来た道を舞い戻り、オルコンシートスに向かった。
町の入り口あたりだろうか、小さな警察署があったのでホテルが本当にあるかどうか聞いてみる。
が、この警官が鼻持ちならないヤツで、お互い喧嘩腰になりつつのやりとりになった。
この横柄な警官は「ない」と言ったが、こんなのの話を聞く気にはなれなかったので、まわりの人たちにも聞いてみた。
しかし皆、ないと思うという返答しかなかった。
探せばあるのかもしれないが、そのためには暗くなりすぎている。
ここは引き返したほうがいいかもしれない。
東に少し行ったSan Lorenzo(サンロレンソ、町の名前いっぱい出して申し訳ない)に大きなガソリンスタンドがあるからそこで泊まれるかも、
という話が出た。
さっきのボカデルモンテの売店でもサンロレンソで宿があると聞かされていたので、
ダメでもともと、行ってみることにした。
またまたバス停のある十字路まで戻り、今度は東へ。
あたりは真っ暗だったが道路がきれいに整備されていたのと下りが続いていたのとでスムーズに進むことができた。
雨は少し強くなってきている。
大きなガソリンスタンドでは大音量の音楽が流れている。
スーパーと小さな軽食屋が繋がっていた。
屋根のある給油場のエリアに入り、そこのスタッフにホテルはあるか聞いてみる。
ここは小さすぎてそんなのないよ。ここで一晩過ごして明日の朝出発したらいいんじゃない。
と何も言わずともここでのキャンプを許可してくれた。
ありがたい。
オフィスの入り口付近にテントを張る。
片付けが面倒なので、エアークッションは敷かずにそのまま寝ることにした。
下が石床なので体が痛いが、寝れないことはない。
そこのスーパーで買ったジュースを飲み、バス停でもらったお菓子を夕食にした。
流れるラジオと激しい光源と、ときおり来るトラックの音が、逆に人災が来ない安心感となり、素直に眠ることができた。
もちろん体が痛くて目が覚めることは度々あったのだけど。
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