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となりの国

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ビジャデレイバへの美麗な山行


いやーあのね、ビジャデレイバの道がですね、すんごくきれいで。
きれいすぎて写真をね、気づかないうちに撮りすぎちゃったかなー、なんて。
たくさんあってね、もうどれもいい写真ばかりで、もうねどれがいいとかね選べませんでした。
生き生きしてる彼らには甲乙とかね、つけられませんもん、もう。
そんな悪魔みたいな所行は、やってのけられませんでした。


掲載したその数、ざっと30!(ドドン)

とは言いつつ、これでもかなり抑えたほうなんですがね。

だから、またまたトップページとは別のページに移すことになりました。

いいよね、ね?ね?

というわけで、トップから来てくれた方は

 ↓こちらから続きをどうぞ。





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お山の中間地点トゥンハ




ビジャデレイバへは、まずトゥンハを通る。

トゥンハにもきれいな教会があると聞いていたので楽しみにしていた。


そこまでの道のりは起伏に富んでおり、なかなか辛い行程だった。
距離にして30kmくらいだろうか。

トゥンハ直前になると急なくだり坂が続き、楽ができたのは嬉しかった。
しかしビジャデレイバから戻ってきてこの道を帰るときはとても大変そうだ。

はたしてちゃんと帰れるのだろうか。


そう、今回は行ったきりの片道通行ではなく、同じ道を辿って戻るのだ。

普段はその道を通ってしまえば終わりなのだが、今回はこの後逆走しなければならない。

そのことが頭にあるので、自然と帰り道のことまで考えてしまい、楽のできるくだりでも少しナーバスになってしまう。







そんな感じでトゥンハへ着いたのは昼過ぎ。

町の入口にあったホテルへチェックインした。

そして街中を探索してみる。


小高い丘の上にあるらしく、町外れは広々とした景色が見渡せてよい。

しかし中心部はゴミゴミとしていて都会然としていた。

人は多く、建物も密集している。


    ↑まるでドラクエのフィールドのような町と自然の配置



    ↑中心から少し外れるとこのようなすてきな光景が隙間から見える



    ↑中心広場は無駄に広い

教会を探すがなかなか見つからず、何個か見つけてはすべての門が閉められていた。

中を見ることができずに終わった。







くやしくなったので次の日も滞在を延ばして町の中央にあるカテドラルを狙う。


夕方に訪れたのが功を奏し、カテドラルの扉は開いていた。





外観は美しかったものの、中は思っていたほどの内容でもなかった。

がっかり。


    ↑別に悪いわけでもないけどね


トゥンハの滞在は泊まりのコストがかかったが(それでも20000ペソ ― 1000円くらいのところを選んだ)、食事は一切れ1000ペソ(50円)のピザや5000ペソ(250円)の定食など安いところも多く、節約できたと思う。


ただこの町はあまり見所もなく、全体的にもイマイチだった。
ゆっくりするなら他の町を当たったほうがいいかもしれない。

というのが、トゥンハに対する自分の意見。

旅行の目的地にはならない中間地点という印象だった。




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やっぱりスペイン語講師は警察官 Ventaquemadaベンタケマ-ダ




家に泊めてくれるというジョンは、警察官だという。

本当に警察に縁があるなぁ、などと思っていたら、
「警察だけど研究者」と言うではないか。

どういうことだろう。

なんの研究者なのか聞いてみたところ、インターポールという返事が返ってきた。

インターポールってドラマとかで聞いたことあるけど、どういうものだったっけ?

よくわからないけど、検事や裁判官の人達と仕事をしているみたいだ。

(インターポール=国際刑事警察機構の通称)

昔は軍隊に入っていてゲリラ対策もやっていたらしい。

しかし見た目はひょろっとしていてそんな風には見えない。



とりあえず荷物をジョンの家に置かせてもらい、彼のたくさんの女友達に会って紹介を受けた。

アニメの影響で日本語を少しだけ知っていたり、ナルトやドラゴンボールの登場人物を空で言えたりする人もいるが、ほとんどの人は日本語はもちろん英語も話せない。

ジョンは英語を全く話せないが日本語はちょっとできるので、通訳の代わりをはたしてくれた。

みんなで写真を撮ったり意思疎通の取れない会話をしたりしてその日がすぎたのだった。




部屋に帰り、ジョンは自分が勉強している日本語の教材を見せてくれた。

教材といってもインターネットで勉強しているので、全部コピーだ。
こちらの勉強にもなりそうだったので、いくつか写真を撮らせてもらう。



こうしてこの滞在中、ジョンはスペイン語の先生に、こちらは日本語の先生になることになる。

彼はインターネットで日本語を勉強しているスペイン語圏の人達と、ラインのようなサイト(ワッツアップと言っていた気がする)でやりとりしているようで、
そこに自分が日本語で色々吹き込む流れになってしまった。

その相手となったのはアルゼンチン人の女学生で空手を習っているらしく、なかなか日本語が通じる。

その録音会話の合間に

「今のは全部聞き取れた!」とか
「頑張れ!」とか

スペイン語が流れているのがなんだかおもしろかった。

日本人に対して英語を話す英語話者は、きっとこういう感じなんだろうと思った。


次の日、ジョンの仕事が終わるのを待ちながら街をブラブラ。
カフェでコーヒーを飲んだり店を回ったりしていたが、飯時になるたびにジョンが食事に誘ってくれた。

そしてコロンビアの料理を紹介してもらいながら何を食べるか決めるのだ。
スペイン語の名前を口にしながら、まわりの友人達を日本語でからかう。

「バカ」「アホ」という言葉を覚えていたので驚いたが、スペイン語で”バカ”は牛のkと、”アホ”はにんにくのことである。
同じ発音なのと意味が意味なので、覚えやすかったのだろう。


そのように日本語にまわりを慣れさせてくれたおかげで、こちらもすんなりとけ込めるような空気を作ってくれた。

ジョンが言うには、
コロンビア人は外国人が好き
らしい。


だから知らない人からいきなりこちらへ向かって大声をかけたり、
おい誰か中国語話せるか?
と陰で言っていたりするのだろう。


ちなみに、多くの人は日本語と中国語は同じだと思っているし、
外人だから値段を釣り上げたり値引きしない、ということもよくある。




    ↑ジョンの終業を待っているときに食べたイチゴクリーム。イチゴとホイップがこんなに入って1000ペソ(50円)は安い




仕事終わりの夕方6時。
気になっていた教会の中を見せてくれることになった。
いつまでも開かない教会を、神父を呼び出して開けてもらう。

中は小さなステンドグラスがいくつか並んでおり、予想以上にすばらしい。
ジョンと神父さんが「これは サントなんとか様 の絵だよ」などと軽く解説してくれながら見てまわった。
















もうすぐこの町でパーティがあるから出ましょう

とジョンが言ってくれる。

お言葉に甘えてその日まで居候させてもらうことにした。

しかし、町の祭りまでは1週間以上空いている。

その間に、もっと北にあるビジャデレイバという町を見に行くことにした。




その夜はジョンとその友達2人を呼んでビールを飲みかわしながら店に置いてあったカラオケマシン(ジュークボックスといったほうが近い)で音楽をかけまくるのだった。





    ↑なぜかカラオケの画面にはストリートファイターの実写版が流れる

次の日、ジョンと一緒に朝食を食べてから一人、北へむけて出発した。




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