- 2024/11/22
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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昨夜ネットゲームにはまってしまい寝不足だ。
しかもそこで嫌なことがあって、精神的にも参っている。
自分でもバカだと思う。
なぜ出発前夜にそんなことをしたのか。
負けず嫌いがネットゲーをするべきではないということを学んだ。
そんな調子なのでもう1泊しようかとも思ったが、
しかし考えてみると、いや考えずともこれまで悠長に構えすぎている。
これ以上のんびりしていたらコロンビア出国が間に合わなくなってしまうので、ここは気合いを入れて出て行くことにした。
今日行く道はおそらく山の中。
しかしほぼ直線的にハイウェイへと戻るので、グルッと後退しながらマリニージャへ引き返す道よりは早いはずだ。
地図を見るかぎりではそういう風に見える。
距離にして15kmくらいだろうか。
そして進むべき方向を尋ねながら走り出したのだが、この道は未舗装で砂利道だった。
しかも傾斜が思っていたよりずいぶんキツい。
これは自転車にとっては過酷である。
↑見晴らしだけはとてもよい
戻ろうか。
しかしここまできて戻るのも心が折れる。
先へ行ったほうがいいのでは・・・
そんなことを考えている間にアップダウンを繰り返し、すでに戻れないところまで来てしまった。
やはり、さっき道を聞いたときに「戻ってマリニージャから行ったほうがいい」と言っていたシスターの話をよく聞くべきだった。
彼女の
神はあなたを見守っていますよ
と繰り返し唱えられた言葉をフラッシュバックする。
そういえば、もうすぐクリスマスだなぁ。
しかも悪いことに、この道、いくつも枝分かれしていて非常に分かりにくい。
看板なんて気のきいたものなぞ立っているわけもない。
稀にいる住民に聞いたりわずかな交通量をたよりにそれらしき方向へと進んでいく。
↑シンプルかつ質素な味のあるバス停。こんなところでもバスは走っているのだ
今のところ寝不足はそこまで体に影響していない。
精神的にかなり不安定にはなっていたが、それが悪路と時間経過の心配を忘れさせてくれた。
地図で見るとわずかな距離だったが昼過ぎにはすでにクタクタのヨレヨレになり、
それでもなんとかSantuario(サントゥアリオ)の町に着くことができた。
これならマリニージャへ戻ってちゃんとした道を走ったほうが早かったかもしれない。
町の入口にあった商店で食べ物を買おうと入る。
するとこちらのクタクタさ加減を見た客がパンとジュースをおごってくれた。
コロンビアに入ってから、多くの人にたくさんのものをごちそうしてもらっている。
それはエルサルバドルの西側とは比にならないほどの量だ。
サントゥアリオのセントロ(中心部)に入ると、その大きさに驚いた。
地図を見た感じ小さな村を予想していた。
しかし実際はオシャレな喫茶店やブティックが並び、高そうなアイス屋が数軒、文房具屋にペットショップなど、多くの店に囲われた広場がそこにあった。
商店街に沿って進んだ先のホテルは22000ペソ(1100円)とあまり安くない。
しかもwifiが繋がらないという。
すでに疲れていたので他を探す気もなく、この一角で一番安いこの宿に決めた。
寝不足のせいか目が充血していて痛い。
まるで出血しているかのように赤い筋が走っていた。
次の日はクリスマスイブ。
体も疲れていることもありクリスマスということもあって、もう1泊することにした。
昨日、自分へのクリスマスプレゼントとして腕時計を買おうか迷ったが、いいと思った日本製のその腕時計は文字盤をおおう部分がガラス製であり、すぐに割ってしまいそうだったのであきらめた。
そこの貴金属店ではこの日もこちらのことを覚えてくれて手を振ってくれるし、ホテルの隣の溶接屋をやっている主人も挨拶してくれる。
↑トップに使っている写真の教会内部
”町の服”と”自転車で走るときの服”は違う。
町では見た目貧乏そうであり、かつまわりにとけ込める服装というのがベストだと思う。
それに沿えているかわからないが、このときは
E. タンクトップ
E. 長袖シャツ(この辺は曇ると寒いため)
E. ズタボロシーンズ
という出でたち。
ジーンズはそろそろ買い替えたいのだが、なかなか安くていい物が見つからない。
↑4階建ての建物が並んでいるところが都会っぽい。まあそこまで大きいわけでもないのだが
この町は芸術家が多いのか、絵を売っている店がいくつか見受けられた。
橋の上でもこのとおり。
見ていて楽しくなる光景である。
朝早めに起き、グアタペの街を見てまわった。
昨日腕時計をどこかに落としてしまったらしい。
ベルト部はボロボロになり針を動かすネジ部分も固くなっていたが、丈夫で水に強くなかなか気に入っていたものだ。
岩山を出るときにはポケットにあることを確認していて、ホステルでなくなっていることに気がついたので、おそらくボートのところで落としたのだろう。
なかったらなかったでいいけど一応聞きにいってみよう。
と、出発前にボート乗り場へ行ったのだが、その係員たちと意思疎通が全然できず、険悪なムードで去ることになった。
気分は最悪。
腕時計は見つからなかった。
先の道をチェック。
すると、グアタペからハイウェイに戻る道はかなり遠回りになってしまうようだった。
このまま進まずに、まずは一度エルペニョールに戻る。
その道中、今度はポーチに入れていたペンを落としてしまったようだ。
ポーチはチャックが錆で壊れていて、数ヶ月前から開けっ放しの状態になっていた。
悪いことがつづく。
運気が落ちてきたのか。
エルペニョールに着き、
それじゃあ別ルートから先へ進みましょう
と思う間もなく、歩道を歩いていたおじいさんに昼食の誘いを受けた。
少し迷ったがお願いしてごちそうになることに。
近くのレストランで料理とビールをいただく。
なんだったら家に泊まっていきなよ
とおじいさんが言ってくれる。
いい家だしご飯もちゃんと出してあげるし自転車も置けるし絶対安全だよ、
ということだった。
しかしその誘いがとてもしつこく、しまいには「金がないならあげるから」という話にまでなってきた。
…なにか怪しい。
しかもこちらを見つめ、小声でボニート(美しい/かっこいい)だのなんだのつぶやいている。
聞いてみると、彼はゲイだったようだ。
ついていかなくてよかった・・・
昼飯のお礼をいってなんとか別れたが、その攻防は数時間続き、すでに3時近くになろうとしていた。
いまからではさすがにきつかろう。
今日はここに泊まって出直そう。
以前泊まった宿に行こうと道路を走っていると、昨日の夜いっしょだったカップルの車に出くわした。
彼らと話をして写真を撮り、
アルゼンチンへ行ったらぜひ家に遊びにきてくれ、
と言ってくれた。
前にお邪魔したホテルでは、バーも営むおじいさんがニコニコ顔で迎えてくれる。
迷惑がられるかと思っていたのでその対応が嬉しかった。
これまた以前行った安レストランでも優しい笑顔で出迎えてくれる。
これでしょ?
↑上に比べると量は少ないが、安くてうまい
あまりにも居心地がよく、ここに2泊だったか3泊だったかしてしまったのは言うまでもない。
↑平日でも広場でバンド演奏をやっていた。ドラムを演奏するまだ小さな男の子がかなり上手だった
ちなみにここまで1日15kmペースだ。
コロンビアを脱出できるのか心配になってきた。
あらすじ
観光しにきたコロンビアの家族といっしょにグアタペ岩を見学し、街でまた会う約束をした。
グアタペの岩と街は数km離れたところにある。
もともとグアタペの街は見てみようと思っていたので、この誘いはちょうどよかった。
メデジンの日本人旅行者に、
「グアタペではカラフルな街並が見られる」と聞いていた。
グアテマラのフローレスもかなりのカラフルさを発揮していたが、もしかしたらそれ以上のものを見られるかもしれない。
期待を膨らませ見にいってみようと決めていたのだった。
街へ下ってキョロキョロしていると、ウィリアム君が迎えにきてくれた。
↑我が物顔で自転車を押してくれる
これからボートに乗ってこのあたりを遊覧するところだという。
せっかくなのでご一緒させてもらった。
ボート乗り場で荷物と自転車をあずけ、ボートに乗り込んだ。
船頭さんが説明してくれるが、ほとんどわからず。
上の家々はロッジだそうで、値段は忘れたがものすごく高かった。
曇ってはいたが太陽が顔を出し、光が水に反射していた。
しかし風が強く、短パンTシャツ姿の自分は凍える寒さだった。
クルージングが終わり、時刻は5時をすぎていた。
本当ならもっと先の町へ行っている予定だったが、今日はここに泊まるしかないようだ。
一つ前のエルペニョールまで戻ってもいいが、その間にあたりは真っ暗になってしまうだろう。
さすがに暗い夜道を走る気にはならない。
彼らはこれからメデジンへ向かうという。
一緒に行こうと誘われたが、さすがにそれは無理だ。
今日はここに泊まることを告げると、まわりに聞き込みここら辺で一番安い宿を探してくれた。
彼らの交渉のすえ、18000ペソのホステルを15000ペソまで値下げしてくれた。
グアダペ内の宿はどこも高いと聞いていたので、これはありがたい。
↑広場の目の前にあるこのホステル
そのホステルのスタッフらしきおばさんに案内されてセントロ(中心部)へ。
ホステルに入り案内係は管理人の男性に交代、自転車を奥の洗濯・キッチンルームの端に置かせてもらった。
そこは小さな小さな子ネコが3匹住んでいて、好奇心おう盛なこの子たちが自転車や足によじ上ろうとしてくるのがかわいかった。
部屋に荷物を置いた途端、管理人に呼び出される。
言われるままについていくと、ロビーにはそれまで一緒だった家族が全員勢揃いで、こちらにお別れを言いにきてくれていた。
握手したりハグしたりして、ひとりひとりにお別れを言いあった。
彼らと別れたあとでトイレの場所を近くにいた人に聞いたのだが、そこからその人と話が弾み、
ここでシャワーを浴びたら彼女といっしょにみんなで飲みにいくんだけど、一緒に行くかい?
と誘われた。
今日会ったばかりの人とさっきまで共に行動し、今別れたばっかりなのに、休む間もなく次の出会いが現れてしまった。
正直言うと、こういうことに慣れていないので少し疲れていた。
でもなんだかこのまま別れるのももったいないのでついていくことにした。
こんなことは滅多にないからいい経験になるかもしれないと思ったのだ。
15分後、その男性のバンの前に集合。
車で南アメリカの最南端ウシュアイアから北のアラスカまで旅行している最中なんだそうだ。
車中泊なので、ホステルにはただシャワーを借りただけで泊まっていないらしい。
他にも男女数人が集まりみんなでビールを注文し、会話に花を咲かせる。
しかしその輪に混じれない人が一人。
自分である。
それでも、ときどき易しい言葉で話しかけてくれたり、なぜかみんな3語くらい日本語を知っていたのでそれを無性に使ってくれたり、気を使ってくれた。
↑集合写真を撮る。暗くてにじんでしまった
会はおひらきになったが、誘ってくれた2人がピザを食べにいくというのでついていくことにした。
しばらく探し、安いピザ屋を発見。
この旅行で初めてのピザだ。
味はまあまあだった。
そこで食べていると、また彼らの知り合いらしき達と出会う。
車で旅行中のはずなのに、何人知り合いがいるのだろう。
合流してきた2人は英語が堪能で、かつその一人はカナダ人ということで、今までよりコミュニケーションが取りやすくなった。
そのまま彼ら4人といっしょに街を見てまわり、10時30分ころにホステルに戻った。
長い一日だった。
非常に疲れた。
↓親ネコらしき2匹
↓次の日に撮影。町の様子
フローレスより柄や模様がたくさん着いていてポップな感じだった。
この日も本当に盛りだくさんの一日だった。
なんというか、
出会い運とはちょっと違うけど、
社交運とかいい出会いが起こる運勢がここ最近急上昇している。
この日もそれはそれは色々あったのだが、書くことが多く写真も40オーバーしているので、一日を半パートに分けて書いていこうと思う。
それくらいグアタペの岩はすばらしかった。
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