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となりの国

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とてもいい日に見えた日

キーカーカーから船でベリーズシティに戻り、ぐったりしながらベルモパンへ向かう。


都心部を抜けると人々の反応がよくなる。

交通整理をしているおばさん、バスストップで休憩をしている時に一緒になった女性、小さな商店で水を補給している時にであった老人、食堂の売り子、
みんな笑顔で話しかけてくれ、この先の道やスペイン語などを教えてくれようとする。

チリへ行くと言うと、みんな大げさな表情と声を上げ、「アメリカ人か!」という様子で驚いてくれる。
おもしろい。



Belize Zooと書かれた看板を見つけた。
オウムやヒョウがいる動物園のようだ。

行ってみようとも思ったが、もうすぐ5時で閉園時間なので、明日時間があれば行ってみることにする。


もう少し走るとT字路になり、家がいくつか見える。
ここらでキャンプさせてもらえる場所を探そうと道を曲がると、子ども達がついてきて何か言っている。
ただ英語のアクセントが強すぎて何を言っているのかわからない。

「ついてきて」と言われすぐそばのバス亭に行くと、女性が数人座っていた。
その中の一人が「うちに泊まっていけ」と言い、なんだかわからないうちにその人の家に泊まることになった。

彼女が言うには、少し前にカナダ人もここに泊まっていったらしい。


茂みの中に入り、2つ目の家が彼女の家だそうだ。

自転車を裏の出口に繋がる倉庫に止めさせてもらい、不安になりながら中に入る。
中にはさっきの子ども達がたくさんいて、みんなでテレビを見ていた。
そのもり上がり方がすごかったのでムービーで撮ろうと思ったが、さすがにやめておいた。


彼女の旦那が帰ってきて挨拶する。


部屋に泊まってもいいし庭にキャンプしてもいいと言われたので、せっかくだからベッドを使わせてもらうことにした。

浴室を借りて汗を洗い落とす。
部屋は片付いていて、新しいシーツが敷かれていた。

いつのまにか子ども達がいなくなっていた。
ここは一人しか子どもがいなくて、他の子達は遊びにきていたらしい。


用意してくれた部屋から外へ出ることができ、そこで犬と遊んだり夫と話をしたりした。


飼われていた鶏と


亀と


犬。

このヘッドという名の犬がかなりの恐がりで、全然こちらへ来ようとはしない。
遠くから吠えるだけで、近づくとすぐに逃げていってしまう。


夫はその兄弟らしい人と一緒にいて、
ベリーズの近い歴史のこと、情勢のこと、今日が学校の期末テストだったことなどを聞かせてくれ、ビジネスの話になった時に家の中に呼ばれた。


テレビを見ながら作ってくれたご飯を一緒に食べる。



そして部屋で眠りについた。

この日は船の時間の関係で早く起きたので寝不足だし、日中は暑くてもうくたくただった。
いつもより早く就寝。


これが事件の始まりであるとも知らずに。。。



                          つづく



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リゾートでバカンスっす! 〜 キーカーカー、ベリーズ

さて、今日は幸運な日の話をしようか。

話は船に乗ってキーカーカーという島へ渡るところから始まる。




若干気持ち悪くなりかけながら、船は1時間かけて島を目指す。
抹茶色だった海が少しずつ少しずつ透明になり、それからエメラルドグリーンに。





島に着く頃には底が見えるほどになっていた。





とんでもなくきれいだ。





船員に自転車を下ろしてもらい、島の中に入る。

素朴な田舎町を想像していたのだが、ここはもう観光地化されておりホテルやレストランの行列ができていた。
物価も高い。



適当に道を歩いていると、道の真ん中に立っていた男が「宿を探しているのか」と尋ねてきた。
きっと呼び込みだろう。

いちいち探すのも面倒なので、彼についていくことにした。


見える範囲に3軒あるということで、引き連れられてまわってみる。

最初のところは85ベリーズ$。
これでも値下げしてくれたようだが、高くてダメだ。

次はゲストハウス。
だが、ベリーズシティのゲストハウスとは違い、それぞれひとつひとつが別々の建物、つまりコテージ状になっている。

値段は55ベリーズ$。
最低2泊以上しないといけないらしい。

オーナーに話を聞くと、高いようなら45$にしてもいいというようなことを言っていたので、3つ目を見る前にここに決めてしまった。


しかし会計時に値段を見てみるとそのまま55$。
オーナーに聞き直すと、そんなこと言っていないという。
聞き間違えたのかな。
納得はいかないが、まあいいだろう。


どうやら今の時期はシーズン中らしく、どこも宿の料金が高くなっているらしい。
それならしょうがないか。
完全に部屋が別れていてこの値段なら安いほうかもしれない。


部屋が決まると、呼び込みの男は それじゃあ とあっさり帰ってしまった。
チップを要求してくるかと思ったが、意外だった。

あげてもよかったのに、チップ。


部屋の中は割と広いし居心地もいい。

ためしに新しく買ったタイヤの空気入れを試してみると、なかなか使い心地がよかった。
前の空気入れを盗まれて落ち込んでいたところだったが、これで機嫌が一気に直った。

よし、せっかくだからここでは金をそれほど気にせず贅沢しよう。


そう決めるとなんだか心も晴れやかになり、楽しい気分になってきた。

周りは観光客で賑わい楽しそうだ。



裏道を歩いていると、でかい体の兄ちゃんがこちらに向かって「おい日本人だろ」と声をかけてきた。

怪しい。
金目当てだろうか。

ここら辺には中華系の店も多いため、なぜわかったのか聞いてみると、
たくさんの日本人がここキーカーカーに旅行に来るらしい。

お前は東京から来たのか、それとも沖縄か。

と聞かれたので、北海道だと答えると、

ああ、北のところか

と即答。

昔テレビのスペイン語講座で「ポルケサベスカントデカタルーニャ?」(なぜあなたはカナルーニャ地方についてそんなに詳しいのですか)というフレーズを丸まんま覚えたのだが、
それがつい飛び出そうになった。

なんでそんなに日本について詳しいのですか?


握りこぶしをぶつけ合う挨拶でお別れ。
やはりベリーズではこれが一般的らしい。



宿へ戻ると、入り口ふきんにさっきの呼び込みがいた。
宿が気に入ったかどうか聞いてきた後、

実は今金がなくてね、そこで何か食べたいんだけど、もしよかったら2$くれないかな。

と至極丁寧にお願いしてきた。


え、2$でいいの!?

10$も20$も要求されたらかなり不快だったが、
もともと5$くらいあげるつもりだったし全然OK。

はい と渡すと呼び込みも はい と受け取った。
おそらく日本語は理解していないだろう。



海へ泳ぎに行ってみる。

透明だ。
すごく透明。
そして温かい。

ゴーグル買ってくればよかった。
肩の深さのところへいっても底が見えてしまう。


荷物に気を配りながら、しばらく海で泳いで楽しんだ。

厳密に言うと、泳げないので海に浸かったり潜ったり歩いたりして楽しんだ。






金を気にしない分料理もうまい。
肉も魚も。

酒はもうしばらく飲まないと何個か前の投稿で書いたばかりだが、
実はここでモヒートだったかなんとかという名前の緑色のカクテルを飲んだ。
だってタダでついてくるって言われたんだもん。

味は飲みやすくて若干甘みがあり、うまかった。
でもやっぱりアルコールは苦い。
シードル(リンゴのスパークリングワイン)を日本にいるときによく飲んでいたのだが、
あれみたいにあまり苦くない酒ってないもんかね。




と、こんな感じで南の島のリゾート気分を満喫したのであった。







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今日は不運な日の話をしよう 〜 ベリーズシティ

今日はついてない日の話をしようか。

そう、あの日はベリーズシティについたときのこと。



ベリーズシティは治安が悪いと聞いていたので、警戒しながらダウンタウンの方へ向かっていく。
町の地図を見ていると、男が横から話しかけてきて道を教えてくれた。
チップをせびられるのかと思ったがそのまま去っていって肩すかしをくらった。

彼の説明によると、このまままっすぐ行って右手側にある橋を渡ると中心部らしい。
その少し手前で「ゲストハウス」と書かれた建物を見つけたので入ってみる。
部屋の中を紹介され、あれよあれよという間にここに泊まる運びとなっていった。

まあゲストハウスなるものには泊まったことがなかったのでちょうどいい、ためしにここに泊まってみよう。
部屋の説明を聞いてみるとみると、どうやらホステルとほとんど同じらしい。

安いドミトリーを選択。
狭い部屋だが誰も泊まっていない。


環境の変化のせいで最近疲れがたまっているので、ここには2泊することにした。
すると、一泊30ベリーズ$から25ベリーズ$にまけてくれた。

2日目にはお母さんのご好意で個室に移してくれさえもした。

ここまではよかった。


ゲストハウスには人懐っこいネコと人懐っこすぎる犬が飼われていた。
かわいい。

ここまでもよかった。

 

 


問題はここからだ。


ちょうど今wi-fiが動かなくなっているということで、ゲストハウスを運営する家族の娘の一人が

この先にフリーのネットが使えるカフェがあるから、コーヒーが飲みたいときとかに行ってみたら?

と教えてくれた。


早速行ってみると・・・

まずwi-fiを使うには20ベリーズ$使わないといけないらしい。
コーヒーひとつ5ベリーズ$くらいなのでかなり頼まないといけないし高いし、そもそも一人じゃそんなに使わない。

で、このシステムを聞いた時に20$払えば使えるのだと勘違いして、こっちはこっちで合計金額を提示してくれるのを待ってるし相手も相手で注文してくるのを待ってるしと、会話がまったく噛み合わない。


せっかく来たんだからネットを使っていこう、とメニューに載っているものを注文しても「どれもない」と言われる。
しょうがないので現在ある残り少ない商品何個かとコーヒーをもう一杯頼むと、一人なのにコーヒー2杯頼んでるからおかしい、と話が進展しない。

お前が20$頼めって言ったんだろうがよ!!


なんとか話もまとまり、パスワードをもらっていざネットを繋げてみると、重すぎて全く動かない。

20$も払ったのに・・・
これはひどい。


街中へいくとインターネット屋があったので、素直にそちらへ行くべきだった。
ショックだ。


不運その1:ネットカフェで大損!



ゲストハウスに戻りシャワーを浴びると、なんだか水が変な匂いがする。
下水臭い。
しかもこのゲストハウス、全体的に清潔とは言いがたく、正直に言うとものすごく汚く、なかなか使いづらかった。

よく見ると道路を挟んで反対側にもゲストハウスと書かれた看板が見えた。

こっちにしておくんだった。

スタッフの人たちがみんないい人なので、そこだけは救われた。


不運その2:宿泊地の選択ミス!



カリブ海だー と思って海を見にいったが、
なんというか全体的に抹茶色。
 

そして海辺へ行っても食事処へ行っても金をせびってくる人がいる。
子どもも大人もウェイターも。
それがしつこく、本当に嫌だった。


不運その3:人々がうざい!



一泊して朝起きたら、肩から腕にかけて肌に奇妙なぶつぶつが発生していた。
かゆくはないが触ると少し痛い。
ニキビだろうか。
日焼けのせいか。
初めてこういう風になったのでよくわからない。


不運その4:ぶつぶつがいっぱい!



食事の時間のタイミングが合わず、いつも出かける頃には大体のレストランが閉まっている。
おかげで簡単な食事しか食べることができず、体は少しずつ弱っていった。


不運その5:食事時のタイミングがシビア!



ゲストハウスを出るとき気づいたのだが、気に入っていた空気入れが盗まれていた。
自転車本体につけていたことをすっかり忘れ、外しそびれていたのだ。
使いやすく非常にコンパクトだったので、なくなっているのに気づいたときはかなりへこんだ。


不運その6:盗難に遭遇!



庭で特大のゴキブリと人懐っこすぎる犬に見送られてゲストハウスを出る。
犬が飛びついてくるおかげで泥だらけだ。

自転車屋で新しい安めのポンプを買い、船でキーカーカーという島へ渡るためボート乗り場へ。

数日前にレストランでもらったサインを見せるが、その人が達筆すぎたためにみんな文字を読めず、しかもなんとか読めたのか弟らしき人が受け取ったにもかかわらず値下げをしてくれなかった。


不運その7:値引き失敗!



チケットは往復で35ベリーズ$。
自転車は10$プラスだと聞いたが、その値段は入っていなかった。
きっと入れ忘れたのだろうけど、これがサインの値下げ分だと思っておこう。


こうして、ものっそい憂鬱になりながら船に揺られてキーカーカーへ行くのだった。

気分は本当にブルー。
海だけに。

そして乗り物に弱いので少し酔いそうになった。




とりあえず、ここに来た印象として

ベリーズは好きだがベリーズシティは嫌いだ。


最初っからあまり行きたいとは思ってなかったんですけどね。
元々は避けて通るつもりでした。

でもキーカーカーには行きたかったし。
しょうがない。

こうなったらキーカーカーに期待だ。


旅行者はベリーズシティには滞在しないことをオススメします。



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長期旅行者のレストラン 〜 Lady Ville、ベリーズ

朝9時に起床。

昨日、チェックアウト時間を聞いたら

部屋は10時までだけどキャンプ場は何時でもいていい、泊まらないのなら夕方5時まででもいい

と言っていたので、朝はいつものようにのんびり。

11時すぎにテントの片付けを終えパッキングが終了、そのまま荷物を持って昼ご飯を食べにいく。


開店している食堂が見当たらないので、今日の第一村人に聞いてみると「こっちだよ」と鼻歌を歌いながら案内してくれた。
細い小道を通り抜け、広い草原に出ると小屋があった。
そこが食堂らしい。

中に入って今日のオススメとコーラを注文する。
このコーラ、半分凍っていたのだが、これがとてもおいしかった。
液体と一緒に口の中に入る氷は柔らかく、サーっとほどけるように溶けていく。

料理もおいしくいただき、水を買い足してこの村を出る。
もう少し泊まってもよかったかもしれない。
少し名残惜しい。



猛暑の中ベリーズシティに向け走っているとレストランを発見。
水がすぐになくなるため、飲み物を買いに立ち寄る。





他にもカナダのバンクーバーから来たというチャリダー2人がここに来ていた。


店にはたくさんの写真が貼ってある。





ここを訪れた旅行者だという。
日本人のチャリダーの写真も2枚あると店の主人が言っていた。

キーカーカーへ行くと言うと、主人の兄弟がフェリーの仕事をしているらしく、
「これを見せればいい値段で乗れるよ」とフェリースケジュールの裏にサインをしてくれた。
ラッキー。


敷地内の庭で休んでいたチャリダーがこちらに来て軽い会話をする。

バックパックを背負って走っているのかい?
そりゃよくないね。
俺もやったことあるけど、背中に悪いよ。

そういえば前にもアラスカでこんなこと言われたなぁと思いながら、そうだねと返した。


店を出てようとすると、店の主人が「カメラで取るから自転車と並んで」とこちらへやってきた。

次ここに来た時は君の写真があるよ

と言って送り出してくれた。
フレンドリーでナイスな店だった。





しばらく走り、時間もいい具合に暗くなってきた。

ベリーズシティ手前のLady Villeという町に入ったようだ。
宿を聞くと誰も彼もが「village international hotelがこの先にある」と答える。
そんなにオススメなら行ってみようじゃないか。


道中アイスを食べたりしながら進んでいくと、空港へ行く分かれ道のところに大きな看板を発見。
さっきのホテル名がでかでかと書かれている。


入り口付近へ近寄ってみると、スタッフが歓迎ムードで出迎えてくれた。
台湾からきたというオーナー達が優しい笑顔でこちらへ来て声をかけてくれる。

値段はかなり高かったが、特別にと少しだけ値下げしてくれ、しかも夕食まで無料でつけてくれるらしい。
金を払っている最中、

ちょうど今日本人が1組泊まっているから日本語で会話できるんじゃないかしら

ということを聞かせてくれた。

これはいいタイミングにきたもんだ。

というか、こんなところになにしにきたのだろう。
空港から直接ベリーズシティに行った方がよかったんじゃないかな。


結局その日本人とは顔を会わすことなく終わってしまった。
残念だったが、会ったとしても何を話したらいいかわからないので、これでよかったのかもしれない。

高いだけありこのホテルはきれいで広く、サービスも大変よかった。
客が少ないのが心配になってくる。


    ↑特別に出された夕食。めっちゃうまかった



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