- 2024/11/21
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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長期旅行をしている人達はみな、
人生のなかで旅に出る重大なきっかけがあったり、
旅をする目的や価値を見いだしてから出発したりするのだろうか。
たとえば、
自分を変えたい、とか
世界遺産を制覇したい、とか
世界情勢を実際にこの目で確かめたい、とか。
この旅行でどうしたいか、その明確な目的を持っているのだろうか。
あなたはどうですか?
旅をする意味や目的を持っていますか?
自分はありません。
なんにも持っていません。
ではなぜ、旅をしているのかというと、
それは・・・・・
小学生5年生のとき、先生から
「そろそろ将来の夢を考えた方がいいぞ」
と言われ、
じっくりと考えるでもなくそれでも頭の片隅にその言葉はあって、暇があれば思い出していては忘れることを繰り返していたそんなある日、
そういえば”将来の夢”というのは職業じゃなくてもいいんだな、やりたいことでもいいんだな
と思い立った。
やりたいこと、やりたいこと、
なんだろう。
そして唐突に頭によぎったのが、
世界をじっくり歩いて旅をしてみたい
というものだった。
それまでそんなこと考えてもいなかったのだが、なんとなく頭に浮かんだそのフレーズは、火にかけて吹きこぼれるミルクのように自分の感情を一気に沸き上がらせた。
そうだ、それがやりたいんだ!
居ても立ってもいられなくなった。
『今を生きる』という映画をご存知だろうか。
そのワンシーンで、登場人物が「そうか、僕は将来小説家になるんだ!」と、友達と一緒に部屋を駆け回りベッドで飛び回るシーンがあったのだが、まさしくその状態だった。
実際ベッドの上を飛び回ったわけではないのだが(そのころ自分用の部屋もベッドもなかったし)、それと同じ嬉しさやら喜びやらがこみ上げてきたということだ。
そしてその感情がなくなる前に、すぐに自分自身といくつもの約束をした。
きっと将来忘れてしまったり、億劫になったりするだろう。
自分の性格上そのことがわかっていたので、この夢が消えてしまう前に先手を打ったのだ。
そのくらいこの発見は揺るぎないものだった。
どんな約束をしたかというと、具体的には次のようなものだった。
・このこと(旅をすること)は将来絶対に果たすこと。
・誰がなんと言おうと、違法だったとしても、たとえ自分自身がそれをやりたくないと思っても、絶対に実行すること。
・行動に移すまでは死なないこと。
・この約束は取り消さないこと
などなど。
その上から
・この約束は忘れず、絶対に破らないこと。
と付け加えて2重の約束でがんじがらめにし、
こうしてこの約束を強制的に守られるようにした。
まあ、いわゆる中ニ病というやつだろうか。
それでもこの約束の影響力はすごかった。
「約束」というより「呪い」といってもいいかもしれない。
自身を縛るには十分な効果があった。
夢は現実的になったが、そのぶん将来の道は狭まってしまったとも言える。
これが旅をするきっかけ。
特になにごともなく、突然ひらめいただけの夢。
旅をする高尚な理由などなにも持ってはいない。
今、その頃の自分との約束をただただ果たしている最中だ。
しかし目的もなくただ旅をするというのもなんだか味気ない。
”道をどんどん進んで終わり。”
それでも全然構わないのだが、それだと旅をしている意味がなくなってしまうような気がしてならなかった。
今でもまだ旅をする理由は見つかっていない。
そこで、色々なところに寄り道してみたり、ゆっくりじっくり進む。
その理由を見つけるために。
変な話だが、人生はそんなものかな、とも思う。
行動が先に出て、あとからその行為の意味を探し出そうとする。
そういう人も多いのではないか。
今度は高校生のころの話だが、
できるだけ人には隠していたこの夢を担任の先生に話してみた。
すると、
「なにか目的を持った方がいいよ」
というアドバイスをいただいた。
「たとえば博物館を回るとか、色々な語学を勉強するとか・・・」
”旅の目的”を探しているのは、そんな彼女の言葉が今でも頭にこびりついているためなのかもしれない。
この旅行中になにができるのか、それを時々考える。