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となりの国

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辺境の船が出る町での遭遇 〜 San Carlos・Nicalagua

あのね、ちょっとすごいことがあったんですよ。





その日はサンミゲリートで宿を出て、ニカラグア国境付近の町サンカルロスへ向かいました。
天気は晴れ。
雨の心配はなさそう。

宿のスタッフにお礼を言うと、サンカルロスにあるホテルの名刺をくれました。
ここにいくといいよ、ということだそうです。
おまけに、そのすぐそばに建っている海鮮レストランの名刺と、ここのホテルの名刺もくれました。

親切。



国道とサンミゲリートをつなぐ美しい景色の道路を抜け、横でハチドリが飛び回っている通りを走り、山があったり町や村があったりする道を通り抜けて、昼すぎにはサンカルロスへ到着しました。














町に入った印象、もんのすごいど田舎
というか、なんだか物騒な雰囲気まで醸し出ています。
並ぶ家はすべてトタン屋根でできていて、壁は古びていて、天井が低くて小さな家が並んでいます。




想像ではもっと大きな街だと思ったんだけどなぁ。
とりあえず宿探し。
色々見て回ったんですが、ここは省略。
そのままこの町の中心部であるボート乗り場がある広場へ出ました。
ここまで来るとようやくきれいな街並を見ることができ、少しホッとします。









名刺に書かれた海鮮レストランを発見し、名刺に書かれたホテルの看板も見つけました。

が、
ホテルの入り口がどこにもない。

聞いてみると、ここからタクシーで5分ほど離れたところにあるというのです。
移ってしまったのか。
しかもこのホテルは45$もすると言うではありませんか。

それは無理
他のところにしよう。


安いところでも良かったんですが、情報を集めるためにネットが使えるところを探していたんですよね。
というのも、ここからの出入国はどうしたらいいのかわからなかったから。

ボートで行く場合はどこで出国するのか、
橋のところにはイミグレーションがあるのか、
ないのだとしたら、どこに立ち寄ればいいのか。

そういうのを調べようと思っていたので。


ホテルはそのレストランの向かいにあるところに決定。
立地もいいし、スタッフも優しい感じだし、中がちょっとだけ海賊船みたいになってておもしろかったので。












港のカフェで夕食を頼んでいると、一組の夫婦が奥の席に座りました。
その夫がこちらに暑いですね、とスペイン語で話しかけてきました。
ええ、暑いです。
と答えると、向こうも何か返してきました。
突然だったので最初は聞き取れなかったのですが、日本語で「暑いですね」と言ったんだそうです。

そう、実はこの人、日本語がペラペラだったのです。
日本に35年住んでいたというから驚き。
スペイン人だそうで、今はこの場所にこっちで見つけた奥さんと住んでいるんだそう。
少林寺拳法の5段を持っているので、その師範をしているということでした。



これはしめた!
と国境越えについて質問をぶつけます。

手に入った情報によりますと、

・25km離れたところに橋はあるが(サンタフェというところに橋が架かっているという情報はバイクのおっさんから入手済み)、今は閉鎖中で外国人は通れない、船で渡るしかない
・イミグレーションはこのカフェの隣にある青と白の建物
・橋は日本の協力のもと作られた

ということでした。


    ↑隠れているけど三角屋根の奥の青い屋根の建物がイミグレーション


これはいい情報をもらった。


一応ネットで調べてみると、バスは通れるらしくブログでバスに乗り国境を渡ったという話が何個か見つかりました。
でもこれは数年前の話で今の状況はわからない。

橋は最近建てられたという話も聞いているし・・・。
一度橋が壊れてつくり直したということなのかな。



でも船で国境越えというのもオツなものでしょう。
陸と空だけしか経験がないので、これはちょっと楽しみ。



で、結局この街でも数泊してしまったのだけど、
次の日にですね、なんと


今度は

本物の

日本人に会えました。



海外青年協力隊に参加しているという女性2人に会いました。
ここへは旅行できているということだそう。

でもこんなところでまさか日本人に会えるなんて思いもよらなかった。
偶然会うことなど今までほとんどなかったので。

しかも同じホテルに泊まっているらしい。



結局それっきり会うことはなかったけど、
日本語を話すスペイン人のおじさんも含め、海外でこんなに日本語が通じるなんて

実に変な体験でした。





    ↑スペイン人の人に会った時に食べた食事。グランマのジュースはやっぱりうまい


    ↑プリンみたいな教会が建っていた



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うらびれた"湖の"港町 San Miguelito で休養





ここで、懺悔します。


それは4、5年前になるでしょうか。
山口県のとある田舎の浜辺で、その日はキャンプすることになりました。
誰もいない小さなビーチ。
警備員がいないので、許可をとらなくてもいいぜイエー!
と張り切ってテントを張りました。

6月の暑い日のこと。
テントの中は熱がこもり、うだるような暑さでした。
これビーチじゃなくて、砂漠だったんじゃないかと思えるほどです。
一人砂漠化状態。

そこで近くの商店まで飲み物を買いにいきました。


店員のおばあちゃんに2Lのウーロン茶を差し出して値段を聞きます。
するとおばあちゃん、500円と言うではありませんか。

ご、ゴヒャクエン!!!!


高すぎる!これは高い!

財布を忘れたので取って来ると嘘をつき、ちょっと離れた別の商店でお茶を買いました。
それでも300円していました。

高いけど、ちょうど飲み物がなくなっていたので、ここで買わずにあの砂漠へ戻ると命はありません。
しぶしぶ買いました。


あのおばあちゃんはずっと待っていたことでしょう。
きっとウーロン茶もぬるくなっていたに違いありません。
次の日はその店の前を猛ダッシュで駆け抜けました。



ふっ、そんな 200円くらい(笑)

と思う人もいるかもしれませんが、こういうのが積み重なると結構大きいのです。
このあとそのまま自転車で日本海側からベースキャンプがある新潟県へ向かったのですが、
そのベースキャンプ(一人暮らしの家)に戻ったときの手持ちの残金が、

100円

でしたからね。
本当に危なかった。




とまあ、田舎でも物価が安いところと高いところがあるよね、ということを話したかったのですが、
おそらく物流のしやすさや観光客の有無が関係しているのでしょう。


今いるグアテマラのモリート手前の小さな村は、物価は高くありませんでした。






朝テントから起きて道具をしまっていると、ここに泊めてくれた神父の奥さんが朝食をもってきてくれました。
これはありがたい。
こちらはなにもしていないのに。


それを食べ、テントも下に敷いていた板やシートを元あった場所に戻して出発準備完了。
天気もとりあえず今は晴れています。



    ↑庭にいた雄の鳥が雌の鳥の上に乗っかってサーフボードごっこをしていた。かわいそうだったので助けてあげたら雌の鳥、雄に向かって自分の頭をぐいぐいと首元へ押し付ける。か、かわいい。



村の様子はこうなっています。


サッカー場。




家が見にくいかもしれませんが、こんな感じの何もないところ。







今更モリートに行く気もしないので、そのまま道を戻ります。


昨日とは比べものにならないほどあっという間に主要道路に戻ってきました。
そこからまたコスタリカ目指して走ります。


途中雨に降られますが、この道は田舎道ながら家がポツポツと建っているため、雨宿りしながら濡れずに進むことができました。




左に道がある広めのT字路に出ました。
行く方向はまっすぐなのですが、疲れたので左にあったドリンクスタンドで飲み物を買い、バス停で休憩。

ちょうど同じタイミングでバイクに乗った男性もここに腰を下ろしました。
こうなると高確率で話しかけられるのは避けられません。

案の定、これからどこへ行くの?と声をかけられました。


言葉が通じないとわかっても一生懸命会話しようとしてくれるので、こちらからも質問をしてみました。


彼はこの先のSan Miguelito(サンミゲリート)に住んでいるということです。
大きい町? と聞いたところ、きれいな町だよ と答えたので、そんなに大きくはないようです。

まだ相手を信用していないので、
こちらは今金がなく、コスタリカに行って働くという設定にしておきました。
すると彼も、前にコスタリカで出稼ぎに行っていた と行っていました。
コスタリカはいいところだそうです。
その流れで、国境に橋はあるかという質問をします。
橋もあるし船もある、
橋はSan Carlos(サンカルロス)ではなく、その隣のSanta Fe(サンタフェ)というところにかかっている
という情報をゲットしました。

 


その男性と別れ、先へ進みます。
今日はもう昼なので、さっき話に出ていたサンミゲリートへ行ってみたいと思います。

途中、道の横でオカリナを吹いたりしながらゆっくり走りました。





右へと曲がる道のあるT字路に来ました。
ここを右に曲がり、7km行くとサンミゲリートだと看板に書いてあります。



    ↑T字路にあったおしゃれな「ようこそ看板」


しかしその先は、



なんだか暗い森へと繋がってるんですけど・・・
これは大丈夫なのか。



と、不安になりながら入ってみると、
ここの道の景色、めちゃくちゃきれい!!






多少起伏があるものの、楽しく走り抜けることができました。
そして湖が見えてきて、





サンミゲリートに到着。


疲れてホテルを探す元気がなかったので、目の前にすぐ現れたホテルへ。
15$と少し高かったのだけど、きれいだしネットも使えるということで悩みます。
+朝食付きということでさらに悩みます。
シャワーとトイレは部屋とは別だそう。

値段の単位をコルドバに直してもらい、そこから値下げしてもらって交渉成立。
ここに決めました。


ということで、2泊、お願いしまーす。







次の日は体中筋肉痛。
2日前に長時間走ったせいでしょう。
小さい頃から筋肉痛は2日後にひどくなるこの体。

フラフラとした足取りで町を見回ります。



これがカテドラル。
ペンキ塗り替えたばっかりみたいですね。




町の様子。
うらびれた港町を少し発展させたような雰囲気です。




小さな公園。
この場所にもきれいなホテルがありました。





湖へせり出す防波堤。
ここからボートが出るのかな。
線路がなぜあるのかは謎。

内緒ですが、ここで警察に逮捕されそうになりました。




湖の眺めはよかったです。
この方角からは夕日が見られるので、いいポイントですね。



ところで、最初に話した話は覚えておいででしょうか。
「田舎は高いところと安いところがピンキリ」という内容。
これ、見分けるのがなかなか難しいんです。


この町はというと、

レストランバーがたくさんあったのでいくつか入ってみたのですが、
どこも料理が120コルドバくらいしてます。

バーだからってこともあるかもしれませんが、高い!
どうやらここは物価の高いところだったようですね。
ボートもあるし観光客も見当たらないのに、なぜ!?


で、安い所を探しまわらなければならなくなりました。
結局泊まっていたホテルがレストランも兼任していたらしく、ここが一番安く食べられました。




そうそう、上手に値段交渉して成功すると、相手との距離がグンと近づき仲良くなれるということに、いつの頃からか気づきました。

ここのスタッフもかなり丁寧に案内してくれ、とても気持ちよく過ごすことができました。



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雨の道と山村の教会






今日はアコヤパの宿からスタート。
珍しく朝早く起きたのだが、外では雨が降っている音がしているので2度寝。
結局10時過ぎに出発することになった。

本当はもう1泊したかったのだが、ここは蚊が多くて体中さされているしwi-fiもないので出て行くことにした。


ホテルのスタッフに鍵を返す。
昨日の地味な私服とはうってかわり、白い法衣を着ていた。
胸元には十字架のネックレス。
ここは教会も兼ねていたのだろうか。






雨は止んだが空には厚い雲がかかっている。
目の前に雨雲が見えているので、また雨が降り出すかもしれない。

といっても、だからといってできることは何もないのだけど。




ここで、気づいてしまった。





荷台の取り付け部分が折れてしまっていたのだ。

1台目の自転車でも起こったこの悲劇。
昨日、段差でガタンガタンしたのが原因かもしれない。
それとももっと前からだろうか。


おかげで・・・





バッグがタイヤにこすれてしまっている。
骨が片方折れて土台が傾いているからだろうか。
どうりで坂道でも進まないわけだ。

とりあえず直せないので、このまま進むことに。
おそらくお隣の国・コスタリカのサンホセまで修復or交換は不可能だろう。


常にブレーキをかけているのと同じなので、これがかなり重い。
ペダルをこぐのがつらい。



追い打ちをかけるように雨が降ってきた。

気休めに木の下に隠れるが、葉っぱが少ないため荷物もザックも体もすべて濡れてしまった。




レインジャケットを着て走ればいいと思うかもしれないが、なかなかそうもいかない。


レインジャケットは古くなっているので雨が漏れて中に入って来るのだ。
その上蒸れて汗でぐしょぐしょになるし、
レインパンツは擦れて動きにくくなるし、
フードが風で脱げたり深すぎたりして視界が悪くなったりキチッと固定してくれないので非常に気が散る。


そして自転車のバッグが防水仕様ではないため、その中が濡れてしまうのだ。

ザックのほうは防水カバーを買っているのである程度は濡れずにすむのだが、
重いザックを下ろしたり背負ったりするのは身体やザックのベルトに負担がかかってしまうし、なによりとても億劫だ。


また、雨の中を走るとタイヤとブレーキがすり減りやすくなってしまう。
特にブレーキが利かなくなるのはまずい。
スリップもしやすくなるし、
タイヤについた水が飛び散るので荷物と服と自転車が泥だらけになってしまうのも難点だ。



つまり、
雨のときは
屋根のあるところにいるのが一番だということです。





雨が小振りになったのでこの隙に先へと進むと、



道にタランチュラがいた。
死んでるっぽいが生きてるかもしれないので遠巻きにシャッターを切る。
こんなの初めて見た。





またまた雨。

しかし今度は店があったので、そこで(勝手に)雨宿りさせてもらう。

今回の雨はなかなか止まず、
多分2時間くらいここにいたのではないだろうか。





買いにきた人が剣を腰にぶら下げていたので写真を撮らせてもらった。

かっこいい。

鞘から抜くと普通の錆びた大型の鉈だった。
これは雑貨屋でどこにでも売っているものだ。






この間に自転車に応急処置。

メキシコのケレタロで買ったビニール紐が役に立った。
6つ入りでとても邪魔だったこのビニール紐、これからも活躍してくれることを祈る。



オカリナを吹いて暇をつぶしていると1匹の鳥に目が止まった。



これは・・・


もしや・・・・・・





噂のケツァール?


「水曜どうでしょう」を見てそんなに日にちがたっていないため、情報が刷り込まれてそう思い込んでしまった。



本当はオウムだそうです。




この店で飼われているらしく、呼んだら近づいてきた。

かわいいが態度はふてぶてしい。




雨がやんだので、今だ!と走り出す。




山には雲が厚くかかっているが、鮮やかな緑のなかに赤い色が混じった山の景観がすばらしいのは変わらない。




大きめの集落に着いたのだが、なんだかここは雰囲気が悪い。
しかし時刻はもう4時をすぎていた。
これから走ると、暗くなるまでに寝る場所を見つけられるかが心配だ。


本能は「もうここに泊まれ」と言っているが、体は先へ進みたがっている。

相当迷ったが、もう少し先へ行くことにした。



人が歩いていたので、次の町までどのくらいあるか聞いてみた。

あと5kmで大きな町があり、ホテルもあるらしい。



これはラッキー。
さっさと行って今日の寝床を確保しよう。





3km先。


 [→ Morrito]

の看板。
しかし右に曲がると、

 [↑ Morrito 21]

の看板が。

だ、
だまされたー!!



だまされたというか聞き違えたんだろうけど、
これはショックだ。


さっきの集落に戻ろうかとも考えたが、せっかく大きな街があるんだし行ってみよう
ということに脳内会議で決まり、そちらへ進むことに。

地図で確認すると、このモリトというところはニカラグア湖に面していて船にも乗れるらしい。
自転車の調子も悪いし、このまま船でコスタリカ入国もありかもしれない。



そう思っていた時期が、
私にもありました。



実はこの道、ものすごーくアップダウンが厳しい道だったのだ。
今まで平坦な道を走っていたので、このモリトへの道もペッタンコのままだと思い込んでいた。

しかし常識は打ち破られる。


なんとか10km先の村があるところまで走ったが、その先は70°はあるだろうという急な坂が何個も続いていたので諦めた。
もう日も暮れるし、体力も底を尽き始めている。



村まで戻り、ぼーっとする頭で食堂を探した。
しかしこんなところにある小さな村には食堂というものはないらしい。

それっぽいところに行って尋ねてみると、

おい、料理はまだあるか。出してやれよ。

と、そこに座っていた人が言ってくれたようだ。
助かった。


値段を聞くと40コルドバだそうだ。
助かった。



山盛りの白米に、トマトとジャガイモを煮込んだスープをかけ、鶏肉が横に添えられている。
これが本当においしかった。
やっぱり疲れているときにはトマト料理だね。

オレンジジュースもたっぷり出してくれ、腹もいっぱいだ。



ここでキャンプするつもりだ

と言うと、そこにいたおじさんが、うちに泊まってもいいよ
と言ってくれた。

どうやら彼は神父らしく、教会があるらしい。


ありがたくそこに厄介になることに。




教会の裏は泥だらけでぐちゃぐちゃだったので、木と木の間の地面に板をしいてくれた。
木には紐をむすんでビニールシートをかけると、





できあがり。





中にテントを組み立てた。
これで雨がふっても濡れる心配がない。






自転車も雨を避けるようにカバーしておく。



近くの売店でコーラを買って戻って来ると、教会の中に誘われたのでついていってみる。

ちょっとでいいから参加しないか、ということだった。




そうして、ミサという名の音楽会が始まった。

どうやらそこにいる参加者がひとりずつ前に出て歌っていくらしい。

見ているみんなは「どこから音出してんの?」ってくらいでかい手拍子をしたり、一緒に歌ったりしている。


それが終わると例の神父が笑いを交えた説教を開始。

今まで優しい感じだったのに、ステージに立つと勢いがあり少し怖いしゃべり方に変わった。
さすが神父だ。





それにしても。


















長い・・・・・・





終わりまでいたので夜の9時をすぎてしまっていた。

神父にハードカバーの聖書をもらう。
かなりしっかりした作りだ。


もらった聖書はこれで2つ目である。



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雨の道とラム酒 〜 Acoyapa

ここは州都フイガルパ。


ホテルのメイドに急かされて自転車と一緒にホテルを出る。



中央の公園にあるいつものカフェで朝食を食べた。
まわりの客からチラチラと視線を感じる。

しかしこれにももう慣れた。
慣れたというか、最初っから全然気にしていなかったけど。
これは日本をまわったときからずっと付きまとっていることだった。



フイガルパを出てもしばらくは車の量が気になった。
やはり大きい町付近では車が多くて走りにくい。


    ↑しかしこの道は木も植えられていてきれいだった



今日は少し先の町、Acoyapa(アコヤパ)まで走る予定だ。
というのも、そこから先は町がないらしい。
地図にはまったく表記がなかった。

とりあえずそこまで行って、辺りの様子をうかがってみようという魂胆だ。



道はきれいなのだが、



天気がどんどん悪くなってくる。




    ↑おしゃれな門があったので撮ってみた




そしてついに、雨。

ちょうど店があったので、数十分そこで雨宿りをさせてもらう。
濡れずにすんだ。



    ↑馬乗りが馬に乗ったまま買い物。間近に馬の顔が。
     馬も狂犬病を持っていることがあるので注意が必要です




雨が上がり、道を進んで行く。
雨雲がすぐに過ぎ去ってくれてよかった。



牛と牛飼いが...



どんどん…


近づいて来る!


車がとても走りずらそうだった。





コスタリカとの国境近くにある町San Carlos(サンカルロス)まではまだ124km。

アラスカだったら暗くなるのが夜の2時だったから一日で着けたけど、
ここだと4時か5時くらいで泊まる場所を探さなくてはいけないので辛い。





遠くに見える晴れ間が気持ちいい。




アコヤパには3時すぎに着いた。
小さい町かと思ったが、奥に入ると意外と整った街並があった。

少しウロウロしてみるがホテルが見つからなかったので、店から顔を出していた女性店員にホテルの場所を聞いてみる。

今来た道を戻ったところにある ということだった。


戻ろうとすると、あやしいおっさんに声をかけられる。
どこ出身だ?
と聞かれたので、その質問を無視してホテルはどこかとこの人にも聞いてみた。
他にもどこかにあるかもしれない。
希望としては町の中心地にあってほしかった。

が、やはり戻ったところにあるということだった。


チップは?
と聞かれたので
NO
と断る。

なんだかそのままおっさんの言葉に従うのも癪なので、反対側のアイス屋に入っていってアイスを食べる。


それからおっさんに顔を会わさないように遠回りをして町の入り口まで戻ってきた。




ホテルは目立つところにあった。
病院かと思っていたところがホテルだったようだ。
値段は160コルドバ(640円)。
石造りの、蚊の多い部屋だった。
天井と壁の間に隙間が空いている。



夕立があったようで轟々と屋根が鳴っていたが、昼寝をしていたのでよくわからない。
夜、夕食を買いに街中をうろついていると、町の住人みんながどこか一点に向かって歩いていた。
祭りかなにかあるのかもしれない。
が、暗くなっていてあまり出歩きたくなかったので、さっさと買い物をすませてホテルに戻った。


一緒に小さい瓶のラム酒も買ってみた。
56コルドバ(244円)。
ここで有名らしいフロン・デ・カニャという名前の酒だ。

ラム酒とか海賊みたいでかっこいいなぁ

と思って買ったのだけど、なにかで割らないとキツいことがわかった。
舌がビリビリするし、苦くて喉を通らない。

飲み干せるのか、これ…?



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