- 2025/04/01
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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チェックアウトを30分遅れて宿を出た。
何も言われなかったのでよかった。
金をせびられたらどうしようかと思ってしまった。
ここラ・ウニオンの人たちは悪い人が多いらしいから。
今日はエルサルバドル脱出を目指す。
来た道を戻り右に曲がると北に進めるらしいので、とりあえず昨日の道を逆走。
しかしいくら走っても右へ行く道がない。
道行く人に尋ねるが全員が「この先ずっとまっすぐ、で右」としか言わない。
1時間くらい走って、
気がついた。
いつの間にか右に曲がっていたのだ。
ラ・ウニオンを出て数分で複雑に入り組んだ道があり、ずっと右手沿いに走っていたので、たぶんそのときに方向が変わったのだと思う。
コンパスで調べても進んでいる方が北になっていた。
そうとわかればさっさと行こう。
やはりここエルサルバドル東部は治安があまりよくないのか、みんな金や持ち物をくれと言ってくる。
無い というとそのまま長いトークになり、頑張ってねと言って応援されて別れることになる。
これがネット検索で調べたところによる「治安は悪いがみんないい人」の実情だろうか。
帽子をくれと言ってきた人たちには、
ヘイどこからきたの? あ、日本人だろ!
とズバリ当てられた。
なんでか聞くと、ここは日本人チャリダーがよく通るらしい。
にしては誰一人として会わないんですがそれは。
自転車がパンクしたので修理。
今回は2ヶ所も針金が刺さっていた。
直したくないが渋々修理する。
エルサルバドルラストの村に到着。
右に曲がればとなりの国、ホンデュラスがあり、左に曲がれば別の町があるらしい。
正直もう少しエルサルバドルにいたかった。
だからここにあるホテルに泊まろうかとも思ったのだけど、そこがちょっと高かったのでやめることにした。
大きなガソリンスタンドにはこれまた大きな店がついており、中も食べ物が売っていたり豪華だったのだが、ここの警備員に腹がたったので入るのをやめた。
近くの食堂で食事をし、隣の店で飲み物を買って飲み干す。
迷ったが、やっぱり今日国を出よう。
右に曲がりしばらく進むと門があった。
が、ここはトラックだけだと両替のおじさんが教えてくれる。
もっと行くとまた門があった。
ここもトラックだけらしい。
え?じゃあどこにイミグレーションがあるの?
警備は道を外れた上り坂を指差した。
変な子どもに絡まれながらしばらく歩いて、
これもうホンデュラスに入ってんじゃないの、
という不安を持ちながらその先にも町があり、そこにイミグレーションがあった。
ここで出国するんだよ、と両替のおっさんが教えてくれる。
目の前にアメリカ人っぽい風貌の人が並んでいる。
前と後ろにリュックを背負い、紐のついた杖を持っている。
僧侶かと思った。
話してみようか迷い、結局話すことはなかった。
英語の歌を大声で歌い出した。
審査官にパスポートを見せてすぐ戻ってくる。
橋を渡って即刻入国だ。
目の前にぼろぼろの服を着たじいさんがやってきて、向こうがイミグレーションだと言いはなち全力で走って案内してくれる。
カウンターで入国カードをもらうと、隣の窓から少女がすごい勢いでペンをさしだしてくる。
隣からも知らない男が同じペンを振り回している。
あ、これは
チップをとるのだな
カードをはぎ取られてまわりの人たちが勝手に書いてしまう。
さっきの僧侶はのんびりと一人でカードを記入している。
慣れてるな。
カウンターに座っている審査官に滞在日数を聞かれ、60レンピラを渡し終了。
3$でもいいと言われたし、他にアメリカドルを使える店や宿も多いので、国境での両替はしない方がいいだろう。
自転車のところに戻ると、最初に案内してくれたじいさんがチップをくれ的なことを言ってくる。
払わずに問題に巻き込まれるのはいやだけど、これくらいで払うのも癪なのでもう少し使うことにした。
俺は人使いがとても荒い。
末っ子だから。
地図、というと審査カウンターの中に連れて行かれ、さっきとは別の審査官に地図をもらう。
都市の場所を丁寧に説明してくれた後、
危ないから気をつけてね。夜は外に出ちゃいけないよ。室内で眠っているように。
と、映画の『サイレン』のような忠告をしてくれた。
優しい人でよかった。
今日はここで泊まると言うと、それなら安全な宿があると、その名前を教えてくれた。
じいさんに宿を案内させ一番安い部屋をとる。
しょうがないから嫌々じいさんに小銭を渡してさばいた。
いい部屋ではなく、これで10$は高い。
が、まあ安全に過ごせるならいいかとプラスに考えることにする。
エルサルバドルの宿はチェックアウトがどこも早かったので、その寝不足を解消するため15時間近く寝た。
なんだかとても眠かったので、サンミゲルのホテルの宿泊数を1日のばした。
ここは実にいいホテルだった。
24時間だと16$と高くなってしまうが、まあしゃあない。
朝に眠い目をこすりながら料金を払い、部屋に戻って昼までハンモックに横になる。
ここで気づいたことが1つ。
本気でハンモックに寝ると、寝返りがうてなくて体が痛くなる。
ちょっとうたた寝するくらいなら気持ちいいハンモックも、ホンキ寝には向かないようだ。
せっかくなので食べたい物を満足するまで食べたが、さすがに金を使いすぎた。
これからは節約しよう、
と心に決めるのはこれで何度目だろう。
↑…なのでケーキ屋さんでラテを注文。ケーキもおいしかったー
次の日もここに泊まろうかと思いダラダラしていたが、さすがに2回も16$は痛いと思い直し、チェックアウトギリギリになったところで20分で支度して出て行く。
町を抜けると青々とした牧草地帯がつづいていた。
時々見える古めかしい家や人の手が入っている土地のせいでよけい田舎に見えた。
ひたすら平地だったので思っていたよりずっと早く進んでいたようだ。
地図で見ると結構遠く見えたEl Calmen(エルカルメン)という村に午前中に着いてしまった。
ここで休憩。
オルチャータを注文する。
この辺まで来ると、オルチャータは白から茶色になっている。
アーモンドの味がするのでアーモンドパウダーを混ぜているのかもしれない。
それにしてもこの村、入り口あたりしか入っていないが、かなりきれいなところだった。
ゴミもあまり落ちていないし、建物も汚れていない。
ここに宿泊してみたい衝動にかられたが、まだ昼前なのでさすがに早すぎる。
少しブラブラしてから出発。
ここから一山越えてLa Union(ラ・ウニオン)という変わった名前の町に向かう。
山はキツかったがすごく大きなものではないのであっという間に登頂。
気がついたらウニオンを示す看板が出てきた。
というか、エルサルバドルからは距離を気にして走っていなかったので、地図上での距離の目測がうまくいかない。
その日その日に適当に目的地を決めて走っていたからだ。
まっすぐ進むと何もないところに広いきれいなガソリンスタンドがあった。
↑ここでキャンプしたいなぁと思いながら休憩
そこで飲み物を買い休みながら地図を眺める。
道の方向が心配になったので店員に聞いてみるとこっちではないということがわかった。
ここで休んどいてよかった。
どうやらこのまま行くとConchagua(コンチャグア)という村に着くらしい。
そっちへ行ってみてもいいな、とも考えながら、とりあえず今日はエルウニオンへ行くために道を戻る。
曲がるべきだったT字路(上の看板の写真のところ)を曲がると、細身でラテン調のノリの男性が「わっつあっぷめーん」と呼びかけてきた。
いつもだったらヘイ!とかオラ!とか言って軽く会釈してそのまま通り過ぎるのだが、今回はちょっと聞きたいことがあったので自転車を止める。
もうちょっと行ったら町に入るよこの道まっすぐねってかもうここラウニオンだけどねハハッあ、そこ危ないよもっとこっち寄りなyoえ、コンチャグア?ああそれなら向こうの山が見えるダロ?そこずっと登るとあるんだけど自転車なら2時間くらいかかるだろーねぇずっと登るんだよあの坂をさっ!え?いいとこかって?うーんそこはそんなに…普通かなただ公園があってーシティホールがあってーあっでも景色は見渡せるのはきれいダネもう行っちゃうのかいそうかいじゃあね気をつけて向こう行くんだろじゃあ
・・・・・ということだった。
タクシーの運転手に突然「サヨナラ!」と叫ばれながら町に入る。
つい日本語で「なんで?!」と答えてしまった。
対向車の窓からいきなり手が出てきてオーイとこちらを呼んだ。
強盗か何かかと思って警戒する。
運転手は白人系の男性。
軽く会話をしたあと、
ここのやつらは悪いのバッカだから気をつけな
と言われた。
言われてみればスラムっぽくなっているところも少なくはないようだ。
セントロ(中心部)に到着後、カテドラルをササッと見る。
中は広くステンドグラスが窓になっているのはおもしろかった。
ちょっとゴテゴテしすぎかなーという気がする
そのまま海の方へ出てみる。
海というかたぶん湾なのだが、ここでまわりを見渡せる堤防があったので行ってみた。
多数のカップルが静かに海を見つめていた。
↑ここは日本人が作ったらしい
↑地図を発見。中央の天狗みたいな絵があるところがコンチャグア
一人ぼーっとしていたら、後ろから警察官が声をかけてきた。
いつものごとく旅のスタートと次の目的地を聞いてきた。
その後はこちらのターン。
この街は危険なのかと尋ねる。
たしかにそうかも、と警官。
でもセントロは警備されているから大丈夫、ということだった。
本当かなぁ・・・
さっきのタクシーの件が気になったので、日本人がここに住んでいるのかとも聞いてみたが、思い当たらないそうだ。
ということは、ここに来た旅行者が教え込んだのだな。
日本人は住んでいないけど、アメリカ人がよく来るらしい。
治安悪いのそのせいなんじゃないの?
今日はホテルかキャンプすると言うと、近くに安全で安いホテルがあると教えてくれた。
わざわざノートに地図を書いてくれたのだが、一緒に会話に加わっていた自転車乗りの少年が連れて行ってくれるということで、彼のあとをついていく。
自転車でなんかの賞を取ったと言うその少年はホテルの場所を把握していなかったようで、道にいる人たち何人も聞きながら到着。
かなりボロいところで天井からカサカサ音がしているが、安めだったので今日はここで泊まることに。
荷物を盗られないよう警戒しながら過ごした。
こんな宿なのにネットが使えたのは意外だった。
ちょっと聞いてくださいよー。
この日はチェックアウトまでクーラーとゴキのせいで全然寝た気がしなくて、ロングスリーパでしかもスロースターターな自分には朝から辛いです。
しかも追い打ちをかけるようにへこむことが・・・
テレビをかけたらカーズ2がやっていたんですね。
それを見ながら支度をしていたら、パフュームのポリリズムがかかるはずのシーンで知らない英語の曲に差し替えられていたんです。
えぇ!! ってこれ。
ポリリズムが聞きたくてテレビをつけていたのに、もうがっかりですよ。
なによりなぜ替えられていたのか。
そこが問題です。
この国では曲調が合わないと思われたのか。
版権の問題とか?
編集者の好み?
とにかく違う曲になっていたのが本当にショックで、部屋を出て行く気が一気に失せました。
たとえここがゴキの住まう部屋でも。
で、頑張って気持ちをおして出たんだけど、すぐに休んで朝食にとっておきのマンゴーを食べ始めたんです。
とっておきすぎてだいぶ痛んでいたんですが、皮を剥いて半分くらい食べたのかな。
で、残りの部分も食べようと全部の皮を剥こうとしたら、
土の上にね、落ちました。
ツルってすべって。
進む気がなおさら落ちますよ。
もう!
おなかすいた!!!
パフュームが一番ショックだったんですけど、
しょうがないので次の町の入り口でププサを食べまして、
それが熱すぎて口の中ヒリヒリしながら気を取り直してのぼり坂を駆け上りました。
のぼりがずいぶんと続くので、坂の途中で休憩しながらオカリナを吹いていたら、
子ども連れの女性が話しかけてきまして。
でもね、この人のいうことね、全ッ然わかんないの。
本当にスペイン語話してる? ってくらい全ッ然わかんないの。
やべーやべーと思いながら、彼女がバナナをくれようとしたので、どうやら優しくしてもらっているということはわかりました。
食料と水は充実していたのでバナナは断り、それからもう数言話して彼女は去っていきました。
あとから考えたら、
車で連れて行ってあげる、ということを言っていたのかもしれないし、
もしかしたら100m先にガソリンスタンドがあるからそこで休めば? ってことを教えてくれてたのかもしれないし、
まあ一言で言うと、結局わからなかったということなんですが。
んでね、次の町の食事スタンドみたいなとこでコーヒー飲んだりしながら先に進んだんですね。
坂はまだまだ続いてて、ひーひー言いながら、本当にひーひー言ってたんだけど、自転車を押して歩いていたわけです。
そうしたら後ろから知らないおじさんが追いついてきて、完全に横に並ぶ形になりました。
こうなったらもう毎度のこと、会話することになりますよね。
でもね、今回は幸運にも何言っているのかなんとなくわかったんです。
40%くらいは。
なんなんでしょうね、この差は。
簡単な単語を使ってくれてるかどうか、なのかな。
いや違う、ジェスチャーだな。
ジェスチャーにすべてがかかっている。
この先もう少しで坂が終わって、その先はなだらかな道がSan Miguel(サンミゲル)までつづいているよー
というおじさんの教えを胸に、ここをのぼり切りました。
軍隊のなんとか、という言葉を残していたのが気になりますが、さっさと行ってしまいましょう。
たしかにその先はなだらかで、すぐそこにガソリンスタンドがあったのでまたもや休憩。
コーラを買って一息ついていると、今度は家族がこちらへ来ました。
え、また会話なの?
お父さんが英語を多少嗜んでいらっしゃったので、わりとスムーズな会話が展開されました。
ちょっとしたスペイン語を習ったりした後に、彼らともお別れ。
結婚してないし彼女もいないよ、と言ったら
…なんかごめん
と言われたのが印象的でした☆
ところで、今日はなんでこんなに話しかけられるのか考えたんですけどね。
この日、暑すぎて帽子の中が蒸れるのでバンダナに替えてみたんですね。
もしかしたらそれが原因なのかなー、と。
やっぱさ、帽子よりバンダナの方が異人感とか旅感とかというものがより増すでしょ。
そんな言葉があるのかははなはだ疑問ですけど。
だからこれってもしかして"バンダナ効果"なのかなーと。
もう一つの可能性として地域差もあるので、もうちょっとバンダナで実験してみないといけないみたいですね。
ここから先は都市・サンミゲルまで一気にくだって行けるのですがね、
ここ、注意ね。
道がとにかくひどいの。
クラックだらけ。
は?と思った。
もうすぐ大きな街なのに。
しかも強い日差しと木の陰のせいでそのデコボコが非常に見えにくくて、サングラスから裸眼、裸眼から眼鏡に替えてやっとはっきり確認できた。
クラックがあるのは白線内だけだったのですが、車道を走ろうもんなら真横にトラックやバスがビュンビュン飛んできますからね。
もうどうせいっちゅうねん。
あの道路は自転車にとっては死活問題です。
で、やっとこさサンミゲルに到着。
大きい教会が見えたので寄り道してみます。
なんか祭りがあるみたいで、広場にはタープがいくつか建てられ、その下では商売人がププサやら肉料理やらを提供しています。
こういうところは安いだろうと思い鶏肉を頼んだのですが、
ちょっとの量で3$。
高ッ!!!
しかもこれでも値下げしてもらってますからね。
なんと、こっから東は物価が高いみたいです。
ホテルを探しウロウロ。
しかしどこも高い。
ホテルからホテルへ飛び移り、最後に辿り着いたのは・・・
そういえばこの街にはBrasilという文字やブラジルの国旗がたくさん掲げられていました。
その一店舗を遠目に覗くと店員がみなブラジルっぽい緑のユニフォームを来ています。
なぜだろう、ブラジル移民大歓迎なのかな、と思っていたら、次の日にわかりました。
電光掲示板に日数のカウントがされていたのです。
つまり、
ワールドカップだ!
そっかーこっちの人たちってサッカー好きだもんね。
オリンピックはあんまり盛り上がってなさそうだったけどね。
聖火ランナーをメキシコの山ん中で見たくらい。
たまーに5輪が寂しく書かれてるかなーと言う程度だったし。
で、なんでこの話をいきなり切り出したかというと、
尋ねたホテルもズバリHotel Brasilだったのです。
しかもね、ここすごいの。
まず、値段が12$ですんごい安いでしょ。
他は1番安くて25$だったから。
でね、自動シャッターをくぐるとなぜかそこにある小さな庭。
なぜ、庭が。
かなり好きだったんだけど、ネットの回線が繋がりやすいからってことで庭のない部屋に移動してしまったんですけど。
で、部屋の中に巨大ハンモック。
そして水がついてくる。
でもこれ、もしかしたら水道の水かも。
ちょっと飲みにくかったし。
そう怪しみながら、9割がた飲んでしまいました。
ホテル内の管理をしていた男の子に話を聞くと、この町はそんなに危険ではないらしい。
夜以外は。
まわりがちょっとだけスラムに近い感じだったので軽く心配していたのですが、よかったよかった。
とりあえず今日はここで過ごすことにしましたとさ。
あ、そうそう、ホテルブラジルの場所はというと、
サンサルバドル側からずっと道路を道沿いに走っていると左手側にhotelなんとかという青い看板が見えるので、そこを看板にしたがって左、
そのホテルなんとかを越えて次の道を右に曲がるとあります。