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となりの国

Home > ブログ > 11、コロンビア

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すっごいおごってくれるよ!



家に泊めてくれた優しい家族たちに別れを告げたわたくしことレイが向かった先はフレスノという町。

そこまで10km少々の道のりだった。

それでも2時間ほどかけてフレスノに到着。

平地なら1時間もかからずに行ける距離なのだが、なにぶん山。

行程に2倍以上の時間を要してしまう。

しかし時刻はまだ昼。

時間的にまだまだ先へ行ける。



とりあえず飲み水がもうないので、ここで手に入れておかなければ! と、適当に入った店にて「水をください」と注文。

すると店員の男の子が、こっちのほうがいいだろうと気を利かせてくれコップに入った温かいアグアパネーラ(黒糖の飲み物)を持ってきてくれた。

しかもタダで。

え、いや、そういうことじゃなかったんだけれど・・・

せっかく出されたのだし、ありがたくいただく。

たまたま電話を借りにきていた少年たちと会話を交わし、

「がんばってね」と、今度は彼らからスポーツ飲料のゲータレードを貰った。

なんかこんな見ず知らずの人なのに色々いただいてしまってホント恐縮です。

結局水は手に入らず、「他の店ぇ~」 と探しながらなぜか目についたホテルに入っていくわたくしことレイ。

いつものこと。

ちょっとした調査ですよ。

ここらのホテルの平均をね、知りたかったんです。

この町のホテルの値段はそこまで高くなく、wi-fiが備わっているところが多いのが嬉しい。

嬉しさのあまり、ついつい泊まってしまいました。

これもいつものこと。

いやほらちょっと足がね、疲れてたかなーって。

軽く棒のようになってると言っても間違いじゃない状態なんじゃないかなーって。

そんな気がね、したんです。

水シャワーしか出なかったが、部屋はきれいでネットの接続もまあまあ。

途中からネットに繋がらなくなってしまったが、こちらのDNSをいじってなんとか解消。

買い出しをして食べ物と飲み物をそろえる。

プツプツはするがそこそこ快適なネット環境、そして生活環境を整えることに成功した。

この町の食堂は値段は安くそしておいしい。

高いところでも6000ペソ(300円)が普通だし、中には3500ペソ(175円)や3000ペソ(150円)といった格安店まである。

料理と一緒に出されるジュースはなにも言わなくてもおかわりを聞いてくれるし、店員たちの接客もどこもすばらしくいい。

薄暗く店がぎゅうぎゅう詰めになっている商店街を見ると治安はとても良いとは言えなさそうだが、なかなか気に入ってしまった。




    ↑街中の様子

__________

うっかり2泊したその翌日。

フレスノを出発。

予想ではこれからもまだまだ登山が続くだろうからと、3000ペソの安い料理屋で食事をし気合いを入れる。

すると、そこを出て50歩ほど歩いたあたりで他の店に声をかけられる。

「どこにいくの?アグアパネーラ飲んでかない?」

もっと早く言ってくれれば!!

もう腹がたぷたぷになるまで飲んでしまったところだよ!

こうやって町を出るまでにアグアパネーラやジュースを3人に誘われてしまった。

ここまで招待されたのはさすがに今まででもなかった。

山の中の小さな町なのに、なんだかすごいところだな、
と思いつつ急勾配の坂を進む。




    ↑斜面に畑がたくさん作られてるのをよく見る

そんな山奥だが、車は割と多い。

とくにバギーが多いのが目にとまった。

それまで3輪の車が多いところやバイクばっかりのところはあった。

今回それに”バギーが多い土地もある”という割とどうでもいい情報が新たに加わった。

それにしても、

3輪は安いからでバイクは小回りが利くからもしくはやっぱりこちらも安いからだとして、バギーが多い理由、その利点はなんなんだろう。

砂利道も全然ないのに。

ただ流行っているだけだったりするのかな。






山の天気は変わりやすい。

あんなに晴れていた天気が、しだいに雲に覆われてきている。

ずっと坂をのぼっているだけあり、すぐ隣は崖。

景色はそこから見下ろす形となる。

眼下に崖の底が見える。

それくらい急激に落ち込んでいるのだ。

落ちたら一たまりもないだろう。

そのまま目を上げていくと、そびえる幾多の山麓がおりなす谷間の線を見ることができる。


    ↑写真だと霞んで見えずらいが、谷間が奥まで続いている



    ↑すぐ目の前は急激に落ち込んでいる

しばらく走り、前回の勘違いが生んだ噂の”マンサナーレス”に続く分かれ道へとやってきた。

本当にあったのか。





進むべき道はまっすぐ、マンサナーレスは右。

どちらへ行くか考える前にとりあえず腹ごしらえ、とそこにあったレストランへ入っていく。

ここがちょっと高めの値段設定でゲンナリ。

諦めて先へ進もうとしたとき、そこで食事をしていた人がこちらへ来て「いくら必要なんだ?」と言いながら2000ペソくれた。

しかもその後、その人が会計でもらっていたおつりの1000ペソをまたしても手渡してくれた。

なんていい人なんだ。

そしてなんてリッチなんだ。

3000ペソ(150円)のスープを実質無料で食べることができた。

ありがたがりながらいただいた。

しかしこれだけではない。

料金を払うとき、今度は店員のおっちゃんが「2000ペソでいい」と1000ペソ返してくれた。

なんと無料どころか”1000ペソ+”になってしまったではないか。

なんということだろう。

ああ、コロンビア人、太っ腹すぎるだろ・・・

地図で見るとマンサナーレスは山の奥にあるらしく、ここから少し距離が空いていた。

なのでそちらへ寄り道はせず、まっすぐ進むことにした。


            ↓ここマンサナーレス





天気はついに雨に変化。

こりゃもうダメか、ここでテント張らせてもらおうか、

そんな目算を立てながら民家の倉庫の軒下で雨宿りしていると、前方に続く道の先に家の塊と教会の先端が見えた。

距離はそこまで離れていないように見える。

これはもう行くしかないと、それが蜃気楼や幻覚でないことを祈りながら走って、走った。





町の入口にあったホテルらしきところへ。

値段は18000ペソ(900円)と安く、しかもwi-fiも使えるらしい。

こりゃ儲け!

16000ペソ(800円)の部屋もあるらしいのだが、シャワーは水しか出ないということだった。

ということは18000ペソの部屋はホットシャワーが出るということ!

ここのところずっと冷たい水シャワーだったし、この辺は少し肌寒くなってきている。

ここは2000ペソ我慢してホットシャワーを浴びるべきだろう。



広い部屋ではないが、安心できる場所を手に入れたわたくしことレイ。

ネットの状況もかなりよかったので、ずっと作るのをサボっていた動画をここでアップした。








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本当にあった『ウルルン滞在記』





マリキタの町を出て走る、木に囲まれた坂道。
この道はサイクリストが多い。


時おり多数の車やバイクに囲われて走っているサイクリストたちが、自分の横を颯爽と通りすぎていく。

レースかなにか行なわれていたのだろうか。




    ↑美しい道ではあるが、楽な道ではない



                     ↓この辺にマリキタの名前がある

↑この”ス”は次の目的地「マニサレス」の”ス”



走って早々休憩し、オカリナを吹いている自分のそばで、 そのすぐ隣の家へ遊びにきた男性サイクリストが一人、自転車と共にたたずんでいる。

何度大声で呼んでも家の人は出てこないらしい。


家に入るのはあきらめ、こちらに目標を変えてきた。


ロックオン。

そして発射。
その男は、自分にとっては異国となる言葉を打ちはなった。



マニサレスへ行く、
と何度言っても「マンサナーレス」と聞き間違えるし、同じ質問を何度もするので耳が悪いのかもしれない。


そんな初老の男と一緒に行くことになってしまった。




荷物のない男はさっさと行ってしまい、こちらは自分のペースでペダルをこぎ、そして歩く。


男は坂をのぼっていっては距離がある程度離れると一気に坂をくだってこちらのもとへと戻る。
そしてまた先へ。

その繰り返し。



    ↑カカオの実が途中にあったのを教えてくれる男



    ↑こんな南国っぽい花もあった



   ↑アップ画像。少し横から見るとこんな感じになっている




「もうすぐ下り坂だから、もうすぐだから」

と何度も騙されながら、5度目の「もうすぐ」で本当のくだりに到達。
しかしすぐに地獄ののぼり坂へと戻る。



    ↑景色はめちゃくちゃきれいだった



    ↑川が流れている。有名な川らしいが詳しくは忘れた




「もうすぐFresno(フレスノ)だ」という男。


ホントかよ!!
もう信じられんぞ!





そんな2人の前に果物屋があったので、休憩がてらによっていく。


バナナを2本おごってくれる男。
そしてバナナを一房おごってくれる店員。


そ、そんなにですか!?






この店員に、
今日はフレスノで泊まること、もしかしたらテント泊するかもしれないことなどを伝えると、

「フレスノでキャンプは危険だから今日はここに泊まっていったら?」

と勧めてくれた。


そのご好意に甘え、彼の実家にテントを張らせてもらうことになった。





テントを張り一息つくと、コーヒーを何杯もいれてくれる。
ゆでた黄色い実もたくさんもらった。


chontaduro(チョンタドゥーロ)もしくはcachipai(カチパイ)と呼ばれる実で、味は栗やサツマイモのような感じ。
匂いも栗に近い。

食感はサクサクしていて、パサパサで喉が渇く。

真ん中に大振りの種が入っており、この種を割って中の白い実部分も食べるらしい。
これはこのあたりのココナッツ(☜別の実の名前だったかも)と呼ばれているらしい。


食べると力がつくというジェスチャーをしていたので、このカチパイの実はタンパク質が豊富なのかもしれない。


 
    ↑この手にもってるのがカチパイ




    ↑後日フレスノで撮ったカチパイの実。赤いやつ




「日本食を作ってくれよ」

と頼まれた。
バナナをくれた青年クリスティアンのバイクに乗せてもらってフレスノまで買い出しに行くことに。


これは、この先どんな道を走るのか知ることができてとてもよかった。
ここから町までほとんどのぼり、距離にして10kmほど離れているらしい。

辛い道のりが待っているということがわかった・・・



クリスティアンは実家を離れフレスノで一人暮らししているらしい。
その家で一度着替えを済ませる。

てっきりあの実家にすんでいるものとばかり思っていたが、果物屋は毎日バイクで通っているそうだ。


それから買い物。

人数が多いと分量がわからないので、かなりアンバランスな買い方になってしまって申し訳なかったが、こちらの支払いは彼によって拒否された。




帰ってくるとすでに暗く、
「今日はもう作れないね」
ということで、ここの家の人が夕食を作ってくれ、それをいただく。



    ↑おばあちゃんが作ってくれたレバーのスープとトマトごはん。これがめっちゃうまい



ごはんをもらったあと、3つ上の写真に写っているカルロスが、

「俺の家にテントを張ればシャワーもあるから居心地がいいんじゃないか」

と言ってくれ、すぐ向かいにあるそちらの家へ移動。



きれいなバスルームがあって屋根のあるところにテントも張れて、本当に過ごしやすかった。

この日の夜は大雨が降ったので助かった。




家に泊めてくれたこの男性、カルロスは農家をやっているらしい。
地主に雇われ、果物を育てたり収穫したりしているんだそうだ。

次の日には敷地内の果物の木々を見せてくれたり、果物を見せてくれたり、家畜のブタにエサをあげたり、仕事の内容を案内してくれた。


夜に売り上げをパソコンに打ち込む作業も見せてくれたが、かなり良い利益を上げていた。

日本に比べるともちろん少ないが、コロンビアではかなり高いほうなのではないか。
ただパトロンがいるということなので、そこから相当な額が引かれると考えると、収入は画面で見るほど多くはないのかもしれない。




    ↑これ全部種類が違うアボカドらしい。こっちではaguacateアグアカテと呼んだり他にも(abogadaアボガーダとかだったかな?)色々呼び方があります。詳しくは忘れてしまいましたが、ラテンアメリカのスーパーや八百屋を回ってみると様々な名前が見てとれます。




最初にテントを張った本家(カルロスもクリスティアンもここの家族)へ行って、安楽椅子で昼寝してしまい、時刻は昼過ぎ。


カルロスの仕事を手伝おうとしたところ、クリスティアンがやって来て「それよりさっそく料理を作ってくれ」と言われ、カルロスには「もう1泊してもいい」と言われていたので、

もうね仰せの通りに。


今日の出発はキャンセル。
だってみんな優しいし。
居心地いいし。




キッチンを借りて調理開始。

作るものは親子丼といつものトマトスープ。
トマトスープは他に考えるのが面倒だったのでそれにしました。


こっちの鶏肉は全部骨がついているので、手伝ってもらい肉をはがす作業から。
ものすごく大変だった。

豚肉にするんだった。
こっち鶏肉高いし。



    ↑中学以来作っていなかった親子丼。なかなかうまくいった





完成。


量がわからなくて少なくなってしまったが、みんな喜んでくれたようでよかった。
でもトマトスープちょっと酸っぱかった…


これも含め、この日は4食も食べてしまったのだった。




その後の時間は、
ここの男の子たちとサッカーをして遊んだり、カルロス宅の女の子とホースを丸めたおもちゃを投げて遊んだり、
それから犬たちをなで回したりして遊んですごした。













この日かたづけてしまったテントを再度張ろうとしたところ、なんとカルロスがベッドのある部屋を用意してくれた。

寒いだろうからここで寝ていいよ、と優しい笑顔を向けてくれる。




次の日、朝からスコール。
朝食をもらったあと、今日は学校に先生が来る日だから行ってみようとカルロスに誘われる。

ここは町から距離があるので、先生は毎日来ないらしい。



さすがに今日は出ようと思っていたのだが、雨もひどいし、せっかくなので見学させてもらうことにした。



着くと同時にカルロスが授業をボイコットし、といっても先生も賛成してくれてる様子なのだが、

こちらの紹介から始まり、世界地図やこのあたりの地図を出して日本はどこにあるのか、この辺はどういう地形になっているのか、などの地理の授業に早変わり。


それから、彼らが一生の中で一度でも使うとは思えない日本語の授業が始まる。
ホワイトボードに日本語のアルファベット(ひらがな)を書いて一緒に読んでいった。



    ↑小学3〜5年生のクラス。一番左の女の子がカルロスの娘、左下の男の子が一緒にサッカーした本家の子




    ↑こんなのを書かされてしまった。これをもとに自分の名前をひらがなで書く子もいてとても賢い




    ↑こっちは日本で言う幼稚園〜小学2年までのクラス




    ↑先生が算数を教えているところを見学させてもらう。教えるのかなり大変そうだった




雨が上がったので、唐突だが今日出て行くことを伝える。

カルロスたちはいつものように優しい笑顔で送り出してくれた。



    ↑いつも逃げられていたカルロス宅のネコも最後には腹を出してなでまわさせてくれた




本家へも挨拶に行く。

セバスティアン達にさよならを言う。

おじいちゃんは「またいつでも帰っておいで」と言う。
おばあちゃんは「なんで行ってしまうの?ここはあなたの家よ」と言う。


まさにウルルン滞在記だ。


 












 



たった2泊3日だったが、かなり濃い日々を過ごした。

とても楽しかったので、別れるのは惜しい。




みんなに背を向ける。

さあ、出発だ。





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マンゴスチンジュースは手の届かぬ存在、Mariquita




オンダから今日はマリキタという町を目指す。

昨日ケチってスープしか食べなかったからか、今日は調子が出ない。

体が重くてなかなか自転車が先に進んでくれないのだ。


    ↑それに反しオンダのロータリーには健康的な像がたてられている。カヌーの選手の像だろうか



    ↑マリキタはそんなに距離が離れていない



スピードも乗らず腹も減ったので、道路の横に簡易的に作られた風な店で、フルーツがぶち込んであるジュースを買う。

2000ペソ(100円)だった。

内容物はバナナやパパイヤ、パイナップル、スイカなど。
入っているカットフルーツもおそらく同じメニューだろう。

これがなかなかおいしかった。

水分補給とビタミン摂取に便利そうだ。

そこのおっちゃんは気前がよく、「ジュースだけどうぞ」と一度飲んだコップに注いでくれた。
8割くらい入れてくれただろうか。
しかもジュースだけ入れるのは難しかったのか、実もたくさん入っている。

これがサルピコンという名前らしい。

かわいい名前。


    ↑salpicon看板があちこちに立っていたので、このへんの名物なのだろう


近くにあった店では、なんと [ マンゴスチンのジュースアリマス ] の看板が!!



マンゴスチン!

あの1つの果実の中にちょっとしかない白銀の実の部分を贅沢にもジュースにしてしまうなんて!!!!

あぁ、マンゴスチン・・・



期待に胸を膨らませながらその店を覗いてみると、なんと一杯7000ペソ(350円)もするらしい。


それだけで高めのごはんが食べられるぞ…。


さすがに高すぎなのであきらめることに。

せっかくだから飲んでみたらよかったかなぁ…なんて思いながら店を後にした。



マリキタの町入口にあったレストランで食事。



高そうな店の見た目とは裏腹に、料理がスープや飲み物などすべてセットで5000ペソ(250円)と割安だった。
さっきのマンゴスチンジュースより安い。
しかしそれ以外のメニューは総じて高かったのだが。


嬉々としてそのお安い料理を注文。

そこにはディサユノ(朝食)と書かれていた。
現時刻はあきらかに昼のため、本当は注文できなかったのかもしれないが、店員は笑顔で了解してくれた。



この店の人達はとても丁寧で本当に優しく、すごく好印象だった。

料理も非常においしく、自分にしては珍しくチップを払おうと思ったほどだったのだが、今度は彼らから「お代はいらない」と言われる。


「疲れたでしょ?」
と。



くぅ〜、なんていいところだろう、ここは。

誰かマリキタに行く人がいたら、よかったらこの店に行ってあげてください。



    ↑こんなについて250円!



    ↑フォンダ・キンディアナという名前の店



    外から見るとこんな感じ


まだ昼なのでこの町を素通りしてもう少し進もうかとそれまでは考えていたのだが、この出来事がきっかけになりこの町に泊まることが決定。
はい決定。



すぐ近くにあったホテルへ直行。

値段は高めの25000ペソ(1250円)だったが、ネットが繋がりスタッフもいい人達ばかりだったので気に入った。

部屋もかなり広い。




この後、町の奥へ行ってみるとホテルがズラズラっと並んでいるのを発見。

同じ値段でもっと良さそうなところや、もっとずっと安そうなところもあったので、余裕がある人はあせらずにじっくり選んで決めるのがいいでしょう。

自分はそんなに後悔してませんけどね。




マリキタはかなり発展しているようだった。

土地面積は小さいが、多くの店が一つの通り上にギュっと固めたように集まっていて、そこだけ見れば都会とまではいかないまでもかなり大きな町であるように見える。

数日前に訪れたビジェータも同じであった。


地図で見ると主道路の端っこにちょこんと町名が置かれているだけなのだが、やはり実際に目で見てみないとわからないことっていうのはたくさんあるようだ。




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今日は一人チョコ祭り

グアドゥアスを出ても山をおりる形になることもなく、まだまだ標高を稼ぐことになった。

天気は曇天。

雨が降る前に早く進みたいので、傾斜が急すぎてベダルを踏めないところ以外は押し歩くのを我慢し、がんばって自転車をこぐ。

 


数km進んだところ、下り坂に変わって悠々と降りていったあたりで、どこかの飼い犬が吠えながら近寄ってきて足を噛まれた。


いつもは吠えるだけ吠えて噛み付いてくる犬は少ないので油断した。


靴の上からだったので傷一つなかったが、”狂犬病”の言葉がしつこく脳裏によぎって不安になる。

おそらく大丈夫だと思うが、念のため靴を脱ぎ石けんで足を洗う。

噛んできた犬に一発お見舞いしたいところだが、面倒なのでさっさと行くことにした。

しかし本当に腹が立つ。

靴に強力な電撃を仕込めればよかったのに。

下りを降りていくと、あるところを境に霧に包まれる。

雲に入ったようだ。

「これは雨が降るな」と構えると同時にポツポツ降り出してきたので、たまたまあったレストランに避難。

すると激しい雨が降り出してきた。

まさにスコールだ。




そのレストランの椅子に座り、カフェオレをもらってゆっくりくつろぐ。

店にはバイクに乗った人たちが何組も雨宿りしにきては一息つき、雨がゆるんだときを見計らって出て行く。

だがしかしその後すぐにまた激しい雨になるのを店内で眺めながら、濡れてしまったであろう彼らを気の毒に思った。

昼になり昼食を頼んでいる人を羨ましげに眺める。

ここで頼んじゃおうか、

そう考えていたときに店員さんがこちらへ来て、

「スープはいかが?」

それぞれの食事の値段を聞き、それではワンプレート料理を頼もうとしたところ、どうやら”スープをサービスで出したい”と言っているようであることがわかった。


なんて嬉しい話だろう。

はい、もちろんもらいます。

とてもおいしいスープだった。

2時間くらいで雨が一度止んだので出発。

さっきの店員さんは、なんとコーヒー代すら受け取ってくれなかった。

ああ、コロンビアはいいところだなぁ。

そのレストランの先から下りが続くのだが、またしても雨が降り出す。

しょうがないので強行突破。

荷物が濡れるのが気にかかるがどうせ小振りなので、ごり押して行くことにした。

2kmほど進むと雲を抜けたようで雨はピッタリおさまる。

しかも晴れてきた。

標高も徐々に下がったようだ。
気温の上がり方が尋常じゃない。

アップダウンを繰り返しながらHonda(オンダ)という大きな町に着くころには暑さで疲れてしまった。



自分は暑いところはあまり好きではない。
暑い中で自転車に乗っていると汗をかきすぎるからだ。

汗をかくと飲み物が大量に必要になり荷物が増えてしまう。

それに汗の処理が大変なこともある。
そのままにしていると体温が下がり風邪を引いたり腹痛になったりするし、なにより気持ちが悪い。
服の洗う量が増えるのも問題だ。

ある南極冒険家(北極だったかもしれない)もテレビで言っていたのだが、
あまり汗をかかないようにするのが旅をするときのポイントのようだ。

かといって暑いところでは汗をかかないと熱中症になるので、
体に熱を保持しすぎないようにする
というのが正しい言い方だろうか。

たとえば体に触れるものを減らすとか、一定のペースを越えないようにするとか、通気性をよくするとか、そういうことだ。

飲量を減らすなんてのは論外。

倒れてしまったら人に頼るしか対処しようがない。

〜〜〜〜〜〜〜

見覚えのある大きな橋のあたりで安ホテルを探しまわる。



安いところはどこもネットは繋がらないらしい。

wi-fiという言葉が通じない時点でお察しである。

結局最初に入った15000ペソ(750円)のところに決めた。

最近ホテルが異常に安い。



オンダはあまりきれいな町ではなく、そんなに好きではない。

もっと中心のほうに行けばきれいなのかもしれないが、この日は疲れていて見に行く気にはならなかった。

だからあまり街中を歩かずに近場で過ごした。



町はきれいではないが、道でスープを売っていたおばちゃんや商店のおばちゃんがとてもフレンドリーだったこと、チョコレートが安く売っていたことは賞賛に値する。

いや、絶賛と言ってもいいかもしれない。特にチョコ。


まあもっと安かったところは他にあったのだけど。




この日は久しぶりに大好きなチョコレートを買って一人チョコ祭りとなった。


 チョコ祭りの概要:チョコを食うだけ





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