忍者ブログ

となりの国

Home > ブログ > 3、メキシコ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

晴れ男たる由縁、Villahelmosa〜Macuspana

自分はロングスリーパーだ。
一日10時間以上は寝ないと睡眠不足になってしまう。

ここ数日間寝不足だったため、3度寝してモーテルのチェックアウト時間ギリギリの昼1時に部屋を出る。

タイヤの空気が半分ほど抜けていたのでよく見てみると、またまた針金が刺さっていた。
穴を塞ぐのが面倒なのでマックスまで空気を詰め込んでそのままスタート。

ザマーミロこのポンコツ自転車が!!!!



基本的に自転車たちと俺との仲は険悪だ。
自転車たちがブレーキを効かなくしたりパンクして見せたりして、すぐにストライキしようとするのだ。

ひどいでしょ?

この前に買った自転車1号のエニグマ君とは相性がよく、いい仲を保っていられた。
しかし数ヶ月も経つとお互いの嫌なところが見えてきてしまうのか、すぐにへばってしまうようになった。(カナダ終わりの頃から)
倦怠期というやつだろうか。
一度自転車にパンク癖がつくともうダメだ。
それからは何度もタイヤの面倒を見なくてはいけず、そのうえペダルが壊れたりギアが壊れたりもする始末だった。




走り出すとすぐにVillahelmosa(ビジャエルモサ)に着いた。
がそのままスルー。

カンクンに行くのだったら、ここから海岸側へ向かってのんびり海を見ながら進む予定だったのだが、
今回は滞在日数がもうないということでそのまま直進することにする。
残念だがしょうがない。


まわりはすでにジャングルに近いものになっているが、道路はきちんと整備されているし、家や店もぱったり途切れるということはなかった。
タバスコ州はけっこう栄えているみたいだ。







コンビニで買い物をしようかと思ったが、人がたくさんたむろっていたのでやめる。
日陰で立ち休憩(自転車をまたいだまま背負ったザックをサドルに乗せて休憩)していると、たむろしていた一人がこちらに向かって

どこ行くの? Palenque(パレンケ)でしょ!?

と言われたので、
パレンケに行く気はなくどこにあるかも知らないが、とりあえず適当にうなずく。
するとパンフレット状の地図をもらった。
やった。



どうやら少し先にパレンケという遺跡かなにかがあるようだ。
そのまま内陸側へ行けばChiapas(チアパス)へも行けるらしい。

行くかどうかはわからないが覚えておこう。


ここのすぐそばの道端でposol(ポソル)という飲み物が売られていた。
ポソル なに?
とカタコトのスペイン語で聞いてみると、カカオ!カカオ!と言うのでアイスココアのようなものを想像し、ひとつ頼んでみる。

すると出てきたのは、薄くしたおしるこのような見た目のものだった。
細かく砕かれた豆が浮いている。
味もそう、まったく味付けしていないおしるこという感じだ。少し苦かった。

砂糖を入れるか聞かれたので入れてもらうと、その砂糖が溶けずに底に溜まりジャリジャリしているし、この飲み物自体砂糖とあまり相性がよくなく、とにかくマズい。
この旅を初めてここまで唸らせられるものは初めてだ。

4/5ほど飲んで、残りはこっそり捨ててしまった。
このポソルの利点としては、のどの渇きが急速に癒えるところだろうか。
もう飲まなくても大丈夫かな、という感じになる。



朝からデジカメのケースの具合が悪く、どうやらほつれてしまっているようだ。
これではベルトにつけることができない。
とても不便だ。

日を追うごとに身の回りのものがどんどんと崩れさってボロボロになっていく。

そう、昼ドラの人間関係ように・・・・・



休憩中にオカリナを吹いていたら遅くなってしまった。
スタート地点から約50kmちょっと離れたMacuspana(マクスパナ)についたころにはあたりは暗闇。
宿を探しまわるがあまり良い所は見つからず、結局適当に中心部あたりの宿に決めた。


部屋に自転車を入れたと同時に大雨が降ってきた。
こういうことはよくあることなので、ありがたく思っておく。
これが晴れ男と自称する由縁である。


夕食を食べ帰ってくると、異変に気づく。
部屋の鍵がどうやっても開かない。
鍵を見ると、その部屋の番号と違うではないか。
間違えて違う部屋に荷物を入れてしまったようである。

このことをスタッフに日本語とジェスチャーで伝え、相手が部屋を見てなんとか状況を汲み取ってくれたようで、その後荷物を移し替えることに成功。
どうりでいい部屋すぎると思った。





にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[1回]

PR

タバスコと求肥とバーガー

朝10時半すぎ、従業員に手を振りながらホテルをチェックアウト。

カリブ海を見るために近くの海岸へ。



うーん。

天気がひどく悪いせいか、あまりきれいに見えないなぁ。


なんてことをしていたらいつの間にか11時半になってしまっていた。
とにかく雨が降りそうなので、早くここから逃げ出さなければならない。

工事中の橋を通っているとさっそくパラパラと降り出してきた。
が、すぐに止む。


工事のせいで車が入れなくなっていたので、自転車は堂々と道路を進むことができた。
これは気持ちがいい。
いつもは道路の隅っこで気を使いながら走行しているからだ。


工場〜山岳地帯を抜け、湿地エリアに入る。
これが意外といい景色だった。
道路脇には花が咲いていたりして。


    ↑しかしこの天気である

天気もそうだし、湿度が高くかなりジメジメしている。
湿地帯のせいで泥になっている所もあり、おかげで荷台の荷物が汚れてしまった。

雨も軽く降ったりやんだりの繰り返し。
本降りにならないのはありがたい。
よくこらえてくれたといったところか。
太陽が隠れているおかげで涼しいどころか肌寒いくらいだ。



ガンガン走ってタバスコ州に入る。


ここから道が一気にきれいになり、走りやすくなった。


そのままcuota(有料)の道路へ。
もちろん自転車はタダだ。


横を見れば、牛?水牛?バッファロー?がたくさん。

耳にタグがついているところを見ると飼われているようである。


しかしこの子たち、


首の皮がだるんだるんだ。
これは痩せているせいなのだろうか、そういう個体なのか。

見た瞬間「求肥」という言葉が浮かんだ。
この子たち↑なんて白いから特に。

ああ、求肥入りのあんみつが食べたい。



    ↑景色はきれいなんだよなぁ



そんなことを考えながら、出発地からちょうど100kmの地点(看板の表示が合っていれば)で暗くなってきたので、180号線cuota道路を抜け180号線libre(無料)道路にそれる。


ちょうど角にあった食堂になんとか交渉して、外に設置されていたキリスト教台の裏にテントを張らせてもらった。

この日はキャンプしたいと思っていたので、かなり思い切り進めることができた。
100kmなんて走ったのはいつぶりだろうか。

しかもこの日はほとんど金を使わなかった。
食べたものもパンとジャムとインスタントラーメンのみ。
食い足りなかったが、他にいいものがなかった。
食べ物をよく腐らしてしまうため、メキシコではあまり食料を持たないようにしている。

節約できたのはいいが、体力がもつか心配だ。
明日から少しペースを落とそうかと思案する。



夜テントの前のでかい虫をこのねこが食べてくれた。
それはもうむしゃむしゃと。
いい音を鳴らしながら。




次の朝、ダラダラとテントをたたみ、早々に食堂から退散。
この日は70km先のVillahelmosa(ビジャエルモサ)というところを目指す。

せっかくlibreに出たのだからとそのまま下道を行くがすぐにcuotaに出てしまった。


天気は、悪い。
快晴でものすごく暑いのだ。
焼け付く太陽が体にこたえる。
ここら辺は雨でも晴れでもいい天気とは言えないな、と心の中でつぶやく。


屋台のタコス屋にちょこっと立ち寄り、飲み物を注文。
会計時にそこにいた客たちがお金を払ってくれた。
やさしい。


最初は早く町に着こうと飛ばすも、途中からスピードをセーブした。
速く走るのもいいが、疲れてくるとなんだか心がすれていくようで嫌だった。

コンビニにたむろしていたおじさんに後何kmか聞く。
残り8kmだそうだ。
もうちょっと。

というところで走るのがなんだか嫌になり、汗が冷えて腹も痛くなってきたので、
ここら辺でホテルに泊まることにした。

普段よりほんのちょっとだけ高いところをとる。


部屋は広くてエアコンが寒いくらいにかかっている。
快適だ。

が、エアコンは苦手なのですぐに切る。


洗濯をしながらシャワーを浴びて

あしぁわっしゃー!   訳)ああ、幸せだ。

とか言いながらベッドに倒れ込んだ。
幸せってこういうことを言うんだね。


近くにバーガーキングがあったので、以前道端で拾った20ペソ引きのクーポンを持っていってみる。
しかし、バンズがなんとか…よくわからないがここでは使えないと言われ、ちょっとショック。
スペイン語が分かればなー。



にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[0回]

さびしい光景たち、Coatzacoalcos

まずは何も言わずにこれを見ていただきたい。





このCancun(カンクン)に行きたかったのだが・・・


テレビなどでも取り上げられるほどの観光都市カンクン。

観光地だが安い日本人宿もいくつかあり、貧乏バックパッカーにもやさしい地らしい。

海がとてもきれいらしい。

ここから1060kmらしい・・・



メキシコの滞在期間終了まで時間がもうないので、ここは諦めるかもしれない。

近くまで行ってみないとまだわからないが、
一日60km走ったとして18日間。2週間半。

しかし休みなく毎日走れるわけもなく、
その上毎回60kmというのは結構キツい。
いけなくもないが、普段は40kmとかそこら。


この旅が始まった当初はこんな体たらくでは・・・

…いや、そんな変わんないか。
カナダやアラスカではもっと走ってはいたけど、30kmとかでキャンプ場が見えて「今日は疲れたからやーめた」とか やってたやってた。

走っている最中に取る休憩も、レストエリアがあったらほぼ毎回休んでたし。なんだかもったいないから。



そういえばTalaのホテルの主人やアメリカンチャリダー、Querétaroのルームメイトなどにかなり勧められていた Chiapas(チアパス) も今回行けそうにない。



前国のカナダでもそうだった。
なぜ出国がこんなにもギリギリになってしまうのか。

こんなハラハラ感、別にいらないのだけど。

もっと心に余裕を持ちたいのだけど。





あれ?



今カンクン行きキャンセルを決めれば、チアパス行けるんじゃないか?
そのままグアテマラに入ってしまえばいいのでは。

少し進んでしまってはいるがすぐに戻れる距離だ。


でもそれだと当初の予定が・・・


どうしよう・・・・・・




そんな思いつきを抱きながら、ここCoatzacoalcos(コアトサコアルコス)という、なんとも言いにくい町に到着。
ここはカリブ海に面している。

カンクンを飛ばして先を急ぐのであれば、カリブ海を望めるのはここだけだ。


それではご覧頂こう。

これが、カリブ海だ!








残念! 到着したのが6時過ぎでした!!

まあ次の日の朝また撮りに行きますよ。



この町に行く途中湿地帯があったのだが、そこの景色がすごくさびしかったので写真を撮った。



ね、さびしいでしょう。

天気が悪かったせいもあるかもしれないけど、広くて寒々しい景色だった。


それからCoatzacoalcosのトルタ(大きめの具沢山サンドイッチ)屋にあった絵がこちら。

漫画のジョジョっぽい、というか作者はこういう絵柄を元に描いているのだろう。




ちなみに次の日は外が大雨だったので、お休みー。
のんびり過ごしました。



にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[1回]

悪い値切り方、そして直線からの脱却…Isla〜Acayucan

疲れが回復しきっていなかったのでIsla(イスラ)でもう一泊、
と思ったがホテル従業員と軽いゴタゴタがあったのでこの日に出発。

自転車のタイヤの空気が抜けているが、直すのが面倒だったので空気を入れてそのままにする。
そのうち直そう。


町外れで昼食。
注文した牛肉のトマトスープ煮はさっぱりしてて、トマトの酸味が暑さにやられて減った食欲を増幅させてくれる。
けっこう高かったがうまかった。

そこの息子が英語を勉強しているようで、教科書とノートを持ってこちらに質問をしてきた。
日本でいう中学校低学年くらいの内容の教科書だった。

息子とおばさんと一時間ほど話をし、神に祈られながら店を出る。
この店を右に曲がると東へ行く下道だと教えてもらった。


下道は思っていたよりも激しかった。

とにかくアップダウンが酷く、平坦なところがまったくない。
のぼったと思ったら降り、降りたと思ったらのぼる の繰り返し。

暑さで飲み物もみるみる減っていく。


疲れたのでこの日は15km離れた隣町、Juan Rodríguez Clara(フアン・ロドリゲス・クララ)に泊まることにした。
全然進んでいないが気にしないことにする。


数件まわったがホテルはどこも高かった。
ここらは物価が高いのかもしれない。


Islaが騒がしかったせいだろうか、この町はどことなくさびれていて寂しい。
道路に面して警察署のようなところがあるが、少し治安が心配だ。


ホテルのロビーでパソコンをいじっていると従業員の男の子2人が何かこちらに話しかけてきた。

よくこのブログで「話をする」という言葉が出てくるが、大抵の場合は
相手がスペイン語で二言三言ベラベラと言い、こちらはわからないというジェスチャーをする、あるいは適当にうんうんと相づちを打つ

というものであり、あまり会話は成り立っていない。

今回もほとんど実のある会話はできず、お互いのネット翻訳ソフトを使い、翻訳ソフト特有のよくわからない母国語同士でやりとりしあった。


夕食を食べに出かける。
ボロい食堂で、料理が40ペソということなので注文する。
飲み物にはaguafresca(こう注文すると果汁に水を混ぜたものかオルチャータが出てくる)。

料理はとてつもなく辛く、食べるのに苦労した。

会計のときになり料金を聞くと、なんと60ペソだと言う。
今までaguafrescaは大体どこもセットにしてくれるか高くても10台の値段だったので、これは高すぎる。
ぼったくられているのではなかろうか。
しかし、前もって「これは高すぎます」というスペイン語を書いたノートはホテルに置いてきてしまっていた。

とりあえず40ペソ払ったあとに単語単語で文句を言いつづけていると、相手は不機嫌ながら
じゃあ10ペソでいい
と言ったようである。

が、それも確証が持てない。
金を多く払いたくないのでずっと店の中で立ち尽くしていたら、相手はそのうち何かぶつぶつ言い、こちらを見もしなくなった。


これは・・・もう帰ってもいいってことだよね?


隣には警察があるし、食い逃げだと言われて銃を持ってこられても嫌だ。

しかし何も反応しないのでそのまま外へ出てみる・・・・・・






勝利!!



飲み物代がタダになってしまった。
10ペソくらいなら払うつもりだったのだが、これはラッキー。

後味は悪さは半端じゃないが、さっさとここを後にする。



次の日、
自転車のチューブのどこに穴が空いているのか、小さすぎて見つけられないので新しいチューブを投入。
早くもスペアチューブを使ってしまった。


部屋の鍵を返しにいくとスタッフたちが握手してくる。

この町に着いたときに検討はつけていたが、念のためアウトピスタへの道を聞いてみる。
下道はやはり坂道がつらく走りづらいので、高速道路を走ることにしたのだ。
するとスタッフの一人がスクーターで道案内してくれるという。

彼の後を自転車でついていき、無事に町を脱出することに成功。



それから60km強の道のりを走り続け、なんとかLa Tinajaから続いていたアウトピスタの直線部分を抜けることができた。

    ↑この緑色の線              ↑この黒い線まで


途中の食堂で突風が吹き、空を見ると雲が出てきていた。
これが太陽を隠したおかげで後半は少し涼しくなったが、雨が降りそうな空模様だった。




    ↑アウトピスタからの光景。



    ↑これはなんでしょう。気球にしてはまったく動いていなかったし…






    ↑伸びた!!! 少し先へ行ってから振り返るとこんな形になっていた



    ↑田園風景がずっと続く




アウトピスタを一旦抜け出し、Acayucan(アカユカン)というところへ。

適当なホテルに飛び込んだ。


ここの印象は、
建物がかなり古い。

全体的にボロボロだ。
だから新しく建ったのであろう中央部のホテルなんかがすごく目立っている。

セントロは賑わいを見せるこの町も、少し外れるとのどかな下町風景に早変わり。
あとなぜかタクシーがたくさん走っていた。
バスよりタクシーを使う文化なのだろうか。


”メガ”と書かれたトルタを持ち帰りで注文。
チーズやアボカドが入っていてクリーミー、揚げた豚肉も香ばしくておいしい。


夕方、空には雨雲が広がっていた。

夜8時から次の日の11時まで眠り続けた。



にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周(自転車)へ

拍手[1回]

PAGE TOP