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となりの国

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カラダの限界値 … El aguacatal、Escárcega

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ースペイン語講座ー

スペイン語にもあいさつの言葉が色々あるのですが、よく使われているものは場所によって違います。

たとえば、
buenos días / buenas tardes / buenos noches(ブエノスディアス、ブエナスタルデス、ブエノスノーチェス  それぞれ「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」)と律儀に言う人が多いところもあれば、

buenosと省略形を使うのが一般的な地域もあるし、

hola(オラ 英語のhelloと同じ)をよく耳にするところもあります。


全部通じるので好きなものを使えばいいんじゃないでしょうか。
スペイン語詳しくないのでわかりません。
高校の頃から少しづつ勉強してはいたんですけどね。

ただ、buenosという単語はメキシコに来て初めて知りました。
おそらくスラングなのでしょうが一番よく聞きます。
holaもそうですが、きっとフランクな言い方(「よう!」みたいな)なので、使いどころには気をつけたいものです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



天気は晴れのち曇り。
カタサハより出発。



この日カンペチェ州に入った。

周りは低木のジャングルとサバンナが交互に見えるといった感じ。
家もなんにもなく時々村が出てくる程度だ。





もともとは少し先にあるエミリアーノサパタという大きめの町に寄っていく予定だったのだが、中途半端な距離なのでさっさと先に行くことにした。


雨が降ったせいなのかそれともここら辺の環境なのかわからないが、ここへ来て急に涼しくなった。
日なたに立っていると暑いが、走っているぶんには風が涼しく気持ちがいい。
パレンケまでは数分走るだけで全身に汗をまとうことになったが、ここからの道は脱水症になりそうなほどの汗は出なくなった。


70kmほど先にあるEl Aguacatal(エル・アグアカタル)という小さな村に着く。
ホテル と書かれた看板が目に入ったのでそこへ向かった。

看板近くの店の人に聞いてみると、

この先にあるが今は閉まっていて、この村には1つしかホテルがない

と言われた。
行ってみると確かに閉まっている。
電話が向かいで使えるからウンタラカンタラと言われたが電話を使えても全く意味がないし何に使うかもわからない。

この日はキャンプをすることに決め、適当な店でタコスを食べる。
すると、食べ過ぎたのかかなりの値段になっていた。
まあ宿代浮くし今日はいいか、
と思っていると、料理を作っていた人が、

今日はどうするのか、ホテルならここに3軒あるから案内するよ

と言ってきたではないか。

あれ、1軒だけじゃなかったの?


暗くなってきたしキャンプできる場所を交渉するのも面倒なので、案内してもらうことに。

道中1匹だけ蛍が飛んでいた。


ついた場所はさっき閉まっていたホテルの、道路を挟んでお隣。
門が閉まっていたので気づかなかった。

聞いてみると250ペソで中はとてもきれい。
湯も出るがネット環境はないようだ。

250ペソはメキシコ全体で見ればかなり安いほうなのだが、キャンプをする気になっていたのでこの値段でも少し高く感じる。
が、即決で部屋をとった。

手持ちの金がもうない。





朝。

Escárcega(エスカルセガ)という次の大きな町まではあと100kmちょっとだ。
一気に行くことにした。

しかしここで重大なことがわかった。

このカラダ、どうやら50km以上走ると次の日になっても完全に疲れが取れないみたいだ。

つまり昨日の疲れをいくらか引きずったままのスタートになったわけである。


脚がつらい腰もつらい。
そんなに坂があるわけでもないが、バス停が見えるたびに休憩をとったので、1時間に少なくとも1回は休みを入れる“牛歩状態”で進んでいった。


昼ごろにちょうどよく現れた小さな食堂でランチ。
50ペソの肉を頼んでみた。
その写真がこちら。



おいしそうでしょ。
トマトのとなりに見える焼きバナナがとてもおいしく、奮発してたのんで良かったと思った。
左上に見えるのが前回の投稿で書いたオルチャータ(振った後)。



だんだん暗くなり、もう走れないというところまで来た。
脚が限界だった。

エスカルセガまであと数kmというところでホテルを発見。
覗いてみると350ペソと少し高く、wi-fiも使えないようだ。

財布にもそんなに入ってないし、ここは町の入り口なのでもう少し頑張って進むことにした。
1km先に他のホテルがあるわよ、と係員の女性。


しかし全然見当たらない。

あたりはすぐに真っ暗になった。
歩いているのと同じぐらいのスピードでしか走れない。

すると「〜 tourista」だかなんだかと書かれた大きめの空けた建物を見つけた。
清掃員風の男性がいたのでホテルはまだか聞いてみると、

もうすぐそこだけんど、よかったらここに泊まってもよかよ

と言ってくれた。
体も財布も限界に近かったので、この建物内でキャンプさせてもらうことになった。


見回ってみると、水も数カ所しか通っていないしかなりボロボロ。
朝に誰かくると清掃員風の人が言っていたが、本当に使われているのか疑わしくなるほどだった。


すぐ近くに立っていたテントが食堂だったらしく、そこで安い夕食を摂り飲み物を買い込んだ。

そこに泊まっていくの?

と聞いてきたおばさんの表情は柔らかかったので、きっとここは安全なのだろう。



清掃員風の人は広い吹きさらしの通路でハンモックに揺られていた。

建物の中の一室にテントを張る。
面倒なので寝袋のまま寝ようかとも考えたが、これ以上虫にさされたくはなかった。

外は涼しいのにテントの中は暑い。
我慢できずに入り口を開けていたので、結局少し蚊に刺されてしまった。




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雨そして謎のジュース

〜〜〜〜〜〜〜
ここら辺の人たちの多くは出かけるときに小さいバケツくらいの大きさのプラスチックの水筒を持ち歩いています。
これだけ暑ければ飲み物がないってことは命にかかわりますものね。

スーパーに行った時にその水筒と同じものがアウトドアコーナーにあったのを発見しました。
みんな持っていたので安いのかなと思ったのですが、けっこうなお値段でした。

なんだ、みんな金持ってんじゃん。
〜〜〜〜〜〜〜


昨日の雨がまだ降り止まない。

どうしたものか、できれば今日中にここを出て少しでも進んでおきたい。

昼まで待ってみると少しだけ小振りになったので荷物を自転車にくくりつける。
チェックアウトが2時だと思っていたらそれは見間違いで実は12時だったのに気づき、こっそりとホステルから脱出する。


一応雨は止んだが今にも降り出しそうな空だ。
一番近い町でも、前に立ちよったカタサハ約20km。
持ちこたえてくれるだろうか。



ギリギリ降り出してきた頃にカタサハに到着。
本当は次のエミリアーノサパタという所まで行きたかったがしょうがない。
もう一度この町に泊まることにしよう。

前回と別のホテルに行ってみると、部屋は満室だと言われる。
しょうがないから教会で泊まらせてもらおうか。


がっかりして腹も減ってたので、気晴らしに少し高そうなレストランへ。
ここで初めてcoctail(コクテル、でかいカクテルグラスになんか色々入ってる料理)というものを食べる。
最初は酒のことかと思って見ていなかったのだがそのうち食べ物だということがわかり、でも値段が高いし量も少ないので嫌厭していた。

食べてみると、おいしい。
さらっとしたブルドックソースにエビをつけ込んだ感じまんまの味だった。
しかしやはり量は少なく、もう食べないかなと思う。


ここにいる間に雨は本降りになり、そとはまさにスコールだ。
腹が多少満たされて気分を良くしたので、前のホテルに泊まることにした。
用意された部屋は前回よりきれいでファンも回る。

前が酷かっただけみたいだ。
今日は人も入っていないようだし。


小さなスーパーで買い物をしていると、Horchataと書かれたペットボトルが並んでいた。
中は白いどろっとしたものがつまっていて、ものによっては分離している。
ペットボトルはどう見ても使ったものを再利用している。

これはオルチャータの原液なのだろうか。
よく飲んでいたオルチャータだが、これは少し様子が違い、少し黄色っぽいし見るからに濃そうだった。
おそらくこれを希釈するのだろう。

店でよく見るのはこれを水やココジュースで薄めて、所によってフルーツを入れたり砂糖を足したり香料を入れたりするのだ。

2日後の食堂でわかったのは、これを5〜10倍に薄めるのだろうということ。
なぜなら冷蔵庫に並ぶオルチャータの入ったペットボトルの底約1/10くらいに白い粉のようなものが溜まっていたから。
ここのものはかなり薄かったから、本当はもっと濃く作るのだろう。

ただ、すべて想像でしかないので本当のところはわからない。
謎の飲み物、その名はオルチャータ。


    ↑お祭りっぽい雰囲気はまだまだ続いていた



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パレンケ遺跡とテレビクルー

夜から朝にかけて大雨が降った。

起きた時には晴れていたので荷物をホステルに置いて自転車でパレンケ遺跡へ行ってみる。

遺跡は公園の中にあるらしく、公園の入場料に28ペソ、遺跡の入場料に59ペソ取られた。

高い。

内部は思っていたより広かった。

遺跡も背の高さの2倍位のものがポツポツとある程度だと思っていたが、もっと大きなものがずらっと並んでいてなかなかおもしろかった。


中央あたりにある遺跡は中に入れるようになっていたので入ってみると、日本人っぽい人が2人作業をしていた。小さな声で日本語を話していたので確信を持ち、

撮影かなにかですか?

と聞いてみた。

若いほうの人が驚いた顔をしながらこちらを見、また機材を片付ける作業をつづけながら

撮影でーす

と言ったので、

頑張ってください

と言っておいた。

テレビの撮影だろうか、後で見た時はカメラを担いでいたのが見えた。


    撮影機材を置いているところ。階段を下りようとしている人が日本人の人



    ↑人と比べると超でかい


    ↑壁画のようなものがたくさんあるが、イメージにある「アステカ」という感じではない。マヤ文明ということ?

 



    ↑これも壁画


    ↑階段を下りるのが怖い

ゲームに出てくる落ちる足場みたいだなー とか、

秘密基地みたいだなー とか、

ここが祭壇だとしたら普段はどこに住んでいたのかなー とか、

色々考えながらまわっていると、汗が止まらなくてフラフラになってきた。

なんでこんなに暑いのだろう。

ここの人はいつもこんな中で過ごしているのだろうか。

平気なのか。

と思っていたら答えはすぐにわかった。

遺跡ゾーンから出て自転車を見てくれていた係員の所に戻ってきた。

本当はこの人に、最初は10ペソ、すぐに値下げして5ペソで自転車を見ていてくれる とチップを要求されたのだが、

あまりなに言ってるかわからなかったので、飲み物どこ? と言ってごまかし、okok行っていいよ大丈夫 と許可を取って無料で置いてきたのだ。

何を言っているかわからないと思うが、俺もよくわかっていない。

で、この人に「すごくあっついねぇ」と言ってみたところ、

ホントあっついなー

と、遠い目をしてcalor calorを繰り返していた。

ああ、ここに住んでいる人もやっぱり厳しい暑さなのだな。

金を使いすぎたので今日も自炊をすることにした。

作ったものはトマトの鶏肉煮込みと白米。

しかし米を焚くのを失敗してしまった。

いつも音と匂いと想像をたよりに焚いているのだが、この日は周りがうるさくなべの音がよく聞こえなかったので火を止めるのが早すぎた。

再度火をつけたら完成したものがべちょべちょで、なべの底にも米がくっついてしまっていた。

ただ、メキシコの米は若干パサパサなので、これはこれでおいしかった。

それよりトマト煮の鶏肉が堅いのがちょっと気になった。

それ以外はおいしくでき、トマト煮も味が薄かったらコンソメを削り入れようと思っていたのだが、それも必要ないくらい旨味が出ていた。

トマトからこんなに味が出るとは思わなかったので、塩を入れすぎてしまった。

昨日仲良くなった中国人の学生にスイカとマンゴーをもらい、腹がいっぱいになった。

この日も夜に大雨が降った。
天気予報では明日も雨らしい。




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どこでもいい、ゆっくり過ごしたい Catazajá〜Palenque

朝10時、宿のスタッフに叩き起こされる。
どうやらここの宿は10時チェックアウトのようだ。
メキシコでは12時チェックアウトのところが多かったので、ここもそうかと思っていた。

急いで支度をし10時半にマスクパナを出る。
もう一泊するつもりだったがやめた。


途中のバス停で休んだり、そこを近くに住んでいたおじさんに見つかりちょっとした会話をしたり(道を聞いただけとも言う)しながら
約60km先の次の町Catazajá(カタサハ)に到着。


    ↑カタサハ近くにも遺跡っぽい何かがある。さすがパレンケのお隣


前回は慎重に宿を選びすぎて失敗したので、今回はササッと近くにあったホテルにチェックイン。
しかしその部屋、ファンも冷房も壊れていて壊滅的な暑さだった。
そのうえジメジメしていて居心地が悪い。


 最 悪 だ !



涼しい所を見つけに外に出たが、外も暑い。
涼しいはずの教会の中もこれまた暑い。

だって教会の中に扇風機が備え付けてあるんですよ。
こんなの初めて見た。


しかしこの町はよそ者にやさしいらしく、周りは歓迎ムードで溢れていた。
しかも何かの祭りだったようで、規模は田舎の盆踊りという感じだが、広場でチャーチ音楽のライブを聞いたり食べたり飲んだり犬やネコを眺めたり、意外と楽しかった。



寝苦しい夜が過ぎ、昼前にさっさと出て行く。
今日はPalenque(パレンケ)へ行くのだ。

それまで行くかどうか決めかねていたが、

このさい行ってやろう、
せっかくだし、
ここを知ったのも何かの思し召し、

などと言い訳のようなことを並べ立てながら本道を逸れていく。





なだらかなアップダウンが続き小さな集落をいくつか越えると、大きな町が見えてくる。
ここがパレンケのようだ。
試しに近くにあったホテルの清掃員に値段を聞いてみる。

なんと1350ペソだそうだ。

な、たかいよな

とウインクしながら痛い顔をする清掃員のおじさん。



向かいのホテルにも行ってみると何も言わずに250ペソに値段を下げてくれたようだが、ここはもう少し進んでみよう。

ホテル街の中に入ってみると久しぶりにホステルを見つけた。
”ホステル”なんてもの自体すっかり頭になかったので、それを見つけた時の驚きと嬉しさはかなりのものだった。


    ↑ホステルで飼われている鳥。かわいい


値段も安く、ここに決定。
遺跡は明日行くことにして今日はゆっくりしていよう。



それにしても暑い。
ここはジャングルのまっただ中。
何もしていなくても雨のように汗が流れてくる。

よく昔のコントで、ホースが見えないように頭から水を出して焦っているのを表現したネタがあった。
『笑う犬の生活』でもウッチャンがコンビニのレジ打ちをしながらやっていたことがあったのだが、覚えている人はいるだろうか。

まさにそれ。
本当に、水がないとこれ脱水症状にすぐなるってくらいの汗の量だったのだ。
これは俺がおかしいのだろうか。



他のホステルもそうであるように、ここにもキッチンが備え付けてあったので、久しぶりに自炊をしてみる。
近くのスーパーで買い出しをしてきて、キッチンでご飯とチキンスープを作った。

その内訳は・・・


 米 ー 約2ペソ
 肉 ー 18ペソ
 ほうれん草 ー 5ペソ弱
 塩、パプリカパウダー、マジョラム、油 ー 全部で2ペソくらいか(塩とパプリカはホステルのものを使ったので実質無料だが、買ってしまったので一応計算に入れておく)
 胡椒 ー 0ペソ(ホステルのフリーのものを使った)
 固形チキンスープの素 ー 1.5ペソ


で、だいたい28ペソ。
うむ、この量で好きなものが好きなだけ食べられて28ペソだったら相当安いほうだ。
かなり安いほうの食堂のコミーダコリーダ(日替わり定食)と同じくらいかそれよりも安い。


    ↑フラッシュを焚いたら米が白飛びしてしまった

ちなみに味はかなりうまくできた。
肉をもう少し多めに叩いて炒める時間を短くし下味をつけたらよかったかなというところだったが、うまかったので良し。
決めては固形チキンスープの素だろう。さすがクノール。

飲み物を入れると+21ペソ。

メキシコって他のものと比べて食べ物・飲み物の物価が高いんだよね。


今後、余った米が悪くなって捨てるというただの自転車の重りにならないことを祈る。
それが毎度のパターンなのだ。

どうか、どうか完食できますように。なるだけ早めに。



夜、アジア人顔の人がホステルのスタッフと長話をしている。
日本人かと思ったが、英語の中に時々中国語訛りが混じっている。


同じ部屋だったので(ホステルはドミトリー式の安部屋があるのが一般的)、中国人ですか?と声をかけてみる。
相手はこちらを中国人だと思ったらしく中国語で話しかけてくれたがわからなかったので、高校の頃に選択授業で習った
「私は日本人です」
という中国語を返してみると、彼はよろこんで英語で話をしてくれた。

どうやらカナダの学生らしく、1週間休みがあったのでバスでメキシコ巡りをしているらしい。

こちらの英語が下手すぎてスムーズで正確な会話はなかなかできなかったが、
ここがよかった とか、
こっちはどうだった とか、
そういう旅の感想やオススメポイントを話すだけでもいい時間を過ごせた。



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