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となりの国

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観光と休養で4泊させてください、Puebla



大きな町であるプエブラに着いたということで、少しここで休むことにした。

というのも、アウトピスタを必死で走ったおかげで治りかけだった風邪がぶり返したようで、
頭がぐらんぐらんしてフラフラ、かつ鼻水も出てくる始末。

観光は控えめにして休養をベースに構えよう。


次の日地図とにらみ合ってわかったのだが、どうやら前回の小さいソカロと教会は「サン・ホセ教会」というところらしい。

ソカロへはこのホテルから7ブロックほどまっすぐ行ったところにある。
意外と近くて安心した。


せっかくだからと熱があると思われる体を引きずって街を散策。




プエブラは家々の塗装がちゃんとしており、パッと見きれいだった。

ただ、俺は知っていた。
前回迷っている時に見てしまったのだ。

少し外れるとスラムっぽい通りがいくつもあること、ペンキでごまかしているが中はボロボロの家が多数あることを・・・

治安はいいと言われているが、念のため警戒しながらの外出。
ホテルの従業員もちょっと怪しかったし・・・



とりあえずソカロへ行ってみた。



こちらはこの町のカテドラル。


中は広く重厚だ。
教会特有の涼しさが体をつつみこむ。

天井にまで模様がびっしりついていた。




迷った際に行き着いた露店街。
いい雰囲気である。



そのそばの食堂でモーレ料理を食べた。

ここプエブラはモーレ料理を始め、様々なメキシコ料理の産地だそうだ。
オリジナルのモーレはチョコの焦げた味が強くてうまかった。


珍しく金を出して資料館にも行ってみた。
普段はわざわざ金を払ってまでそういうところを見学しないが、ここは昔こっそりやっていた修道院らしい。
なんだか忍者屋敷みたいだ、とワクワクして入館。


    ↑雰囲気がいいですね。ちょっと住んでみたい↓



    ↑当時の風呂だそう。ちゃんと浴槽があったのね

    ↑こっそり中庭に置かれた教台?らしい。花がきれいにさいていた



いつか本物の修道院に行ってみたいなぁ。
まあ日本でも一度行ったことあるんですけどね。



もっと見る所はあったが、風邪を治すのが最優先。

結局4泊ほどしてしまったので、ハイペースでここまできた意味がなくなってしまった。


でも楽しかったから良し!
ということにしておく。



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こっそりアウトピスタ、からの迷路 〜プエブラ〜

朝起きたら自転車がパンクしていた。
新しい自転車になって初めてのパンクだ。
買って数日でパンクとは・・・。
本当にこの自転車は大丈夫だろうか。

7時に出て行くという約束だったが、修理をしていたら8時になってしまった。
備え付け電話のワンコールでなんども急かされる。
しかし出て行くときにはモーテルを運営している女性はニコっとして送り出してくれた。






一山越えてすぐにPachucaという大きめの町に着いたがここはスルー。





C.D. Sahagunという町を越えたあたりでまたタイヤがパンク。
修理に時間を取られる。
どうやら毎度針金のようなものが刺さって穴があいてしまっているようだ。
誰だよこんなの捨ててんの。まったくもう。


この日の目標はCalpulalpan(カルプラルパン)というところだが、
その9km手前の小さな町、Emiliano Zapata(エミリアーノサパタ)で疲れ果ててしまい、ちょっと覗いたモーテルで安いところを見つけてしまった。
150ペソで朝の9時まで待ってくれるというのだ。
部屋もきれいで広いし、しかもWi-Fiも繋がるという。
これは泊まるしかないでしょう。

ということで泊まったのだが、
ここ、どうやらラブホテル中心で儲けているらしく、夜になってからかなりの人数のカップルが入ってくる。
ときには男1人が女2人を引き連れていた人もいた。

メキシコってすごい。


町外れにある食堂ではおばちゃんがやさしく丁寧に接客してくれた。
壁には日本語のカタカナの飾りが飾ってあった。

そこでかかっていたテレビで、たまたまいっこく堂の人形っぽいものが映っていた。
ハポンハポンと連呼していたので、おそらくいっこく堂がゲストで来ていたのだろう。
これはたまたまだ。

帰るとき、おばちゃんが中国風の両手をあわせてニコニコする挨拶をしてくれて、すこしおもしろかった。




翌日、
朝9時にチェックアウトして荷物を積み出発。

アウトピスタ(高速道路)の入り口があったのでそちらに向かったのだが、目の前に自転車進入禁止の看板が現れた。
しょうがなく下の道をゆくと、すぐにまたアウトピスタへの道を発見。

ダメ元で係員の人に聞きに行く。

自転車でアウトピスタに入るのはだめですか?

すると係員さん、

うーんだめだね、事故が起こる危険性があるから。先へ行くなら向こうの道をうんたらかんたら。

先へ行く道を身振り手振りで示してくれたがまったくわからなかったので地図を出す。

どこへ行きたいの? プエブラ? ならこっちのほうが早いから、ササッと抜けるなら通っていいよ。

とお許しが出た。


言われた通りササッと通り抜けようとスピードをあげる。
が、ここに入った途端きつめの上り坂が。

でも係員にはまだこちらが見えている距離だし、ここで自転車を降りて歩いたらやっぱりだめだ
と言われてしまうかも・・・

とおそらく起こりえないであろう状況に備えて、喉が焼け付くほどの荒い呼吸を繰り返しながら意地でも降りずに自転車をこぎ続ける。


数km登ったあとはずっと下りで、怖いくらいにスピードが出る。
右にそれれば崖があり、左にそれれば猛スピードの車。
かなり気を使いながらの運転になったが、そのおかげで予定よりずっと早く次の町に着いた。

アウトピスタの会計所では、そこの係員が簡単な道案内をしてくれた。
見張り小屋の裏を通れ、ということらしい。
やはりここは自転車が通ってはいけなかったんだな、ということを再確認。


そのまま道づたいに次の会計所へ。
ここではなにも言われずにすんなり通れた。
どうやらアウトピスタの中でも通っていい道路とダメな道路があるらしい。
道の広さか車線の数に関係があるのだろうか。



    ↑Agua! 水があるのか!
    ちょうど飲み水がなくなっていたので、水を売っている店があるのかとワクワクしながら進むと・・・


    ↑これ


    ↑しかも中が汚れている



先に行くと草が燃えている場所が数カ所あった。

この日は暑くて乾燥していたため火事かと思ったが、その先に人が芝刈りをしていたため人為的なものだろうという結論が自分の中で出された。
さっきの水は火消し用だったのだろうか。



そうこうしているうちにさすがはアウトピスタ、明日着く予定だったPuebla(プエブラ)に1日で着けてしまった。




プエブラに入ったはいいが、この町、本当にわかりづらい。
地図を見ても今どこにいるのかまったくわからない。
わからないのでとりあえずアイスを食べようと思いアイス売りの前に並んでいると、前で2つアイスを受け取っているおじさんがその一つをおごってくれた。


アイスを堪能した後、とにかくまっすぐ行ってみる。
中心部っぽいところに出たのだが、都会にしてはどうにも小振りのソカロだ。
ここじゃないのかと他を探すが、それっぽい所がありすぎてどこが中心なのかわからない。
聞いても「もっとあっちだよ」としか言われず、たとえ細かく教えてくれたとしてもスペイン語ができないためその内容を知ることができない。


さまよい疲れと何もかもがわからなすぎてだんだんイライラしてきたので、最初に見つけた小振りのソカロへ戻り、その周辺で安いホテルを探して部屋をとった。


プエブラに着いた夕方4時にはまだ明るかった空が、すでに真っ暗になっていた。



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話し好きのタコス屋のおやじ、Actopan

朝が寒く布団から出たくない。
おかげで少し寝坊してしまった。
朝10:30にホテルをチェックアウト。


    ↑この辺の道は山がとてつもなくきれいだ



さて、前日から始めた快速運転、つまり目標の距離を決めてそれ以上行くまでやめない走行のことであるが、
これにはいくつか弱点がある。

それは、まず一個一個の町をゆっくり見回れないということだ。
スルーする町を見極めなくてはこの快速は達成できない。

メキシコに来てからなぜスピードが落ちたかというと、必要以上に街中に入りその雰囲気を楽しんでいたからだ。

しかしこれから滞在日数の関係で時間との戦いになるため、そうゆっくりもしていられない。
ということで観光は二の次ということになってしまう。


そして、この走り方はとても疲労がたまるのも問題のひとつだ。
いつもは観光と銘打って2、3日ダラダラ同じ町で過ごすのが日課になっていたが、
ここからは週に2回以上同じところに留まることを禁止したため、前日の疲れを引きずりながらのスタートとなる。
アラスカやカナダで集中して走っていた時期にきついと感じたのはこの休日なし走行だった。
これはもう慣れと勢いでなんとかするしかない。
ただし、無理をして体を壊しては意味がないので、ヤバいと思ったら遠慮せず休むことにする。

走行距離よりも連泊することの方がタイムロスになってしまうので、ここはこらえどころ。
金もセーブできて一石二鳥。
さっさとメキシコを抜けよう。




    ↑坂をのぼったあとの風景


    ↑城のように見える岩山を発見。道を走るだけでも楽しい



Actopanというところに来たところで昼食にチャモロタコスなるものを食べる。
チャモロという名前はゲームのドラゴンクエスト6で出てきたのが印象的で、どういった物か気になっていた。
中身はカレー粉風味の肉が入ったタコスだった。
その店のおやじがこちらに興味を示したようで、治安のことやらスペイン語の勉強やら、色々と教えてもらった。


彼が言うには、今危険なところは

メキシコシティサカテカスグアダラハラ(後ろ2つは都市のことなのか州括りなのかはわからなかった)

州でいえば

Tamaulipes州、Michoacan州(特にヤバいらしい)、Oaxaca州だそう。

数人に勧められた観光地 Chiapasは大丈夫だそうだ。

新聞やテレビで見た情報だと思うので、実際どうなのかはわからない。
サカテカスとグアダラハラには行ったが、人が寝る時間以外は大丈夫そうだった。
サカテカス州に入ったときは散々「気をつけろ」と色んな人に言われ続けたが。



そんなことを1時間近く話してしまい、かなり遅れをとってしまった。

この日はPachucaという大きめの町まで行くつもりだったが間に合いそうにない。
その15kmほど手前のところでモーテルに泊まることにした。
それでも60kmちょっとは走ったであろう。
かなりいい調子だ。

モーテルは190ペソと安いが12時間しかいられないらしい。
朝まで、と言ったら2時間延ばしてくれ、朝7時までならいいよと言ってくれた。


ただこの辺は治安が悪いのか、他の店の愛想がとんでもなく悪かった。

この辺の人とはあまり関わらないほうがいいかもしれない。




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快速運転再開、カリブ海を目指して東へ

この先サンフアアンデルリオからカリブ海へ向かうにはいくつかルートがあり、
とりあえずプエブラという大きな都市へ向かうことは決まっていた。

そこまで行くのにはどうするか、
南のメキシコシティへ行ってから東へ方向を変えるのか、
高速道路に乗ってひたすら走り続けるのか、
下道を通って町や村を通りながらいくのか。


結論としては、下道を通ることにした。
高速はいまだに自転車が通れるのかわからないし町と町の間隔も遠い。
メキシコシティは迷いやすいし空気が汚いからあまり行きたくない。治安も悪い。
おそらく一番遠回りだろうけど、なんとかなるだろう。
たくさんの町を見られるのも楽しそうだ。


さっそく走り出したが、
ケレタロ郊外と言ったらいいのか、この辺は本当に景色がいい。
人はほとんどいないが道は険しくなく、とても楽しく走ることができる。



    ↑まるでゴルフ場だ、とつぶやいた


    ↑好きな飲み物その2、アリゾナのマンゴー味


    ↑突然広大な大地が目の前に現れたりする


    ↑緑が映える。奥の山もきれいにくっきり見えるし、真ん中に写っている農夫とガチョウも絵になっていた


    ↑羊飼いとひつじ





この日からたくさん走ろうと決めていた。
目安は最低でも60km。
自転車になれている人はこれでも少ないと思うかもしれないが、メキシコに来てからというものなかなか前に進めなくなっている。
メキシコには町がたくさんあり、どうにも怠けて留まってしまうのだ。

いつもは暗くなる前に寝る場所を探すのだが、夕方ぎりぎりまで時間を使って走った。
その甲斐あってかなり遠くまで進むことに成功。
おそらく100km近くは走ったのではないだろうか。
アラスカやカナダを走っていた頃を思い出した。

嬉しく思いながら疲れた体を癒すべく安宿へ直行。
なにかがないと言っているが、天井を指差しグルグルまわしているところを見るとおそらくファンがない部屋なのだろう。
全然問題はない。
それともここの夜はそんなに暑いのだろうか。


夜になってその答えはわかった。
ファンではなく、電気がつかなかったのだ。
しかし懐中電灯を持っているのでそれほど困りはしない。
9時頃に発電機の音がして電気が通ったので、ストレスなく安く泊まることができた。



それにしても季節柄なのかこの辺の気候のせいなのか、ここはかなり乾燥している。
肌は白く荒れるし唇はカサカサして切れて痛いし目に入った砂粒は取れなくなって病院行きかと気おくれするし、大変だ。
つむじ風がたくさん見れるのもそのせいだろうか。
1日に一回は小さな竜巻のような砂の渦が荒野を横切っていた。

そして夜と朝がとんでもなく寒い。
鼻がつまってしまった。



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