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となりの国

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治安の悪い町は本当に治安が悪いのか

ガソリンスタンドの裏手でキャンプし、朝9時すぎに起きる。
目覚めは最悪だ。
筋肉痛で体中が痛く、特に腰が疲労骨折しそうなくらいギシギシしているし、
標高のせいか、それとも疲れのせいか、頭が痛いし、
風邪っぽく喉が痛い。

つまり、具合が悪い。

それでもここをさっさと離れなくてはいけない。
じゃなきゃ死んじゃうからね!


さっそく昨日見つけた門の下を通り、アップダウンを繰り返しながらそびえ立つ山のほうへ向かった。




数時間後にGuachinangoに到着。

町の入り口にあったホテルをとった。
300ペソで高めだがかなり高スペック。
部屋も外見もきれいで、ネットも快適に使える。

飯を求めてふらふらとセントロ(中心部)へ向かった。



ソカロ(中心になっている広場)に入ると、警察から
自転車は入っちゃダメ!
と怒られてしまった。

が、それから話は繋がり、安いレストランを紹介してもらった。

警察の話では、ここは治安がかなり悪いらしい。
通りを自転車で走った感じでは、静かでのどか辺境の町 という印象だったのだが、辺境すぎてみんなお金がないのだろうか。



腹もくちたところで商店へ寄ってからホテルへ戻る。
その商店の客の一人に

きみは坑夫? それともサンプリング?

と聞かれたので、ここは鉱山の町のようだ。
門のところにもoroと書かれていたので、金でも採れるのだろうか。
しかしそんなもの、この町にはどこにもなかった。

もしチャンスがあれば、金でも銀でも掘り出してこっそり持っていきたかったのだが。



疲れが取れないのでオーナーのおじさんにもう一泊頼む。

昼食と言ってもいいほど遅い朝食をホテル近くの食堂で食べた。
そこにいた男性がこちらに気づき、英語をまくしたてる。
どうやら彼の父親か誰かが日本に住んでいたようだ。
彼はひとしきり話しきった後、ここの食事とコーヒーの金を払ってくれ、去っていった。

こんなにみんなフレンドリーでやさしいのに、本当に危険な町なのだろうか。


夕方、セントロの教会に行ってみると人が集まりだし、教会の上についている鐘がガンガンガンガン鳴り響いている。
まさに「狂ったような」その鳴りようが
「よそ者は出て行け」
と言っているようで、さっさとそこを後にした。





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雨のち山、時々ミカヅキ

〜〜〜〜〜〜
メキシコには飲むヨーグルトの種類が豊富にあります。
店にも冷蔵棚に飲むヨーグルトがぎっしり並んでいました。
日本は多くても3段くらいしか並んでいない印象だし、なおかつ高いけど、こちらではそれほど高くないで購入できます。
こんなにヨーグルトが見られるのは、おそらくほとんど食べ物が辛いからでしょう。
メキシコ人はみんな辛いものに慣れているのだろうとばかり思っていたのだけど、
実はそれほどでもないんですね。

今日食堂でおばさんが食べるところをこっそり覗き見したところ、ハラペーニョを真っ先に避けて食べてました。
〜〜〜〜〜〜


Talaの町へ行き、安くて便利な立地の3つ星ホテルに泊まる。

結局そこでも雨は止まず、長居してしまった。

なんともう1月である。あっという間に年が明けてしまった。

早く南下しなくてはビザが切れてしまう。

ホテルの従業員たちとなかよくなり、オヤジさんからメキシコ全域の地図をゲット。

オススメの観光地を教えてくれた。


1月1日は教会の前で儀式のようなものが行われていた。

中世時代のような昔の服を着て金属の剣を持ち、
行列の真ん中でそれを持ちながらなにかつぶやいたり、剣を地面にこすりながら歩いたりしていた。



    ↑チュロスを作っているところ。豪快だ

ようやく雨も切れ、晴れ間が戻る。

平地が続いたが、自転車をこぐのが久しぶりで足がすぐにへばってしまった。

食堂で休憩をはさみつつ、Amecaという所で宿を取る。

安い割にきれいで居心地がいい。

もう一泊したかったが先を急がなくてはならない。

また甘えて連泊しないよう、できるだけ何も考えずにホテルを出た。



ここから道は大きな山脈に入る。

道は険しく、なかなか進めない。

進む距離は時速13kmから時速6kmほどにまでペースダウンしている。

坂が急なために自転車を押してあるかなければならないからだった。

ほぼ登山をしているようなものだ。

なんとか町と町との分岐点にある小さな村に到着。

片側には「ようこそ グアチナンゴへ」と書かれた門があり、もう片方の道には看板にマスコタ(Mascota)という町の名前とそこまでの距離数が記されていた。

グアチナンゴ(Guachinango)は山の奥へ行く道にあり、地図上ではその先には道はない。

だからそちらへは行かないつもりだった。

脚は痛いは腰は痛いはで体はもうボロボロだ。

ハイウェイ沿いにあるガソリンスタンドでハンバーガーの夕食を作ってもらい、コーヒーを飲んだあと、そこのスタッフの一人にここでのキャンプの許可をもらった。

通りがかりの客がグアチナンゴはどのくらいか聞いていたのを耳にする。

買ったジュースを飲んでいると、一緒に食事をしていた中年のグループが声をかけてきた。

挨拶程度の会話やキャンプがどこがいいだのというがすんだ後、グアチナンゴについて聞いてみた。

「聞いてみた」とは言っても、こちらの語学力ではうまく聞けなかったので、グアチナンゴいいところか、行ったほうがいいかという質問しかできなかった。

答えはすべて イエス だった。

ここに来てからなぜだかよく耳にする町の名前だから、きっと有名なのだろう、見所があるにちがいない。そう自分で勝手に解釈し、予定変更、明日はそちらへ向かうことにした。

テントを張っていると、許可をもらったスタッフがこちらへきて、

あっちはもう少し安全だと思うよ

と提案してくれた。

そちらへ行ってみると、狭いしゴミは落ちているし土はぐちゃぐちゃだしで、キャンプしずらい場所にあった

しかしこんなことを言うということは、きっとここら辺は危ないのだろう。

前のところは通りから丸見えだった。

それじゃあ と、ここにキャンプすることをジェスチャーを交えて言うと、彼は少し嬉しそうにした。

久しぶりのキャンプだ。

夕焼けも星空も綺麗だった。

テントの中に虫が入って来て、それが気になって深くは眠れなかったのだけが残念だったと言える。


    ↑ぶれた。月も綺麗に見え、暗くなっている輪郭もくっきりだった。




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クリスマスは引きこもる

前回から2日後、まだTeuchitolanにいた。

もうすぐクリスマスである。

クリスマス直前は犯罪が多くなると聞いていた。

子どものプレゼントの為に

「お父さん、がんばっちゃうぞ」

と強盗で金を稼ごうとする人がいるようだ。

そのためクリスマスはあまり移動をしたくなかった。

この町も気に入ったし、高いホテルでクリスマスをすごそうと、前の所より4~5倍するホテルへ移動したのだった。

クリスマスは贅沢にいこう、ゴロゴロしながら引きこもろう、と準備にいそしんだ。

23日、食べ物とビールを買い込み、ネットをしつつぐうたらな夜がふけていった。





深夜、急に具合が悪くなった。

胃がムカムカして気持ち悪い。

我慢できず、トイレに入って、吐いた。

その後も吐き気が収まらず、腹が猛烈に痛くなり、下痢が続く。

クリスマス当日になっても具合は良くならない。

食欲もなくその日は絶食。

熱があるのか汗をかき、寒気がし、体中が痛い。

頭もグラングランしてまっすぐ歩けない。

ベッドで数時間寝て、ふらふらとトイレに駆け込むだけで一日が過ぎた。

もう朝なのか夜なのかすらわからない。

たしかに部屋でゆっくりしようとは思ったけど、こういうことじゃないよ!!

次の日には少し良くなったが、一応様子見ということでホテルの泊数を延ばした。

ここ高いのに・・・

体の調子もだいぶ戻ってきたので、いざ出発

のはずだったのだが、今度は雨が続いて止まず、前の安宿へ鞍替えして数泊。

金も時間もどんどんなくなっていく。

焦りが徐々に募っていく。

とりあえずここを出なければ、

と雨の切れ間を見計らって来た道を戻り、Talaという、ここよりは大きな町を目指してかけていった。

しかし、あの体の異変はなんだったのだろう。

疲れていたわけでもないし、ビールも1缶とちょっとしか飲んでいない。

いつもはもう少し飲んでも大丈夫なのに。

高地でアルコールの代謝が変わったのだろうか。

それとも食中毒か。

もしかしたら風邪かもしれない。

ホテルに来ていた客、というか従業員の友達が、最近は気候変動で風邪が流行っているからなぁ と言っていたのだ。

このまま死んだらどうしようか と考えながらベッドで引きこもったクリスマスであった。



    ↑テウチトランの教会内部




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みどりの遺跡を見にいくーGuachimontones

グアダラハラを出発する。

メキシコシティのホステルで情報をもらったguachimontonesという遺跡を見に行くというのが、メキシコでの第二目的だった。

ちなみに第一はサカテカスだ。

街中でセブンイレブンを発見。

メキシコシティ以来のセブンだ。

やはりセブンは他のコンビニにくらべ安い。

もっとあったらいいのに。

途中で自転車屋を見つけたので、タイヤがないかどうか聞いてみた。

ここにもないようだった。

残念だがこのまま行くしかないようだ。

 

この辺りは平地が続いている。

山道を覚悟していたが、鼻歌まじりに軽快に進むことができた。

ハイウェイは小さな町の横を通る。

その通りにモーテルがあったので泊まった。

なかなか安く、中もきれいだった。

街中へ行き、小さな食堂でトルタを頼んだ。

tortas de ahogadasという、固いバゲットにトマトのスープをひたひたにして食べる種類だった。

最初アボガドのトルタかと思ったのだが違った。

この辺ではこのひたひたトルタが結構あるらしい。

この先でも何度も目にすることになった。

帰ってビールを飲みながら就寝。

この日は珍しく夜に雨が降った。

次の日はなんとか晴れて、足止めを食うことなく路上へ。



    ↑テウチトラン近くには湖が広がっている


    ↑この坂を見よ!

目的地のTeuchitolanにはあっさり着いた。

100ペソのやっすい宿を見つけ、すぐに遺跡へ向かった。


    ↑遺跡へ行く途中にあったいい感じの脇道


入り口には係員の人が数人立っていて、フレンドリーに声をかけられた。

中に入るには30ペソかかるらしい。博物館代も込みで。

もっとこう、

知る人ぞ知る

という所だと思っていたので、金がかかるのは意外だった。

国際学生証を持っていれば値下げか無料になるらしかったが、メキシコシティで作っていなかったので、正直に30ペソ払った。

年齢を聞かれたので、20歳とか言っていたらおまけで割引してくれたかもしれないが、

ここは素直に払おう。

なぜ国際学生証を作らなかったかというと、

あまり博物館は行かないだろうと思っていたのと、

ちゃんとした観光地では騙せないと本や人づてから聞いていたからだった。

それで発行料に数百ペソ払うのなら、正直に金を払おうと決めたのだ。

中は思っていたほど大きくはなかった。

英語を話す親子や団体旅行者たちが歩き回っていた。

自分も歩き回ってみる。高台に行って景色を見下ろす。

きれいだった。



なにがよかったかって、緑の遺跡もよかったんだけど、

それよりも眼下に広がるテウチトランの町と外に広がる畑や草原や山の光景が本当に素晴らしかった。

こんなたとえで悪いが、RPGのフィールドを思わせる。

来てよかったと思えた。

夕暮れまでいて日の入りを見ようと、博物館や外のベンチでぼーっと時間を潰した。

しかし5時30分くらいで閉園だったらしく、追い出されてしまった。

    ↑ギリギリまで粘った結果の映像

強盗が出たら嫌なので自転車で飛ばしてホテルに戻った。




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