- 2024/11/22
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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朝起きると体中が痛かった。
筋肉痛ではなく、やはりベッドがかたすぎたようだ。
もう一度景色をじっくり眺めてから、山のうえを目指して進む。
↑オカリナ吹いてたら通り過ぎていった馬の列
のんびり起床、ゆっくり支度。
チェックアウトはいつでもいいと言われてある。
足の疲れは残っていないようだ。
入水可能な小川があるそのホテルを昼前に出ると、すぐに町に入った。
こんなに近くだったら、昨日はこっちまで買い出しに行けばよかった。
車のトランクに野菜と果物を山盛りにした八百屋が前方から大音量スピーカーつきでやってきたので、マンゴーはあるか尋ねてみた。
ざんねんながら緑のものしかない。
しかしこっちなら、
と黄色でカカオ形の果物を取り出す。
せっかくなので買った。
昼ご飯にしよう。
町をすぎて橋を渡ると、そこから道がのぼり坂へと変貌した。
↑橋からの景色もいい
↑その橋から見えた緑の教会。中を見たかったが閉まっていたようだったのでやめた
ここが山脈のスタート地点らしいが、低速ギアをものにした今の自分の敵ではない。
というか、低速のパワーに気づくの遅すぎるやろ!
もう1年以上走っているというのに。
緩めの坂をどんどんゆく。
どんどん、どんどん。
なかなか順調ではないか。
道行く車や帰宅途中の行商人にみかんをもらったころ、
時刻は3時30分過ぎ。
軍がたくさんたむろっている空き地を発見。
その隣にはホテルとレストランが隣接している。
その空き地からの景色がもうね、素晴らしいのひとこと。
兵士達とも仲良くなり、疲れてきたのでここのホテルに泊まることにした。
25000ペソ(1250円)で高いという顔をすると、
いやでも部屋はいいから。ほらベッドもしっかりしてるしトイレも、ね。
と猛アピールする宿の主人。
高地だから大変なんだろうなぁ、と思いながら、無理に負けてもらって20000ペソ(1000円)に。
最近は20000ペソでも高く感じるようになってきた。
窓からはさっきの景色が見渡せる。
が、虫が多い。
変な虫がわんさか部屋に遊びに来てくれる。
しっかりしすぎて体が痛くなるほどのベッドだが、しかし清潔な部屋に不満はない。
レストランのスープはみそ汁によく似た味だった。
元気が出てくる味だ。
そこのおばちゃんが活発に注文を取っておしゃべりに花を咲かせてくれた。
その日はゆっくりと休むことができた。
ずっと今日くらいの坂が続けば楽だな、と考えながら。
その先にどんな魔物が待ち受けているかも知らずに・・・
数年前から思っていたが、ネコと蛇は似ていると思う。
よく比べてみてほしい。
長く尖った2本の歯、つぶれた頭蓋骨の形。
黒いまだらや波線のもようも蛇の柄を連想させるし、つややかな毛並みがウロコのように光っている。
蛇愛好家にとっての一番の魅力はあのつぶらな瞳なのだろうけれど、
それを除外しても両者の似ている部分を見てとると、彼らの気持ちが少しはわかる気もする。
ネコ = 蛇 という図式。
…でもやっぱり大好きにはなれないが。
この日は色々ありすぎて長くなってしまったので、別ページに続きを載せますね。↓
昼と呼んでもおかしくない時間に目を覚ます。
朝からずっと雨が降っていて、地面はぬかるんでいる。
出発の支度をすませ、外に出て少し待機。
すぐに雨はあがるが、厚い雲はまだ先につづいていた。
鳥たちは上昇気流にのってグルグルと上まで登っていくが、これも先へ行くと一気に天候が変わる可能性もある。
結局、走っている途中で降られるのもいやなので、もう一泊することにした。
雨のせいもあるし、このホテルで働いているルームキーパーのおばさんが
「もし今日もまだいるならうちに来てごはん食べない?」
と言ってくれたからだ。
ただしちゃんと聞き取れたのは、”今日” ”家” ”飯”の3ワードのみ。
あとは憶測だ。
その話にのっかったのち、この日はほとんど部屋で過ごした。
町の散歩は昨日終わってしまったし、ちゃんとした休養日を作りたかった。
昨日食べたフラペチーノはおいしかった。
コロンビアのフラペチーノはとても安くておいしいが、量が少ないのがいけない。
小さい紙コップ1杯しかないのだ。
その7ozの量で1000ペソ(50円)。
値段は嬉しいんだけどなぁ。
夜になり、ドアがノックされる。
ホテルのカウンターでもあるレストランのシェフと話をしながら彼女の仕事が終わるのを待ち、それから帰宅するその足についていった。
家はそのフラペチーノを買った店の近くだった。
坂の途中に入口の格子ドアがある。
そこはアパートになっているようだったが、日本の造りとは違い、一軒家の部屋それぞれを一家庭に当てているような内装になっている。
しかし、暑いせいかどこも開放的なので、区切りがあるようには見えない。
本人達も他人の家庭に好き勝手出入りしているようだ。
入口を入ると通路があり、右と左にドア。
左がハウスキーパーの女性の部屋で右は別の人の部屋。
真っすぐ行くと大きなキッチンのようなところに出る。
ここは共用スペースだろうか。
隅にあった机の下には親ネコと子ネコが4匹入っていた。
部屋の椅子に座らされる。
パソコンがどうのと言っていたが、よくわからない。
ネットのパスワードを変えられて使えなくなったというようなことを話していたと予想。
もっとコンピュータに詳しければ助けられたかもしれない。
残念だ。
おばさんの息子が帰宅する。
牧師が説教しているミサの番組を大音量でかけて通じない会話を繰り広げた。
そして子ども達が2人3人と家のなかへ。
ここからがすごかった。
子どもが増える増える。
次々に部屋に入ってきていっぱいになった。
数人外へ出てはまた新しい人がぞくぞく入ってくる。
なんてフリーダム。
垣根なんてないね。
まわりがこちらのプロフィールを来る人来る人に伝えてくれるおかげで説明疲れをすることがなかった。
コロンビアの人たちは人懐っこい人が多い。
言葉が通じないとわかっても、それでもニコニコと笑顔でなにか伝えようとしてくれる。
すてきな国だと思う。
スペイン語を学ぶならコロンビアがいいかもしれない。
笑い話をしていると、そのうちたくさんいる子ども達のあだ名を紹介してくれることになったらしい。
一人一人紹介するたびに大爆笑が起こる。
ちゃんと覚えているのが「チョコクリスピー」君。
チョコ色の肌を持ち小柄で細い子だ。
うん、みごとなネーミングセンスだ。
人の出入りも落ち着いたところで料理を出してくれた。
レストランのメニューとほとんど変わらないが、肉は少なかった。
これはしょうがない。
皿にはその牛肉の切れ端とごはん、そして筒状のパスタが大盛りで入っていた。
そのクリームパスタがとてもおいしかった。
食後にミルクとコーンと粉チーズが入ったデザート?を提供してくれる。
味は薄いがチーズが砂糖のように甘く、うまく混ぜるとなかなかおいしい。
…いや、そこまでおいしいものでもないが完食した。
コロンビアの家庭料理はこんな感じなのだなと実感。
ごちそうしてくれてとても感謝した。
暗くなったので帰りは危険だと、息子さんがホテルまで送っていってくれた。
本当はその部屋で泊まっていけと何度も言われたのだが、せっかくホテルで部屋をとってしまったし、荷物もそのままにするのは心配だ。
バイクの後部座席に乗りこむ。
慣れないバイクに乗ったため、
ちょっと待ってそこに足をかけて、イヤ違う危ない危ないそっちじゃなくてそこだよ
と指示を飛ばしてくれる子ども達。
くらい夜道を無事に送り届けてくれ、その日は終わった。
実は明日もタダで飯をもらってしまったのだが、それはまた次回のはなし。