- 2024/11/22
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今のところ自転車でなんとかやりくりしつつ 踏ん張りながら だましだまし 時には励まし合い時には喧嘩もしながら一人で世界を旅行中です。よかったらpart2 現地情報ややってほしいこと、知りたいことなどありましたらコメントかメールにて受付中!
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気に入ってしまった、地図にも載っていないロスジャベスの村。
もう一泊といきたいところをこらえ、12時すぎに出発。
↑現在ヤルマルのちょい下あたり
↑なんか闘技場みたいな建物
↑右にストーンサークルのようなものがある
↑かわいい家。シルバニアファミリーみたい
↑☆の形をしたオレンジ色の花が道を彩る
↑相変わらずな高原世界。ここらへんに住んでもいいな
レストランがあったので寄る。
スープの値段を聞くと、5000ペソ(250円)もするという。
無言で出て行ったら、そこで食事をしていた客が店から外へ出てきて叫び、呼び止めた。
戻ってみると、なんと言っているかわからなかったが、どうやらその人がスープをおごってくれるらしい。
しかし断ってしまった。
おごられてしまうとどうしても気を使ってしまう。
なにも気を使わずに
「あ、いいの?んじゃあいただき。それじゃ」
と特に話もせずにあっさり去れるならそれがいいのだが、そうはいってもそうもいかないだろう。
この日は一人がとても楽しかったのでそれを邪魔されたくなかった。
誰かと話をしなければならないのなら、それよりはなにも食べないほうを選んだのだ。
出た!コミュ障!!
これですわ。
直接人と関わるのが、色々考えてしまってとても疲れるときがある。
普通に誰かと接っした場合、自分では全然意識していないのだが非常に感じが悪いらしく、
自分に慣れている姉かそういうのをあまり気にしない兄くらいしか長く一緒にいるのは難しいみたいだ。
少しの間ならテンションを上げて明るくコミュニケーションをとることができるのだが、それも長くはもたないし、そうすることであとで鬱になるのでできれば避けたい。
それ以上は自分ではどうしようもできない。
この性格はどうしたらいいのだろう。
そう言いながら、
そのもう少し先のレストランでご飯をごちそうしてもらった。
そこのオーナーが英語を話せたのでスムーズな会話ができ、その流れでおごってくれることになったのだ。
この人もアメリカで料理の仕事をしていたのかもしれない。
出してくれたのは、人参とコーンのスープとマッシュルームのチーズリゾット。
このリゾットがとてもおいしかった。
なるほど、チーズを入れることによってパラパラの米ももちっとした食感になるのか。
今度作ってみようかな。
おいしく食べていると、ジュースにおかゆと次々に皿が出てくる。
このおかゆはチキン出汁で煮てあるようで、そのままでもおいしく食べられた。
お礼を言って少し話をしたのだが、自分の頭が英語脳にならずスペイン語混じりになってしまい、しかも会話があまり噛み合わなくて、その後案の定ひとりになったときにへこみながら自転車を走らせることになった。
そしてついたのがSanta Rosa De Osos(サンタロサデオソス)。
ここが本当にオシャレな町だった。
一個前に止まったロスジャノスより好きになってしまった。
なんでこの辺はこんないい町ばかりなのだろう。
すてきすぎる。
セントロの大聖堂。
この街もレンガ造りの家が多数あるのだが、それにとけ込むようにこの教会もレンガで作られている。
なかに入ってみると、
中型のステンドグラスが壁のサイドに並んでいた。
やっぱステンドグラスだよねー!
久しぶりにこんなに立派なものを見たので、かなり嬉しくなった。
太陽光を美しい光に変えて放つ。
すてきです。
革のカウボーイハットやポンチョを着ている人が男性も女性もたくさんいる。
かっこいい。
欲しい。
なぜかみんな食べていたので、まねしてアイスを買った。
1000ペソ(50円)。
寒いとは言っても、昼間に太陽に当たっていれば少し暑いくらいだ。
壁中に電飾がつけられている建物。
ターミナル デ トランスポルテ ということはバス停だろうか。
この辺はホテルが安いので、遠慮なく泊まる。
ネット環境はないが窓辺を紹介してくれたので、騒音はあるが暖かかかった。
・・・あれ?あたたかかった?あたたかかかった?
ヤルマルのホテルの室温は外より寒く、洗濯物も数日間乾かずに部屋中干し物だらけになってしまったが、それでも調度品がそろっていて居心地がよかった。
そんなホテルも今日でおさらば。
もっと寝たいのを我慢して気合いでこの町を出た。
時刻は11時をすぎている。
↑街を出た途端この下り道。ブレーキが削れるぅぅ
↑後ろを振り返り撮影。さいなら、ヤルマル
急な下り坂を駆け下りしばらくするといつもの上り。
けれども、その前に体験した坂より苦しいものではなかった。
休憩はそんなにしなくても大丈夫そうだ。
ゆっくり、だが確実に前へ進んでいくと、
空模様もこちらの真似をしたいのか、ゆっくり確実に怪しくなってくる。
なにもない場所で大粒の水滴が一滴二滴と落ちてきた。
上り坂を急いで走り、たまたま1km先にあったレストランに逃げ込んだ。
息も絶え絶えにスープを注文。
呼吸が苦しい。
そして一息ついて椅子にすわるとすぐに晴れてくる空。
おいおい。
そういえばコロンビアに入って以来、コーヒー以外でも呼び名が変わったものがあった。
それがスープ。
それまではsopa(ソパ)だったのだが、こちらではsopita(ソピータ)というらしい。
コロンビア方言だろうか。
それとも南米全体の方言なのか。
しかしソパでも十分通じるので問題無し。
がれ場に透明なかけらがたくさん落ちているのを見つけ、立ち止まる。
水晶かと思ったが、ただのガラスだったようだ。
がっかり。
ここで、コロンビアの石はどんな感じなのか観察することにした。
コロンビアはエメラルドが世界一採れるらしい。
だから日本とは石の質が違うかもしれない。
このあたりの石は緑色や白っぽいものが多い。
↑白い石は白く濁った半透明で、裏側が少し透けてみえた
日本のものとほとんど変わらなく見えたが、重さがほんの少しだけ軽く感じた。
が、気のせいかもしれない。
基本緑っぽい色だが、ところによっては薄い黄土色や赤っぽい岩も見えている。
↑その先の崖の壁面になにか文字が掘られていたのでなんとなく写真を撮る
ハイウェイの料金所を抜けて入ったところはLos Llanos de Cuivia(ロスジャノスデクイビア)という小さな村。
今日はここで終了にしよう。
小さなガソリンスタンドとレストランが一緒になっているこのホテルは15000ペソ(750円)と安い。
ホテルの人達もアミーゴアミーゴと接してくれるし、室内は狭いがレンガ造りでなかなかいい。
wi-fiの繋がりもヤルマルよりずっといい。
夜になり、併設されたレストランへ。
なんとここの料理が5000ペソ(250円)。
ヤルマルのレストランよりは味は落ちるが、それでもすごくうまい。
↑この量でですよ!! 250円!!!
腹もふくれ気をよくしたので、その足で街のほうへ行った。
もう12月なのでそこら中でイルミネーションが輝いている。
↑まずは目についた教会に行ってみると…ごらんの通り
↑ホテルから少し歩いたところにある中心部にも電飾がこんなに
↑商店街風の通り。クリスマスだねぇ
↑その通りにあったケーキ屋さんの派手派手なショーウィンドウ
↑プレゼントボックスにネコが入っている
ぁぁぁああやられた!
この町がとても気に入ってしまった。
こんなのを前にして先になんて行けない。
ダメだ!もう1泊だぁ!!
次の日は村のなかを軽く探索しながらウロウロ。
牛や段々畑が見渡せる牧歌的な村でした。
オカリナを吹いたり、のんびり過ごしましたとさ。
↑料金所のあたりからみえる段々畑
↑教会に入ることができた。こどもたちがいっぱい。全面には目を見張るほどの壁画が
↑ステンドグラスも美しい
↑家の裏はすぐに草原が広がっていて牛がたくさんいる
ホテルを探しまわったせいで、このヤルマルの町の第一印象は悪かった。
しかしそんな町に、最終的には4泊もすることになる。
なぜかというと、その理由のひとつは料理がおいしかったから。
次の日の朝になると、
ああ、もう一度食べたい
と宿泊をつい延ばしてしまうのだった。
このホテルがあるビルは、1階が雑貨屋などの店が何軒か入っており、2階はレストラン、そして3階以降がホテルルームになっている。
ここのシェフはアメリカでコックをしていたことがあるそうで、アメリカンとコロンビアンなテイストが見事に混ざり、豪華でおいしく仕上がっている。
それなのに、値段はなんと6000ペソ(300円)とお手頃だ。
初日に食べたのはチキンピカタとシチュー風のスープ。
カメラを置いてきてしまったので写真はないが、これが一番おいしかった。
これだけではちょっと物足りなかったので、このあと外の屋台にも足を運んだのだが、大きな牛串が4000~5000ペソ(200-250円くらい)もしていた。
日本円で考えれば安いかもしれないが、コロンビアの物価で考えるとこの量でこれはちょっと…という感じだったので屋台はやめて、スーパーでお菓子を買ってすました。
3日目。
骨が時々あって少し食べにくかったが、魚は高くて普段は食べないのでこれは貴重だ。
トウモロコシも甘かったし、特にジャガイモがホクホクで甘くておいしい。
コロンビアはたしかジャガイモの生産量が多いとなにかに書いてあった。
一緒に出たブドウジュースも濃くておいしかった。
4日目。
シチューにはカニとカニかま、えび、たこ、ほたてが入っている。
このシチューがめっちゃうまい!
この量と品揃えで300円は本当に安い。
店の経営が心配になった。
ちょっとだけ英語ができるというシェフと話をしたが、明るく話す顔はとても楽しそうだった。
人はあまり入ってなさそうだが、イベント事によく使われているらしいので、それでなんとかやりくりしているのかもしれない。
もっと繁盛してもよさそうなものだ。
↑内装はこんなに高そうなのにお手頃価格
この町はカフェがたくさんある。
そこでゆっくりコーヒーを飲みながらだれかとおしゃべりするのがここのトレンドらしい。
自分もそれにならい、コーヒーを飲んでくつろぐことにした。
そうそう、コロンビアではコーヒーのことをtinto(ティント)とも言うらしい。
ときどきcaféが通じなくて困るのだが、どちらも同一のものだという。
甘いコーヒーがティントと聞いた事があるが、必ずしもそういうわけでもないようで、混合して使っているようだ。
Tintoと書かれていても、砂糖がたくさん入った甘いコーヒーが出てくるときもあるし、棒状の袋に入った砂糖や角砂糖を一緒に出してくれるところもある。
コーヒーを飲みながら考える。
それにしても、と。
以前に比べて気温がかなり下がった。
昼はまだいいが、夜はおそらく12℃くらいしかないのではないか。
半袖の人より厚着をしている人をよく見かけるようになった。
寒い地域に入ってから、無表情の人が多くなった気がする。
コロンビアの入口であったカルタヘナのような常夏のところだと、みんな笑ったり怒ったり知らない人同士で語り合ったり、いつも何かしらのアクションを起こしているのだが、
こちらでは他人をあまり寄せ付けないような雰囲気を出している。
打ち解けるとそうでもないのだが、これらは多分気温に影響されているのだと思う。
その分美男美女が格段に増えた。
特に女性は今まで通ってきた地域の中で一番レベルが高いのではないだろうか。
小顔できれいな細身の女性をチラホラ見かける。
ちなみに今まで通ったところだと、カナダは平均的にはそうでもないが、たまーに絶世の人がいたりする。
イケメンが多いところは、メキシコ中央とベリーズ、それからグアテマラの北東に多かったように思うので、女性のかたは行ってみたらいかがでしょう。
さて、ときは朝となり、外へと出かけてみる。
今さら気づいたが、山に入ってからレンガの家が増えた。
ことにこの町はレンガの色で一部赤褐色に染まっている。
金曜から土曜にかけてなにかのイベントがあるらしく、広場では大きなステージが用意され壇上で吹奏楽のバンドたちが楽しそうに演奏している。
人が多くてにぎやかだ。
↑昼はエキシビジョンで、夜の部がコンクールになっていた。夜はレベルが高かった
ルーレットの賭け事を晴天のもとやっていたので、ちょっとだけ参加してみることにした。
ルールは四角い台の上にボールを転がし、止まったところに賭けていたら配当金をもらえるというもの。
200ペソ一口で1点がけは10倍、2点がけは3倍返ってくる。
結果を言ってしまうと、3回 計1200ペソかけて1回当たり2000ペソもらった。
つまり800ペソのもうけである。
勝負運の弱い自分が勝つなんて珍しいことだが、でも勝ったといっても円に直すと40円だ。
このルーレットは4隅のどこかから落として玉を転がすのだが、どこでスタートするとどことどこに当たりやすいというのを確認してから賭けると多少当たりやすくなると思う。
やってみる人は参考にしてほしい。
↑セントロに立つカテドラル。中は意外と普通
↑街は坂になっているので、その奥の景色が遠くにみえる
↑町の端っこからはこんな景色がみえた
↑カラフルなバス。荷物がぎょうさん載っているのでトラックなのかもしれない
疲れていたのだろう、丸一日寝ていた日もあったりして、
そんな感じでヤルマルの毎日がすぎていった。
↓拍手コメの返答です
山岳地帯に入ってからというもの、飲み物のおかわりができる雰囲気がなくなってしまった。
ためしにコーヒーをおかわりしてみたところ、ちゃんと2倍の値段をとられた。
たくさん飲ませてくれるのは低地の暑い地域だけのようだ。
そんな空気も気質も冷たくなったこのあたりで、思いがけない出来事が起きた。
それはホテルを出てから数キロ走ったところにあるレストランでのこと。
走り出してそうそう見つけた店。
そんなレストランに入り、朝食とも昼食ともとれる時間帯に料理をたのんだ。
しかし値段が高く、9000ペソ(450円)もするらしい。
もっと安いのはないのかと聞いてみたところ、メキシコ訛りの店長はなんとすべて無料でご飯をごちそうしてくれた。
↑こんなにあるのにタダだとは。上の白いのはタラサのお家でも食べさせてもらったもの
コーヒーも勧められたがさすがに悪いと思い、断った。
すると少しさびしそうな顔をされる。
やっぱりもらったほうがよかったか。
そこの少年に
「これ、少ないけど」
と小銭を手渡される。
ええ!!
いいの?これ?!
すっごい助かる!!!
カンパまでしてくれるとは。
ホテルも併設しているらしかったので、昨日はこっちに泊まればよかったな。
体力的に無理だったけど。
↑ここの店の人はみんないい人たちだった
その先ものぼり中心の道がつづく。
休みながらゆっくり進んでいった。
それにしても肌寒い。
これでは自転車の荷台にくくりつけた洗濯物が全然乾かないではないか。
昨日はホットシャワーに気をよくして多めに洗濯してしまったのが仇になった。
服装も夏用から準冬用にチェンジした。
装備:
アウター E.メキシコの古着屋で買ったTシャツ
インナー E.ユニクロの網シャツ
ボトムス E.ユニクロのカーゴパンツ - 短パン形態
アクセサリ E.バフとタオル
”準”冬用なのでこんなもんです。
まだ太陽が出ていれば温かいし、走っていると汗が出るのであまり厚着してもしかたがない。
空は昨日にひきつづき曇っている。
晴れていればきれいな景色なのだろうけど・・・
今は雲に隠れてあまり見えない。
雨が降らないか心配だったが、だからといってどこか屋根のある場所でずっと立ち止まっているわけにもいかない。
しばらく走っていると、
青空が見えはじめ、霧が晴れてきた。
さっと目の前の雲が流れて消えていく。
ファンタジックなシーンだった。
↑かがやく草木と少年、そして奥を雲が隠しているのがまるで絵のようだ
ずっと向こうの山まで見える。
こんな高いところまで来たんだな。
下を見るとちょっと怖いくらいだ。
草原に光があたりその陰影が起伏を浮き上がらせる。
がんばって登ってきてよかった。
下りが少し多くなってきたので、推進力はタイヤの回転に任せ楽をしてのんびり前進していると、今までとは比べ物にならない大きな町が。
看板に書かれていたYarumal(ヤルマル/ジャルマル)とはここのことか。
すごい。遠くまで家が並んでいる。
連日走り続けていたから、ここでは連泊しようかな。
そしてホテル探しが始まるのだが、この町がかなりくせ者だった。
ものすごい急な坂が堂々と町の真ん中を横切っているのである。
この町、中心部は平地なのだが、そこをちょっと外れるとどこも坂道なのだ。
小さな町に人が集まり、広がりすぎて坂にも家を建てざるを得なくなったのだろうと予想。
とにかく大変だ。
自転車は特に。
これはあまりウロウロしたくない。
ウロウロしたくないってのに、必死になってまわった15000ペソ(750円)の安宿3軒はどこも部屋がいっぱいらしい。
最後はこちらから
祭りかなんかなの? なんで空いてないの? ねえなんで?
と詰め寄るしまつ。
祭りはないけどあれこれ
と言っていたが聞き取れなかった。
多分普段から人が多いとかそんなことを言っていたのではないかな。
しょうがないのでセントロ(中心部)すぐそばのホテルに泊まることにした。
値段は20000ペソ(1000円)だ。
もっと安いホテルがあるのにかなり悔しい気持ちだが、立地がいいし従業員もみんな笑顔で積極的に接してくれるので文句はない。
ホテルの部屋をとったのは4時近く。
そんなに走っていない感覚でいたが、こんなに時間がたっていたのか。
さて、久しぶりのお休みだし、ゆっくりしてようかな。